※ 最後に 【 追記 】 あり。
──
西之島では、新たな環境ができた。ここで、
「新たな環境ができたときには、自然には介入するべきではない」
というのが、普通の考え方だ。学者や政府も、その方針を取る。しかし私はこれに反対する。
──

まずは、報道を見よう。
《 生態系、よみがえるか 噴火の西之島、貴重な観察の場 》
2013年から約2年間噴火が続いた小笠原諸島の西之島(東京都小笠原村)。火山活動は落ち着いたが、海鳥の楽園だった島は溶岩に覆われてしまった。
島の大部分が溶岩に覆われた結果、生態系はほとんど失われた。小笠原諸島の生態系に詳しい森林総合研究所の川上和人主任研究員によると、現在、1ヘクタールに満たないわずかな草地が残っているが、植物の種類は分かっていない。
■生物に距離の壁
島の生態系は、どのように再構築されていくのだろう。
西之島は日本の本土から南に約900キロも離れている。最寄りの小笠原諸島からは西に約130キロの位置にあるからまだ可能性はありそうだが、西から東に吹く偏西風が、風で移動する種子などの逆風になる。西之島から西方の陸地からなら偏西風を追い風に出来るが、その候補の沖縄は約1300キロも離れている。
川上さんは「5年や10年でどんどん植物が入って増える可能性は低い」とみる。溶岩には植物の養分になる有機物が含まれないため、海鳥の羽根に付着して植物の種が運ばれても育たない。新しい生態系の構築までには、とても長い期間がかかりそうだ。
( → 朝日新聞 2016-10-09 )
こういう厳しい状況にある。放置している限りは、生態系の回復は(早期には)見込めない。百年単位の時間がかかりそうだ。
にもかかわらず、学者や政府は「放置せよ」と唱える。記事の続きを読もう。
貴重な現場は、人の影響を極力排除する必要がある。調査などの際に人が外来種を持ち込めば、西之島にわずかに残った植物や、かろうじてたどり着く海浜植物による生態系構築に大きな影響が出かねない。可知さんは「貴重な自然を後世に伝えていくためにも、外来種対策はきわめて重要だ」と強調する。
「外来種対策が必要だ」というのは、その通りだ。しかし、だからといって「介入を一切排除せよ」というのでは、「角を矯めて牛を殺す」ような結果になりかねない。
なぜか? 次の二点による。
・ 生態系の回復には、とても長い時間がかかる。(上記)
・ すでに絶滅寸前の動物が多い。(下記)
後者については、記事から引用しよう。
噴火前の西之島は無人島で、環境省によると、カツオドリやミズナギドリの仲間など海鳥の繁殖地となっていた。同省のレッドリストで絶滅危惧1Bに分類されるアカオネッタイチョウや、同2類のオオアジサシなどの鳥もいた。
絶滅危惧1B(近い将来における絶滅の危険性が高い種)に分類される稀少種が棲息していたのだ。これらの生物は、このまま溶岩の状態の生態系が続くと、絶滅してしまうかもしれない。西之島の生態系が回復したあとで、絶滅危惧種を呼び寄せようとしても、いったん絶滅した種は、もはや戻ってこないのだ。手遅れ。
だから、「手遅れになる前に、生態系を回復せよ」というのが、私の主張だ。つまり、「人為的に自然に介入せよ」ということだ。
ここで注意。これは、「外来種を持ち込まない」という方針とは、矛盾しない。「外来種を持ち込まない」という方針は維持するが、それとは別に、「生態系を回復する」という方針を取る。
換言すれば、「自然への介入は、最小限にするべきだ」と考えるが、「最小限の介入は、ある方がいい」と考える。
では、最小限の介入とは? 具体的には、こうだ。
「溶岩の状態から、土の状態へ、土壌の生成の環境を加速する」
要するに、周囲の孤島からの距離があまりにも遠いのであれば、それを補うために、土壌の生成を加速する措置を取るわけだ。「勝手に生態系を構築する」のではなく、「自然な生態系が構築されるために、土壌の生成を加速する」ということだ。
