2017年03月14日

◆ 青と緑の中間は何色?

 青と緑の中間は何色か? 「青緑だ」と思う人が多いだろうが、意外なことに、水色だ。

 ──

 このことは、次の図(カラーチャート)を見れば一目瞭然だ。


rgb.png


 青と緑の中間領域は水色になっている、とわかるはずだ。

 ──

 また、HTML の色指定を数値で指定してもわかる。


  FF0000   
  00FF00   
  0000FF   
  00FFFF   
  FF00FF   
  FFFF00   
  009970   
  BBBBFF   



 青と緑の中間は 00FFFF だが、これは、水色だ。
 ついでだが、青緑は 009970 だ。
 また、青と白の中間は BBBBFF だが、これは上記の最後(最下段)の色だ。
 
 人々は、「水色は、青と白の中間だ」と思いがちだが、実は、そうではないのだ。水色は、青と白の中間ではなく、青と緑の中間なのである。
 そして、どうしてそういう奇妙な感じのことが起こるかというと、それは、前項で記したことが原因だ。

 色の三原色というのはあるのだが、それについて人間の視覚の感じ方は、ちょっと歪んだ(偏った)ところがある。そのせいで、三色のそれぞれが対等にはならない。緑を足すと、緑という色が足されるだけでなく、明るさまでもが大幅に足されてしまうのだ。
  ・ 赤に緑を足す → 明るい黄色になる
  ・ 青に緑を足す → 明るい水色になる


 こういうことは、緑を足した場合にのみ起こることだ。
 一方、次の場合には、ただの中間色となる。
  ・ 赤に青を足す → ピンクになる
  ・ 青に赤を足す → ピンクになる


 ここで、ピンク( FF00FF )というのは、「明るい紫」のことだ。この色相のまま、単に明度を下げると、紫になる。( 800080 



 [ 付記 ]
 ついでだが、人々がピンクの本質であると感じている「赤と白の中間色」というのは、実は、ピンクではなくて、別の色だ。それは何色かというと、日本の伝統色としての「桃色」だ。( FF8888 

  参考 → 日本の伝統色

 つまり、「赤と白の中間色」である「桃色」と、「明るい紫」である「ピンク」とは、異なる色なのである。人々は混同しがちだが。

 ただ、実際には、ピンクという言葉で示す色の範囲は広い。「明るい紫」から「桃色」までを含む、幅の広い言葉だ。また、ピンクという言葉は、英語圏の言葉だ。非英語圏では、桃色は「バラ色」と呼ばれるようだ。
  → ピンクと桃色は同じなんですか? - | 教えて!goo



 【 追記 】
 「加法混色と減法混色の違いでは?」
 という指摘がコメント欄に寄せられた。
 実は、この違いは、私も考えたのだが、それだけでは説明できそうにない。
 というのは、下記のようになりそうだからだ。

  ・ 加法混色

   0000FF + 00FF00 = 00FFFF  (水色)    

  ・ 減法混色

   0000FF × 00FF00 = 00B0B0 (シアン)    

 両者は、色相は同じで、明るさだけが違う。どちらも青緑ではない。青緑はもうちょっと緑っぽい。微妙な差だが。   

 一方、色相環を見ると、こうだ。
  ・ 円盤の色相環 …… 水色もシアンも ある。
  ・ 円環の色相環 …… 水色もシアンも ない。


enban.png
enkan.png
出典:Wikipedia


 後者(円環)の方では、水色またはシアンっぽい色はあるのだが、それは「青」である。

 どうもよくわからないですね。

 ただ、円環の色相環では「明度が限定されている」という制限がかかっている。そのせいで、明るい水色のような色は排除されている。そこにヒントがありそうだ。

 ──

 減法混色については、次の図もある。
  → 参考図

 シアン、マゼンタ、イエローの三色で混合する。
 この場合も、青と緑の中間色は、シアンだ。ただし、青と緑を混合してシアンになるのではない。シアンとマゼンタやイエローを混合する。

  例。  00FFFF × FFFF00 = 00FF00



 【 関連サイト 】

 → 「緑」なのに「青信号」の謎 東北大が解明 日本語の色彩表現は進化している!

 無段階に変化する色彩を、どのような多段階で認識するか、という研究。言語に依存する認識。
 「赤、緑、青、黄、紫、ピンク、茶、オレンジ、白、灰、黒」
 という 11段階で認識することが多いそうだ。ここには「ピンク」(桃色)という言葉や認識はあるが、マゼンタというような言葉や認識はない。
( ※ 色彩専門家はともかく、普通の人の語彙には「マゼンタ」という語はない。)

 具体的な例は、上記ページの最後の図を参照。ピンクやマゼンタや赤の領域は、ピンクと赤という二つの段階で認識されており、マゼンタの領域はその二つのどちらかに吸収される。



 【 関連項目 】

 → 白と黄色は明るさが同じ (前項)




 参考画像:水色の商品



http://amzn.to/2mHS5tW

posted by 管理人 at 18:16| Comment(14) | 科学トピック | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いつの世も

