2016年09月17日

◆ アレルギーと子宮頸がんワクチン

 アレルギー疾患を治療する薬が開発された。これはひょっとしたら、子宮頸がんワクチンの被害にも効くかもしれない。

 ──

 アレルギー疾患を治療する画期的な薬が開発された。
 《 アレルギー引き起こすタンパク質特定 症状抑制に成功 》
 ぜんそくなどのアレルギー疾患を引き起こす鍵となるたんぱく質を特定し、マウスを使って、アレルギー症状を起こさないことに成功したと、千葉大学の研究グループが発表しました。
 ぜんそくなどの病気は、アレルギーの原因となる物質に反応した病原性の免疫細胞が血管の外に出て、肺などの組織に入ることなどで発症します。研究グループがぜんそくのマウスを調べたところ、「Myl9」と呼ばれるたんぱく質が血管の内側に付着して網のような構造になり、病原性の免疫細胞を取り込んで、血管の外に出る手助けをしていることがわかったということです。そして、この「Myl9」の働きを妨げる物質をマウスに投与したところ、ぜんそくの症状を起こさなかったことが確認されたということです。
 中山教授は「慢性で有効な治療法がない人に今回の物質が使える可能性が大きい。ぜんそくだけでなく、リウマチやこう原病などにも使える可能性が十分あると考えている」と話しています。
( → NHKニュース

 他にも同種の記事はある。
  → 発症の仕組み解明 血管にたんぱく質 千葉大(毎日新聞)





 これは、非常に喜ばしいことだ。アレルギーについては、現状ではステロイドしか治療薬がない状況であるらしいからだ。

 一方、私はこう思った。
 「これは、現在は治療法のない、子宮頸がんワクチンの被害にも効くかもしれない」
 その理由は、子宮頸がんワクチンの被害(副反応)は、自己免疫疾患であるらしいからだ。これはアレルギーと似ている(似て非なるもの。)
 自己免疫疾患はアレルギーと異なり、自己の持つ抗原に対して免疫反応が起こる疾患である。内因性のアレルゲンによるアレルギー反応が病態となっている点が異なるが、その機序は同一である
( → アレルギー - Wikipedia

 機序が同一なのだから、薬もまた有効である可能性が十分にある。実際、ステロイドでは、そうなっている。過去にも本サイトの別項で論じたとおり。
 子宮頸がんワクチンの副反応の治療法として、免疫抑制剤であるステロイドが有効であるようだ。
( → 自己免疫とステロイド治療(子宮頸がんワクチン)

 現在は(ステロイド以外には)治療法のないワクチン被害者にとって、今回の薬は朗報であるかもしれない。
 また、この薬が有効であるとすれば、ワクチン被害という薬害はまさしく存在したことが証明されるだろう。「ワクチン被害なんか存在しない。気のせいさ」と言っていた人々の説は、完全に打破されるわけだ。

 ──

 p.s.

 本項では「かもしれない」というふうに記したが、これは科学的に慎重な立場からの表現だ。
 実際には、 might や would よりは must に近い。「有効かもしれない」というより、「きっと有効だろう」と強く推定できる。推測の根拠は非常に強い。ただし、厳密に検証されたわけではないから、控えめな表現にしているだけだ。
 ワクチン被害者にとっては、かなり朗報と言えそうだ。
 ただし、限界もある。
  ・ 被害の悪化は食い止められるが、完全回復は困難かも。
  ・ 薬を人間が使えるまで、何年もかかる。
   (治験でなら、何とかなるかも。しかし、人体実験に近い。)



 【 関連サイト 】
 詳細情報は、下記から。
  → プレスリリース(pdf)

 原論文(英語)は下記から。
  → サイエンス(英語)



 【 関連項目 】
 これは余談だが、アレルギーの原因物質 IgE を発見したのは、日本人である。この件は、次項で述べた。
  → IgE 発見にノーベル賞を

posted by 管理人 at 22:23| Comment(1) | 医学・薬学 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
リウマチに使えるというのは非常にいい。リウマチは女性に多くまともに研究されていないし原因もわかっていないが、発病すれば身体障碍1級に相当するほどの状態でとてもパラリンピックにさえ出場できる状態でもない。日常生活に上肢・下肢に障害が出て、医療保険、介護保険財源にも相当負担になる。腎臓透析・パーキンソン病(ドーパミン疾患)等の改善もよく似た状況でしょう。
Posted by 35年前現役 at 2016年09月18日 01:27
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