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このことは、次の図(カラーチャート)を見れば一目瞭然だ。
青と緑の中間領域は水色になっている、とわかるはずだ。
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また、HTML の色指定を数値で指定してもわかる。
FF0000 ● 00FF00 ● 0000FF ● 00FFFF ● FF00FF ● FFFF00 ● 009970 ● BBBBFF ● |
青と緑の中間は 00FFFF だが、これは、水色だ。
ついでだが、青緑は 009970 だ。
また、青と白の中間は BBBBFF だが、これは上記の最後(最下段)の色だ。
人々は、「水色は、青と白の中間だ」と思いがちだが、実は、そうではないのだ。水色は、青と白の中間ではなく、青と緑の中間なのである。
そして、どうしてそういう奇妙な感じのことが起こるかというと、それは、前項で記したことが原因だ。
色の三原色というのはあるのだが、それについて人間の視覚の感じ方は、ちょっと歪んだ(偏った)ところがある。そのせいで、三色のそれぞれが対等にはならない。緑を足すと、緑という色が足されるだけでなく、明るさまでもが大幅に足されてしまうのだ。
・ 赤に緑を足す → 明るい黄色になる
・ 青に緑を足す → 明るい水色になる
こういうことは、緑を足した場合にのみ起こることだ。
一方、次の場合には、ただの中間色となる。
・ 赤に青を足す → ピンクになる
・ 青に赤を足す → ピンクになる
ここで、ピンク( FF00FF )というのは、「明るい紫」のことだ。この色相のまま、単に明度を下げると、紫になる。( 800080 ● )
[ 付記 ]
ついでだが、人々がピンクの本質であると感じている「赤と白の中間色」というのは、実は、ピンクではなくて、別の色だ。それは何色かというと、日本の伝統色としての「桃色」だ。( FF8888 ● )
参考 → 日本の伝統色
つまり、「赤と白の中間色」である「桃色」と、「明るい紫」である「ピンク」とは、異なる色なのである。人々は混同しがちだが。
ただ、実際には、ピンクという言葉で示す色の範囲は広い。「明るい紫」から「桃色」までを含む、幅の広い言葉だ。また、ピンクという言葉は、英語圏の言葉だ。非英語圏では、桃色は「バラ色」と呼ばれるようだ。
→ ピンクと桃色は同じなんですか? - | 教えて!goo
【 追記 】
「加法混色と減法混色の違いでは?」
という指摘がコメント欄に寄せられた。
実は、この違いは、私も考えたのだが、それだけでは説明できそうにない。
というのは、下記のようになりそうだからだ。
・ 加法混色
0000FF + 00FF00 = 00FFFF (水色) ●
・ 減法混色
0000FF × 00FF00 = 00B0B0 (シアン) ●
両者は、色相は同じで、明るさだけが違う。どちらも青緑ではない。青緑はもうちょっと緑っぽい。微妙な差だが。 ●
一方、色相環を見ると、こうだ。
・ 円盤の色相環 …… 水色もシアンも ある。
・ 円環の色相環 …… 水色もシアンも ない。
出典:Wikipedia
後者(円環)の方では、水色またはシアンっぽい色はあるのだが、それは「青」である。
どうもよくわからないですね。
ただ、円環の色相環では「明度が限定されている」という制限がかかっている。そのせいで、明るい水色のような色は排除されている。そこにヒントがありそうだ。
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減法混色については、次の図もある。
→ 参考図
シアン、マゼンタ、イエローの三色で混合する。
この場合も、青と緑の中間色は、シアンだ。ただし、青と緑を混合してシアンになるのではない。シアンとマゼンタやイエローを混合する。
例。 00FFFF × FFFF00 = 00FF00
【 関連サイト 】
→ 「緑」なのに「青信号」の謎 東北大が解明 日本語の色彩表現は進化している!
