2017年05月10日

◆ 分煙と若手従業員

 飲食店について、禁煙でなく分煙にしようという方針があるが、未成年の従業員の受動喫煙被害をどうするか?

 ──
 
 飲食店について、禁煙でなく分煙にしようという方針がある。世界的には「禁煙」なのだが、例によって業界の圧力に弱い自民党が「分煙」にしようとする。
 受動喫煙防止を強化する健康増進法改正を巡り、厚生労働省が進める強化策に関する自民党の対案が8日、大枠でまとまった。焦点の飲食店について、一定面積以下の小規模店は「喫煙」や「分煙」を店頭に明示すれば喫煙を認める。飲食店を原則禁煙とする厚労省案からは大きく後退する内容となった。
 対案は、小規模店が喫煙や分煙を選んだ場合には、店頭への表示義務を課す。小規模かどうかを判断する面積の基準などは決めておらず、今後検討する。
( → SANSPO.COM 2017-05-08

 表示すれば、納得した客だけが入るから問題ない……ということのようだ。しかしこれでは、未成年の従業員が被害に遭う、という問題が生じる。
 塩崎厚労相は、「(自民党内が)『望まない受動喫煙はなくす』という考え方で一致をしたことは結構なことだ」とした上で、「従業員や、大学生・高校生のアルバイトが煙にさらされてしまうということで、結局望まない受動喫煙をなくすことにはならないのを、どう考えるのか」などと指摘。
( → 朝日新聞 2017-05-09



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 では、どうすればいいか? 私の提案は、こうだ。
 「喫煙」や「分煙」を店頭に明示するだけでなく、未成年の従業員の雇用を禁止する。


 これはまあ、言われてみれば、当り前ですね。コロンブスの卵ふうだ。
 煙草の煙だらけのところなんだから、喫煙しない客が入らないだけでなく、未成年の従業員も入らないようにするべきだ。未成年ならば、喫煙禁止なのだから、当然、煙だらけの店内も勤務禁止となる。

 ──

 このことは、さらに、次の副次的な効果をもたらす。
 未成年の安価な労働力を雇用できなくなるので、「喫煙」や「分煙」の飲食店では、コストアップ要因となる。かくて、コストが理由となって、「喫煙」や「分煙」をしにくくなる。


 ──

 というわけで、「喫煙」や「分煙」の飲食店について、「未成年の雇用禁止」という方針を取ることによって、
  ・ 未成年の健康被害を防げる
  ・ 「喫煙」や「分煙」の飲食店を減らせる

 という二つの効果が生じる。一石二鳥。

 コロンブスの卵。



 [ 付記1 ]
 分煙をしていても、喫煙の区画には従業員が入るのだから、従業員にとっては「喫煙」も「分煙」も似たり寄ったりだ。「喫煙」と「分煙」を、特に区別する必要はない。

 [ 付記2 ]
 「未成年を」と述べたが、年齢区分は、20歳にするよりは、22歳か、25歳ぐらいにする方が好ましい。「喫煙禁止」の制限よりは、「雇用禁止」の制限の方が、いっそう厳しくてもいいはずだ。
 理由は、「自分の健康を損ねる権利」ではなく、「他人の健康を損ねる権利」だからだ。いっそう厳しくても、当然だろう。

 [ 付記3 ]
 すぐ上の理由から、もっと大きな制限を加えてもいい。次のように。
  ・ 年齢制限の引き上げ。(20歳でなく 40歳とか。)
  ・ 課徴金を加える。(従業員一人あたりの金額で。)
  ・ 非正規労働者を禁じて、正規労働者に限定する。

 こういう制限を加えるほど、「喫煙」「分煙」の店が減少して、「禁煙」の店が増える。



 【 追記 】
 追加情報がある。東京都の独自方針。
 《 小池知事、屋内禁煙の独自条例を検討 》
 小池百合子・東京都知事は 10日、受動喫煙を防ぐため、飲食店や公共施設などの屋内を原則禁煙とする都独自の条例制定を検討していることを明らかにした。2020年東京五輪・パラリンピックに向け、対策強化を求める声が出ている一方、政府・与党で検討中の法改正による対策の実現が不透明になっていることが背景にあるとみられる。
 厚労省は今年、学校や医療施設のほか、飲食店も一部を除いて原則禁煙とする健康増進法改正案を策定。しかし自民党内の反発が強く、実現が見通せない状況になっている。
( → 朝日新聞 2017-05-11

posted by 管理人 at 21:45| Comment(2) | 一般(雑学)4 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 未成年か成人かに関係なく、従業員の受動喫煙を防止する観点が重要です。

 喫煙か分煙の職場では、従業員に高性能のフィルタを使った防毒マスクの着用させることを、雇用主に対して義務付けたらどうだろうか?

Posted by マスク業界の回し者 at 2017年05月11日 11:41
 マスクと言っても、普通のガーゼマスクでは力不足です。こういうガスマスクでないと。
  http://j.mp/2qV4Fsx

 だけど、こんなガスマスクを付けていたら、商売にならないでしょう。
 また、ガスマスクを付けたからという理由で、喫煙店が未成年者を雇用するのも好ましくない。
 だったら未成年者を雇用禁止にする方が早い。

 成年ならば、喫煙店が喫煙者を雇用することは問題ないでしょう。煙モクモクの店に非喫煙者が就職したがることもないだろうし。「勝手にしろ」で済む問題。……ただし、正規従業員ならば、という条件で。(一方、非正規は別で、なるべく雇用禁止にすべき。[ 付記3 ]を参照。)

Posted by 管理人 at 2017年05月11日 12:17
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