ここでは、構築するものは、生態系そのものではなくて、土壌だけである。この点に注意。
──
ただし、土壌を生成するといっても、外部から勝手に土壌を持ち込めば、そこには種子やら虫やらが混じっている可能性もある。それはまずい。
そこで、私としては、次の方針を提案したい。
・ きれいに洗浄した砂だけを持ち込む。
・ 外来生物として、数種類の苔だけを持ち込む。
この二つのうち、大事なのは後者だ。つまり、苔(こけ)だ。
なぜ苔が大事か? 苔は溶岩を覆って、水を含むことで、そこに新たな生態系をもたらすからだ。
実際、数億年も前、地上にまだほとんど植物がなかったころ、最初に地上に進出した植物は、苔だった。苔が地上に進出したあとで、シダ類のような植物が繁殖して、さらに、他の裸子植物や、被子植物が出現した。
初期の地球に植物はあったか? なかった。なぜなら、植物が生えるための土壌がなかったからだ。あるのはただ、火山活動などによってできた岩石や溶岩や火山灰などだけだった。
その後、岩石や溶岩は風化して、細かくなって、水分を保湿するようになった。特に、表面はそうだ。そうなると、そこにコケが生えるようになった。
コケが生えると、コケの死骸が積み重なって、土壌ができた。土壌ができると、そこにシダ類や裸子植物などが生育できるようになった。その後は、被子植物も生育できるようになった。
( → コケの役割は: Open ブログ )
このように、苔は、溶岩や火成岩などの地上に出現して、その地上を緑豊かな環境に変えるための最初の環境を整える。それほどにも、苔という植物は大切なのだ。
だからこそ、西之島には苔を持ち込むべきだ、と思う。そうすることで、何十年もかかりそうな「土壌の形成」の時間を短縮することができる。
なお、砂は、あってもなくても、どっちでもいい。ただ、溶岩が風化で砂になるまでの時間を、短縮する効果があるので、あった方がいいだろう。その分、生態系の構築が早まるからだ。
そもそも、大切なのは、生態系を構築することであって、溶岩が砂にまで風化する時間を観察することじゃない。そんな風化の観察の時間は、大幅に省略した方がいい。絶滅危惧種は、待ってくれないからだ。
「自然には介入するべきではない」
という発想に凝り固まると、柔軟な発想ができなくなり、最善の手法を見失う。そのせいで、絶滅危惧種が絶滅するのを放置することになる。
「何もしないのが最善だ」
という発想は、
「絶滅危惧種を絶滅させてしまえ」
という発想と同様だ。
この世界が、生物の絶滅の方向に力を働かせている以上は、それとは逆の方向に力を働かせることは、決して悪いことではないのだ。
《 一部訂正 》
「外来生物として苔を持ち込む」
と書いたが、調べたところ、苔類 75種類がすでに確認されているそうだ。ならば、これらの苔類を大量に繁殖させて、島にまき散らすといいだろう。それによって生態系の変化を加速できる。
なお、外来生物として苔を持ち込んでも、結果は同じだろう。どうせその苔は、75種類のうちのどれかと一致するはずだからだ。
ま、苔類は、一時的には繁殖しても、将来的にはすっかり消えてしまうだろうから、どうでもいい。あくまで過渡的なものだ。
[ 付記 ]
私の発想と同じ発想を取るのが、
「絶滅危惧種のアホウドリを人為的に救う」
という施策だ。アホウドリを鳥島から聟島に移住させることで、アホウドリを繁殖させ、絶滅危惧から救う、というプロジェクト。
→ 「アホウドリ 世紀の移住プロジェクト」| NHK
→ アホウドリ 小笠原諸島の聟島で初のひな誕生 | NHK

2008年にプロジェクトが開始され、2016年には初のヒナが誕生した。人間が自然に介入することで、絶滅危惧種を救うことに成功した。
ここでは「最小限の介入」があった。このようなことを、私は提案する。
