2017年02月24日

◆ 宅配の再配達の解消には?

 宅配の再配達が多すぎることが問題となっている。その解決策は?

 ──

 クロネコヤマトと Amazon の関係が話題になっている。Amazon の荷物が多すぎて、クロネコヤマトはパンク状態だ。
 《 アマゾン宅配急増、ヤマトに集中 「今の荷物量、無理」 》
 ヤマトは宅配市場の5割近くを握る最大手。2016年度の荷物量は前年度比8%増の18億7千万個になる見通し。ネット通販の普及で荷物量は右肩上がりに増えていて、5年前と比べると3割増。スマートフォンの普及を背景にネット通販はさらに拡大しそうで、伸びは収まりそうにない。
 「扱う荷物の4割ぐらいをアマゾンの段ボールが占めている感じ。ほかにもゾゾタウンやアスクルなどネット通販の荷物が目立って増えているが、今一番困らされているのはアマゾン」。都内を担当する30代のドライバーは打ち明ける。
 業界2位の佐川急便が数年前、利幅の薄い荷物は引き受けない戦略に切り替え、ネット通販大手アマゾンの荷物がヤマトに流れてきた。佐川の親しいドライバーから「配達する数が少なくなって楽になった」と聞いた。結果として、ヤマトの現場にしわ寄せが来ているようだ。

yamato-amazn.gif

( → 朝日新聞 2017-02-24

 そこで、荷物を減らすように、労組が要求して、経営者も受け入れる方針だという。特に、Amazon の格安料金をやめて、値上げするよう、要求するそうだ。
 上の朝日記事にも少し情報があるが、日経の記事に詳しい。
 ヤマト運輸の労働組合が2017年の春季労使交渉で初めて宅配便の荷受量の抑制を求めたことが22日、わかった。人手不足とインターネット通販の市場拡大による物流危機で長時間労働が常態化。「現在の人員体制では限界」として、要求に盛り込み、会社側も応じる方向だ。
 具体的には、ネット通販会社など割引料金を適用する大口顧客に対して値上げを求め、交渉が折り合わなければ荷受けの停止を検討する。
( → ヤマト、宅配総量抑制へ 人手不足受け労使で交渉 :日本経済新聞

 こういうことが起こるのは、もともとクロネコヤマトは、低賃金であるうえに、無賃労働(サービス残業?)をする、という違法状態にあるからだ。
 《 ヤマト運輸に労基署が是正勧告 》
 運送大手「ヤマト運輸」の横浜市にある支店が、残業代未払いなどを理由に、横浜北労働基準監督署から是正勧告を受けていたことが分かった。
 労連によると勧告内容は、(1)休憩時間が法定通り取得できていないこと(労働基準法34条違反)、(2)時間外労働に対する賃金が支払われていないこと(同37条違反)。
 荷物の取扱量が増え、2人は昼食時間をほとんど取れていなかった。また、タイムカードがあるにもかかわらず、配達時間を管理する携帯端末の稼働時間で労働時間が計算されていた。結果として、始業前の業務や、配達終了後に行なった翌日への引き継ぎ作業などの大部分が、労働時間としてカウントされていなかったという。
 このうち1人は、辞めるまでの2年間でタイムカードと、端末上の労働時間で約600時間の差があった。また、2人ともタイムカード上で計算すると、残業時間が36協定で定めた時間を超えていた。
 2人は未払い残業代約170万と約150万円(いずれも利息を除く)を求めて、ヤマト運輸と交渉している。しかし、同社は月の労働時間を示したリストに認印を押してもらっていたとして、印鑑がある数カ月分などについては支払わないと回答している。
( → 元ドライバー「アマゾンを扱うようになって人手不足」 - 弁護士ドットコム

 金も払わずにこき使うのだから、ひどいものだ。泥棒同然。
 こういう状況だから、労組が文句を言うのも当然だろう。かくて、日経の記事のように、是正の方向にあるようだ。

 ──

 さて。それとは別に、この問題の解決策を考える。この問題をどう解決したらいいか? 「賃金を上げろ」というのは簡単だが、それでは会社が赤字になりかねない。もっとうまい方法はないか?
 一応、対策として考えられるのは、
 「再配達を減らすこと」
 だ。こうすれば、労働量が激減するし、コストも減る。その方法はないか? 

