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犯罪者を画像で手配するとき、不鮮明な写真が使われることが多い。たとえば、本日のテレビニュース(首都圏)で話題になっていたが、オレオレ詐欺の容疑者が警視庁で手配されている。
【WANTED】本年8月15、16日に、志村警察署管内で発生したオレオレ詐欺事件の犯人の画像です。犯人は「不倫相手に子供が出来てしまった」などと言って被害者からお金を騙し取りました。【出来ればリツイートをお願いします】 pic.twitter.com/NRozwtcotO
— 警視庁刑事部『公開捜査』 (@MPD_keiji) 2016年10月4日
せっかくの手配なのに、画像が不鮮明で、残念だ。これでは「あの人かも」という気がする人がいても、確信を持てまい。
似た例は、他にもある。
→ オレオレ詐欺の受け子の画像公開 警視庁


いずれも、画像が不鮮明だ。これでは役に立たない。
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そこで提案しよう。
「不鮮明な画像を IT 技術によって鮮明にしてから公開せよ」
これには、四つの方法がある。
(1) 動画から
動画によって複数の静止画像を使うことで、データ量を増やし、画像を鮮明にすることができる。
単純なものは、ただの合成や平均値だが、高度な方法だと、AI 技術を使って鮮明化することも可能だ。
(2) 逆算による技術
元の画像を想定して、そこからボケ写真ができたと仮定する。そのようなボケ写真ができるような元の画像を推定する。これは、計算による方法だ。コンピュータならではの方法。アニメではすでに使われている。
→ waifu2x
ここで示しているのは、画像の拡大だが、同じ技術を使うことで、画像の鮮明化ができるはずだ。
(3) AI (ディープラーニング)
もっと高度な方法で、AI (ディープラーニング)による方法がある。これは静止画からでも、かなり高精細な画像を推定・再現できる。非常に高性能だ。
→ 深層学習でドット絵のような荒い写真を高画質化
(4) フォトショップ
最もお手軽なのは、画像ソフトのフォトショップ(または廉価版の Photoshop Elements )を使うことだ。さすがに人気のソフトだけあって、ボケた写真を鮮明にする機能が備わっている。ただのハイコントラスト化ではなくて、もっと高度な鮮明化だ。(2) の方法を使っているのかもしれない。(詳細不明。)
アドビの解説ページから、実例を転載しよう。


驚くほど鮮明になっているのがわかる。
だから、警視庁も、せめてフォトショップぐらいは使うべきだった。そして、さらには科捜研や研究機関の協力で、画像の鮮明化の努力をするべきだろう。
[ 付記 ]
ただし、テレビの世界では、科捜研が「画像の鮮明化」をして、大活躍していることになっている。
→ 科捜研とかで画像拡大してぼやけた部分を鮮明にするって描写あるけど
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