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相模原の障害者施設の殺人事件を受けて、侵入者対策で防犯用具を使おう、という話を前項で述べた。(「さすまた」など)
一方、侵入者対策で防犯カメラを使おう、という運動がある。だが、相模原の事件では、防犯カメラは十分に設置されていたのだ。それでも、防犯カメラは無効だった。
なぜか? 犯人がカメラの死角を突いたからだ。

朝日新聞
それとは別に、「防犯カメラにはもともと犯罪阻止の効果はない」という問題がある。
・ 犯人がカメラに気づかなければ、防止効果がない。
・ 犯人がカメラに気づけば、カメラの死角に入る。
・ 施設の側も常時監視していない。( → 朝日新聞 )
・ 録画をしていない施設もある。
というわけで、もともと効果は望み薄だったのだ。
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そこで、困ったときの Openブログ……というほどでもないな。むしろ、誰でも知っている世間常識を示す。それは、「センサーライトを使う」ということだ。
その辺の住宅の家庭用駐車場にも着いていることが多い「センサーライト」(人感センサー)を使えばいいのだ。これは、効果が大きく、しかも、値段は格安だ。
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安いものでは 1000円ぐらいで、高いものでも 3000円ぐらい。人が近づくと、強力照明が付いて、侵入者を脅かす。
これで感知されたら、侵入者は逃げるのが当然だろう。
念のために、カメラを設定してもいい。
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今回の犯人は、侵入した時刻が、午前2時半ごろだったという。草木も眠る丑三つ時か。こういう時刻を狙って侵入したということは、見つかるのを恐れていたことになる。強力ライトで照らされれば、「やばい」と思って、すぐさま退散しただろう。
前項では、「暴漢が施設に侵入した後で追い出す方法」として、さすまたや消火器などの防犯用具を示した。
しかし、「暴漢が施設に侵入した後で追い出す方法」よりも、「暴漢が施設に侵入する前に追い返す方法」の方が、賢明なのである。
頭のいいやり方というのは、こういうものだ。
※ 似ているけど、防犯カメラは、駄目だ。
金ばかり食う割には、効果がない。
※ 相模原の対策は、もともと頭が悪かった。金の無駄。
→ 防犯カメラ設置費補助制度について | 相模原市
[ 付記 ]
防犯カメラは、犯行を阻止することはできないが、犯行を記録することはできる。その意味で、犯人を有罪にすることはできる。
→ 防犯カメラがとらえた不審な行動…1時間の凶行
被害者は言うだろう。「そんなことをしても、おれの命は戻らないぞ。死んでから役立っても、意味がないぞ」と。