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朝日の記事から引用しよう。
宅配業界2位の佐川急便が 2017年3月期に運んだ宅配便は、前年比 1.7%増の 12億2千万個だった。
13年3月期以降、採算重視にかじを切り、ネット通販大手アマゾンとも提携を解消した。当時より荷物量は 10%強減ったが、荷物1個あたりの収入は 10%以上増え て 511円に上がった。
ヤマトが 9月にも値上げする個人客向けの基本運賃については、佐川は追随値上げを否定した。
( → 朝日新聞 2017-05-02 )
ヤマトは個人向けの宅配便を値上げしたが、佐川は値上げしない。当然、日本郵政も値上げしないはずだ。結果的に、佐川と日本郵政は、高収益の個人客を、ヤマトからガッポリ奪うことになるだろう。大儲け。
一方、ヤマトは高収益の個人客向けを、無用に値上げしたことで、高収益の個人客向けを失う。値上げしたことで、かえって損する。
以上は、私が前に指摘したことだ。
→ ヤマトの値上げを許すな(個人向けは)
かくて、値上げしたヤマトは大損して、値上げしなかった佐川と日本郵政が得をする。
佐川が値上げしないのは、「値上げしない方が儲かる」ということを理解したからだろう。普通ならば安易に追随値上げをするところだが、私の書いたことを読んだ佐川は、「値上げしない方が儲かる」ということを理解して、追随値上げをやめたのだろう。
( ※ 上記項目のアクセスは非常に多大だったし、検索でも一時は非常に上位に来たので、佐川の関係者が読んでいないはずがない。)

以上は、私が狙ったことでもある。つまり、「ヤマトの値上げを許すな」ということが、まさしく実現した。
ヤマトが値上げするのは勝手だが、その勝手なふるまいには、ペナルティが科せられる。……それが私の示した意図だった。
タイトルの「許すな」という言葉(だけ)を読んで、その意味を理解できないまま、文句を言っていた人が多いようだが、本項を読めば、「許すな」という言葉が何を意味していたか、ようやく理解できるだろう。
※ そもそもタイトルだけ読んで勘違いする、というのがおかしいが。
まあ、文章読解力の低い人は、本文を読めないものだ。
[ 付記1 ]
ヤマトから、ゆうパックへの流出は、確実に起こるだろう。理由は、価格差だ。
・ ヤマトの値上げ幅は、140〜180円。
・ ゆうパックがヤマトを下回る分は、9%程度。
結果的に、ゆうパックはヤマトよりも 250〜300円ぐらい安くなる。(個人向けの分。)
価格差が 100円ぐらいならば、高品質のヤマトを使うだろうが、価格差が 250〜300円ぐらいになると、もう、ヤマトからゆうパックへ大量の客が逃げるだろう。
( ※ 佐川は荷物の扱いがぞんざいだが、ゆうパックはそこまでひどくない。)
( ※ 佐川の営業店と違って、郵便局はたくさんあるので、店頭への持ち込みも楽だ。)
なお、ゆうパックは、3%ぐらいの小幅値上げをする可能性もあるが、それは、たいして影響を与えまい。
[ 付記2 ]
佐川と日本郵政が個人向けの値上げをしないとすれば、ヤマトも個人向けの値上げを撤回する可能性が大きい。(わざわざ高収益の分だけを捨てるような愚行をするとは思えないからだ。)
かくて、「値上げを撤回する」という形になりそうだが、そうなれば、私が先に述べたこと(ヤマトの値上げを許すなということ)は、完全に実現したことになる。
こうなれば、達成度 200%ぐらいだ。(ペナルティが科せられるだけなら、達成度 100%だが。)
[ 付記3 ]
すぐ上では、「ヤマトも個人向けの値上げを撤回する可能性が大きい」と述べたが、ここでは私見として、「ヤマトは個人向けの値上げを撤回するだろう」と予言しておこう。
私が「値上げを許すな」と言ったことが功を奏して、ヤマトは値上げを撤回せざるを得なくなるわけだ。(仮に値上げを撤回しなければ、高利益の個人向け宅配のシェアを大幅に奪われて、大損だ。)
私の予言はたいてい当たるので、この予言もたぶん当たると思う。
※ ただし、百発百中というほど確実ではない。念のため。
なお、「撤回」には、「全面撤回」だけでなく、「部分撤回」を含める。つまり、「値上げ幅の大幅縮小」を含める。現状では 140〜180円の値上げ予定だが、50円ぐらいの小幅値上げに縮小することもありそうだ。
( ※ 営業所受け取りの 50円引きならば、値上げなしとなる。)
