2017年05月19日

◆ 反天皇の安倍首相

 天皇制は崩壊の危機に瀕しているが、その首謀者は安倍首相であることが判明した。

 ──

 眞子さまの婚約準備が明らかになった。これにともなって、女性宮家の創設がふたたび注目されている。


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出典:週刊女性


 眞子さまの皇室活動は多大である。ここで、眞子さまが皇室離脱をすると、他の皇族の負担が大きくなりすぎるか、皇室活動そのものが縮小してしまう。どちらもまずい。
 そこで女性宮家の創設が何度も話題になっているし、天皇退位のときにも検討課題となった。ところが、女性宮家の創設は一向に進まない。その首謀者が安倍首相であることが判明した。

 そもそも、安倍首相は、天皇退位についても妨害していた。天皇陛下自身は、制度的な退位を望んでいたのに、天皇陛下のご意向に反して、「現天皇限り」という特別な形に封じ込めた。天皇の意向を無視するのだから、不敬罪になってもいいようなものだ。
 これほどにもおこがましい安倍首相は、女性宮家の創設にも大々的に反対しているそうだ。朝日の記事で報道された。
 野田政権……の2カ月後の政権交代で安倍晋三首相が再登板すると、女性宮家の議論は立ち消えとなった。背景には、首相の天皇観があると言われる。
 ■首相譲れぬ「万世一系」
 「日本の歴史が一つのタペストリーとして、綿々と国民によって織りなされてきた。その中心の1本の糸は、間違いなく天皇の存在ではなかったか」
 4月21日、首相官邸。首相は……そう語った。
 首相の言葉の底流には、神武天皇からいまの陛下まで一つの血統により皇統が紡がれてきたとする「万世一系」の思想がある。男系の皇統維持を絶対視するその考え方は、首相の支持層に根強く、女性・女系天皇や女性宮家への反対論につながる。
 首相は野党時代の11年12月、女性宮家創設を検討課題と表明していた野田政権を「男系で紡いできた皇室の歴史と伝統の根本原理が崩れる危険性はないか、と心配する」と牽制(けんせい)した。

 退位をめぐる有識者会議は、今年4月にとりまとめた最終報告で、減少する皇族数の問題への速やかな対策を求めた。民進党など野党からも、女性宮家の創設を求める声が強まる。
 一方、首相周辺は「男系継承を変えようという議論につながりかねない。過去に例のない女性宮家をつくることは難しい」と否定的な見方を崩さない。
( → 女性宮家、議論は停滞:朝日新聞 2017-05-19

 つまり、「万世一系」「男系継承」にこだわるあまり、女性宮家の創設に反対する。その理由は、「女性宮家を認めると、女性天皇・女系天皇につながりかねない」という懸念だ。
 そしてまた、対案として、「戦後に離脱した旧宮家(伏見宮家)から男系の天皇を出せばいい」と思っているようだ。(首相の大好きな日本会議がその趣旨であり、首相も賛成しているようだ。
運動団体「日本会議」は「女系天皇推進派の野望を打ち砕くためにも、『女性宮家反対』『旧宮家から皇族を』といった意見を送りつけ、女性宮家推進派を圧倒する必要がある」と反対運動を強めていた。
 「男系男子孫と結婚する女性皇族がいたら、女性宮家をつくってもいい」。今年に入り、首相は周辺にこう語ったという。戦後、皇籍を離脱した男系の血を引く男性と結婚すれば、その子どもも男系となり、皇統は守られるというわけだ。首相周辺は最近、保守系の学者に男系男子孫のリストアップを依頼した。
( → 同じ記事 )