ただし、このプロジェクトも、最初はなかなか理解されなかったようだ。「自然に介入するな」という反対者もいたことだろうと推定される。本項で述べた提案にも、反対者は出現するだろう。
しかし、本項で述べた提案が実現したあと、30年後に西之島が緑豊かな植物で覆われて、多彩な生態系が構築するのを見れば、
「人間が生態系に介入したわけではないが、人間が生態系の成立に助力した」
ということの見事な成果を見て、人々は満足することができるだろう。

これは、今の聟島だ。緑豊かな島だ。西之島も、こういうふうになることが期待される。
【 関連サイト 】
一方、現状の西之島には、ほとんど何もないも同然だ。ここに生態系ができるには、ものすごく長い時間がかかる。
→ 溶岩で覆われた西之島(画像)
Google Map もある。
【 参考情報 】
苔は、成長速度が遅いので、人為的に増やすといい、という話が、下記にある。苔による環境緑化を商売にする会社。
コケが自然な形で成長するには早くても十年以上もの歳月を必要とします。そのコケを、短期間に栽培、量産化することを可能にした画期的なシステムです。
たくさんのコケの中から無機的な環境下に先駆的に繁殖することで知られているスナゴケ(ギボウシゴケ科)と、ハイゴケ(ハイゴケ科)を選択し、これを大量に継代栽培しました。
──
《 スナゴケ 》
火山の噴火によってつくられる火山活動や溶岩流地、または造陸運動によって形成された海岸域の砂丘等の無機質で乾燥した基質に先駆けて生育する代表的なコケです。
( → コケによる緑化で省エネ モス山形 )
この会社に任せれば、本項の提案は簡単に実現できるわけだ。使うべき苔の種類まで教えてくれる。
[ オマケ ]
ついでに、島の周辺の浅瀬には、鉄の漁礁を置くとよさそうだ。鉄分や漁礁があれば、魚が近づく。魚が近づけば、魚を狙う海鳥が来る。海鳥が来れば、糞を島の地上に落とす。地上に糞が落ちれば、生態系の回復が早まる。
これもまた、外来種を持ち込んだりすることなく、生態系の回復だけを早める。

カツオドリ( Wikipedia )
【 追記 】( 2020-02-10 )
本項を書いてから3年4カ月がたったが、新たに考察しよう。
本項の公開後に、西之島への現地調査があった。NHK との共同調査で、番組も放送された。( 2020年1月放送 )
→ NHK 番組表 | サイエンスZERO「2週連続 探検!火山島“西之島”PARTU」
この番組では、次のことが示されていた。
西之島は溶岩の島だが、生態系が発展するために必要な「土壌」がすでに生まれていることが確認された。
また、旧来( 2014年の再噴火以前)の土壌部分が、溶岩に埋もれずに、部分的に残っていて、そこでは鳥が繁殖している。
また、外来生物としてのゴキブリがすでに侵入して、大量に繁殖しているそうだ。
→ ゴキブリ繁殖し生態系に影響懸念 小笠原諸島 西之島 | NHK
つまり、「放置すれば、外来生物のない自然な自然回復が観察される」という狙いは、すでに達成不可能となっている。どっちみちゴキブリに汚染されてしまったからだ。このあと観察できるのは、「外来生物のゴキブリに汚染されたあとで、ゴキブリの島になっていく過程」だけだ。
それでも、調査団は「(外来生物に影響されない)非人為的な自然回復が見られる貴重な機会を観察できる」と楽観しているそうだ。
つまり、自分の目でゴキブリの大量繁殖を確認していながら、「外来生物はいないものとして自然回復を観察できる」と考えているわけだ。言っていることが矛盾しているね。あまりにも狂気的だ。
これはどういうことかというと、自分の目で事実を確認しても、「自然には人為介入しない」という主義主張にこだわっているせいで、事実を「見ても見ない」という状態に陥っているわけだ。「裸の王様」である。自分に不都合な事実には目をふさぐ、というやつだ。(安倍首相と同じだ。)
──
では、どうすればいいか?
