2016年09月04日

◆ 保育所を高架下に

 保育所を設置する場所が足りないのなら、高架下に保育所を設置すればいい。

 ──

 保育所を設置する場所がないから公園をつぶして保育所をつくる……という事例が話題になった。

 これについて、前にいろいろと論じた。(杉並区の事例。)
  → 杉並区の保育園騒動

 似た話題で、住民が反対した千葉県市川市の事例も示した。
  → 保育園設置を住民が阻止

 以上では、「代替地はいくらでもある。特に、小規模保育に適した小さな土地なら、いくらでもある」というふうに示した。この方針の下で、次の項目も示した。
  → 保育園の適地は?
 ここでは、空地や空き部屋などを使う具体例を示した。

 ──

 さて。以上のことに加えて、本項では新たに方法を示す。こうだ。
 「鉄道の高架下を保育所に使う」

 これは、うまい案である。また、特に私の独創というわけではなく、あちこちで実現済みだ。ただし、あまり広く知られていない。そのせいで、杉並区でも実現していない。公園を取りつぶすことばかり考えていて、高架下を使うことを思ってもいない。そこで、「高架下もありますよ」と注意を喚起するのが、本項だ。

 実際、杉並区には、使える高架下がたくさんある。







 もちろん、杉並区に限らず、他にも場所はいろいろとある。たとえば、品川区。





 こういうふうに、かなり多くの場所で、高架下に空間が余っている。これらの空間を利用することで、保育所不足はかなり解決しそうだ。
( ※ 現状に比べて数%の増加で解決する。うまくやれば、完全解決も可能だろう。)

 ──

 なお、「騒音や振動が大変なのでは?」と思う人もいそうだが、実際には気になるほどのレベルではない。児童がみんなそろってお昼寝しているときには、電車の音がいくらか気になるな、という程度。普通の生活をしているときは、児童の立てる物音の方が圧倒的に大きいので、電車の音や振動は無視できるレベルであるそうだ。
( ※ ただし、個別には、防音・防振対策の程度しだいだ。きちんと対策してあれば大丈夫、ということ。)
 これらの点を含めて、保育所を高架下に置くことの有効性は、あちこちで報告されている。下記に紹介しておくので、読むといいだろう。
  → 減らせ待機児童 高架下に増える保育所 - NHK
  → 鉄道高架下の保育園を視察
  → 高架下の保育園ってどうですか? : 発言小町
  → 区との懇談 ― 鉄道の高架下に設置予定の認可保育園について

 実例は、下記にある。
  → 施設案内|横浜市センター南【つくし保育園】
  → 高架下やオフィスビルを転用して作られた認可保育園!
  → 高速道路・鉄道高架下の保育所!?を見学

 一方で、問題点もある。高架下の建物を賃貸で借りると、国や自治体からの補助金をもらえないので、莫大なコストがかかってしまう、という制度上の欠陥があるそうだ。そのせいで、高架下を利用する保育園の設置が進まないらしい。
  → 市川市:市川の高架下保育園の現状

 というわけで、制度上の問題を是正することで、状況を改善することが可能であるようだ。
 この方針の下で、高架下の保育所を増やすことが望ましい、と結論しておこう。



  【 補説 】
 実は、高架下の保育所には、難点が一つある。電磁波だ。これが健康上で問題となるようだ。
 強電磁場にいる子供は癌や白血病になりやすいことが分ったことです。その後多くの研究報告がありますが、92年スウェーデン・カロリンスカ研究所の報告が重要です。それによると、2ミリガウス以上では 2.7倍、3ミリガウス以上で 3.8倍小児白血病になりやすいというものです。高圧電線直下の道路上では5ミリガウスくらいあります。
( → かわらの小児科
 WHO(世界保健機関)の国際がん研究機関(IARC)は2001年10月、「事実情報(ファクト・シート)」で、電磁波により「0.4マイクロテスラ=4ミリガウスを境に小児白血病発症の危険が倍増する」と発表した。1996年に始まるWHOの国際電磁波プロジェクトの途中報告で、1979年以来行われてきた高圧送電線などによる生活中の電磁波と小児白血病に関する20件近い疫学調査を分析評価したものである。通常、小児白血病の発症率は10万人に3〜5人といわれる。
( → 電磁波と健康を考える - 1|LIFENCE(ライフエンス)

