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なぜなら、3位(銅メダル)を獲得した北朝鮮選手は、ドーピングみたいなインチキをした可能性があるからだ。それは、ラケットの不正である。
まずは、次の記事を読もう。日本の卓球で初のメダルを取った水谷選手の解説記事だ。不正ラケットの話がある。
ボールタッチ。球の強弱や変化を読み取り、ラケットを合わせる能力だ。小学校のころから「天才」と呼ばれたのも、この能力にたけていたからだ。
それゆえに、分かることがある。ラケットのラバーの不正だ。
木の部分にラバーを貼る時、補助剤をラバーに塗ることで反発力が増す。北京五輪後に禁止されたが、その後も「外国の選手は使っている」と水谷は感じた。検査体制が整わないことに抗議する意味で、ロンドン五輪後、国際大会出場をボイコットした。
( → 朝日新聞 2016-08-13 )
この不正を、北朝鮮の選手がやっている疑いがある。
まずは、状況証拠だ。国際的にろくに試合に出ていない選手が、いきなり出場して、銅メダルを取った。これは、ドーピングでもしていない限り、滅多に起こらないことだ。
さらに、次のような記事もある。
ドイツの名卓球選手ティモ・ボル氏は独紙FAZの取材を受け、卓球界にはびこる不正行為について明かした。ラケットのラバーに補助剤を塗ることで反発力を高め、打球速度を上げる不正行為が蔓延。全選手の8割が不正行為を行っていると指摘した。日本の水谷準選手も2012年に同様の告発をして注目を集めていた。
インタビューでティモ・ボル選手は中国最強の理由はラバーにあるとの見方を示している
( → Record China )
卓球選手は日常的にラケットのラバーを張り替えてプレーする。その際にオイル系の補助剤を塗ることでラバーの反発力が増し、打球の速度や回転数が上がるという。メーカーが出荷した製品に加工を施すことはルールで禁止されているが、一時問題になった有機溶剤入りの接着剤の使用をチェックする現在の検査には引っかからない。
ドイツ紙のインタビューで、元世界ランキング1位のティモ・ボル選手(ドイツ)は「(世界の)選手の80パーセントはラケットに不正を施している」と告発した。日本でも水谷隼選手(ビーコン・ラボ)が海外選手の用具違反に抗議して、2012年に国際大会出場を辞退する動きがあった。現状は「(ルールを)守っている選手が損をする状態」(日本の卓球関係者)が続いている。
一部には中国製のラバーに特に補助剤の効果が大きく、中国選手の圧倒的な強さを支えているとの声もある。
( → 日刊スポーツ )
「全選手の8割が不正行為を行っている」とのことだ。これだったら、摘発に賛成する国は少なくなるだろう……と思ったら、案の定だ。
《 不正対策の提案、否決 》
国際卓球連盟(ITTF)の理事会が3日、クアラルンプールで開かれ、ブースターと呼ばれる補助剤を塗った不正ラケットを見つける検査の導入が日本から提案されたが、反対多数で否決された。
ブースターはラバーを張る際に使うと反発力が増す補助剤。メーカーが出荷した後の製品に加工を施すことはITTFのルールで禁止されているが、多くの選手が不正をしている疑いがある。
( → 時事ドットコム )
日本が検査を提案しても、日本以外の大多数の国が不正をしているのだから、とても容認はされない、というわけだ。
で、その不正をする大多数の国のうちには、中国と北朝鮮が含まれているようだ。
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以上のことからして、日本選手は、実質的には現状よりも大幅に上に位置する、と見ていいだろう。
水谷選手は、3位でなく2位か1位が妥当かもしれない。
福原愛選手は、4位でなく3位か2位が妥当かもしれない。(さすがに1位はちょっと厳しいが。) 最低でも、3位の北朝鮮選手よりは上だろう。
以上が、私の評価だ。これは決して、私の個人的な見解というものには留まるまい。世間で話題になれば、広く同意を得ることも可能だろう。
[ 余談 ]
それはさておき。
福原愛選手が、ここまで上り詰めたことは、とても素晴らしい。感嘆する。
幼いころに「泣き虫愛ちゃん」と呼ばれたころには、「日本人としては世界レベルになれそうだな」とは思ったが、世界のトップレベルにまで達するとは思っていなかった。
また、一時は日本国内でもトップの位置からずり落ちて、世界トップレベルになるとは思えなかった。
なのに、とうとう、この位置まで上り詰めた。たいしたものだ。両手で盛大に拍手したい。
(こんなに美人なんだから、成績はたいしたことはないだろう。天は二物を与えないだろう。……と思った私の予想は、はずれました。)
[ 付記 ]
石川佳純選手は、福原選手よりも世界ランキングが上であったこともあるし、ほぼ同等の実力者だが、今回は足がつってしまって、1回戦で敗退した。
足がつる、というのは、ミネラル不足と水不足によって起こりやすい、と知られている。ググるとわかる。
→ 足がつる スポーツ ミネラル 水|水分 不足 - Google 検索
今回の失敗の理由は、コーチ陣がスポーツ飲料を持ってこなかったことのせいかもね。かも、だけど。
ラケットラバーの改質で最も簡単な方法はホコリ取りのクリーニングキットに沸点の高い溶剤を混ぜることです。
長期間少しづつ浸透させるとグリップの高いネチャネチャなラバーができます。しかも高沸点溶剤だと蒸気圧が低いので臭わない。そういうラバーは普通のラバーよりもスピンがよく効きますので、カットマン用のソフトラバーに最適です。福原選手も石川選手も苦労したカットマンの不思議です。
さらにラバーメーカーが本当に供給を許されているメーカーの製品かどうかも怪しいです。回転力を上げるために溶剤や可塑剤を初めから混入していても不思議じゃありません。
こういう「ドープ」による改質以外にもラバーの表面加工(規則違反)が考えられます。例えばスタッドレスタイヤのサイプの様に表面から0.1mmほどに細かい切れ目を入れることも可能でしょう。ほとんどハモの骨切りみたいですが。
こうなったらボールだけではなくラケットも大会支給品に限定することが一番でしょう。クリーニングも認めない。気に入らなければその場で交換。それくらいしないと規則の抜け穴を利用しようとするやつらを阻止することは不可能です。
したがいまして、今回の指摘は、愛ちゃんを破った選手にはあてはまりません。
京都の人がご指摘された内容の方がしっくり来ます。愛ちゃんがチャンスボールを何度もネットに引っ掛けていた、つまり下回転が普通よりも強かったことになりますから。
残念ながら愛ちゃんのドライブはカットマンの防御を打ち破るだけのパワーが足りませんでしたね。中国選手にはそのパワーが備わっています。これが補助剤の威力かどうかはわかりませんが。
ネットにも情報はある。
→ http://www.zakzak.co.jp/sports/etc_sports/news/20160817/spo1608170836009-n1.htm
→ http://www.nikkansports.com/olympic/rio2016/table-tennis/news/1696012.html
足を引っ張ったと泣いていたが、そんなことは
ないと思います。伊藤のお守りもしていましたし。
卓球以外でも宮城の震災の支援を1人でしていたらしいです。優しすぎて対人競技に向かないかなと心配になります。でも優しさは彼女のこれからの財産になります。あまり日本に拘らず、世界を相手にしてやって欲しいです。本人は分かっているとは思いますが。台湾の監督で出てくる日が来るかもしれません?
愛ちゃん、すごく人気あるね。純真だから、真面目な男性のファンが多い。だからいっそう絶望するんでしょうね。
まあ、気持ちはわからないでもない。同情します。