2016年09月11日

◆ 今年は冷夏だった(2016年)

 今から振り返ると、今年は冷夏だった。

 ──

 気温を見ても明らかあろうが、気温というのはうまくデータがない。というのは、各地の個別データがあるだけで、日本全体のデータ[平均値]というのはない(らしい)からだ。ま、あったとしても、あまり意味はないが。

 それでも、かわりの指標がある。関東地方に限るが、降水量のデータがある。ダムの貯水量だ。(利根川系全体)

2016natu.png
出典:利根川水系ダム貯水量


 これを見れば明らかなように、今年の降水量は、例年とは大きく異なっている。例年は、7月と8月には、貯水量がどんどん減る一方なのに、今年はなぜか、大幅に少ない量から、急激に減るどころか、どんどん増えていった。そのせいで、非常に少ない量から、平年並みにまで上昇してしまった。まったく異常な経緯だ。
 これはつまり、7月と8月には雨の日がとても多かったことを意味する。雨だから、涼しい。実際、「雨で涼しいな」ということが多かった。「涼しい」というよりは「暑さがしのげる」というぐらいのことが多かったが、9月11日(本日)になると、明らかに涼しい。秋を感じる。このあと数日、雨が続くようなので、一挙に秋らしくなるだろう。

 というわけで、「夏の終わり」を宣言してよさそうだ。(残暑が終わり。)
 と同時に、「この夏は冷夏だった」と評価していいだろう。
 さらにまた、「水不足(渇水)」という危機は、完全に去った、と宣言していいだろう。

( ※ 最後にまとめて感想を言えば、「今年の気象は異常だった」と言える。その結果が「冷夏」だ。……地球温暖化が騒がれている割には、案外、冷夏だったのである。)
( ※ その理由は、ラニーニャもあるらしいが、偏西風の蛇行のせいで、北にある寒気団が、ちぎれて、日本にやって来たこともあるようだ。その意味では、異常気象の一環で、日本だけが涼しくなった、と言えるかも。サハリンやシベリアのあたりでは、逆に暑くなった可能性もある。知らないけど。)



 【 関連サイト 】

  → ズバリ、今年は猛暑になりますか?意外と冷夏だ...| Yahoo!知恵袋
  → 2016年は冷夏の恐れ 2ch.net
  → 今年は冷夏だな 2ch.net
  → ここ数年と比べると今年は冷夏だよね、とりあえず今のところ : newsokur

 ──

 オマケで一つ。
 気象庁は「ラニーニャ」を予測して、これは当たったようだが、「ラニーニャのせいで猛暑」という予測ははずれて、「ラニーニャのせいで冷夏」となったようだ。
  → ラニーニャ現象で2016年の夏は猛暑?日本への影響をチェック!
 昨年までは「エルニーニョで冷夏」と予測したら、「エルニーニョで猛暑」になっていた。
 気象庁は、「自分の気候モデルは間違っている」と理解しておけば、予想が当たったのね。

posted by 管理人 at 11:26| Comment(4) | 科学トピック | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
それは関東だけのことですね。こっちはクソ暑かったです。
なお、気象庁はラニャーニャで残暑が続くと予想していますね。
http://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/elnino/kanshi_joho/kanshi_joho1.html

それを基に9月を中心に見ると
平均気温 :西日本で高い傾向。沖縄・奄美で並か高い傾向。

http://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/data/elnino/learning/tenkou/nihon_month.html?phenom=2

西日本ではまだまだ残暑が厳しいようです。
Posted by 京都の人 at 2016年09月11日 16:17
 そうなのか。関西は違うのか。
 天気は場所ごとに違うものなんですね。当たり前のことだが。
Posted by 管理人 at 2016年09月11日 20:40
利根川水系の貯水率(夏季制限容量)については、
矢木沢ダム,奈良俣ダム,下久保ダムのそれぞれが
33.6%、21.0%、24.7%で、合計80%と占めます。
そして、3ダムそれぞれの流域面積は狭く、
特に矢木沢と奈良俣の流域面積は狭いうえに隣接しています。
http://www.ktr.mlit.go.jp/tonedamu/teikyo/realtime/data/html/Page1.html
これについては管理人様もすでに指摘されていることです。
http://openblog.seesaa.net/article/440272739.html#more

上記グラフの緑色の点線から例年平均の変化率を大まかに読み取ると、
7月1日〜7月31日に2500万m3の減少、8月1日〜8月31日に5000万m3の減少となっています。
一方で上記グラフの赤色の実線を読み取ると、
7月1日〜7月31日に1500万m3の増加、8月1日〜8月31日に6000万m3の増加となっています。
特に今年の8月後半に約20%急速な回復がありますが、
これのほとんどが下久保ダムの貯水率増加によるものです。
(矢木沢、奈良俣ダムについては、ほぼ横ばいです)

今年の8月に貯水率は、例年平均と異なって大幅な回復を認めていますが、
これは台風9号と10号(特に10号です)が下久保ダム流域に大量の降水をもたらしたことの反映です。

関東の今夏が、猛暑であったか冷夏であったかまだ不明ですが、
利根川水系の貯水率の変化については、
矢木沢ダム,奈良俣ダム,下久保ダムの流域の降水量、
それも台風という短期的な因子の影響によるところが大きいと考えます。

冷夏もしくは猛暑が、台風に影響を与えた可能性はあるかもしれません。
Posted by NK at 2016年09月12日 01:33
2016 冷夏 でググってお邪魔しました
面白い情報をありがとうございます。
 
夏になるとマスコミは「猛暑」「酷暑」だのと
危機感を煽ることしか言いませんが
今年は7月終盤から雨や曇りが多く
8月中旬以降は雨ばかりで、冷夏でしたよね
毎年、異常な暑さだの地球温暖化だのと
夏になると脅されるような感じだけど
都市化で緑が減じたのと、エネルギー消費で
局所的なヒートアイランドがあるだけで 
この程度なら昔と変わらない気がします
Posted by 通りすがり at 2016年09月14日 04:45
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