 はてなブックマークでは、「無人ボックス」という案が人気だ。
 ドイツでいまやどこでもある無人受け取りボックスを導入すればいい。荷物が到着するとケータイに暗証番号がきて、個人用専用カードと組み合わせて ボックスを開ける。https://www.youtube.com/watch?v=yFdEGETi5CU 送付も可能。
( → kmiura のコメント




 ドイツの無人ボックスとはどういうものか? ググればすぐにわかる。Packstation というものだ。
  → ドイツでいまやどこでもある無人受け取りボックスを導入すればいい
  → DHL PACKSTATION(宅配受け取り機)
  → DHL Packstation - 通販の荷物を受け取りできない方に
  → Packstation - Wikipedia

 「なるほど! これは名案だ!」
 と思う人が多いらしくて、上記のはてなブックマーク・コメントに賛同する人が多い。
 しかし、実を言うと、これは目新しくない。同じものは日本でも実現中だ。「無人ボックス」でなく「宅配便ロッカー」という言葉で、同じものが配備されつつある。


takuhai_box_locker.png


 まず、「2022年までに宅配便の受け取りロッカーを5000カ所に設置する」という方針。
  → ヤマト、宅配便ロッカー5000カ所設置
  → ヤマト運輸が首都圏と京阪神で受取ロッカー設置中

 実際に配備されつつある、という事例。
  → 「宅配便ロッカー」駅に設置 24時間受け取り可能に 阪急
  → JR東、駅に宅配受け取りロッカー設置へ ヤマト、日本郵便と連携
  → 「宅配受取ロッカー」、いよいよJRの首都圏100駅に設置スタート
  → JR名古屋駅や金山駅などに宅配便ロッカーを設置

 というわけで、無人ボックス(宅配便ロッカー)は、次々と実現しつつあるわけだ。こうして、再配達の問題は解消されつつある。
 当面は駅だけらしいが、そのうち、コンビニを初めとして、各地にたくさんできるそうだ。(5000箇所)
 
 なお、同様のものは、米国の Amazon も自力で設置しているそうだ。(アマゾン専用のロッカー)
  → 米国で人気のAmazonロッカーとは

 ──

 では、これで再配達の問題は完全解決か? いや、そうは言えない。次の難点があるからだ。
  ・ 2022年まで、という計画があるように、あと5年もかかる。
  ・ 都会でない地方では、あまり設置されそうにない。
  ・ その理由は、設置コストがかなりかかることだ。


 この問題を解決する方策は、ある。コンビニ受け取りだ。これだと、次のようになる。
  ・ 今すぐ全国のコンビニを使える。
  ・ 利用頻度の少ない地方でも、大丈夫。
  ・ 設置コストはゼロ同然。(ロッカー不要)


 無人ボックス(宅配ロッカー)だと、設置コストがかかるが、人件費はかからない。
 コンビニ受け取りだと、逆に、設置コストはかからないが、人件費がかかる。

 どっちがいいかは、利用頻度しだいだろう。利用頻度の高いところ(駅や都会など)では、無人ボックス(宅配ロッカー)が良さそうだが、利用頻度の低いところ(田舎)では、コンビニ受け取りの方が良さそうだ。

 ──
 
 コンビニ受け取りならば、再配達の問題は解消される。なのに、どうして、それが増えないのか? 
 独身者ならば、通勤の帰途に受け取ればいいから、コンビニ受け取りでいい。しかし、自宅にいることが多い人だと、自宅で受け取りたがるのだろう。(コンビニまで行くのが面倒だから。)……だが、それだと、不在のことがあって、再配達の問題が生じる。
 この問題を解決するには、積極的に、コンビニ受け取りに誘導すればいいだろう。具体策は、こうだ。
 「コンビニ受け取りを選んだ人には、10円ぐらいの値引きをする」

 こうすれば、10円ほしさに、コンビニ受け取りを選ぶ人が増えるだろう。
 この 10円は、現金でもいいし、あるいは、いつかヤマトに発送を依頼したときに 10円引きになる割引券でもいい。現金なら 10円程度、割引券なら 10〜 30円程度が妥当かな。