色の道はむつかしい
Posted by senjyu at 2017年03月14日 22:18
単に加法混色と減法混色の違いです。
モニターの様に自発光のものは加法混色。絵の具の様に反射光を見る場合は減法混色。
なのでG+Bは加法混色ではシアンとなり、減法混色では青緑となります。
Posted by 京都の人 at 2017年03月14日 23:36
 上記コメント(加法混色と減法混色)を受けて、最後のあたりに 【 追記 】 を加筆しました。
 タイムスタンプは 下記 ↓
Posted by 管理人 at 2017年03月15日 06:01
FF00FFをピンクとは言わないと思います。それはマゼンタです。
Posted by のぐー at 2017年03月15日 16:17
ちなみにピンクという名前は
webcolorではFFC0CB
JIS慣用色名ではEB97A8
あたりの色に使われるようです。
違いはありますがどちらも赤と白(灰色?)の中間色な感じです。
まあほんのわずか緑より青が強いようですが。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%83%B3%E3%82%AF
Posted by のぐー at 2017年03月15日 16:56
> webcolorではFFC0CB
> JIS慣用色名ではEB97A8

本項での話は、日常用語。
日常用語ではピンクという語は、桃色からマゼンタまでの、広い範囲の色彩に使われます。ぐぐればわかる。
  → http://j.mp/2mYyMNt
  → http://j.mp/2mri865

一方、マゼンタという語は、日常用語にはありません。日常用語で使っている人を見たことがない。言っても、たいていの人はわからないと思う。

マゼンタという語が日常語にはないので、マゼンタという色は日常語では「ピンク」と表現されます。
Posted by 管理人 at 2017年03月15日 19:35
日本の伝統色を印刷物で見た場合と
そこに書かれているカラーコードで
モニター上で表示してみると
一致しない場合がほとんど
それは 絵の具の三原色と光の三原色が違っていて
グラヒィックカードとモニターの特性に左右されるから
微妙な色の再現は難しい

72色の色鉛筆、日本の伝統色の色鉛筆を持っているけど
訳のわからん英語名がついてます

Posted by 田舎者 at 2017年03月16日 13:55
マゼンタという語を知らなかったとしても、その色を見て出てくる言葉はピンクよりも赤紫だと個人的には思うんですがね。一部業界では違うんですかね?>「ピンク スマホ」の検索結果
Posted by のぐー at 2017年03月16日 14:45
ていうか
>桃色からマゼンタまでの、広い範囲の色彩に使われます。
とおっしゃるなら
>ついでだが、人々がピンクの本質であると感じている「赤と白の中間色」というのは、実は、ピンクではなくて、別の色だ。それは何色かというと、日本の伝統色としての「桃色」だ。( FF8888 ● )
ここの記述と矛盾するのでは。

Posted by のぐー at 2017年03月16日 14:58
> 一部業界では違うんですかね?

スマホ業界だけじゃなく、どの業界でもそうです。
スマホ のかわりに、財布、バッグ、スカート、マニキュア
などでピンク検索しても同様です。

> 人々がピンクの本質であると感じている「赤と白の中間色」

矛盾しません。人々はマゼンタを見ながら、「赤と白の中間色」だと思い込んでいるんです。事実は違うんだけどね。
この食い違い(勘違い・心理錯覚)が、本項の指摘のポイント。
Posted by 管理人 at 2017年03月16日 19:40
 最後に  【 関連サイト 】 を加筆しました。
 タイムスタンプは 下記 ↓
Posted by 管理人 at 2017年03月16日 19:47
パソコンのカラープリンターが出始めた頃、私が買うような安物のプリンタのインクはシアン-マゼンタ-イエローの3本だった。
3色を加えると黒になることを利用していたのだが、いい黒色がでなかった。
今は黒インクが独立で付いている。
Posted by senjyu at 2017年03月17日 08:42
シアンの00FFFF, 青の0000FF, 緑の00FF00(黄緑)は光の加法混色です。
絵具などの顔料は吸収に基づく減法混色のため、青と緑は平均化されますから次の様になります。
R=(00+00)/2=00
G=(00+FF)/2=80
B=(FF+00)/2=80
つまり、008080となります。
赤・緑・青の絵具をまぜても000000ではなくRGBの各成分が1/3になるので、595959の灰色になります。

一方、重ね塗りした場合は掛け算になるので000000の黒になります。灰色の重ね塗りとも言えますが。
重ね塗りの例は以下をご参照ください。
https://i1.wp.com/yuruknowledge.com/wp-content/uploads/2016/04/d60985771876e320dd3fdab16ef511e5.png?w=1337
Posted by 京都の人 at 2017年03月18日 12:35
> 008080となります

それは私も最初に考えたんだけど、その色を実際に表示したら、暗すぎて、シアンっぽくないんです。あと、この色を他の色と混ぜても、暗すぎて、緑や青にならない。(あとで「変だぞ」と突っ込みが来そうだ。)

そこで、シアンの色としては、00B0B0 で例示しておきました。(ま、どっちでもいいんですけどね。見た目の わかりやすさを優先して。)
Posted by 管理人 at 2017年03月18日 13:41
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