2016年08月13日

◆ 侵入者対策の防犯用具

 相模原の障害者施設の殺人事件を受けて、侵入者対策で防犯用具を使おう、という運動がある。だが、間違いだ。

 ──

 相模原の障害者施設の殺人事件があった。これを受けて、「侵入者対策で防犯用具を使おう」という運動がある。
 事件を受けて、各地の障害者施設で侵入者を想定した訓練が実施されている。
 東京都荒川区でも5日、警視庁荒川署による訓練があった=写真。区内の障害者施設の職員ら約60人が、長い棒の先がU字形になった「さすまた」という道具を使って不審者を取り押さえる方法を教わった。

sasumata2.jpg

( → 朝日新聞 2016-08-13

 だが、これを見て、私は疑問に思った。
 「こんなことをしても、女の力で暴漢を抑えることはできない。あっというまに力負けして、逆襲される」
 「さすまたが有効だとしたら、複数の人が協力して、相手を抑えるときだけだ」

 こう思ったあとで、画像を得るため、Amazonのサイトに行った。


→ http://amzn.to/2b5p7Oj


 これを見ていると、次の説明を得た。


sasumata.gif


 私の思った通りだ。冒頭の記事にあることは、間違いなのである。記事には「警視庁荒川署による訓練」と記してあるが、これは、間違った訓練だ。各人がそれぞれバラバラに行動しても、相手を阻止することはできない。各人が集まって、一人の相手に集中する形で、放射状ふうに配置したときに限り、さすまたは有効になる。この写真のようにバラバラに配置されてるのでは、駄目なのだ。

 ──

 だが、もっと重要なことがある。
 「さすまたで阻止する」
 というのは、女性の力では、非常に困難だし、危険がある。こんなことは最初からやるべきではない。さすまたを使うとしたら、男性であるべきだ。女性は使うべきではない。(女性はむしろ、すばやく逃げるべきだ。その方が足手まといにならない。)
 次の説明もある。
 さすまたは最終的な手段として使用してください。
 お子さんやお客さんなど守らなければならない方から逃がし、惨事を避けてください。
 捕まえるのを目的にはしないでください!! 子供たちを逃す目的にご使用ください。
( → Amazon

 男性がやるとしても、さすまたは良くない。威嚇力が足りないからだ。逆襲されて、負ける可能性が高い。まあ、私だったら、さすまたを使う中年男性3人ぐらいなら、あっという間に制圧してしまうかもね。

 では、どうするか? さすまたよりもいいのは、攻撃力のある武器だ。一番のお薦めは、木刀だ。これはかなり破壊力がある。使い方しだいでは、腕を骨折させるぐらいは簡単だし、脳しんとうを起こさせることも可能だ。



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 まあ、男性職員がいるのなら、木刀がお薦めだ。木刀を持っている男性が3人いたら、私だったら、制圧は困難だ。さっさと逃げ出すね。

 ──

 問題は、女性の場合だ。女性しかいないときは、どうする? 逃げるしか能がないか? 
 いや、いい手がある。一つは、防犯スプレーだ。熊用のスプレーだと、こんな感じ。




 
 効果はあるらしいが、迫力はないですね。そもそも、相手に対する威嚇効果がない。相手が怖がってくれない。相手がすぐそばに来るまで有効でないし、相手がすぐそばに来たときにはもはや手遅れだろう。狙いをうまく定めるのも困難だ。

 私のお薦めは、消火器だ。これを相手に向ければ、威嚇効果もあるし、防犯効果も高い。こんな感じだ。





 これは失敗例だが、こんな噴射を相手に浴びせれば、防犯効果は極めて高いと言えるだろう。特に、その白い噴射が犯人を特定するカラーボールの効果かもある。



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 というわけで、女性なら、消火器を向けるのが最善だろう。私だったら、消火器を向けられた時点で、すばやく逃げ出すね。証拠を付けられたら、逃げられないし。逮捕は確実。だから、逃げるにしかず。

 最後に一言。
 消火器を使うのは、私の独創ではない。前にどこかで聞いたのを覚えていただけだ。ネットでググると、警察のお墨付きがあった。
 《 防犯器材の活用 》
 レジカウンター、事務所等にカラーボール、消火器等の防犯器材を設置し、活用しましょう。消火器は犯人撃退用に、またカラーボールは逃げる犯人に投げつけることにより、犯人の体に塗料が付着し犯人捜しに大変役立ちます。
( → 静岡県警察・公式