 ──

 「コンビニ受け取りが増えると、宅配業者の利益が減ってしまう」
 という懸念があるかもしれない。
 しかし、現実には、再配達のコストアップの方がよほど問題だ。再配達のコストアップがなくなるのだから、コンビニに手数料を払っても、損はするまい。
 また、多くの人がいっせいにコンビニ受け取りに転じれば、1回のコンビニ配達で大量の荷物を下ろすことができるから、コストは大幅に低下する。

  ──

 「コンビニ受け取りが増えると、コンビニ店員が忙しくなりすぎて、コンビニがパンクしてしまう」
 という懸念があるかもしれない。しかし、この点は大丈夫。忙しい時間帯が、かぶらないからだ。
 朝日の記事によると、再配達については、
 「平日の午後8〜9時と土曜日の午前中に再配達の依頼が集中する」
 とのことだ。
 一方、コンビニの忙しい時間帯は、午後8時以前である。20時以降は客数が減るのだ。
  → 時間別の客数のグラフ
 曜日別では、再配達の依頼が多い曜日である土曜日に、コンビニの客は減る。
 駅前店なので、土曜日と日曜日は、客数がガタ落ちです。
( → 元コンビニ店長のサイト

 土曜日は、コンビニは暇で、かつ、再配達依頼(= う取りたがること)は多い。

 というわけで、コンビニの忙しい時間帯や曜日と、コンビニ受け取りの多い時間帯は、かぶらないことになる。だから、「コンビニ受け取りが増えると、コンビニ店員はパンクする」というような心配はいらない。

 ──

 コンビニ受け取りが増えると、自宅受け取りが減ってしまう……という懸念もありそうだ。ならば、次のようにするといい。
 「コンビニ受け取りに 10円還付があるように、自宅受け取りにも 10円還付をするといい。ただし、再配達なしの場合に限る」
 これは、逆に言えば、「再配達の場合だけは 10円高い」ということに相当する。こう考えれば、10円還付の導入は困難ではないだろう。

 実際、再配達のコストが 10円で済むわけがない。だとしたら、再配達だけ 10円高くてもいい。つまり、再配達しない場合だけ 10円安くてもいい。
 かくて、「コンビニ受け取り」と「自宅で受け取り(再配達なし)」という二つの場合については、「10円還付」をするといいだろう。これで再配達のコストを引き下げることができる。
 さらに、夜8時以降の残業が大量にある、という非人間的な問題を解消できる。労働時間の問題が解消されれば、この業界に入る労働者も増えるだろうし、そうなったら、人手不足の問題も解消されていくだろう。
 なお、現状の人手不足は、ひどいものらしい。朝日の記事には、こうある。
 物量は体感的に3〜4割増えた。小走りだった配達が、走りまくっても配り終わらなくなった。定年まで体が持たないと思い退社した。

 配達量は急増したのに、人手は同じ。これでは、労働者がパンクする。それで退職する人が増えるので、ますます労働力不足となる。
 これを解決するには、午後8時以降の再配達を減らすしかない。そのためには、「コンビニ受け取りを増やすこと」が有効なのだ。

 ──

 「コンビニ受け取りなんて、面倒だ。わざわざコンビニまで行きたくない。たとえ不在でも、自宅で受け取りたい」
 という人には、宅配ボックスがお薦めだ。金額は張るが、大量に使う人ならば、十分にペイするだろう。(コンビニに憂苦手間を考えれば。)



http://amzn.to/2kT2W4M


http://amzn.to/2lMbtpn

 この二つは、鍵と印鑑ケース付き。普通に使える。
 ただし、前者は、ハードケースではない。布みたいにソフトな樹脂。( EVA 素材)
 後者は、蓋が雨水を通すので、防水用のビニールでもかける必要があるようだ。

 なお、鍵があるのはいいが、いったん荷物を入れて、鍵がかかると、以後は使えない。だから、1日に1回しか使えない。1日に何度も受け取る人は、2回目以後は使えないわけだ。その点は、留意のこと。
  → http://amzn.to/2mrfQDz (別商品のコメント)