ゴキブリを完全駆除できればいい。そのためには、方法が一つある。ごきぶりホイホイのような捕獲器は効率が低いが、ブラックキャップ のような毒餌でゴキブリを壊滅させるのだ。これならば、ゴキブリを完全駆除できる可能性がある。(ブラックキャップを非常に高密度で配置すれば、可能だろう。)
そのあとは? 本項のように「苔を人為的にばらまく」というのは、どうも反対が強すぎるようなので、実現は難しいようだ。
そこで妥協策として、次のことを提案しよう。
「有機的な手は加えないが、無機的な手を加える」
この方針の下で、具体策として、こうする。
「苔などの生物は持ち込まないが、ブルドーザーなどの工機を持ち込んで、溶岩の表面部分の風化を人為的に代替する。数十年かかる溶岩の風化を、ブルドーザーなどで一瞬にして実現してしまう」
溶岩を細かくするには、ブルドーザーでは無理だろうから、火薬を使うといいだろう。あちこちで火薬を使って、溶岩にヒビ入れをさせて、風化を早める。いくらか風化した段階で、崩れやすくなったら、ブルドーザーで一挙に崩して、崩れた粒状の溶岩を、あちこちにばらまく。その粒状の溶岩が風化することで、砂になる。
その後は、島内の各地にあるコケ類を移転させて、砂の上に置いて、繁殖させる。繁殖が進むように、無機肥料を与えてもいい。(ただしリンは鳥の糞で間に合う。)
また、鳥が棲みやすいように、雨だまり(水たまり)を人為的に構築してもいいだろう。コンクリートでプールを作っておいてもいい。山裾の盆地のような位置にそれを配置すれば、雨水がたくさん集まった湖のような役割を果たすので、鳥が水を飲むための場所になる。
( ※ 鳥には水が必要です。鳥は水を飲みます。)
鳥がたくさん来れば、鳥の糞や死骸が土壌の原料となって、次第に土壌ができてくる。このことはすでに西之島の調査で判明している。
ともあれ、生物的には手を加えなくても、土木的には手を加えるといい。そのことで、自然回復を早めることができる。……これならば、反対意見も強くないだろう。
( ※ ま、あくまで反対する人もいるだろうが。「外部から手を加えないのが最善なのだ!」と。それはつまり、「西之島をゴキブリの島にしてしまえ」ということなのだが。)
──
p.s.
なお、すぐ上の話とは別に、「鉄の漁礁を浅瀬に置く」という案もある。この件は、前に本文で記述済み。(これも「無機的な手を加える」という手法の一環だ。)
p.s.
「人工的に手を加える」という例は、過去にもある。沖ノ鳥島をコンクリートで補強した事例だ。
→ 沖ノ鳥島 画像一覧


苔による環境緑化を手がける会社の話。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E4%B9%8B%E5%B3%B6
レッドリスト鳥生息域は他の島で代替可能
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%AB%E3%82%AA%E3%83%8D%E3%83%83%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%81%E3%83%A7%E3%82%A6
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%AA%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%B5%E3%82%B7
火山活動が予期不能
http://www.jma.go.jp/jp/volcano/info_03_20161004181122.html
生態系再生成(自然回復)過程を観察できる絶好の機会
http://kanto.env.go.jp/pre_2016/post_82.html
よって介入しての生態系回復は無駄に止まらず、害悪
その理屈で生息域を一つ一つつぶしていったら、全部なくなっちゃいますよ。
絶滅危惧種には、なるべく多くの環境を与えるべきです。
> 火山活動が予期不能
別に人間が住むわけじゃないし。そのことは「溶岩状態の方がいい」ことの理由にはなりません。
仮に生物が死んだとしても、死ぬのは植物だし、別にどうってことはない。
> 生態系再生成(自然回復)過程を観察できる絶好の機会
人間の都合はどうでもいい。観察したければ、別の実験場所でも使えばいい。
> 介入しての生態系回復
介入のマイナス面と、生態系回復のプラス面との、差し引きです。単に「マイナスがあるから」という理由なら、何もできなくなります。
しかも、あなたの理屈は、「生態系を回復させない」(遅らせる)ことのマイナスを勘案していない。自分についてはマイナスを考えず、相手についてはマイナスを考える、という偏向。
──
あと、あなたの理屈だと、「鳥島のアホウドリの繁殖」も人為的な介入だから駄目だ(ゆえにアホウドリが絶滅したって構わない)というふうになる。そんなことでいいのか? 介入を皆無にすること(わずかな例外を拒否すること)が、それほど大切なのか? それは科学というより、ただの迷信ふうの信奉ではないのか?
