2017年01月24日

◆ 大雪で自動車が立ち往生

 24日朝まで降った大雪のせいで、鳥取地方などでは自動車が立ち往生する被害が生じた。その原因と対策は?
 
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 24日朝まで降った大雪のせいで、鳥取地方などでは自動車が立ち往生する被害が生じた。
 23日夜から24日朝にかけて降った大雪で、鳥取県内を中心に多数の車が立ち往生した。十数時間にわたってほとんど動けず、ガソリンが底をつきかける車も。発熱した男児や体調不良を訴えた70代男性らが病院へ運ばれた。
 中国山地の山あいを通る鳥取県智頭町の国道373号には、トラックや乗用車がずらりと並んだ。
 「雪は降るし、誘導もないし。ガソリンもなくなってきて……」。男性は燃料切れが心配になり、1時間ごとにエンジンを切り、車の屋根に積もった雪を傘で払った。朝になると、地元の人がおにぎりや温かいお茶を持ってきてくれた。ガソリンやお菓子を買ってきた人もいたという。
( → 朝日新聞 2017-01-24

 下手をすると、死者が出たかもしれない。(凍死)
 これほどの問題なのだから、原因と対策を考えるべきだ。

 こういうことがよくあるのならば、あらかじめ地元で対策しておくべきだろう。たとえば、交通規制など。
 しかし、記事を読むと、「こんなに雪が降ったのは生まれて初めて」ということなので、事前に地元で対策するのは無理だ。歴史上になかったことにまで対策するのは、無理。


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 では、天気予報はどうか? 調べてみると、地元の新聞(朝日の地域版)を見ると、中国地方では「多いところで 50センチの積雪」というふうに記してある。(朝日新聞・関西版・2017-01-23 )
 ところが現実には、「積雪は24日朝に130センチ前後になっている」いう証言があった。(冒頭の朝日記事)

 天気予報では 50センチなのに、現実には 130センチ。これほどにも予想と食い違ったことが、今回の被害の原因だ、と言える。
 
 要するに、天気予報の積雪の精度は、あまり当てにならないのだ。「雪が降るか降らないか」についてなら、かなり高精度で当たるのだが、「どのくらい降るか」については、あまり当てにならない。せいぜい「少ないか、多いか」ぐらいだ。

 したがって、気象庁が「 50センチ」と予報しても、「現実には 130センチになることもある。気象庁の予報の精度はあまり当てにならない」と理解しておくべきだろう。
 また、気象庁としても、「積雪の量については精度があまり高くありません」と事前通知しておくべきだろう。そうしておけば、今回のような被害は防げたはずだ。(大雪ならば出発をやめよう、と思った人も多かったはずだ。勝手に楽観することもなかったはずだ。)
 
 ──

 実は、これと似たことは、東日本大震災のときにもあった。あのときも、気象庁の津波の精度が悪かった。「3メートル」と予報したのに、「7〜10メートル」になったりした。そのせいで、津波の高さについての予報を信じた人々は、次々と溺れて死んでいった。
  → 津波の気象予報
 
 とすれば、この教訓に学ぶべきだ。
 上記項目では、「正規分布でなく、べき分布だ」というような話もある。
 こういう話をきちんと理解しておけば、自然災害による被害を、なるべく減らすことができるはずだ。



 【 関連項目 】

 → 津波の気象予報
 
 学術的に重要な話があるので、ぜひ読んでほしい。
 (ちょっと学術的すぎるかも。)


posted by 管理人 at 20:37| Comment(3) |  地震・自然災害 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
たいていティピカルの倍半分(50cmなら25cm〜100cm)で考えるとその範囲内におさまるのですが、今回は大きくはずれました。
吹き溜まりとかの局所的要因が重なったのかもしれませんが、一筋縄にはいきませんね。
Posted by 京都の人 at 2017年01月24日 22:26
普段雪国に住んでいれば当たり前の事ですが、積雪量の予想なんて八卦です。ちょっと風向きが変わったり、ちょっと風の強さが変わったりするだけでものすごく変わってしまうので。
毎年必ず大雪や地震や台風や豪雨や土砂崩れがあって、時々洪水や噴火があるのだから、常設の「災害対策庁」でも用意しておいて蓄積されたノウハウを全国どこでも迅速に適用できるようにすべきですよね(と、管理人様が以前お書きになっていた筈)。
Posted by けろ at 2017年01月25日 08:18
たいていの乗用車は50cm積もったら動かない
道は積もらないって自分で判断したからでしょ
天気予報を信じたら関東の人は躊躇するけどね
Posted by stranger at 2017年01月25日 12:53
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