 一方、鍵と印鑑ケースのない、ただの郵便物受け取り箱もある。貴重品には適さないが。


http://amzn.to/2kT9EaX


http://amzn.to/2lBCfyF

 前者は、鍵なしらしいし、判子用には使えない。
 後者は普通の鍵付きボックスであり、自分で鍵をかけて、自分で開ける。これは、南京錠ではないので、宅配用ではないようだ。
( ※ 宅配用ならば、南京錠を使う。配達員は、鍵をかけるだけ。受け取り人は、鍵をはずすだけ。)

 南京錠を自分で設置できるような箱があるといいのかもしれないが、そういうのは、見つからなかった。

 【 追記 】
 アパート用に、吊り下げ袋タイプもある。


http://amzn.to/2kW3x5Q

 その体験記もある。
  → アパート住まいで簡易宅配BOXを設置した話

   *   *   *   *   *   *

 なお、以上とは別のことだが、次の制度があるようだ。
 「複数商品をまとめて配達してもらうと、配達料が値引きされる」

 これは、Amazon でなされている。複数商品の同時購入のとき、2品目以降の送料が割り引かける形で、値引きとなる。
 私の実例で示すと、こうだ。
 山本漢方製薬甜茶100%
 ¥409

 下村工業ネオヴェルダン三徳包丁
 ¥1,745
____________________________________

 商品の小計:¥2,154
 配送料・手数料:¥350
 割引:-¥525

注文合計:¥1,979

 私としては、2,154円で買ったつもりだったが、同時注文だと、値引きが 175円加算される。(本来なら送料無料で、350円引きになるだけなのだが、2品なので、175円加算される。)
 だから、「2000円以上で送料無料」のはずなのだが、実際には、送料の値引きのせいで、2000円以下の支払いになってしまう。

 「複数商品を買うと、送料がゼロ以下になって、値引きされる」
 と覚えておくとよさそうだ。
( ※ 常にそうなるかは、はっきりしないが。)



 [ 付記1 ]
 コンビニ受け取りは、どのコンビニでもできるわけではない。セブン・イレブンでは使えない。Amazon のページに、次の解説がある。
 店頭受取対象の店舗は、ローソン、ファミリーマート、ミニストップ、ヤマト運輸営業所です。

 どうしてセブン・イレブンでは使えないか? 客が多くて、店員に暇がないからだろう。
 一方、ファミマやローソンは、たいして混んでいない。だから、宅配便の受け取りが可能なのだろう。どうせ暇だから。

 [ 付記2 ]
 夜間の配達が多いことは、Amazon プライムがかなり理由となっているはずだ。
 「翌日中にお届け」
 というのを Amazon のページで見ると、どうも、「朝に発送して、夜に届く」というふうにしているようだ。これでは必然的に、夜の配達が多くなる。(再配達でもないのに。)
 そのせいで、夜の労働(残業)が過剰になる。それも、賃金不払いで。
 「翌日中にお届け」というようなサービスは、メチャクチャコストがかかっているのだから、ヤマトは Amazon に一般以上に高額料金を請求するべきだろう。なのに実際には、一般よりもはるかに低い金額しか請求しない。馬鹿げている。
 そもそも、Amazonは、ヤマトなしではサービスを継続できない。グラフを見てもわかるように、ヤマトのかわりとなるような業者はもはや存在しない。(佐川は撤退したからだ。)
 ヤマトはいくらでも強気になれるのだから、「夜間の初回配達については高額料金」という形で、Amazon に値上げを迫るべきだ。
 
 [ 付記3 ]
 ヨドバシカメラやビックカメラは、クロネコヤマトを使えないはずだ。(ちょっと調べたら、佐川だけである。)
 したがって、クロネコメンバーズに加入して、再配達の依頼をしようとしても、できないようだ。
 佐川の会員サービスもあるが、これは、メールの連絡などがあるだけで、ネット上で再配達を依頼することはできないようだ。
  → 佐川急便 - 【WEBトータルサポート】
 これだったら、会員になっても、あまり意味はないかも。

