2017年01月01日

◆ ITで安全を推進せよ

 IT技術で安全性を高めるよう、推進するべきだ。(自動車の誤発進事故/駅のホームの転落事故)

 ──

 間違えないでほしいが、これは(安全面で)「IT技術を開発せよ」ということではない。「既存のIT技術をまともに使え」ということだ。
 技術はすでにある。ところが、すでにある技術が活用されていない。そのせいで、安全性がないがしろにされている。ここでは、遅れれているのは、技術水準ではなく、普及させる政治だ。ここを何とかしろ、と主張している。
 なぜなら、それができないせいで、人命が次々と失われているからだ。

 自動車の誤発進


 老人の運転する自動車が誤発進して、人を轢き殺す、という事件が、昨年は何度も起こった。毎月1ぺんぐらいあるのではないか、という感じだった。
 これはほとんどが「アクセルとブレーキの踏み間違え」のせいだと判明している。
 そして、その対策としては、いろいろあるが、電子的な装置で解決できるという点では、共通している。

 (1) 衝突センサー

 日産ノートに、衝突センサーが搭載されている。(これはソナーを使うもの。)
  → 踏み間違い衝突防止アシスト



 (2) ステレオカメラ

 スバルの新型インプレッサにも、同様の装置が付いている。(これはソナーを使わないもの。)
   → 誤操作による急な飛び出しを防ぐ




 日産はソナーを使うものだが、スバルはステレオカメラだけで実現しているようだ。しかも、スバルはいろいろと高機能だ。低コストで高機能なのだから、スバル方式が圧倒していると言える。

 (3) 後付け

 後付けの装置もある。簡易版だが。
  → ペダルの見張り番|AUTOBACS.COM

 

 これは、真の衝突防止ではない。「急発進防止」であるにすぎない。つまり、「停止状態で、急激にペダルを最大値まで踏んだときに、それを踏み間違いと認識して、急発進を止める」というものだ。
 これでも、ないよりはずっとマシだが、真の衝突防止ではないということは理解しておこう。大惨事を防ぐことは可能だが、小規模の惨事まで防ぐことは保証しない。また、価格も高い。43,198円だ。スバルならば(追加コストは)ごく小額で、日産ならば2万円程度だから、上記の価格はかなり高い。それでいて、性能は貧弱だ。「ないよりはずっとマシ」という程度か。

 ──

 ともあれ、(1)〜(3) のように、アクセルとブレーキの踏み間違いによる誤発進の暴走は、技術的に阻止可能だ。そのためのIT技術は、すでに開発されている。
 だから、あれやこれやと言う前に、さっさとこれを普及させるべきだろう。
 特に、60歳以上の高齢者の自動車は、このタイプに限定するべきだ。それ以外の自動車については、運転禁止とするべきだ。
 ちなみに、福岡市の病院にタクシーが突っ込んだ事故では、運転手はプロのタクシー運転手で、64歳。事故歴はなかったらしいが、64歳でこういうミスを犯す。
 ならば、ミス対策としての機械が必要なのだ。その機械は、すでにある。

 ホームの転落防止


 電車のホームで転落事故がしばしば起こる。昨日(大晦日)にも、転落事故があった。
 長居駅ホームで、奈良県生駒市の大学4年の男子学生(22)が、停車していたなかもず発千里中央行き電車(10両)の車両の連結部分から線路に転落した。
 同駅の防犯カメラには、電車が到着した際、男子学生が線路と平行に設置されたベンチから立ち上がり、幅約6メートルのホームをふらつきながら電車に向かって歩く様子が映っていた。
 長居駅には、転落防止のためのホームドアは設置されていない。
( → 地下鉄にはねられ左脚切断の男性: 読売新聞 2017-01-01

 この駅にはホームドアが設置されていなかった。そこで「ホームドアを設置せよ」というのが、現在の主流の考え方だ。しかしながら、コストがかなりかかるので、あまり普及していない。パイプ式だと、コストは低めだが、「パイプに引っかかる」などの難点を考えると、混雑した駅では実施しがたい。しかも、現在はまだ開発中である。
  → 可動部がパイプの「軽量型ホームドア」実証試験へ JR九州

 そこで私が提案するのは、「 ITでセンサーを使う」という方式だ。
 ホームの下に、何らかのセンサーを設置しておいて、電車が停止したときに作動させ、電車が発進する直前に作動を止める。これなら、その途中で人が落下したときに、すぐにセンサーで検知できる。
 検知するセンサーは、超音波式か、画像式でいい。どっちにしても、たいしてコストはかからないだろう。電車に設置するのだと大変だが、駅のホームの下(線路のそば)に設置するだけなら、たいしてコストはかかるまい。
 こうして、「物理的に転落を阻止する」というホームドアのかわりに、「電子的に情報で転落を検知する」というセンサーを使うという。これで、転落そのものを防止することはできないが、転落後に電車が発進することを止めることができる。かくて、人身事故を防止できる。
 結果的に人身事故を防止できるという点では同様で、コストは圧倒的に低額だ。これなら、日本中のあちこちの駅に装置を設置できるだろう。事故防止の効果は、著しく高まる。



 [ 付記 ]
 結論ふうに言えば、こうだ。
 「未来をつかめ」
 つまり、IT技術で安全確保というのは、未来の技術のように見えるが、実は、手の届くところにある。その技術を、まさしくつかめばいいのだ。つかめば、未来はわがものとなる。そのために必要なのは、つかもうとする意思だけなのだ。
 そして、その意思がないから、現状では次々と人命が奪われていく。福岡の事故でも若者の命が奪われた。別の事故では、小学生の命が奪われた。ホームの転落事故では、22歳の若者が左脚切断となった。
 これらを避けるための技術は、手の届くところにあるのだ。それをつかめ! 
posted by 管理人 at 13:51| Comment(0) | 安全・事故 | 更新情報をチェックする
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