2017年02月13日

◆ 教師いじめ自殺と組体操

 教師のいじめによる自殺事件は、組体操が原因だったようだ。

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 教師のいじめによる自殺事件があったそうだ。
 愛知県一宮市の中学3年の男子生徒が「担任に私の人生を壊された」とメモを残して自殺した問題で、学校側は12日夜、臨時のPTA総会を開き、「担任教諭によるいじめがあった」と説明しました。
( → 中3自殺でPTA総会「担任によるいじめ」 (CBCテレビ)

 その後、学校側は、「いじめではなかった」と前言をひるがえした。
 この問題で学校は、12日夜のPTA総会で「担任の教師によるいじめがあったと認識している」と説明しましたが、これについて、校長は、「遺族の意向をくみ取り、そういう表現を使った。いじめとは断定できない」と述べ、担任の教師のいじめという認識は、当初から持っていないと説明しています。
( → 生徒自殺 中学校「担任教師の不適切な指導あった」 | NHKニュース

 それはそうかもしれない。私も最初に報道を聞いたときは、教師の側にそういう認識があったというふうには見えなかった。そもそも、教師が厳しい指導をすることは多々あり、それを「いじめ」というふうに認識するのは、ちょっと不自然だ。

 ──

 ただ、その問題は、本項の主題ではない。本項の主題は、別にある。組体操だ。
 去年9月、体育祭の組体操でバランスを崩して倒れた際、適切に対応しなかったことをあげました。
( → 同上 | NHKニュース
 上田校長の説明によると、男子生徒は、普段から担任の男性教諭に不信感を持っていたという。原因として、プリント類の配布を男子生徒ともう1人の生徒ばかりに命令していたことや、昨年の体育祭の組体操で両手の親指を骨折したのに十分な対応をされなかったことなどを挙げた。
( → 「担任の指導、不適切」 一宮・中3自殺で校長謝罪:中日新聞(CHUNICHI Web)


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 一方、組体操に問題があることは、前から何度も指摘されてきた。
  → 【緊急提言】組体操は、やめたほうがよい。▽組体操リスク(1)
  → 組体操 高さ7m、1人の生徒に200kg超の負荷 10段・11段
  → 巨大化する「組体操ピラミッド」の危険性を指摘する記事が波紋
  → 学校はなぜ「巨大組体操」をやめられないのか
  → それでも私が組体操に取り組む理由。ある現役教師の告白
  → 組体操 文部科学省が突然の方針転換(内田良)
  → 組体操事故の被害生徒が馳文科相に怒りの手紙(加藤順子)

 組体操では、事故が続出している。それを指摘した批判を受けて、文科省が「駄目だ」と言い出したのに、それでも学校レベルでは組み体操が中止されない。そのせいで事故があとを絶たない。
 そして、その延長上で、今回の骨折事故が起きた。その対応から、自殺者が出た。

 組体操が死者を出した、というふうに認識するべきだ。世間では「教師のいじめ」という点にばかり目が行くが、むしろ、「組体操」の方にこそ着目するべきだ。
 「組体操は人を殺す」と認識する方がいい。

posted by 管理人 at 20:43| Comment(6) | 一般(雑学)4 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いじめの辛さは本人じゃなきゃ知りませんが
あと1か月余りで卒業、辛ければ学校に行かない
という選択肢もあるのに昨年の組体操で
この時期に自殺。しかもわざわざ大阪まで
行って飛び降りる
ちょっと不思議に感じます。
Posted by ゆう at 2017年02月14日 07:57
 「担任によって私の人生すべてを壊された」
 と書いていたことから、何らかの決定的な悪影響があったのでしょう。
 例。親指を骨折したせいで、テストで文字をうまく書けなかった。そのせいで期末試験の結果が最悪となり、内申点が大幅に下がった。だから高校受験で失敗して、不合格となり、まともな高校に行けなくなった。公立高校には入れず、私立高校に入ることになったが、家に金がないので、高校はアルバイトずくめとなる。お先真っ暗。人生の破綻。……そのすべては、組体操(と担任の対応)のせい。
Posted by 管理人 at 2017年02月14日 12:22
組体操の危険性を各学校の教師(特に体育教師)が認識していない(というか、理解できていない)可能性がありますね。

私の偏見かもしれないですが、体育教師って、頭の足りないイメージがあります。
(私の通った中学、高校ではほぼ例外なくそんな感じだったので。。)

話が脱線してすみません。
Posted by 反財務省 at 2017年02月14日 12:24
遠い昔のことなので覚えていませんが推薦とかならともかく入学試験の本番は3月くらいでなかったですか?
あ、国立とかだと早かったかも
Posted by おじさん at 2017年02月14日 16:16
校長は、「遺族の意向をくみ取り、そういう表現を使った。いじめとは断定できない」と述べ、担任の教師のいじめという認識は、当初から持っていないと説明しています。

 上記の表現はおかしいように思いました。
 上田校長の説明がおかしいのか、伝えている新聞がおかしいのかは、分かりませんが。


 現在は、被害者側が「いじめ」と認識していたら、本人の被害妄想の可能性があったとしても、「いじめ」として報告するようになっているはずなのですが。

 いじめと断定はしていないが、校長はいじめと認識しているはずだからです。もしも、いじめと認識していないのであれば、文科省の通達に従っていないことになる。

 「いじめと断定できなくても、いじめと認識して対処する」というのが、現在の学校現場のスタンスのはずです。
Posted by ishi at 2017年02月14日 18:03
「いじめと断定できなくても、いじめと認識して対処する」は、学校の中ではいいかもしれないが、一般人が見ているニュースでは、普通の人に分かるように、いじめなのか、組体操が原因なのか、きちんと説明してくれないと、意味がよくわからないニュースとなってしまう。
ニュースキャスターは手を抜き過ぎだし、未成年の自殺は類似の自殺が発生しやすいのでメディアは慎重に扱うほうが先ではないかな。
Posted by 35年前現役 at 2017年02月14日 23:39
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