すみません。具体的にどういった面がゆうパックより
「高品質」なのでしょうか。双方ともにサービスとしては
非常に類似していて、違いはクロネコメンバーズの運用位
に見えます。あれはまだヤマト自身の宅急便シェアから見
ても微々たるものでしょうから(amazonやオムニ7の
ように顧客番号主体のシステムに切り替わるには膨大なシ
ステム投資と試行運用の時間を要する筈)知人で郵便局と
ヤマト運輸双方で短期アルバイト(拠点内での荷物の仕分
け業務です)を経験した人の話では荷物の取り扱い自体
にはどちらも差はなかったそうです。
前年末の佐川急便ドライバーのような極端な事例はネット
を検索しても出てこなかったですし、該当する事例を御存
知でしたら御教え下さい。
個人的感想の集合があるだけなので、客観的な情報を求めないでください。
ヤマトの仕事に満足している人が多いというのは、本項の「はてなブックマーク」のコメントに多く見られます。「値上げしてもヤマトのサービスがいいからヤマトを使う。ヤマトは値上げしてもいい」という意見が多い。
ゆうパックは、悪くはないけれど、丁寧というほどじゃない。クロネコメンバーズみたいなサービスもないし。再配達などの対応は電話だけで、メール対応を受け付けていないし。どちらかと言えば、ヤマトを取ります。( 100円差ならば。)
「ヤマトは個人向けの値上げを撤回するだろう」という予言。
タイムスタンプは 下記 ↓
丁寧な返答ありがとうございます。
> ゆうパックは、悪くはないけれど、丁寧というほどじゃない。クロネコメンバーズみたいなサービスもないし。再配達などの対応は電話だけで、メール対応を受け付けていないし。
この2点の説明で納得できました。情報サービス分野での対応、特にインターネット上のサービスに慣れている宅配便ユーザーのニーズから見た場合はヤマトと郵便局には歴然とした差がありそうですね。反面、今でも手書き伝票の記入がメインの(パソコン、スマートフォンをあまり使用しない)顧客層から見ればそれほどの差はないのかも、とも受け取れます。
逆に言うと、管理人様の言われる通り便乗値上げの愚は避けながら上記のIT利用サービスの不足面を根気よくクリアしていくのがゆうパック側にとっての有力な対抗策と言えそうですね。
もともと郵便局はその性質上、各地にある集配(拠点)局に24時間営業の「ゆうゆう窓口」を持っていますから、活用次第で営業体制の強化はできそうに思えますし。
勉強になりました。
これは違います。各地にある集配(拠点)局の「ゆうゆう窓口」は、営業時間が異なります。通常は、夜8時まで。
一部の中央郵便局でのみ、24時間ですが、それを利用できる人は、ごく限られている。
営業時間は設けてある郵便局によってバラバラですね。
ちなみに当方の居住地ですと24時間営業の窓口が車で
10分程度の距離に2箇所あり、隣の市では23時まで
の局があります(首都圏でも、県庁所在地でもありません)。
営業の拠点として体系的に位置付けるのは難しそうでした。
止めておりました。紙面を汚し赤面の至りです。
流通業の状態を見る限り、現場はゼンショーの飲食事業のように疲弊の限界を超えているように思うが・・・。
値上げをすべきとお考えなのは文章の中に見受けられるのに、ならなぜ一部除外を求めるのか?不思議に思ったので。
郵政に関しては、かなり内部でほころびがあるので民営化のメリットが生かせず。結局、官営の一企業でしかない。ユニバーサルサービスを行うために税免除を受けているはずだが其のユニバーサルサービス部門を大きく縮小しているのが実情。
非正規を社員を増やしているが正社員数を増やすのが信書を独占する企業がやることであって郵政に税負担を求めるなら自動的に値上げやむなしと思っている。
Amazon向けは大幅赤字だが、個人向けは黒字だから。私が言っているのは「原価に応じた適正価格にせよ」ということだけです。その方針を取るのが、佐川。
原価を上回る大幅値上げをどさくさまぎれにやる、というのがヤマト。
あなたの理屈は、「原価に応じた適正価格にせずに、大幅に過剰な値上げをするべき。ただし個人向けに限って」ということだが、その根拠にはならない。
どうせなら Amazon 向けを大幅値上げするべきでしょう。
どうして Amazonには甘くて、個人にだけ厳しくするの? あなたはその理由を示していない。