 消火器だけで、一石二鳥だ。まっしろけのけの人間なんて、怪しさ百倍だ。(動画参照)
 ゆえに、犯人としては、消火器を見たら「さっさと逃げる」のが最善だ。

 ──

 結論。

 あなたが暴漢なら……
  ・ 相手がさすまたなら、場所を変えてから、制圧しろ。
  ・ 相手が防犯スプレーなら、フェイントをかけてから制圧しろ。
  ・ 相手が木刀なら、逃げた方がいい。(相手の実力しだいだが。)
  ・ 相手が消火器なら、相手が女であっても、逃げるしかないね。


( ※ 以上を逆に見れば、施設の側の対処法もわかる。) 

posted by 管理人 at 20:10| Comment(12) | 安全・事故 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
山海塾の舞踏(すみません。茶化しました)確かに目立ちますね。
木刀はなかなか重いので、薙刀がいいかな?と思います。薙刀の練習をやってた武家の女性ってのは自衛能力も高かったでしょう。
Posted by 京都の人 at 2016年08月13日 23:31
剣道の竹刀を使うのがよいでしょう。

ただし、狙うのは相手の喉です。いわゆる「突き」をくらうと、呼吸困難になり、立っていられなくなるので、その間に、取り押さえることができます。

小生、中学・高校と剣道をしており、剣道の試合で、しばしば「突き」が「面」の「突き垂」から外れたり、完全に間違って(中学で「突き」は禁止)、相手の喉を直撃するシーンを目撃しましたが、苦しくて、数分間、動けなくなります。

最悪、相手が死んでも、凶器を所持していれば、正当防衛となるので、安心です。
Posted by 王子のきつね at 2016年08月15日 10:14
> 狙うのは相手の喉

素人はやめた方が無難です。私が犯人だったら、ちょっとフェイントをかけるだけで、突きをはずします。あとは、竹刀をつかんで、引っ張って、相手がバランスを崩したところを、足蹴りを食わせて、倒す。そのあとは、奪った竹刀で、相手の脳天をぶちのめす。

素人が下手に武器を使うと、かえって被害甚大。

> 小生、中学・高校と剣道をしており

そういう人なら、竹刀を使ってもいいが、木刀の方が有効です。一人で数名を制圧できる。

実は、各種格闘技・武道のなかでは、木刀を持った剣道の人が最強です。空手やボクシングやテコンドーよりも強い。これに勝てるのは、拳銃ぐらいでしょう。

 ※ ただし、柔道の人が「盾」をもって木刀に対抗したら、
   木刀の剣道は負けるかも。「盾」つき柔道が最強か。
   ただしその前に柔道有段者にならないとね。  (^^);
Posted by 管理人 at 2016年08月15日 10:21
やはり盾をもっているのが(素人は)最強であるようだ。マナ板で自作した盾で防いで、あとはバールか木刀か寝技で撃退する。
  → http://gorich.jp/blog-entry-289.html

ただし、戸外に出たとき(歩いたり自動車のとき)には、武器になりそうなものを持っていると、逮捕されることがある。
 木刀は言うに及ばず、金属バット(とグローブとボール)を自動車のトランクに搭載しているだけで、逮捕されるそうだ。
 → http://oshiete.goo.ne.jp/qa/2916873.html
 → http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q109407275

 どうして理不尽に逮捕されるかというと、明白に違法であるからというよりは、違法である可能性があるので、警察官の点数稼ぎの餌食にあうせい。威張る警官の横暴の被害に遭うせい。口実を与えちゃうんですね。
 持っているときは「トランクを見せない」というのが対策となる。令状なしには、強制執行はできないから。「いやです」というより、「急いでいるのでお断りします」と言うといい。「いやです」と言うと、「公務執行妨害」で逮捕されかねない。


Posted by 管理人 at 2016年08月15日 12:01
殺傷能力のある重い木刀で反撃したら、過剰防衛になりますよ。竹刀で喉を狙うのが難しいうえに、過剰防衛だと思われて気が引けるのなら、胸や腹を突けばよいのです。かなり痛いので、何回かやられたら、戦意喪失するでしょう。

相手は刃物を、振り回したり、刺し貫こうと突進してきたりするので、「片手突き」の練習をすれば、なお有効です。突いたとき、肩を入れると、確実に相手はすっ飛びます。

飛び道具でない武具の中で最強なのは槍です。遠くから相手を突くだけでなく、叩いたり、脚を払ったりできるので、最強です。

あと、盾の使い方がいかにもシロウト。

盾は、プロレスの乱闘時の折畳み椅子のように使えば、立派な武器です。頭を叩いたり、腹を突いたりすれば、相手が死ぬこともあります。かつてゲバ棒をもった過激派学生を機動隊が盾だけで鎮圧できたのは、そのような使い方をしたからです。まあ、催涙弾の水平撃ちという反則技もありましたが…。
Posted by 王子のきつね at 2016年08月15日 14:07
> 殺傷能力のある重い木刀

