2016年09月11日

◆ 三陸被災地と鬼怒川被災地

 (東日本大震災の)三陸被災地では莫大な金が浪費される。その一方、鬼怒川被災地では金をすごくケチる。被災者の待遇は、天国と地獄だ。

 ──

 あまりにもナンセンスな退避となるので、呆れながら、紹介する。

 (1) 三陸被災地

 (東日本大震災の)三陸被災地では莫大な金が浪費される。
 東日本大震災で市街地が壊滅し、かさ上げ工事で再建を進める岩手県大槌町で、住宅再建の意向を示している世帯数が区画数の4分の1にとどまっていることが明らかになった。
 大槌町は、約160億円をかけて市街地約30ヘクタールを平均2.2メートル高くして次の津波に備える工事を進める。2018年3月までに510区画の宅地を造成する計画で、9月までに45%が完成した。
 住宅を自力再建する意向の地権者は区画数の25%にあたる128世帯だった。
( → 朝日新聞 2016-09-11

 160億円をかけて、128世帯世帯だから、1世帯あたりで1億円以上をかけている計算だ。何という巨額の浪費! よくもまあ、国税をころほど浪費できるものだ。現金給付にすれば、多くても 1000万円ぐらいで済むだろう。(それで賃貸住宅を借りればいい。)なのに、土地を増税するだけで1億円以上の公費をかける。これではまだ住宅ができていないから、さらに住宅建設費も必要となる。壮大な浪費。
 ついでだが、たいていの住民は、すでに内陸部に移住している。内陸部なら、1億円もかける必要もなく、500万円ぐらいでいくらでも安全な土地を買える。(普通はそうする。)
 一方、ここで新たに造成した土地は、「 2.2メートル高くして」とのことだから、次に同様の津波が来たら、まず確実に沈没する。
 ちなみに、大槌町の津波は、こうだった。



 こんなところで、「 2.2メートル高くした」(盛り土した)としても、津波対策としてはほとんど意味がない。死にたくなければ、こんなところに住む人はいない。馬鹿げているね。

 なお、この例は大槌町(金額は 160億円)だけだが、東北の被災地全体では、50地区で、5161億円を投入するそうだ。その大半は、造成後も、土地に住む人は不足するらしい。(大半が空地になるということ。ただの無駄。)
 一方で、すでに内陸で生活している人は多数だ。これらの人々は、生活費の不足などに悩んでいるらしい。しかし国はどうしても「造成費」にこだわる。
 なぜ? 被災者の救済が目的だからではなく、建設会社からの賄賂(政治献金)をもらうことが目的だからだ。甘い汁こそ目的。舛添と同様だが、規模は圧倒的に大きい。5000億円超だ。


 (2) 鬼怒川の被災地

 昨年の鬼怒川の水害で住宅を流された人々は、住む家もないまま、困り果てているそうだ。国の炎上はないも同然。
 「関東・東北豪雨」により、茨城県常総市の鬼怒川で堤防が決壊してから、10日で1年たった。国の堤防改修工事は着々と進むが、いまも約200人が避難生活を送り、決壊現場で自宅を失った10戸はまだ1戸も再建されていない。住宅の取り壊しや商店の閉鎖も続き、復興への道は遠い。
  羽鳥さんが受けられる公的支援は、被災者生活再建支援制度による支援金100万円と、県や市の義援金など計約200万円。自宅が再建できればあと200万円追加されるが、1千万円以上かかる資金には到底足りない。
 家が流失しても、公的支援は1階天井まで浸水した「全壊」と同じ分類。
 県や市が提供する公的住宅の期限は2年間だが、被災者が多いことから1世帯あたりの義援金は約100万〜50万円しかない。商工業者への支援も最大で50万円程度にとどまる。

( → 水害から1年、続く避難生活:朝日新聞 2016-09-11

 支援金の額について調べてみると、百万円とかの数値が出る記事がいくつか見つかる。条件などがあるので、いろいろと面倒になっているようだ。ただ、いずれにせよ、十分な額ではない。(なお、義援金というのは、民間からの拠出だろう。)
  → 鬼怒川決壊 住宅「半壊」に支援金 常総市が救済検討
  → 鬼怒川決壊 住宅支援 広く救済を
  → 常総市水害・被害者の会(1)支援金との差は賠償を
  → 復旧から程遠い鬼怒川水害被災者たち――緊急対策費600億円にも嘆息

 ──

 三陸の被災地では金が湯水のように浪費される一方で、鬼怒川の被災地ではごくわずかな金の支出も惜しまれる。日本という国は、いったいどうなっているんでしょうね。
 そのうち、関東に大震災が起こったら、人々は極貧のまま路上に投げ出され、その一方で、建設会社だけはウハウハと大儲けできるのかも。ただし、土地の造成だけはできても、家を建てる金はないまま、大量の更地ばかりが造成される……という結果になりそうだ。
 何のために? たぶん、人の住む家を作るためでなく、死後の墓地をつくるために。



 【 関連項目 】

  → 陸前高田の盛り土
  → 仮設住宅と復興住宅の無駄

 陸前高田という一箇所で、盛り土のために 2000億円も浪費している。桁が1桁上だ。
 
posted by 管理人 at 18:26| Comment(1) |  震災(東北・熊本) | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
アベノミクスで負債を積み増して公共事業に国庫をつぎ込む、格好の理由付けということでしょうか。

以前、
【炎上】キャリア官僚がブログで「復興は不要」「高齢者は早く死ね」などと発言して炎上 → 停職2カ月の処分 / ネットの声「2カ月の処分? 甘い」
といった騒動もあって引くに引けなくなったのかも。
Posted by 作業員 at 2016年09月12日 12:04
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