2017年02月20日

◆ 交差点事故と信号機

 信号機が設置されていない交差点で、子供の交通事故が多発している。では、どうすればいいか?

 ──

 もちろん、信号機がないなら、信号機を設置すればいい。馬鹿でもわかるはずだ。ところがどういうわけか、朝日の記事はそうは書かない。
 5年までの4年間に子どもの事故が14件あった。このうち6件が駅からの道がぶつかる丁字路交差点に集中していた。信号のない横断歩道で、ほとんどが歩行者の事故だ。
 都道を行く車から見るとこの駅からの道は建物の陰になり、丁字路であること自体も気づきにくい。「ドライバー向けに歩行者注意の看板を」と大谷さんは提案した。
( → 事故多発区域を専門家と歩く:朝日新聞 2017-02-20

 「ドライバー向けに歩行者注意の看板を」というのが、専門家の提案だそうだ。これが朝日の示した解答だ。
 しかし、信号機がないのなら、信号機を設置するのが本筋だろう。なぜ当たり前のことを書けないのか? 頭がイカレているのだろうか? 
 ちなみに、現場の画像は、こうだ。



 反対側から見ると、こうだ。



 直進側には、横断歩道が二つ。脇道の方に、横断歩道が一つ。計、三つある。
 ここで、信号機を設置するとしたら、次の二通りが考えられる。
 (1) 普通の信号機を付ける。(時間で交替)
 (2) 押しボタン式の信号機を付ける。(直進側の二つは同期する。)

 
 この二通りのいずれでもいい。交通量が多ければ前者で、交通量が少なければ後者。いずれにしても、信号機を設置することで、問題はあっさり解決する。何で当たり前のことができないんだ? 頭がないのだろうか? 

 ──

 なお、別案も考えられる。
 一つは、ラウンドアバウト(ロータリー交差点)を設置することだ。それも可能だろう。(ここは土地に余裕がある。)
 もう一つは、ジグザグっぽい道にして、速度を下げることだ。理由は? もともと、速度超過がまかり通っているからだ。気によると、こうだ。
 都道の制限速度は 30キロだ。国土交通省は、新型のETCのビッグデータを活用して車の走行データを分析しており、それによると、この都道では多くが 50キロを超えて走っていた。小2の女の子の母親(36)は「車が速度を出すので子どもは1人で歩かせたくない」と不安そうに話した。

 制限速度は 30キロなのに、実際の走行速度は 50キロ以上。これでは、事故が起こって当然だ。何らかの方法で、実際の走行速度を下げれば、事故は減るだろう。(信号機ほどではないが。)

 他に、簡便な案もある。
 「横断歩道に黄色い旗を用意して、学童に持たせる」
 ということだ。これなら安価に実現できる。なのに、それさえも実施しないのだから、呆れるしかないね。

 特に、「ドライバー向けに歩行者注意の看板を」というのに至っては、馬鹿げているとしか言いようがない。歩行者注意なんて、現場の動画(記事参照)を見れば、ドライバーは誰だってわかっている。気を抜いているわけじゃない。むしろ、逆だ。あまりに歩行者や自動車がたくさんあって、注意するべき箇所が多すぎるので、注意散漫になってしまうのだ。それで、見落とす。
 なのに、新たに看板なんかを出したら、ますます注意散漫になってしまう。これでは、事故を減らすどころか、事故を増やす結果になる。
 ちなみに、交差点で運転している人の耳元に、「注意して、注意して」なんて叫んでいたら、運転手はどこにも注意できなくなって、事故を起こすだろう。これと同じような愚だ。(ほとんど笑い話。朝日の記事は、もしかして、冗談のつもりか?)




 朝日の記事ではもう一つ、別の事例も出ていた。伊丹市の交差点。

jiko-zu.gif

 左側の横断歩道が二つある。ここを通って直進すればいいのだが、信号がなかなか青にならないので、右に渡って、対向車線を通ってから、左側に戻ることが多いという。その際、左側に戻る最中に、後ろから来た自動車に撥ねられるそうだ。
 1月中旬の朝8時、高校生たちは図の〈2〉の信号が青になるのを待たず、自転車で次々と〈1〉のように交差点内の車道を逆走。左折しようとする車の前を走り抜けた。
 本来なら図の〈2〉のように二つの横断歩道を北上するのが早いが、信号がなかなか青にならない。そこで、生徒らは〈3〉のルートにある南北二つの横断歩道が青信号になると、〈1〉のように近道をして交差点の内側をぐるりと回る。