 重い木刀(1.0〜1.6kg)は、素人では使いこなせないでしょう。動きが鈍すぎる。
 本項で紹介している木刀は、399グラムで、軽いです。まあ、普通は、腕の打撲か骨折ぐらいです。

> 胸や腹を突けばよいのです。かなり痛いので、

 突きは、当たれば痛いけど、素人がやる限り、まず当たらないです。一点突端なので、相手がフェイントを利かせたら、ほぼ確実に避けられます。竹刀を手でつかまれて or 脇で挟まれて、それでおしまいでしょう。

> 武具の中で最強なのは槍です

槍が最強なのには、条件があります。
  ・ 一人でなく集団で使うこと。
  ・ 必ず刃物を付けていること(練習用でなく)

刃物なしの槍を一人だけで使えば、竹刀と同様です。フェイントでかわされたあとは、つかまれて、体勢を崩されて、倒されます。
Posted by 管理人 at 2016年08月15日 14:21
> 過剰防衛になりますよ。

住居侵入なのでそれはないでしょう
中途半端に傷めつけて 逃げられて恨まれる方が怖いです。 
世田谷の件もありますし、おもいっきりいきましょう^^

大音量のサイレン とパトライトで大概の侵入者は逃げると思うんですけどねぇ。
Posted by P助 at 2016年08月15日 15:55
それなりに丈夫で長い棒で足を払うのが一番ですよ。やってみればわかりますが、視界の外になるんで素人ならまず反応できません。手も届かないのでつかむの難しいです。足がやられれば、動けなくなるので後は警察を待てばいい。
かわせたとして、足ばかり注意してたら肩口を狙って打って鎖骨を折ってやればいい。腕があがらなくなりますので、無力化できます。
施設職員は忙しく、訓練してる時間なぞほとんどないはずなので、あれこれやるより2つか3つぐらいの技で、効果的にできる武器にすべきでしょう。
まあモット言えば、決して一人で立ち向かわず、誰かを呼んできてから複数で立ち向かえというべきです。警察官だって普通は一人で立ち向かったりしませんからね。
Posted by RFT at 2016年08月15日 17:28
> 長い棒で足を払う

慣れている人ならともかく、素人がやると、動きが緩慢すぎるので、ジャンプしてはずせる。(位置が高ければ、後退して、よける。最悪なら、腿や胴体で受け止める。)

そのあとは突進して、相手を倒せる。

素人がやる限りは、さすまたの方が安全でしょう。近づけない効果がある。

私も物干しざおはちょいちょい使うが、重くて、操作しづらいです。これで攻撃するのは、勘弁してほしい。すぐに負けそう。こっちは両手がふさがって動けない、という地蔵状態なので、相手に殴られたら、一発でKOされます。
というか、棒を持っているだけで、すぐに疲れる。
かといって、棒が軽すぎれば、相手に打撃を与えられない。相手は痛くも痒くもないだろう。

どちらかと言えば、チェーンを回転している方が、ずっと威嚇効果はある。これはこわいよね。当たれば一発でKOだし。
Posted by 管理人 at 2016年08月15日 17:38
>>物干し竿
それは管理人さんが貧弱なだけです^^;もっと体力を付けましょうというのは冗談としても、格闘である程度の体力と腕力は必須です。それなしでどうにかなる魔法はありません。素人がというのも、訓練して速く振れるようにするしかない。なにを使うにしても体力と定期的な訓練は必須です。

チェーンも、素人がやると自分に当たりますし、力がないとスッポ抜けて飛んでいきますよ^^;

体力もないし、定期的な訓練もない人間がとなれば、警報ならして逃げるのを推奨しますね。立ち向かったところで犠牲者が増えるだけです。その意味でこの記事の訓練もこれから定期的にずっと続けるのでなければ、ただの世間へのアピールでしかないですね。
Posted by RFT at 2016年08月15日 18:25
> なにを使うにしても体力と定期的な訓練は必須です。

いやいや。本項の推奨は消火器ですよ。体力はほとんど必要ありません。

あと、木刀の主目的は、威嚇です。素人が強いかどうかはわからないから、犯人は木刀を見て逃げ出します。チェーンもそうです。
「戦わずして勝つ」が最上です。戦って勝つのは、上策ではない。
Posted by 管理人 at 2016年08月15日 20:49
剣道三倍段。ですね。
それはさておき物干し竿は利き手ではない方で重心近傍を掴みましょう。利き手はそこから端の方へ。
すると突きも払いも効果的です。いずれにせよ端の方を持って振り回すのは得策じゃあありません。
消火器も使い方講習などを受講しておかないと、安全ピンを抜けないという悲劇がありえますので、消防訓練には積極的に参加しましょう。
Posted by 京都の人 at 2016年08月16日 09:01
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