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稲田防衛相が白紙領収証を使って、自分で勝手に数字を記入して、金をごまかしたことが話題になっている。
《 稲田・菅氏事務所、白紙領収書に金額記入 自民、慣例か 》
他の国会議員の政治資金パーティーに出席した際に白紙の領収書を受け取り、支払った会費などを自らの事務所で記入することが自民党国会議員の間で慣例化している疑いがあることがわかった。政治資金規正法は、金額を「記載した」領収書を受け取るよう義務付けているが、6日の参院予算委員会で指摘を受けた閣僚2人は「法律上の問題はない」と主張。専門家は「これは領収書とは呼べない」と指摘している。
( → 朝日新聞 2016-10-06 )
本人は「ちっとも悪くない」と居直っている。
→ 稲田防衛相「同じ筆跡の領収書260枚」発覚でも「みんなやってる」

二重国籍の手続きをうっかり忘れたことぐらいで大騒ぎするのなら、故意に嘘をつく形で、白紙領収証に嘘数字を記入する方が、圧倒的に悪質だろう。(公金横領に相当する。)
しかし、世間は、この件はちっとも騒がないようだ。二重国籍の手続きミスでは、あれほど大騒ぎしたくせに。
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ところで、ついでに「都議会はどうか?」と思って調べたら、似たようなものだとわかった。
《 都議会:政務活動費 交付額1人月 60万円 全国最高 》
東京都議会(定数127)の2015年度の政務活動費の収支報告書などが10日公開された。交付額は1人当たり月60万円で全国最高。総額8億9160万円。
( → 毎日新聞2016年8月10日 )
政務活動費というのは、給与外の政治活動資金。こんなものに月 60万円、年 720万円も払っている。しかも、無税だ。実質的には 1000万円近い追加所得となっているね。ちなみに、議員報酬は年 1700万円だ。
→ 議員報酬1700万円に政務活動費720万円はムダ金か
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小池都知事は、豊洲の地下室がどうのこうのと無駄に騒いでいるが、どうせなら、都議会議員の政務活動費という金をカットした方がいいね。どうせ稲田議員と同様に、いい加減な使途にしか使っていないだろうし。つまり、私費への流用。立派な犯罪だ。(まともな領収証がないから、白紙領収証に嘘数字を書く。)
こういうれっきとした犯罪(公金流用)をこそ取り締まるべきであって、豊洲の地下室なんていう馬鹿騒ぎはさっさとやめた方がいいね。

[ 付記 ]
「都議会議員が公金流用をやっているという証拠はないぞ」
という反論が来そうだが、ちゃんと本文を読んでください。次のリンクがあるでしょ。
→ 稲田防衛相「同じ筆跡の領収書260枚」発覚でも「みんなやってる」
稲田防衛相の証言がある。「みんなやってる」と。
そうなんです。みんなやっているんですよ。いちいち証拠なんか出さなくたって、みんなやっているんです。
ちなみに、舛添だって、ヤフオクで私物をいっぱい買っていたでしょう? それも、政治資金で。
→ 舛添都知事のヤフオク購入品をプロが鑑定
→ 「舛添 ヤフオク 政治資金で」 - Google 検索