 こうして、すべての元凶が、日本会議の影響を受けている安倍首相にあるのだ、と判明した。

 実は、そもそも世論調査では、国民の大多数は「天皇退位の制度化」や「女性宮家の創設」に賛成している。なのに、安倍首相ばかりがしきりに反対して、世論を封じ込めている。かくて、「天皇退位は一代限り」「女性宮家の創設はしない」というふうに政府の方針が決まった。その方針を決めたのは、安倍首相だ。(具体的には、有識者会議の委員を、安倍首相の意見に賛成する人を多く任命して、世論とは異なる右翼的な結論を出すように仕向けた。)
 有識者会議が、最終報告をまとめた。だが任命権者である安倍政権の意向をうかがった結果だろうか、踏み込み不足が目立ち……(略)
 各党・会派の意見を受けた衆参両院の正副議長による3月の「とりまとめ」は、今回の退位を例外的措置としつつ、「将来の先例となり得る」と明記するものとなった。いま政府はこれに反する特例法骨子案をまとめ、押し返そうとしている。
 5年前に野田内閣が打ちだし、国会の「とりまとめ」に盛りこまれた「女性宮家」への言及はない。女性・女系天皇の容認につながるとして、女性宮家構想を議論すること自体を忌避してきた政権の影を、こんなところにも見ることができる。
 天皇退位という、扱いを誤ると政権基盤を揺るがしかねない重いテーマを前に、振り付けられたとおりに動くしかない。そんな「有識者」会議になってしまったのは、きわめて残念だ。
( → 退位報告書 政権への忠実が際立つ:朝日新聞・社説 2017年4月22日

 こうして、すべての元凶が安倍首相であることが判明したわけだ。

 ──

 その安倍首相の方針が問題となる。ここでは、安倍首相(および右翼)の勘違いを指摘しておこう。

 (1) 戦後に分岐ではない

 旧宮家が皇族から離脱したのは、戦後になってからだ。そこで、「戦後になって離脱したのなら、旧宮家も現在の皇族からは懸け離れていない」と思っているのだろう。(安倍首相や右翼は。)……しかしこれは勘違いだ。
 旧宮家が皇族から離脱したのは、戦後になってからだが、旧宮家が天皇の系譜から分岐したのは、室町時代のことだ。


  室町時代          平成
  ────────────┬─ 浩宮
   │           └─ 礼宮 ── 悠仁
   └───────────┬─ *1
  伏見宮家         └─ *2



 詳しくは、下記項目を参照。
  → Y染色体の継承: Open ブログ

 (2) 万世一系ではない

 すぐ上の系図(簡略図)からして、次のことがわかる。
 「旧宮家から男系天皇を復活させても、それは万世一系を意味しない。むしろ、室町時代以降は、1系でなく2系あったことになる。
 この場合、本流(浩宮・礼宮に至る系譜)は否定される。一方、傍流(伏見宮家)では、室町時代から現在までの巨大な空白のあとで、突然、一挙に天皇が誕生する。
 こんなことでは、「万世一系」など、とうてい成立しない。

 (3) 遺伝子は継承されない

 少なくとも女性天皇や女系天皇の場合には、「遺伝子は継承される」と言える。Y染色体の遺伝子以外は、普通に継承される。(1世代下がるたびに半減する、という形で。)
 一方、伏見宮家から男系天皇が誕生する場合には、その天皇は、本流の遺伝子をほとんどまったく継承していない。たとえば、浩宮や礼宮の遺伝子を、伏見宮家の男子が持っているか? まさか。持っているはずがない。(ごく一部だけは共通するだろうが、ほとんどは異なる遺伝子だ。)
 こういうことでは、「天皇の本流は、伏見宮家の遺伝子に乗っ取られる」ということになる。
 比喩的に言えば、本項最後の [ 余談 ]  のようになる。 こうだ。

 (4) Y染色体も継承されない(はず)

 「たとえ大部分の遺伝子は継承されなくとも、Y染色体の遺伝子だけは継承されるはずだ」
 と思うかもしれない。しかし、これも成立しないはずだ。というのは、伏見宮家のY染色体は、ある段階で、(天皇ではなく)間男のY染色体に交替してしまっているはずだからだ。
 (旧宮家再興で)男系維持による皇位継承を実現しよう、という見解がある。しかしそれは不可能だ。そこで得られるY染色体は、天皇家のY染色体ではなく、間男のY染色体である。
( → 伏見宮で男系維持は不可能: Open ブログ