 これはちょっと理解しがたい。直進する太い道の方が優先されるはずだ。だから、「信号機がなかなか青にならない」ということは、ありえない。赤の時間よりは、青の時間の方が、ずっと多いはずだ。
 よく考えればわかるが、これは、記事の記述が間違っている。正しくは、こうだ。
 「左側の二つの横断歩道の方が優先的なので、たいていは青になる。赤である時間は短い。しかしながら、朝の高校生は遅刻しそうで、せっかちだ。赤信号になっているわずかな時間を惜しむ。そこで、運悪く赤信号になったら、青信号になる時間を待たずに、横方向に移って、対向車線をたどる。つまり、あえて悪質な交通違反をする」
 これが本質だ。

 なのに記事は、「なかなか青信号にならない」というふうに間違った認識をする。そのあとで、専門家の馬鹿げた提案を記す。
 蓮花さんは〈1〉の逆走を防ぐため、交差点内の横断歩道付近にあり、車の走行を誘導する目印となるゼブラゾーン(導流帯)にポールを立てることを提案する。自転車が〈3〉を通るように誘導したうえで、「通行に時間がかかって、二つの横断歩道を渡りきれないとなれば〈2〉を走るようになるのでは」と期待する。

 何を馬鹿げたことを言っているんだ。「通行に時間がかかって、二つの横断歩道を渡りきれない」なんてことは、もともとありえない。迂回路を取れば、もっと長い時間がかかるのに、「時間を短縮するために迂回路を取る」なんてことが、あるはずがないだろうが。
 問題の根源は、せっかちな高校生が交通違反をすることだ。これをやめさせることが大切だ。そして、そのためには、「交通違反ができないようにポールを立てる」なんていうことじゃない。そんな妨害行為をすれば、かえって危険になるだけだ。下手をすると、「ポールのせいで事故死が激増」という結果になる。

 では、どうすればいいか? 「北風よりは太陽」にすればいい。つまり、「赤信号を待てない」ということをなくせばいい。そのためには? 交通信号の切り替えのインターバルを短縮すればいい。
 たぶん、現状では、赤信号の状態が1分間近く続くのだろう。それで、高校生は待てなくなる。だから、赤信号の時間を、おおむね 30秒以下まで短縮すればいい。つまり、ちょいちょい、赤と青とが切り替わるわけだ。
 こういうふうにすると、全体の交通量(最大通過可能台数)は減ってしまうので、本来は好ましいことではない。とはいえ、安全性は交通量に勝る。たとえ渋滞が発生したとしても、こういう特別に危険な場所(複雑な交差点)では、安全性を優先して、交通量の低下を甘受するべきだ。

 結論。赤信号と青信号の切り替え時間を短縮する。そのせいで交通量が低下しても仕方ない。
     ( ※ 交通量が低下するといっても、高校生が通学のときに通る時間帯だけだ。一日のなかでは限られた時間帯にすぎない。そばに高校があるので、そこへの通学だろうから、たぶん時間帯は 20分間程度にすぎない。)

 ────────────────────

 この交差点の場所は、下記。





 
 かなり交通量の多い幹線道路であるようだ。
 通常ならば、こんなところで無謀な(危険な)交通違反なんて、するはずがないのだが。伊丹市の高校生は、民度が低いのだろうか? (ちょっとググって調べたところでは、「民度はやや低い」という程度らしいが。)
 記事には、「対向車線を走る高校生」という写真が出ている。違反しても、咎められないから、「俺も、俺も」というふうに、交通違反が続出する。

 こういうふうに民度の低い人々を対象にするときは、交通違反をする高校生を逮捕した方がいいだろう。「逮捕するぞ」と大々的に告知したあとで、現行犯で逮捕して、半日ぐらい留置する。学校にも通知する。場合によっては書類送検だ。
 こうして痛い目に遭わせた方がいい。そうすれば、あとで死なずに済む。「一罰百戒」だ。
( ※ 罰金ウン万円を徴収する、という手もあるが、その必要はあるまい。相手は子供だ。金を取ると、カツアゲなどの非行に走りかねない。単に留置するだけでいい。場合によっては、手錠を嵌めてもいい。)



 [ 付記 ]
 本項の意図は何か? 
 「朝日新聞が、せっかく安全キャンペーンをしているのに、その内容がデタラメすぎる」
 と指摘することだ。
 朝日の記事は、心意気はいい。だが、その内容は、交通安全のことをまったく理解できていないデタラメだ。(「専門家の話を聞く」という方針は悪くはないが、たった一人の意見を聞いても、正しいとは限らない。)
 結果的に、記事全体が誤報になってしまっている。だから私が、「正しくはこうですよ」と直してあげているわけだ。
 