また、佐川は「法人向けは値上げするが、個人向けは値上げしないでやっていける」と言っているのに、「個人向けを無理やり値上げを強いるべきだ」という理由も示していない。
要するに、あなたは、法人向けと個人向けの区別ができていないだけ。「物事を切り分けて考える」という思考法ができていないだけ。
実例として、現在ヤマトからかなり低価格で発送契約を受けてもらっている当方ととしては、佐川は一時400円以下の価格提示をしてきただけで発送した荷物が8割方クレームなり、併用でなくヤマトのみの発送となった経験がある。
あと、クレーム案件でも佐川で送った場合「なぜヤマトで送らなかったのか?」と指摘が多かった。
ヤマトで発送した場合は、「ヤマトならしょうがない」と言われることが多かった。
郵政は、郵便事故の割合はヤマトとほとんど変わらないが無くなった荷物は見つかることがほとんど無かったために利用しないようになった。
荷物の扱いについては、ヤマト 佐川共に外箱破損はあったが。破損数及び破損程度はヤマトの方が圧倒的に少なかった。
佐川の場合、商品にならずに廃棄処分した商品もあった。
佐川は時間指定しても時間通りに届くことがないため荷受け発送ともに大変な思いをした。
今の品質が保たれるのであれば値段が上がってもヤマトに荷物はお願いすることに思う。
ただ、佐川がAmazonから撤退してからヤマトの品質はかなり下がった上にドライバーの体調不良による退職が多く以前の品質が保たれていないのは悲しい。
郵政のユニバーサルサービスの縮小により現在は土日配達及び24時間窓口は、ほぼ無くなっている。
なお、夜間の正社員がいない時間は葉書も小口在庫のみの販売で、契約社員しかいない場合は在庫の入っている棚の鍵を持っていないとのことで販売してもらえないことが年末多かった。
かなりサービスは民営化前より低下しているように思えるが・・・。
Amazon及び他の通信販売業の価格ともに個人向けも値上げすべきだと思っている。
Amazonを含む通信販売業の価格は適正価格への値上げ。
理由は、均衡価格へ近づけるため。
個人向けの価格も適正価格。
少子化等の影響による社員数減少の歯止めの為のコスト増。
運送価格の上昇(トラックの環境基準及び安全基準の厳格化による価格上昇分。燃料費の価格上昇分。)の運賃への反映。
上記の理由で、個人向けの運送費も相応の値上げが物流全体で必要だと思うのだが。
の発言で、Amazonの低価格を容認した様に思われてしまったのなら謝罪したい。
上記は、どちらがユーザーの得になるかを論じているだけで、値下げ容認ではないので訂正させて頂きます。
価格については、値上げは個人向け・法人向け問わず。
流通全体の値上げが持論になる。
適正価格で言うなら、個人向けや中小法人向けは3%ぐらいの値上げは必要で、Amazon向けだけは 50%ぐらいの値上げが必要でしょう。
その意味で、単に値上げをするか否かなら、すべて値上げするべきだと言える。しかし、3%ぐらいなら、特に大騒ぎするほどのことではない。
本項で言っているのは、Amazon向けの優遇を残したまま、それを補うために個人向けを大幅値上げすることの良し悪しです。つまり、個人向けの黒字でAmazon向けの大幅値引きを容認することの是非。
個人向けの黒字 → Amazon向けの赤字の穴埋め
これが論点です。個人向けの3%の値上げの良し悪しを論じているわけじゃない。(もともと黒字なのに)15%ぐらいの大幅値上げをすることの是非です。《 過剰な 》値上げの是非。
あなたは単に値上げの是非だけを言っていて、本項の論点である「過剰な」値上げが妥当であることを示していない。
> 流通全体の値上げが持論になる。
それは(3%ぐらいにすぎないので)本項の論点ではありません。本項の論点はそれとは別。
あなたの比較は、佐川との比較が多いが、佐川は論外です。比較対象にならず。
ゆうパックは、かなり品質が高いので、比較対象になります。
高価格品ではなく低価格品ならば、事故率を考えても、価格差を保険料と見なすと、低価格の方がお得でしょう。1件 300円安で事故率1%なら、3万円の商品まで、ゆうパックの方がお得です。事故率 0.1% なら、30万円まで。
では、一般ユーザーはヤマトからゆうパックへ移行するだけでいいので、貴殿のヤマトの値上げに対しての結果は、値上げにモノを申すのではなくヤマトを使っているユーザーは品質が高く値段が安いゆうパックに移行せよで良いのでは?