 《 追記・訂正 》

 佐川でも、「配達時間の変更」は事前に設定できるそうだ。配達の前に「配達予定メール」が届くので、それを受けて、配達時間の変更ができるそうだ。下記ページの最後に書いてある。
  → 「クロネコメンバーズ」に登録してクロネコヤマトさんのお手伝いをしよう!
 ただし、時間帯の設定を選択できるだけで、詳細の連絡などはできないようだ。

( ※ ヤマトの場合は、メールで詳細の連絡もできる。)

 [ 付記4 ]
 一方、会員にならなくても、荷物の追跡サービスは可能だ。(送り主が荷物の番号を教えてくれれば、だが。)
 Amazonなら、個人アカウントから、荷物の追跡は可能だ。これを見ると、いつごろ荷物が届くか、おおよその見当は付く。ただし、あまり当てにならない。この件は、前にも述べた。
  → 宅配の再配達
 この項目では、「IT技術を使って、配達日時を正確に通知せよ」という提案をしてる。それで再配達の手間がいくらか減るはずだ。(不在がなくなるので。不在といっても、風呂やトイレに入っている場合を含む。)



 【 関連項目 】

 2015年の項目もある。
  → 宅配便の再配達を減らすには?: Open ブログ
 ここでは「夜間に再配達しろ」と述べている。
 だが、現実には、すでに夜間の再配達が主流となっているようだ。
 これを書いたときはともかく、その後、Amazonの荷物量が急増したので、現状では、パンク状態らしい。
( ※ 朝日の記事のグラフを参照。)



 【 追記 】
 一戸建てに宅配ボックスを設置する、という実験があった。再配達率49%から8%に減少したそうだ。
  → 「宅配ボックス実証実験」中間報告
 ただしこの宅配ボックスは、鍵付きなので、一軒に1台ずつ設置するタイプ。価格は1台6〜8万円もする。売れそうには思えない。南京錠式で 4000円ぐらいの方がいい。(入りきらないような大型の荷物は、コンビニ受け取りにすればいい。)

 なお、これで再配達が減少したというのなら、その分、値引きするべきだろう。1回 30円ぐらい。そうすれば、宅配ボックスを設置する動機が高まる。現状では、各家庭に出費が強いられるので、普及の動機が弱まる。それで損するのは、宅配業者だ。

posted by 管理人 at 22:37 | Comment(20) | 一般(雑学)4 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 最後に [ 付記3 ] を加筆しました。
 Amazon プライムのせいだ、という話。
 タイムスタンプは 下記 ↓
Posted by 管理人 at 2017年02月24日 22:58
 最後のあたりに  《 追記・訂正 》 を加筆しました。
 佐川でも変更ができる、という話。
 タイムスタンプは 下記 ↓
Posted by 管理人 at 2017年02月25日 07:12
そもそも注文時に時間指定をシステムで設けないアマゾンの怠慢
Posted by かーくん at 2017年02月25日 12:24
再配達が問題なら配達自体をやめてしまえば良いのでは?

つまり配送は営業所までにして,受け取り側は到着の通知をもらったら自分で取りに行く。配達コストがかからない分料金を安くする。すでに宅配ではないので別のサービスですね。コンビニ受け取りに近いですが,再配達はなくせても(コンビニへの)配達自体は無くせないので,あまりコストは下げられません。

都会では難しいかもしれませんが,田舎ではクルマ通勤が当たり前なので,昼間不在のところへ来られるよりも,仕事帰りに営業所に寄った方がかえって利便性が高かったります。
Posted by 通りすがり at 2017年02月25日 13:21
通りすがりさんの意見に賛成です。
都会では無理ですが、地方はありですね。
ただ、お年寄りは難しいですね・・・
病院や買い物で家を空けることがあるし。
いつも送る側が時間指定するとは限らないですし。
Posted by うーん at 2017年02月25日 13:31
> 仕事帰りに営業所に寄った方がかえって利便性が高かったります。

 営業所まで自動車で 10分間かけて行って、30円割引にしてもらうか。
 自宅に帰る途中で2分間かけてコンビニに行って、10円引きにしてもらうか。

 ガソリン代と時間を考えると、後者の方がお得でしょう。営業所の利用者は、営業所のそばにいる人限定となり、たぶん、全体の10%ぐらい。新制度を設けるほどのメリットはない。
 コンビニと同じで 10円引きという統一ルールの方が、制度的にわかりやすい。

