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朝日の記事がある。一部転載しよう。
《 海保船艇35%が耐用期限切れ 尖閣対応で予算回らず 》
海上保安庁の巡視船艇366隻のうち、約35%の129隻が耐用年数を超えていることがわかった。漁業管轄権の200カイリへの拡大で1970〜80年代に大量に建造した船が、一挙に更新期を迎えたためだ。エンストや水漏れなど老朽化は深刻だが、近年は沖縄県・尖閣諸島の警備に予算を優先配分せざるを得ず、更新が後回しになっている。
海保が保有する巡視船艇(今年4月現在)は、外洋を航行できる中〜大型の巡視船が128隻、沿岸をカバーする小〜中型の巡視艇が238隻ある。耐用年数はいずれも20〜25年。特に巡視艇の老朽化が深刻で、約40%が耐用年数を過ぎている。このままでは、5年後には巡視艇の約60%(142隻)、巡視船の25%(32隻)、船艇全体の約5割が老朽化する。
( → 朝日新聞 2016年9月21日 )
もう一つある。本日の記事。
海上保安庁の船が古くなっている。海保は366隻の船を持っている。その約35%にあたる129隻が、20〜25年とされる耐用年数を超えている。「老朽船」と呼ばれる。このままだと5年後には、全体の半数が老朽船になってしまう。
影響はある。日本が2012年に尖閣諸島の魚釣島などを国有化してから、中国公船が周辺で活動を活発化させている。
Q 古い船で、日常的な仕事に支障はないの?
A 故障が増えて、修理に時間がかかる。航行の速力が落ちて、部品の腐食が進む。エンジンが急停止したり、配管から水が漏れたりもする。現場では、配管に自転車タイヤのチューブを巻くなど、工夫しながらしのいでいる。
( → 朝日新聞 2016-10-10 )
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どうしてこうなった? 金がないからか?
いや、実は、金はありあまっている。それは、オスプレイ購入の 3600億円だ。
→ オスプレイ導入の是非
これだけの無駄金を投入して、オスプレイを購入した。しかも、その効果は、ほとんどゼロである。前に述べたとおり。
→ オスプレイは軍事的に無意味
ついでだが、次の漫画でも、離島防衛が話題になっている。しかしここでも、オスプレイの出番はない。
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離島防衛のときに使われるのは、戦闘爆撃機と輸送機と艦船だけだ。オスプレイの出番はない。
仮にオスプレイが出ていけば、撃墜されるだけだ。まるで、アホウドリのように、モタモタしているからだ。敵の対空ミサイルの餌食になるだけだ。
こんな役立たずのものに 3600億円をかける。
その一方で、肝心の海上保安庁の船舶が老朽化して、離島の監視もろくにできない。
いったい、何を考えているんだか。アホウドリならぬ、アホウ踊りか。
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