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先に、色についての二項目を書いた。
→ 白と黄色は明るさが同じ
→ 青と緑の中間は何色?
この話の関連をたどるとき、朝日の元記事を考えた。
→ 光の補色 青+黄…2色でも白色光:朝日新聞
ここには、次の話がある。
黄色と青を混ぜた白色照明には欠点があります。例えば、色鮮やかな肉の赤色。肉は、すべての波長が混じった白色のうち、青や緑の波長の光を吸収し、赤い波長の光を反射するため、赤く見えます。しかし、黄黄色と青を混ぜた白色には赤色の波長が少ないため、肉が黒ずんで見えます。反射したときの色合いが不自然なのが弱点です。
( → 朝日新聞 )
ここには詳しく記していないが、次の事実がある。
「 LED 照明は、青色 LED と黄色蛍光体の複合で、白色を出している。 青 + 黄 = 白 」
以上から、次のように言える。
「 LED 照明は省エネだと言われるが、赤色の発色が不十分なので、演色性(色の良さ)が不十分だ」
つまり、 LED 照明は、照明としては質の低い照明なのである。昔の蛍光灯は、三波長タイプではなかったので、やたらと青白く見えたものだが、それと同様のものだ、と言えそうだ。(あれほどひどくはないが。)
というわけで、LED 照明は、エネルギー的には「省エネだ」と言えそうなのだが、肝心の照明としては、質の劣る照明だ、と言えるわけだ。
ま、ビジネス文書を見るぐらいならば、あまり劣ることはないかもしれないが、料理のある食堂(または台所や居間)では、あまり適さない照明だ、と言えそうだ。
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[ 付記1 ]
演色性で言うと、(食堂などでは)三波長タイプの蛍光灯や、白熱電球の方がいい、と言えるだろう。
一方、三色タイプの LED 照明もある。ただしこれは、高額なので、あまり普及していないようだ。というか、そういう照明を販売しているところが、あまり見つからない。Amazon にも見つからないようだ。部品として例外的に販売されているぐらいらしい。
要するに、ほとんど無視していい。
[ 付記2 ]
省エネとは別に、コスト的にはどうか?
コストで考えると、電気代の分、LED の方が安上がりだ……と思えそうだ。しかしこれは、早計だ。なぜなら、LED 照明の場合、LED の寿命が来たら、機械本体を買い換える必要があるからだ。
この場合、機械本体の費用が新規に必要となるので、かなりコストアップとなる。また、機械本体の交換にかかる手間賃(労働コスト)もかかる。(自分でやるとしたら、交換のために、労働コストがかかる。金銭コストはかからなくても。)
さらに、コンセントで交換できるタイプ(自分でも交換ができるタイプ)でなく、工事の必要なタイプだと、コンセントを付け直すように、大がかりな工事が(いっぺんだけ)必要となりそうだ。これだと、金銭コストも多大だ。
一方、蛍光灯の場合は、照明器具は何十年も使えることが多いようだ。40年ぐらいは無交換で使っている例も多い。
機械本体の交換の分も考えると、「 LED の方がお得だ」とは言えないだろう。たぶん、大差ない。どっちが上かは知らないが。
つまり、「 LED ならば消費電力が大幅に少ないので、コスト的にお買い得ですよ」という俗説は、信頼が置けないわけだ。
演色性のことまで考えると、蛍光灯の方が良さそうですね。
【 関連サイト 】
本項を書くに当たって、下記を参考にした。
(1) 演色性について
→ LEDとの比較|JCLA 一般社団法人日本CCFL協会
CCFL (冷陰極蛍光管)との比較。
(2) コストについて
従来の照明器具では、『電球は切れるもの、取替えるもの』というのが常識でした。照明器具なんて10年どころか20年でも、家をいじるか環境が変わるか、或いは壊れたり機能が低下して不便を感じるまで、ず〜っと使い続けるのがごく一般的な感覚でしたよね。『デザインが古くなったから照明器具を取替えよう』などとおっしゃるのは、かなり意識の高い方との認識でした。
ところが昨今のLED大型シーリングライトには、交換電球の種類もサイズも記載が無いものが少なくありません。あれれ?『交換不要』とか『LEDは交換できません』とか書いてあるものもあります。即ちこれらの製品は、光源であるLEDの発光照度が落ちたり、一部が発光しなくなったり、LEDの寿命とされる時期が来たら、原則として器具ごと取替えると言うことなんですね。
( → LED照明の基礎知識(4)照明器具は使い切りの時代に )
