2017年05月09日

◆ 信号機のツブツブはやめよ

 LED 式の交通信号は、光点がツブツブになっている。これは、生理的に不快感を与えるので、やめるべきだ。

 ──

 LED 式の交通信号は、光点がツブツブになっている。下図のように。


singoki.jpg


 この図では、ツブツブがまだ大きめだが、実際の信号機を写真で見ると、ツブツブはもっと小さい。下記に実例がある。
  → 日本信号製灯器
  → 気になったので、信号機のLEDの数を数えてみる

 こういうツブツブ状のデザインは、生理的に不快感を与える。そのことは、「蓮コラ」という用語を調べるとわかるはずだ。
( ※ あまりにも不快すぎるので、見ない方がよさそう。リンクはあえて記しません。見たい人だけが見ればいい。)

 以前の電球式の信号機では、円形部分の全体が点灯したのに、今ではツブツブの部分だけが点灯する。これはデザイン的にまずいので、やめた方がいい、というのが私の見解だ。

 ──

 では、かわりにどういうデザインにすればいいか? 
 LEDの光点を全面に埋め尽くすといいか? いや、それはできない。それでは、コストが上がるし、明るさも明るすぎてしまう。ある程度は、密度を下げる必要がある。密度を下げるために、光点を散在させているわけだ。それゆえ、やみくもに LED の光点で埋め尽くすわけには行かないのだ。

 そこで私が提案するのは、こうだ。
 「光点を円の全体に均等に分散するのではなく、円周部分だけに集中させて、光点をドーナツ型に並べる」


 図でいうと、下の左の図のようなものだ。あるいは、その中心にも光点を置いて、右の図のようにしてもいい。


donut2.gif
  ( ※ 右の中央の光点は、明るさが弱い方がいい。)


 このようなデザインにすることの効果は、何か? こうだ。
 「ドーナツ状のデザインにすると、近くで見たときにはドーナツ状に見えるが、遠くから見たときには(小さな)円状に見える」


 一方、通常の信号機は、こうなる。
 「円盤状のデザインにすると、近くで見たときには円盤状に見えるが、遠くから見たときには、にじんだ光点に見える。形状不明。」


 これはどうしてかというと、人間の視力は完全ではないので、(遠くから見ると)いくらか「にじみ」が生じるからだ。
 ドーナツ状のデザインだと、ドーナツがにじんだとき、中央は埋められる。だから全体として、円盤状に見える。
 円盤状のデザインだと、円盤の全体がにじんだとき、中央ばかりがやたらと明るくなり、円周部分はぼんやりとする。だから全体がぼやけた形状で見える。

 ──

 以上のことは、私の独創ではない。自動車業界では広く知られた知識だ。というのは、このことを利用して、(歴代の)日産スカイラインのテールランプはドーナツ状になっているのだ。( ※ 現行型を除く。)

 写真で言うと、こんな感じだ。
  → (歴代の)日産スカイラインのテールランプ
  → スカイラインのテールランプ(点灯時)

 点灯時には、近くから見るとドーナツ状に見えるが、遠くから見ると、小さな円盤状に見える。

 ──

 というわけで、「スカイラインのテールランプみたいな形状に光点を並べる」というデザインを、交通信号でも実現するといい。これが私の提案だ。

( ※ ドーナツ状なら、生理的に不快感もない。また、安全性の観点でも、視認性がいい。にじむことがないので、交通信号の光だとわかりやすいからだ。)



 【 追記 】
 コメント欄で、別のアイデアを教わった。
 「従来の白熱電球タイプの信号機をそのまま使う。ただし電球だけは、白熱電球のかわりに、LED電球を使う」


 これだと、従来型の( LED 以前の)信号機と、見た目はまったく同じだ。もちろん、白熱電球にかぶさる(赤・黄・緑の)カバーが光を拡散するので、ツブツブは生じない。
 画像は、下記。
  → 交通信号用LED電球 | 常盤電業株式会社

 ※ 従来型の信号機セットを使うので、すでに
   LED 信号機になったところでは使えない。

 
posted by 管理人 at 22:01| Comment(6) | 安全・事故 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
南堂さんのお部屋のLED照明はツブツブですか?違うでしょう。LED照明は発光体の前に光を拡散させるカヴァーが入ってます。

カヴァーがない蛍光灯や白熱灯ですら、発光体の内側がスリガラスになっていて、光を拡散させて、発光体が直接見えないようになっている。

つまり、交通信号ランプのLEDの前に、光を拡散させるすりガラス状のカヴァーを入れればいい。LEDを直接見せる必要はない。
Posted by inoueakihiro at 2017年05月10日 04:42
 カバーは私も考えたんだけど、「つけるアイデアは当たり前すぎる.なのに付けないとしたら、あえて付けないことにしているんだろう」と推定しました。
 つまり、カバーを付けると光が拡散するので、近くで見るときには明るいが、遠くから見るときに暗くなる。たぶん明るさが半減する。
 すると、これを相殺するために、LED の使用量と消費電力が倍増する。大幅なコストアップ要因。

 室内の照明なら、光を拡散する方がいいので、カバーを付けます。しかし信号機は、指向性が強い方がいいので、あえてカバーを付けないのでしょう。

 p.s.
 LED の前に小さな凸レンズを付ける、というアイデアもある。これだと、遠くから見たときにはいいが、近くから見たときはまずい。歩行者の位置によっては、光点が見えず、真っ暗になってしまう。
Posted by 管理人 at 2017年05月10日 06:05
http://tokiwadengyo.co.jp/works/led
ここ見たら、拡散カヴァーつきでも、消費電力は従来の信号ランプの1割から3割くらいだそうです。
写真を見ると、従来型ランプと見かけはまったく同じです。
Posted by inoueakihiro at 2017年05月10日 06:21
 すぐ上のご指摘を受けて、本文の最後に 【 追記 】 を加筆しました。
 タイムスタンプは 下記 ↓
Posted by 管理人 at 2017年05月10日 06:55
本件の趣旨とは若干ズレますが、LED型になったことで別の問題があると考えています。

雪国では、吹雪など横なぐりの雪が降った場合、雪が信号機に付着して見づらくなることがあります。

これまでの電球タイプであれば、付着しても熱により解けていたため、特に気にしなくて良かったですが。。。
Posted by 反財務省 at 2017年05月10日 12:28
減速させるためにだと思いますが、近づかないと見えないような信号機(偏光灯器)があります。その様なところに拡散板は使えないですね。
Posted by ホンロン at 2017年05月11日 17:10
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