 鉄道の場合はどうかというと、鉄道の線路上の空中には、数千ボルトの交流の高圧線が置かれており、その直下では電磁波の影響が生じる。  当然だが、電車内では、かなり高い電磁波がある。
 表題の通り、電車内の床上で最大80000mG(=8000μT)、交流車両内で最大1000mG以上、直流最大100mGという測定結果報告が環境省のHPにありました。
( → 公共交通機関の電磁波:電車内床上80000mG・車内1000mG という環境省報告

 これほど滅茶苦茶似多大な電磁波があるのなら、まずは電車に乗らないことを最優先にしなくては……という気もする。
 とはいえ、小児が電車に乗る機会はそう多くはない。一方、保育園だと、朝から晩までずっと保育園にいる。その影響を比較すると……
 80000mG と 1000mG の中間数値として、3000mG を取ることにしよう。これに1日2時間乗ったとすると、6000mG・h となる。1年365日のうち、週7日の打ち6日に預けるとして、年間 300日弱。6000mG を 300日で割ると、20mG・h となる。預ける時間が 10時間なら、2mG となる。
 つまり、電車に2時間乗るだけで、2mG の電磁波のある保育園に 10時間ずつ 300日預けたのと同じ電磁波を浴びる。電車に4時間乗ると、2mG の倍の 4mG だ。
 となると、気にしなくてはいけないのは、「電車に乗るのを避けること」であるようだ。いくら保育所で電磁波を避けても、ちょっとでも電車に乗ったら、それでおじゃんとなる。

 ──

 さらに言うと、身のまわりには、電磁波を出す家電製品がいっぱいあふれている。


◎家電製品の電磁波発生量
1電子レンジ20マイクロテスラ(200ミリガウス)
2携帯電話20マイクロテスラ(200ミリガウス)
3掃除機20マイクロテスラ(200ミリガウス)
4電気シェーバー10マイクロテスラ(100ミリガウス)
5電気コタツ10マイクロテスラ(100ミリガウス)
6ヘアドライヤー7マイクロテスラ(70ミリガウス)
7炊飯器4マイクロテスラ(40ミリガウス)
8アイロン3マイクロテスラ(3ミリガウス)
9ホットカーペット3マイクロテスラ(30ミリガウス)
10洗濯機3マイクロテスラ(30ミリガウス)
11エアコン2マイクロテスラ(20ミリガウス)
12カラーテレビ2マイクロテスラ(20ミリガウス)
13ステレオ2マイクロテスラ(20ミリガウス)
14冷蔵庫2マイクロテスラ(20ミリガウス)
15ビデオデッキ0.6マイクロテスラ(6ミリガウス)
16ファックス0.2マイクロテスラ(2ミリガウス)
17コーヒーメーカー0.1マイクロテスラ(1ミリガウス)

出典:家電製品の電磁波を考えてみると


 こういうふうに、身のまわりには、電磁波を出す家電製品がいっぱいある。だったら、高架からの電磁波ばかりを気にしても仕方ない、という気がする。
 特に大変なのはスマホだ。強力な電磁波が出て、しかも、人体のそばにあるので、かなり悪影響があるらしい。
  → 携帯電話 電磁波 影響 - Google 検索
 ここではいろいろな情報が見つかるが、賛否両論というふうだ。ところが、最近になって、「危険だ」というはっきりとした報告が出たらしい。
 《 やはり携帯電話はガン発症リスクを高めると判明! 米政府が発表 》
 アメリカ国立衛生研究所(NIH)の研究チームが携帯電話から発せられる電磁波を1週間にわたって1日9時間放射し続けたところ、携帯電話から発せられる電磁波がガン発症のリスクを高めることをつきとめた。特に心臓や、記憶や情報伝達をつかさどる神経細胞「ニューロン」を支えるグリア細胞に悪性の腫瘍ができやすいことがマウス実験から分かったのである。
( → トカナ