 詳細は上記項目を読んでほしい。
 上の話は、荒唐無稽に思えるかもしれないが、論理的に考えれば、こう見なすのが当然だ。
 しかも、ことの信義は、科学的に判定できる。浩宮・礼宮の遺伝子と、旧宮家の皇族の遺伝子を、比べてみるがいい。本来ならば、どちらもY染色体は共通しているはずだ。しかし、実際には、Y染色体はまったく別の遺伝子だと判明するはずだ。
 DNA検査をするだけで、「旧宮家の男子は、天皇家の本来の遺伝子を引き継いでいない」とわかるはずだ。
 とすれば、「旧宮家の男子を天皇にする」というのは、「どこかの間男の子孫に、天皇の系統を乗っ取られる」ということだ。

 ──

 結論。

 旧宮家から男系天皇を出せば、天皇制の正当性は一挙に崩壊するだろう。そして、それをもたらすのが、安倍首相だ。安倍首相は、日本の天皇制を、一挙に瓦解させようとしているのだ。それも、自分の無知ゆえに。
 
( ※ このままだと、下手をすると、天皇が存在しなくなり、日本の憲法で規定された民主主義は機能しなくなる。……とすると、首相が天皇のようにふるまって、独裁者となるのだろうか。……これじゃ、ヒトラーみたいだ。そのことこそ、安倍首相が本当に狙っていることかもしれない。) 



 [ 余談 ]
 Y染色体(の遺伝子)ばかりにこだわり、他の染色体(の遺伝子)を無視するのは、馬鹿げている。そのことは、前出項目で、比喩的に示した。ここに再掲しよう。
 「万世一系」どころではない。天皇家の系図の遺伝子は、悠仁以降のところで、ほとんど全取っ替えになってしまう。つまり、違わないのはY染色体だけで、他はまるきり交替してしまうのだ。
 これでは、「万世一系」なんて、名ばかりのものである。正しくは、「万世一Y」であろう。「Y」だけが同一であり、他の遺伝子はまるきり変わってしまうのだ。
 要するに、Yばかりに気を奪われたあげく、他のすべてを失ってしまうことになる。

 これがどのくらい馬鹿らしいかは、次の話からわかる。
 あなたが結婚して、子供が生まれた。ただし子供は一人で、娘だった。あなたはその娘をとてもかわいがっていた。ところが、あなたの寿命があと一年だ、と判明した。そこで、愛する娘のために、財産の半分を残そうとした。(残りは妻)。そこへ、別の人物が現れた。遠縁の男である。彼はこう主張した。
 「あんたの娘にやるはずの金を、おれに寄越せ」
 「どうして?」とあなたは尋ねた。
 「なぜかって? それはね。あんたとおれとは、Y染色体が同じだからだよ。何しろ六百年前の室町時代に、同じ先祖をもつのだからな。一方、あんたの娘は、Y染色体が同じではない。ゆえに、あんたの死後の遺産は、おれのものだ」
 あなたは呆れる。この遠縁の男は、Y染色体だけの一致を理由に、あなたの遺産をすべて奪おうとするのだ。何という厚かましさ! 
 この男とあなたとの共通点は、Y染色体だけである。比率で言えば、46分の1であるから、たったの2%だ。残りの45本の染色体はまるきり異なる。
 一方、あなたの娘は、あなたと妻とのどちらかの血筋を引くから、比率で言えば 50%は一致する。
 50%の一致のある嫡子をさておいて、2%の一致しかないどこかの馬の骨が、あなたの遺産を奪おうとするのだ。なぜかと言えば、Y染色体だけは一致するからだ。
 あなたはどうするか? もちろん、こんな馬の骨は、とっとと追っ払うだろう。「Y染色体なんて関係ない。この娘は私の子だからこそ愛するんだ」と言って。

 親の愛情とは、そういうものだ。Y染色体だけが重要なのではない。Y染色体は、46分の1しか重要性はない。大切なのは、他の45本の染色体なのだ。1本だけを重視して、残りの 45本を全取っ替えしてしまうのでは、本末転倒である。
( → Y染色体の継承: Open ブログ



 【 関連項目 】

  → Y染色体の継承
  → 伏見宮で男系維持は不可能
  → 天皇断絶と男系維持
  → 天皇制は廃止へ?
  → 天皇制の廃止を検討せよ

posted by 管理人 at 23:59| Comment(1) | 一般(雑学)4 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
谷田川惣という方が天皇は家ではない
家の当主と性質が全く異なると書いてあります。
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/ytgw-o/FAQ.htm
Posted by sanbe at 2017年05月21日 13:53
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