  ※ 以下は細かな話なので、読まなくてもいい。

 【 追記 】
 交差点で左折する自動車についての危険性はどうか? これについて調べるため、交通量についてチェックしてみた。
 直進する横断歩道は二つあるが、この二つの横断歩道のいずれも、交通量の点では問題がない、とわかった。以下、詳細。

 北側の横断歩道は、狭い道の横断歩道である。この道はとても幅が狭いので、自動車が通ることはほとんどないはずだ。したがって、たとえ赤信号になっているにしても、無視して構わないはずだ。左を見て、右後方を見て、注意しながら横断すればいい。

 南側の横断歩道は、広い道の横断歩道である。この道は幅が広いので、自動車が通ることはかなり多くありそうだ。と思ったのだが、実際にはそうではない。この道は、左折するというよりは、左後方に左折する感じとなる。つまり、後退する感じで、回り道だ。運転者は選択しにくい。実際、Google マップで「ルート検索」をしても、南東から北西へ移る経路で調べると、ここを左折するよりは、ここより手前または先の方で左折するルートだけが示される。つまり、ここで左折するという選択肢は、あり得ないのだ。従って、左折する交通量も少ない。ゆえに、直進方向が青信号のとき(人も車も青信号のとき)には、左折する車の心配をする必要はほとんどない。
 一方、西方向から自動車が来るときには、横断歩道を通る人にとっては危険だが、このときはもともと、横断歩道は赤信号であるから、横断しないし、当然、横断中の危険性はない。

 というわけで、交通量の点からして、「左折する自動車の心配はしなくていい」と結論できる。
posted by 管理人 at 18:53| Comment(6) | 安全・事故 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
前半部の信号設置
真偽のほどは定かではありませんが、3名の犠牲者が必要と聞いたことがあります。交通安全協会が免許更新時に集めた入会金で「交通注意」という電光掲示板を設置するお金はあっても信号機は管理が面倒なのか、嫌がります。
また、交差点の多すぎる標識は歩行者の観点で設置するからで、運転者視線に立っていません。事故を防ぐためには標識が読めるまで減速すればいいという論理が優先されているのでしょう。

伊丹の逆走ですが、全ての横断歩道を青か赤にして、横断歩道が赤のときに車の流れを切り替えるという方式がいいでしょうね。
国道を北上する車は横断歩道が赤の時は常に左折可なので、北上する高校生は2のルートを取れません。同時に東行きの県道も左折可にすると車の流れはスムーズになりそうです。南行きの国道からの右折は切り替えが少し必要でしょう。
すでに細かすぎますが、右左折の矢印信号で切り替えたら出会い頭の衝突も減ってより良くなると思います。
Posted by 京都の人 at 2017年02月20日 21:20
車が制限速度を超過して走るのは、そのようにできる道路環境が有るからでしょう。
横断歩道の手前の停止線を道路より5cmくらい高くかさ上げしてやれば、車は速度を落とすようになるから、信号設置に近い効果が出るのではないかと思います。
子供が横断歩道で黄色の旗を振ってても、結構車って止まらないですよ。
Posted by 滋賀の車オタク at 2017年02月20日 22:42
> 黄色の旗を振ってても、結構車って止まらないですよ。

 黄色い旗は、(歩道上で)自動車を停めるためじゃなくて、(横断中に)ぶつけられないためです。
Posted by 管理人 at 2017年02月20日 22:51
平気で交通違反する人が目立ちます。
私は通勤時、自宅から最寄り駅までは
徒歩で移動しますが、交差点では
"命知らず"な大人、学生がたくさんいますよ。
子供の手本になんかなりゃしません。
また、自動車のほうも酷い。
一時停止の標識無視は当り前。
車同士のすれ違いがギリギリできるくらいの
幅の道路での爆走。

もはや運転者は信用なりませんね。

交差点を渡るとき、運転者は皆バカだと
思いながら注意を払って渡るようにして
います。
Posted by 反財務省 at 2017年02月21日 19:56
後半の記事ですが、(2)のルートに交差する2つの道路の通行量が少ないのなら、そこの2つの歩行者信号を撤去すればいいのではないでしょうか。
Posted by 横断中 at 2017年02月21日 23:30
> 2つの道路の通行量が少ない

北側の方は通行量がほとんどないので、撤去してもいい。
南側の方は、「道路の幅に比べると、あまり多くない」という程度で、通行量はかなりある。撤去は無理。
Posted by 管理人 at 2017年02月22日 07:01
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

過去ログ