 一方、スマホが静止に影響して少子化をもたらす、という報告もある。
  → スマホで少子化
 ま、「電磁波は危険だ」という見解を取るのなら、こういう報告を受け止めることは問題あるまい。

 ──

 結論としては、高架下の保育所は、確かに電磁波の危険性があるのだが、しかし、その程度の危険性は、他にもいくらでもある。電車に乗ったり、家電製品のそばで暮らしたり、スマホのそばで暮らしたりするだけでも、同じように危険性を受ける。とすれば、ことさら高架下だけを問題にしても仕方あるまい。

 とはいえ、「少しでも危険性を減らしたい」という親心はわかる。スマホや家電製品や電車などを遠ざけずに、高架下だけを遠ざけるのはナンセンスだが、スマホや家電製品や電車をすべて遠ざけて、(アーミッシュ みたいな)非文明的な生活をするのであれば、高架下の保育所を避けたがる気持ちはわかる。
 そこで、うまい方法を提案しよう。こうだ。
 「電磁シールド工法で、保育所の電磁波を遮断する」

 保育所のまわりを、銅線や鉄線などの網や枠で囲む。いわば檻のように。こうすれば、(たとえ空隙があっても)電磁波を大幅に遮断することが可能だ。
 だから、「電磁シールド工法で解決する」という方法を取れば、問題はないのだ。

 下記に参考情報がある。
  → 電磁波のシールド技術

 ──

 なお、それでもどうしても気になるという人のために、賢明な知恵を教えておこう。
 実は、浴びる電磁波の量を大幅に減らす、うまい方法がある。この方法を取れば、浴びる電磁波の量は激減する。どうするか? それには、最も大きな電磁波の量を削減すればいい。では、最も大きな電磁波とは? 電車の床下から来る電磁波だ。これを削減すればいい。その方法は? こうだ。
 「電車に乗ったら、坐らないで、必ず立つ」
 これによって、最大 80000mG を 1000mG まで激減させることができる!
 だから、電車に乗ったら、絶対に坐らないようにしよう。これが最も賢明な方法だ。(気になるならば。)



 [ 余談 ]
 ついでだが、地磁気は何と 500mG ぐらいの磁気がある。これは圧倒的に大きな量だ。では、これは、問題ないのか? 
 実は、問題ない。なぜなら、交流ではないからだ。人体に悪影響をもたらすのは、交流タイプに限られる。
 地磁気だと、常に一定方向の時期しかかからないから、これだと、重力みたいなものである。特に悪影響はないだろう。
 一方、交流タイプだと、DNA の複製のときなどに、悪さをする可能性がある。そのことで、癌などが起こる可能性が高まる。
 
posted by 管理人 at 23:19| Comment(8) | 一般(雑学)4 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
電磁波は安全であるという話。

電磁波だらけの日常生活で電車高架下だけシールドしても意味がない。不安視する人の安心料としてだけの価値しかない。
(簡易な網でいいので対策したほうが無用な害論をしなくて済む)

オーストラリアで皮膚癌で死亡するひとは1900人とのこと。電磁波で死んだ人はいないが散歩で日差しを浴びるだけで死亡するリスクはある。

イメージとしての危険と本当のリスクを測るにはマトリックスにするといい。
列方向に  死亡  ケガ   行方向にその原因 交通事故  タバコ  風呂の溺死  電磁波 ・・・・と思いつくまま列挙し
危険度の高い順に並べる

行の上位にタバコや事故などがくるが、下位ほど雷や隕石で死亡、サルに噛まれてウイルスで死亡などのレアケースになる
それでも電磁波が原因で死亡やケガの報告はない。間接要因ならあるかも知れないが、その程度ならあらゆる食材がそうである
(水ですら飲みすぎで死亡例がある)  程度を考慮しない危険観はデータとしてあまり意味がない