 あと、コンビニと違って、特定の時間に大量の客が集中するので、従業員の雇用が大変だ。少なければピークで人手不足になるし、多ければピーク時以外に人が余る。コンビニの方が、人員が補完的になって、コスト安となる。
 営業所受け取りの場合は、(従業員で)コスト高になるので、料金を上げないと、やっていけないかも。
Posted by 管理人 at 2017年02月25日 13:38
コンビニ受け取りは、バックヤードのスペースも問題になりますよ。現状程度でも困っているという声があるのに。これが大幅に増えたらどうなるか。
http://www.fts.co.jp/blog/?p=1124
Posted by のぐー at 2017年02月25日 16:03
> バックヤードのスペース

 駅から離れた店なら、大きな駐車場があるので、駐車場か裏地に、物置かテントみたいなものを設置して、そこに入れればいい。

 駅に近い店なら、場所がない。その場合は、Amazon の品だけを拒否すればいい。Amazonではもともと配達先を指定できるようになっているので、そのリストから、駅前の店を削除すればいい。一軒一軒、個別に指定できるはず。

 ──

 他に、うまい方法もある。もともと不在にならないようにする方法。

> watto 私は Amazon は書籍利用が多いので、いつもデフォルトの「お急ぎ便」から「通常便」に変更してます。そうすると郵送か「クロネコメール便」で届くので、不在票を見ないで済みます。
 http://b.hatena.ne.jp/entry/www.nubatamanon.com/entry/2017/02/24/230916
Posted by 管理人 at 2017年02月25日 17:56
 [ 付記1 ] の少し前に、 【 追記 】 を加筆しました。
 吊り下げ袋タイプの宅配ボックスの紹介と、利用体験記のリンク。
 タイムスタンプは 下記 ↓
Posted by 管理人 at 2017年02月25日 18:25
>どうしてセブン・イレブンでは使えないか? 客が多くて、店員に暇がないからだろう。

 通販サイトによって利用できるコンビニが違うということのようです。
 セブン・イレブンでもyahoo等と組んで店頭受取をやっています。
 私はセブン・イレブンの書籍の店頭受取を10年位前から時々利用しています。
 書籍しか知りませんが、当時、コンビニでの店頭受取が可能なのはセブン・イレブンだけだったような気がします。
Posted by nb at 2017年02月26日 00:50
>物置かテントみたいなものを設置して、そこに入れればいい。

その場合のコンビニはあくまで顧客の荷物の仲介者ですから、
バックヤード(店舗内部)のセキュリティに組み込まないと、
自社内で責任を取り切れる販売用商品と異なり、補償や責任の
観点から管理が難しいのではないでしょうか。

あと、セブンイレブンはオムニ7という形で書籍を主体にしな
がら生活用品の通販を独自に行っていますから、忙しいからで
はなくて営業上の理由でアマゾンを受け入れていないのではな
いでしょうか。ただその事業自体は不振気味のようですから、
将来的にアマゾンを受け入れる可能性はあるでしょうね。

セブンイレブンの書籍通販は24時間いつでも取りに行けて
便利で、飲み物無料券等のキャンペーンも時々あって便利なの
でよく利用していますが、引取りの際に店員さんがバックヤー
ドから持ってきて渡してくれる安心感は書店や郵便局のゆうゆう
窓口と同じで非常に大きいと思います。

テントから取り出して、と言う事になると(一時的とはいえ)
いささか不安ですね。
Posted by ss at 2017年02月26日 07:36
> 営業所まで自動車で 10分間かけて行って、30円割引にしてもらうか。

確かに。その程度の割引ではメリットはありませんね。宅配の体制に加えて営業所受け取りを増やすのであれば,人件費のコスト増になるというのもわかります。

上の通りすがりの提案は,再配達どころか宅配をきっぱりやめることで配達のコストをなくし,営業所の運営コストが多少上がったとしても,全体ではコストダウンになって料金も大幅に下げられるのでは,ということです。割引ではなく,もともと営業所受け取り前提のサービスを構築するということになります。集荷もなくして営業所持ち込みのみというのも有りかもしれません。