談合等をしていない値上げ値下げは自由経済社会なので企業の自由なのでは?
でなければ観光バスやタクシーの様に管理された価格にすればよい。
ゆうパックはヤマトよりも品質がかなり低い、とコメント欄で話題になっていますよ。そっちも読んでください。
> 談合等をしていない値上げ値下げは自由経済社会なので企業の自由なのでは?
自由だ、と元の項目に書いてあるでしょ。それも、赤字で。
→ http://openblog.seesaa.net/article/449335043.html
あなたもまた、タイトルしか読んでいない人なのかな?
※ いずれの点も、話をちゃんと読まないから、誤解する。
>ゆうパックは、かなり品質が高いので、比較対象になります。
論点を狭めようとすると論点を広げて曖昧にされてしまう。
たとえば現在の表題を中心に考えると「◆ 佐川は値上げせず(個人向け)」で佐川を比較した論点の表題なのに佐川は「比較対象にならず」と言われてしまう。
では、「◆ ヤマトの値上げを許すな(個人向けは)」によると『「安かろう、悪かろう」というのが、ゆうパックの評価だ。』の言葉をふまえてお考えの心骨をお聞きしたいと質問をすると『ゆうパックは、かなり品質が高いので、比較対象になります。』と言われてしまう。
比較をし比較を否定するため貴殿のお考えの心が見えない。
考えの違いは物事の進歩に繋がるため貴殿のお考えを参考にしたいと筆を進めたのですが・・・。
>自由だ、と元の項目に書いてあるでしょ。それも、赤字で。
貴殿のお考えの全ては書き込められないだろうと思い。お考えの一部を拝聴させて頂いた上で自由だとお考えなのは認識しております。その自由をふまえたうえでの苦言。貴殿がお考え至った真理を拝聴したく質問をさせて頂いたつもりだったのですが?
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板汚しにしたくないので、文章を簡潔にするために極論及び基礎理論を使用させて頂くことを容赦ねがいたい。
今回のヤマトの値上げに関しては、佐川(運賃の適正収受)・日本郵便(各種優遇政策を利用した実質値下げによるユーザーの囲い込み)の2社に対抗したヤマトはサービスに価値を見いだし需要と供給の均衡価格の変化を踏まえた上での高価格化ではないかと思うが。
ブランド地位の確立による価格変化を否定されるお考えであれば、需要と供給の考え方の否定になるためこの考えでの論点の整理は無謀ともいえるのですが・・・。
比較するのは話の主題ではなく、派生した話題です。少し言及することはあるが、私としては「副次的なことだから、いちいち論じるのは面倒臭い」ということです。
あなたがそれを質問したい気持ちはわかるけれど、派生する話題を扱うとどんどん話が拡大するので、私は面倒臭い。論じたくない、ということです。(暇人じゃないので。)
つまり、「議論したくない。時間がない」ということ。
> 自由だ
これも同様。派生した話題なので、論じる時間と暇がない。今は疲れているので、なるべく休みたいんです。
> 需要と供給の均衡価格の変化を踏まえた上での高価格化ではないかと思うが。
これは本論なので答えます。
私の主張は、「需要と供給の均衡価格を無視した、単純な一律値上げにすぎない。ヤマトが馬鹿だから、均衡価格を無視した高価格(過剰な値上げ)になっている」ということです。
したがって、本項の最後にある結論は、「本来の均衡価格(コストに見合う価格)に落ち着くだろう」つまり「ヤマトは値上げを撤回するだろう」というふうになります。
あなたは「市場原理によって均衡価格に落ち着く」と信じて、「ヤマトの価格は適正だ」と思い込んでいるようだが、私はその発想自体を否定している。ちゃんと読んでください。
「「放置すれば料金は最適化する」というような発想は、ただの妄想にすぎない」
と先に書いてある箇所。
→ http://openblog.seesaa.net/article/449335043.html