無段階に変化する色彩を、どのような多段階で認識するか、という研究。言語に依存する認識。
「赤、緑、青、黄、紫、ピンク、茶、オレンジ、白、灰、黒」
という 11段階で認識することが多いそうだ。ここには「ピンク」(桃色)という言葉や認識はあるが、マゼンタというような言葉や認識はない。
( ※ 色彩専門家はともかく、普通の人の語彙には「マゼンタ」という語はない。)
具体的な例は、上記ページの最後の図を参照。ピンクやマゼンタや赤の領域は、ピンクと赤という二つの段階で認識されており、マゼンタの領域はその二つのどちらかに吸収される。
【 関連項目 】
→ 白と黄色は明るさが同じ (前項)
参考画像:水色の商品
http://amzn.to/2mHS5tW
色の道はむつかしい
モニターの様に自発光のものは加法混色。絵の具の様に反射光を見る場合は減法混色。
なのでG+Bは加法混色ではシアンとなり、減法混色では青緑となります。
タイムスタンプは 下記 ↓
webcolorではFFC0CB
JIS慣用色名ではEB97A8
あたりの色に使われるようです。
違いはありますがどちらも赤と白(灰色?)の中間色な感じです。
まあほんのわずか緑より青が強いようですが。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%83%B3%E3%82%AF
> JIS慣用色名ではEB97A8
本項での話は、日常用語。
日常用語ではピンクという語は、桃色からマゼンタまでの、広い範囲の色彩に使われます。ぐぐればわかる。
→ http://j.mp/2mYyMNt
→ http://j.mp/2mri865
一方、マゼンタという語は、日常用語にはありません。日常用語で使っている人を見たことがない。言っても、たいていの人はわからないと思う。
マゼンタという語が日常語にはないので、マゼンタという色は日常語では「ピンク」と表現されます。
そこに書かれているカラーコードで
モニター上で表示してみると
一致しない場合がほとんど
それは 絵の具の三原色と光の三原色が違っていて
グラヒィックカードとモニターの特性に左右されるから
微妙な色の再現は難しい
72色の色鉛筆、日本の伝統色の色鉛筆を持っているけど
訳のわからん英語名がついてます
>桃色からマゼンタまでの、広い範囲の色彩に使われます。
とおっしゃるなら
>ついでだが、人々がピンクの本質であると感じている「赤と白の中間色」というのは、実は、ピンクではなくて、別の色だ。それは何色かというと、日本の伝統色としての「桃色」だ。( FF8888 ● )
ここの記述と矛盾するのでは。
スマホ業界だけじゃなく、どの業界でもそうです。
スマホ のかわりに、財布、バッグ、スカート、マニキュア
などでピンク検索しても同様です。
> 人々がピンクの本質であると感じている「赤と白の中間色」
矛盾しません。人々はマゼンタを見ながら、「赤と白の中間色」だと思い込んでいるんです。事実は違うんだけどね。
この食い違い(勘違い・心理錯覚)が、本項の指摘のポイント。
タイムスタンプは 下記 ↓
3色を加えると黒になることを利用していたのだが、いい黒色がでなかった。
今は黒インクが独立で付いている。
絵具などの顔料は吸収に基づく減法混色のため、青と緑は平均化されますから次の様になります。
R=(00+00)/2=00
G=(00+FF)/2=80
B=(FF+00)/2=80
つまり、008080となります。
赤・緑・青の絵具をまぜても000000ではなくRGBの各成分が1/3になるので、595959の灰色になります。
一方、重ね塗りした場合は掛け算になるので000000の黒になります。灰色の重ね塗りとも言えますが。
重ね塗りの例は以下をご参照ください。
https://i1.wp.com/yuruknowledge.com/wp-content/uploads/2016/04/d60985771876e320dd3fdab16ef511e5.png?w=1337
それは私も最初に考えたんだけど、その色を実際に表示したら、暗すぎて、シアンっぽくないんです。あと、この色を他の色と混ぜても、暗すぎて、緑や青にならない。(あとで「変だぞ」と突っ込みが来そうだ。)
そこで、シアンの色としては、00B0B0 で例示しておきました。(ま、どっちでもいいんですけどね。見た目の わかりやすさを優先して。)