http://kanto.env.go.jp/pre_2016/post_82.html
よって介入しての生態系回復は無駄に止まらず、害悪
リンク先から考えて、通りすがりさんは「西乃島」に関して、「介入しての生態系回復は無駄に止まらず、害悪」と言っていると考えられるので、管理人さんの「「鳥島のアホウドリの繁殖」も人為的な介入だから駄目だ(ゆえにアホウドリが絶滅したって構わない)というふうになる」という批判は当たらないと思います。
人間の介入が無い場合の観察をしたい学者もいると思います。
私は、人間が介入せずにおく場所と、人間が介入して早く植生を回復させようとする場所を分けて設定して、比較できれば良いように思います。
島全体でコケによる緑化を進めるのではなく、何カ所か区画を区切ってやればいいのではないかと。
たぶん、自分の寿命が来る方が先でしょう。ようやく苔が広がったころに、自分が死ぬ。観察はできないまま。
「何だ。これだったら最初から苔を広げておいたのと同じだった。私の数十年の人生はすべて無駄だった。ただの人生の浪費だった」
となりそうだ。
用水路にいるメダカのDNAに他地域のDNAが混じっていると、その用水路のメダカを根絶やしにしようとする過激な行動をとる人と根は同じなんでしょうな。
そこには愛情がありません。
他の生息域がなくなるという根拠は?
詭弁的な話の展開手法
そもそも他の生息域が西之島同様の火山活動などで潰れるような事態では、西之島生態系の人工的回復作業など不可能
考えるだけ無駄
西之島から石ころ拾ってくるだけでもちょっとした騒ぎ
http://www.nhk.or.jp/nature/feature/nishinoshima3/
そもそも具体的にどのように人工的回復作業をするのか?
無制限にコストをかけることなど不可能
西之島の現状を理解していない
すでにやれることはやっている
http://www.nhk.or.jp/nature/feature/nishinoshima2/column.html
比較マイナスだから無駄だけでなく害悪
レッドリスト鳥の直接保護をしたければ、他の生息域で十分代替可能
西之島に固執するなら固執しなければならない理由をまず挙げるのが筋
そもそも西之島の生態系回復が人間尺度で早い遅いなど些末事
一人の人間尺度で遅くなっても何らマイナスにはならない
そのような些末事に拘泥するようでは、自分で言っている人間の都合を押しつけているに過ぎない
他者に対しては人間の都合を押しつけるなと言いつつ、自分で人間の都合を押しつけている
論理破綻している
鳥島アホウドリと西之島はイコールではない
下手なレッテル貼りはつまらない
西之島のレッドリスト鳥には代替生息域がある
>北硫黄島、西之島、南鳥島、南硫黄島で繁殖例がある
西之島に固執する理由にはならない
生息域がつぶれる主たる理由は、人間の活動です。都市化など。
そこで、人間の来ないサンクチュアリを作りたい、という趣旨です。ビオトープと言ってもいい。
似た発想では、「渡良瀬遊水地のようなサンクチュアリを作りたい」というのもあります。前に述べたことがある。
→ http://openblog.seesaa.net/article/435851434.html
このページの [ 付記 ] の直前で、たくさんのリンクを示しています。このように自然を豊かにしたい、という方針があります。