やるとしたらたとえばヤマト運輸が子会社を設立し,ヤマトの営業所ネットワークのみを利用した新しいサービスを提供するような形になると思います。
Posted by 通りすがり at 2017年02月26日 11:26
 最後に 【 追記 】 を加筆しました。
 宅配ボックスの実証実験の話。
Posted by 管理人 at 2017年02月27日 19:05
利用者側からは分かりませんけど、amazonの「返品」と
「仲介」サービスも間接的に配達業者を圧迫しています。

amzonは返品に関する規定が極めて緩く(実質返品自由
と言っても良いですね)、特に衣料品関係は(カタログ
選びの感覚で)バンバン返品されていますから、間接的
に配達品数の総数を押し上げています。

「仲介(いわゆるFBAってやつですね)」も事務作業
を行うのはamazonでも、実際に品物を運ぶのは運送業者
ですから、これも圧迫要因です。

よもやま話のレベルですが、抜本的な対策は(佐川急便
に続いて)ヤマト運輸と郵便局がamazonとの取引を止め
て、営業活動を強化して佐川急便のシェアを若干奪い取
ることです。これで佐川急便側の業者の負荷も減り、
先日のビデオのような不謹慎行為も解消します。

結局、amazonのビジネスモデル自体が運送業者(の労働
力)を食い物にすることでする事で成り立っているので
すから、そこを正さない限り根本的な解決はないでしょ
うね。

かつてのコンプガチャもそうですけど、ニュービジネス
としてもてはやされるものにはかなりの頻度で裏側が
あるものだと感じます。
Posted by ss at 2017年02月28日 22:04
> 配達品数の総数を押し上げています。

それは別に悪くないんです。回数が増えても、きちんと金を払ってくれるなら、上客です。

問題は、回数が多いことではなく、金をきちんと払ってくれないこと。Amazonは特別割引料金の低い価格なので、ヤマトは従業員数を増やせない。ここが根源。

> amazonのビジネスモデル自体が運送業者(の労働力)を食い物にすることでする事で成り立っているのですから、そこを正さない限り根本的な解決はないでしょうね。

 その通り。その解決策は、Amazon向けの値上げ。ヤマトは2割ぐらい値上げすべき。いやなら、Amazonを切ればいい。佐川と同様。
 もっとも、そうなったら、Amazonは事業停止するしかないね。ヤマトと佐川に断られたら、もはやAmazonの配達量を受け入れる会社はない。ちなみに、全配達量の4割以上がヤマトで、ヤマトの4割がAmazon。この量を新たに受け入れられる会社はない。

 仮に日本郵便が受け入れるとしたら、日本郵便は一般向けの事業を停止するしかない。ゆうパックを廃止して、Amazon専門会社になるしかない。それは無理。
Posted by 管理人 at 2017年02月28日 22:16
昔は年金暮らしの老人が集合住宅の管理人をやってました。家賃をタダにしてもらう代わりに、荷物の受け取りや掃除や電話の取次ぎをやっている。
これを復活させればいい。
自宅にいる時間の長い人が、近所の荷物の受け取りをやる。ヤマト運輸の従業員という形にすれば、責任の所在は問題がない。
直接受け取りに比較して、プラス100円くらいプレミアム料金を取ればいいのではないか。
Posted by inoueakihiro at 2017年03月01日 07:12
> プラス100円くらいプレミアム料金を取ればいい

再配達に比べるとコスト高だが、宅配ボックスよりはいいかも。回数が 40回以下ならば。
Posted by 管理人 at 2017年03月01日 07:35
ヤマトにも断られたらAmazonは自前で配達機能持つしかないですね。
佐川が上場したら大株主になるのが早いですかね。
Posted by じん at 2017年03月05日 14:09
誰も言ってないけど新聞配達とか活用できそうですけどね。
折込チラシ減と夕刊なくなって大変なんだろうし。
小物かつ指定便じゃないのは読売とか朝日が受け入れればいいのに。
Posted by じん at 2017年03月10日 00:17
↑ 新聞の配達所は、昼間は無人です。
  一方で、朝夕は超多忙。
Posted by 管理人 at 2017年03月10日 05:45
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