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難題にぶつかったら、どうするか?

いきなり結論を言えば、こうだ。
「うまい解決策を探して、重箱の隅みたいなところをしきりに探しても、駄目である。そんなところは、とっくに調査済みだ。かわりに、こうする。 ⇒ 話の前提をぶちこわす 」
たいていは、話の前提によって、根本的に制約がかかっている。その制約をはずすことで、うまい解決策が見つかる。

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例として、前項 の話がある。
《 問題 》
噴火や洪水の対策をしよう、と市町村が頑張っているが、いくら頑張っても、根本的に能力が足りないので、どうにもならない。専門家がいるわけでもないし、普段は雑用ばかりしている平凡な事務員だし、もともと能力がない。(気象や火山学など)理系の話なんかは、チンプンカンプンだ。また、何かするにも、予算がない。
《 解答 》
噴火や洪水への対策は、市町村にはもともと無理なことだ。だから、「市町村が対策する」という前提そのものをはずせばいい。かわりに、「(全国すべてを)国が対策する」というふうにすればいい。対策の本部は国であって、その指示を受けて細かな事務作業だけを市町村がやればいい。
この際、市町村は判断しない。判断は国がする。当然ながら、市町村長(首長という個人)の出番はない。国から、市町村の事務組織へ、直接的に指示が行く。(オンラインで。)
※ 「国」とは、政府の担当部局のこと。つまり、防災庁。
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ともあれ、一般に、解決不可能な難題を解決したいときには、話の前提をはずせばいい。そうすれば、解決を阻害していた制約を除去することができる。

【 関連項目 】
→ 独創的な研究をなす方法
→ 間違える勇気
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