2017年01月07日

◆ Uber の問題点

 Uber (ウーバー)は、白タク(素人のタクシー)を IT技術で結びつけようとするものだが、その問題点は? 

 ──

 Uber (ウーバー)はすばらしい IT 技術の成果だ、と見なす人がいる。1月07日の朝日新聞「経済気象台」(株式面のコラム)で、絶賛している人がいる。下記。
 世界で急拡大している交通手段が人で広がらないのは、政府の規制が厳しいことと、タクシー業界の反対が強いためだ。
 将来的には自動運転の配車サービスも出現しそうで、新時代に背を向けたままでいいのか考えるべきだ。
 既得権を排して新規の事業を参入させない限り日本の成長はない。IT時台に大砲した法整備が求められる。
 
 まるで「IT時代の素晴らしい夢の技術」といった調子だ。

 しかしながら、これとそっくりな「民泊」では、どうだったか? 
 最初は、うまいアイデアだと思えた。
  → 民泊の話題
 政府は「規制緩和を」という方針を出した。しかし私は、スキーバスツァーの失敗の例からして、「規制緩和は安全性の無視という問題点をもたらす」と警告した。
  → 民泊と特区
  → 民泊と規制緩和
 その後、民泊を自由化したフランスで、さまざまな問題点が噴出していることがわかった。とんでもない大問題だ。
  → ホテル不足の対策
 ただし、その問題のいくつかについては、IT技術を使うことで解決できる、と対策を示した。
  → 民泊をITで規制せよ

 ──

 このあと、Uber の問題について考えた。すぐに思いつくのは、 Uber の運転手による犯罪だ。特に、「強盗」と「強姦」だ。
 これは、すぐに思いつくことだし、ネットでもいくつかの情報が見つかる。
  → 手軽にハイヤーが呼べるサービス"UBER"に生じた問題の数々
  → Uberの「レイプ問題」から読み解く、本質を見るチカラ。

 こういうふうに、「強盗」「レイプ」の問題がある。実際に起こった件数は、あまり多くはないようだが、それでも現実に起こっているし、危険性は無視できない。プロの運転手に比べれば、はるかに質が低い人が混じっている。

 ──

 これを排除する方法は、ある。こうだ。
 「運転手への支払いを遅くする。できれば、登録後の2カ月間は支払いを延期する。2カ月間、問題がなければ、支払いが開始される」

 
 こうすれば、レイプなどをした人は、2カ月分の支払いを失うので、レイプなどをする気持ちがなくなる。犯罪意欲が阻止する心理が大幅に上昇する。

 ──

 では、Uber は、そういうことを実行しているか? 調べてみたら、意外なことに、「まったく正反対のことをしている」と判明した。
  ・ クレジットカード会社が支払いをするのは、(平均)1カ月後。
  ・ Uber が運転手に支払いをするのは、10日後。
  ・ 差の 20日分は、Uber が立て替える。
  ・ そのせいで Uber には莫大な赤字が発生している。
   ( 1000億円以上)


  → 出典サイト

 要するに、Uber の体制は、「犯罪者を抑止する」どころか、「犯罪者を取り込む・歓迎する」というタイプのものだ。これでは、安全性を高めるどころか、かえって危険性を高める。劣悪な危険な運転手がやたらと乱入するからだ。

 ──

 ではなぜ、Uber はそんな馬鹿げたことをするのか? 謎に思えるかもしれないが、考えればすぐに理由はわかる。こうだ。
 「 Uber の目的は、利用者の安全性を高めることではない。彼らの目的は、規模を拡大することだけである。市場における支配者は1社だけだと見込んで、市場を完全に支配しようとする。圧倒的なシェアを取ろうとする。そのためには、当面は、どれほど大赤字であっても構わない。将来の成長さえ見込まれれれば、投資する人はどんどん出てくるから、資金の不足はない。実際、すでに1兆円以上の現金(無利子)を手に入れた。この現金で当面の赤字を埋めることは簡単だ」

 要するに、Uber の目的はあくまで金儲けなのだ。その途中で安全性がないがしろにされることなどは、どうでもいいのだ。

 ──

 ここまで見れば、「規制緩和で Uber を推進しよう」なんていう方針がいかに危ういものであるか、よくわかるだろう。それは「規制緩和で安全性をないがしろにしたせいで、スキーバス事故が起こった」というのと、同様のことだ。
 なるほど、IT時代に新規事業をむやみに規制する旧態依然の方針は好ましくないだろう。しかし、だからといって、規制を一切廃止すればいいというものではない。
 新しい時代には、新しい時代の規制が必要となる。それは、安全性を重視した規制だ。

 規制というものは、「する/しない」の二者択一ではない。
 必要なのは、「新しい時代に即した、新しい規制」をすることだ。
 不要なのは、「新しい時代に即しない、古い規制」をすることだ。
 この違いを理解できない人が多すぎる。そのせいで、「規制緩和」をすれば世の中がよくなると思い込んでいる人が多い。そして、そこから、スキーバス事故のような問題が起こった。

 よく考えれば、福島原発の事故も、その一環かもしれない。

posted by 管理人 at 20:00| Comment(1) | コンピュータ_04 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Uber、そして対抗事業を行おうとしている中国の経営者や従業員がそれらのサービスを使おうとしているかどうかは(カイワレダイコンを食らう大臣ではないですが)まともなサービスを提供しようとしているのかそうでないのかの見極めになりそうですね。
なんでそんな危険なサービスを使うんだ?頭がおかしいんじゃないのか?というセリフが出たら笑止です。
Posted by 京都の人 at 2017年01月07日 21:01
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