人間が自然を破壊するばかりの状況で、それに対抗するには、自然を回復するべきだ、というのが、私の方針です。
人間が自然を破壊するときには「勝手にしやがれ」と放置するが、人間が自然を回復・増大するときには「介入反対」の方針を取る、というのは、よろしくないと思えます。そんなことでは、破壊活動ばかりが実行され、回復行為は阻害されます。
比喩的に言えば、「病人に対して治療薬があるならば、治療薬を与えるべきだ」というのが、私の方針です。
あなたの方針は、「自然は放置が一番だ。病人もまた自然治癒が一番だ」という方針です。私はそういう方針を取りません。「介入しないで病人を死なせる」という方針は嫌いです。
この意味で、基本的態度については、
「鳥島アホウドリと西之島はイコールだ」
と言えます。ポリシーの問題です。
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%EB%CC%CA%DB%A4%CE%A5%AC%A5%A4%A5%C9%A5%E9%A5%A4%A5%F3
ガイドラインに沿った文章
>6.一見、関係がありそうで関係のない話を始める
> あなたの方針は、「自然は放置が一番だ。病人もまた自然治癒が一番だ」という方針です。私はそういう方針を取りません。「介入しないで病人を死なせる」という方針は嫌いです。
+>11.レッテル貼りをする
> この意味で、基本的態度については、
> 「鳥島アホウドリと西之島はイコールだ」
> と言えます。ポリシーの問題です。
+>16.全てか無かで途中を認めないか、あえて無視する。
レッドリスト鳥の保護について、西之島に固執する理由が述べられていない
これではただの空論
論点は、
>西之島が噴火活動で大幅に拡大した。旧来の生態系は失われた。ここで自然に介入する方がいい。
> ・ 生態系の回復には、とても長い時間がかかる。(上記)
> ・ すでに絶滅寸前の動物が多い。(下記)
> 「溶岩の状態から、土の状態へ、土壌の生成の環境を加速する」
前者は、人間尺度で見るから「とても長い時間がかかる。」などと考えてしまう
他者に対しては人間の都合を押しつけるなと言いつつ、自分で人間の都合を押しつけている
反論するなら、人間尺度以外の視点から見ても「とても長い時間がかかる。」ことを何らかの形で示すのが筋
後者はコメントしたように他の生息域で代替可能
反論するなら、西之島に固執する理由を挙げるのが筋
> これは、今の聟島だ。緑豊かな島だ。西之島も、こういうふうになることが期待される。
期待されない
西之島は聟島ではない
直近の噴火は2013年
2009年時点の島内写真
https://staff.aist.go.jp/nakano.shun/Jap/kazan-retto/nishinoshima.html
緑豊か? それは「回復」ではない
人間の都合で見た「緑豊か」
自分が勝手に誤読しておいて、人のせいにしないで下さい。西之島に「都市化」なんか、あるわけがないでしょう。上記は西之島以外の一般論です。そんなこともわからないの?
だいたい、私が書いたのは「 > 他の生息域が西之島同様の火山活動などで潰れる」 と記してあるように、「他の生息域が」と明示している。それを勝手に誤読して文句を言うようでは、どうしようもないね。
「藁人形論法」というのを知っていますか?
