2017年04月23日

◆ 自動車追跡に AI を使え

 犯罪の自動車を追跡するのに、現在は Nシステムが使われているが、これを発展させて、 AI を使うシステムを開発するべきだ。

 ──

 福岡で3億8千万円の盗難事故があった。ここで逃走した自動車を、ナンバーから追跡する Nシステムで追跡しようとしたが、失敗した。
 《 逃走車、盗難ナンバー 検知すりぬけ 福岡3.8億円強盗 》
 福岡市中央区天神1丁目の駐車場で3億8400万円が奪われた強盗致傷事件で、逃走に使われた車には盗まれたナンバープレートが付けられていたことが22日、捜査関係者への取材でわかった。盗難届が出ておらず、盗難ナンバーをリアルタイムで検知できる「Nシステム」(ナンバー自動読み取り装置)をすりぬけていた。
( → 朝日新聞 2017-04-23

 Nシステムについては、記事の記述は不正確なので、下記を引用しておこう。
 《 Nシステムってなんだ? 》
2.あの機械って何?
 あの機械はNシステムという装置です。正式名称は「自動車ナンバー読み取り装置」といいます。
 カメラで運転者(助手席に乗ってる人も写ります)の顔・ナンバーを撮影し、盗難車両が通過したり警察に手配されている車両が通過すると付近の署・交番やパトカーに通報され、車両を追尾・検挙します。ちなみに、撮影されてから警察に連絡がかかって出動するまでには数秒と言われます。

3.どこにあるの?
 設置場所にはある程度の傾向があり、高速道路の本線、主要国道の道路上、県境・市境付近、宗教関連施設の付近、空港、軍事施設、発電所等の重要拠点にあります。
( → Nシステムってなんだ?

 ナンバーから自動車を追跡するシステムだが、今回はこのシステムが機能しなかった。上の朝日の記事には、こうある。
 現場から逃げた白いワゴン車の目撃情報をもとにナンバーを照合し、そのナンバーの車の所有者を特定した。だが捜査員が確認すると、その車はナンバープレートが盗まれた状態だった。
 今回の事件はプレート盗難の被害届が出る前に発生し、すぐには追跡できなかったという。
 県警は防犯カメラ映像の回収などを進め、別のナンバープレートに付け替えながら逃走した可能性もあるとみて調べている。

 ここでは、「ナンバーを追跡する」という方法が無効化されている。
  ・ 盗難ナンバーの届け出が間に合わなかった。
  ・ ナンバープレートの付け替えもあったかもしれない。


 となると、「ナンバーから盗難車を追跡する」という現行の Nシステムは、もはや役立たずだということになる。
 では、どうする? 

 ──

 ここで提案しよう。
 「自動車の追跡には AI を使え」


 具体的には、こうだ。
 「顔認識の技術を使って、自動車の車種と色を認識せよ」


 今回の事例に当てはめれば、こうなる。
 「現場において白いワゴン車が逃走した」
 という情報が得られた。時刻もわかった。このことから、
 「その時刻に現場を通ったと思われる白いワゴン車」
 を、新システムで検知する。
 たとえば、現場から北方向に逃げたのであれば、その直後に現場付近で動いていた白いワゴン車を検知して、列挙する。
 ここで、候補となる車が4台あったとすれば、その4台について、
  ・ その車の車種とナンバーを、 AI で分析・認識する。
  ・ その車がのちに移動していった方向・経路をとらえる。
   (この点は現行の Nシステム とほぼ同様。)


 たとえば、白いワゴン車は、今回はステップワゴンであるから、「白いワゴン車」で探索したあとは、検知することで、「ステップワゴンでナンバーはこれこれ」ということがわかったはずだ。ついでにノイズとして、白いセレナやヴォクシーなども検知されるかもしれないが、とりあえずは全部を追跡すればいい。その後、被害者や目撃者の話から、車種やナンバーを限定することができて、該当しないものをはずせる。
 かくて、逃走車を、新システムではリアルタイムで追跡できる。
 これは、新システムに(顔認識技術を応用した)車種と色の認識機能のある AI を組み込んだからこそ、できることだ。
 こういう AI を組み込んだ新システムを構築することを提案したい。



 [ 付記 ]
 補足的な話。

 (1)
 「ナンバーの付け替え」は、十分に考えられる。
 この場合、Nシステムでは、もはや対処できなくなる。
 一方、新システムでは、車種と色と時刻から、ある程度は追跡が可能だろう。

 (2)
 警察は「ナンバーの付け替え」を念頭に置いているが、私としては、「ナンバーの付け替え」はなかったと考える。もっといい方法があるからだ。それは「自動車の交替」である。ステップワゴンから別の車へと、自動車を交替してしまえばいい。こうすれば、追跡を逃れることは容易だ。たぶん、そうしたと思う。
 いったん「自動車の交替」があると、もはや新システムでも追跡は不可能だ。だから、新システムが対応できるのは、「自動車の交替」がなされる直前までだ。
 となると、追跡は、なるべく早く、リアルタイムでなされる必要がある。事件発生から 10分間ぐらいが勝負だろう。この短い間に、さっさと逃走車を追跡することが大切だ。

 (3)
 警察は今になって「近所の防犯カメラを探す」なんてことをやっているようだ。しかし、こんなことをやっても、もはや手遅れだろう。
 犯人が無防備な歩行者ならば、防犯カメラで人相を特定することもできるだろうが、対象が自動車ならば、犯人の特定はできない。また、今さら自動車を特定しても、何の意味もない。(すでに現場の防犯カメラで撮影済みだ。わかっていることをさらに知っても意味がない。)

 ──

 というわけで、リアルタイムで車種を追跡する新システムのみが、有効となるだろう。このような新システムを整備するべきだ。
( ※ Nシステムの開発・設置は 1987年。30年前だ。ワープロ専用機時代のものだ。こんな昔のシステムがいまだに使われているんだから、古臭い。)
 


canoword-a10.jpg
1987年のワープロ専用機(キヤノワード α10 )

posted by 管理人 at 20:19| Comment(0) | コンピュータ_04 | 更新情報をチェックする
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