目の前で風船を膨らみ続けると破裂する。怖いが死ぬことはない。一方快適な風呂で年間4千人も死亡している。
怖さと真のリスクは別物である。電磁波を風船視している人たちが多い。

電磁波は行のずっと下位にあり、呪いで死亡する確率並みで日常生活レベルなら安全と考えてもいい
Posted by 検証家 at 2016年09月04日 12:23
個人的には関東大地震の後にして欲しいかな
Posted by かーくん at 2016年09月04日 15:26
> 関東大地震の後

 たしかに高架の耐震性の問題がありますね。要注意。

 だけど、よく考えたら、高架の耐震性を高めることは、(阪神大震災のあとで)最優先項目になっていたはずです。今はもうほとんど耐震補強が済んでいるはず。

 調べたら、首都高は、古いこともあって、いまだに問題が残るようだ。
  → http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/column/ba/52/index3.html

 というわけで、高速道路の高架については、保育所には「利用不可」と言っていいだろう。
 もっとも、高速道路の高架の下は、もともと利用価値がない。利用価値があるのは、鉄道の高架の下だけ。この場合、耐震性は、もともと問題がないことが多いようだ。
 そもそも、阪神大震災で倒れたのも、高速道路の高架だけ。たいていは、 T 字形で、もともと倒れやすい。
 前に言及したはず……と思って調べたら、ここだ。
  → http://openblog.seesaa.net/article/436702085.html

 やはり、高速道路の高架に限って、状況はやばい。
 
Posted by 管理人 at 2016年09月04日 20:13
高架下は良いと思いますが、日光浴ができない!と文句を垂れる人がいそうですね。ま、洞窟じゃ無いから大丈夫だと思いますけどね。
Posted by 京都の人 at 2016年09月05日 20:57
子供の日光浴は確かに大事ですね。前に書いたことがある。
 → http://openblog.seesaa.net/article/437542491.html

実は、文句を言う親は、「日光浴なんかしないでくれ」という親の方が多いようだが。

まあ、「日光浴が大事だ」なんて言っているのは、私を含めて少数の人だけで、たいていの人は「日光浴なんか不要だ」と思っているので、文句の心配はなさそうだ。

とはいえ、心配性の親のために、紫外線ランプの間接照明を冬季に実施すれば、まずは問題あるまい。あと、LED のかわりに蛍光灯を使うとよさそうだ。

あとは親が土曜・日曜に子供に日光浴させるとか。あるいは、ビタミンDの製剤を飲ませるとか。

Posted by 管理人 at 2016年09月05日 22:20
 あと、日光浴のためには、戸外にある公園に連れて行きたい。公園で運動させるのが一番いい。

 ただ、調べてみたら、杉並区も中央区も、公園がとても少ない。私の住んでいる地域には、公園や散策地がいっぱいあるのだが、杉並区や中央区はひどいものだ。杉並区はスラムみたいだし、中央区は都市砂漠みたいだ。
  → http://j.mp/2c6wdU6
  → http://j.mp/2bOdvlb
 
 杉並区や中央区は、保育所を増やす前に、まずは公園を増やすべきだね。順序が逆だ。というより、方向性が逆だ。どちらかというと、(保育所や?)小学校をつぶして、公園を増やすべきだ。本日別項で書いたとおり。
  → http://openblog.seesaa.net/article/441658366.html
 
 
Posted by 管理人 at 2016年09月05日 23:01
ふとヤフーで見かけたので

妊娠中のMRI検査の安全性を検証する論文が発表された(西川伸一)
http://bylines.news.yahoo.co.jp/nishikawashinichi/20160909-00062022/

電磁波シールドは社内にありました
携帯が圏外になるのが印象的でしたね
Posted by 通りすがり at 2016年09月10日 14:46
自分の知っているところですと、JR片町線、住道駅近くの高架下にも設置されてますね。保育所ではなくて児童養護施設のようですけど。
Posted by 旋盤工 at 2016年09月18日 07:18
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