> 他の生息域で代替可能
代替可能じゃないです。この領域にあるのは西之島だけ。元記事にあるように、
「■生物に距離の壁
島の生態系は、どのように再構築されていくのだろう。
西之島は日本の本土から南に約900キロも離れている。最寄りの小笠原諸島からは西に約130キロの位置にあるからまだ可能性はありそうだが、西から東に吹く偏西風が、風で移動する種子などの逆風になる。西之島から西方の陸地からなら偏西風を追い風に出来るが、その候補の沖縄は約1300キロも離れている。
川上さんは「5年や10年でどんどん植物が入って増える可能性は低い」とみる。」
ということなので、環境的に隔絶されています。ゆえに、この領域に来る鳥は少ない。その意味で、この領域に島があれば、鳥にとってとても有益だ。楽園が形成されれば、鳥にとってとてもありがたい。
「絶対に必要」というほどではないが、「あればあるで、とても有益だ。本土に同面積のサンクチュアリを作るよりは、ずっと大きな意義がある」と言える。
> 人間尺度以外の視点から見ても「とても長い時間がかかる。」
絶滅種が絶滅するまでの時間よりも長い可能性がある。たとえば、30年で絶滅する種がある。島があればそこで生き延びられて、絶滅を免れる可能性がある。可能性だけどね。
一方、本土にサンクチュアリを作っても、それはたぶん無意味でしょう。絶滅種が本土に来るはずがない。
本文中に引用した新聞記事を見てください。
鳥類は訪れていますが、「皆無ではない」ということですね。
以下、引用。
 ̄ ̄
旧島部分では、もともと島に生息していたアオツラカツオドリが営巣、子育てをする様子がみられた。アトリやカツオドリも確認した。ハサミムシなどの昆虫やダニもいた。また、旧島に生えていたオヒシバ、スベリヒユなどの植物も確認した。溶岩の成分が安山岩であることもわかった。
調査に同行した環境省の担当者は「生物相は貧弱な状況で、なるべく人の影響を排して、見守っていくことが重要だ」としている。
http://www.asahi.com/articles/ASJBT61NDJBTULBJ019.html
>うやく苔が広がったころに、自分が死ぬ。
>観察はできないまま。
>私の数十年の人生はすべて無駄だった。
>ただの人生の浪費だった
管理人さんは、こういった案件に興味に興味が有る割に、狭視野な印象を受けました。
多くの研究者は「人の人生のスパン」、「数十年単位」で物事を考えたり、研究を考えていないですよ。
千年、万年単位での生態系の形成、その過程に重きを置いています。
実際に研究者へのインタビューでも、そう言っていました
貴方の意見は多くの研究者には、受け入れられないと思いますよ。
間違ってもゲリラ的に上陸しようなどと、考えないで下さいね。
> 千年、万年単位での生態系の形成
それは、観察とは別の話題です。話が別。
あなた、何の話をしているか、読めていないですよ。誤読しないでね。
まあ、あなたが千年、万年も長生きできるというなら話は別だが。もしかして、あなたはドラキュラか?
> ただし、このプロジェクトも、最初はなかなか理解されなかったようだ。「自然に介入するな」という反対者もいたことだろうと推定される。本項で述べた提案にも、反対者は出現するだろう。
自然への介入という発想は、環境保護主義者がやたらと威張る世界では、なかなか理解されません。下記もそうです。海に鉄分を投入する、という発想。
http://openblog.seesaa.net/article/435849834.html
http://openblog.seesaa.net/article/435849891.html
医学の世界でも、「医療を拒否して自然治癒にするのが最善だ」という発想をする人々がかなりいます。そういうものです。
──
なお、私の発想法は「アクティブ補正」というものです。正常な状態から、ある方向に歪みが1だけ出たとき、通常は0方向に回復させようとします。しかし、それで0に戻るには時間がかかります。そこで、逆方向に −1 の力を加えます。そうすると、0に戻る時間が短縮されます。これが、アクティブ補正。
近年になってからの新しい発想なので、世間一般には広がっていないようです。今のところは工学分野で部分的に取り入れられているだけです。これが環境分野で受けいられれるには、長い時間がかかるでしょう。
>まあ、あなたが千年、万年も長生きできるというなら話は別だが。もしかして、あなたはドラキュラか?
みたいな揚げ足取りをしているのはあまりよろしくないと思います
論の一つとして管理者様の話は有りえますし、そこを否定する気もありません。
が、自然環境に人が大規模介入する場合どのような影響があるかは長い目で見なければ(それこそ人の寿命などとは比べ物にならない)いけなくなるのでしょうから長い時間がかかるのはある意味当たり前で、そんなこととっくに専門家なら考えているんだよ?とは言いたいですが、まあたかだか個人様のブログのコメントなのでこの辺にしときます