本サイトは、百科事典でもないし、情報解説サイトでもない。では、何か?
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本サイトを見て、Wikipedia とか、ある分野の専門解説サイトとか、そういうものと同じ種類のものだと見なして、「不十分だ」という批判が来ることがある。特に、
「専門家でもないくせに、偉そうなことを書くな」
というような批判が、ちょいちょい来る。
最近でも、ゴジラのファンである人が、
「シン・ゴジラの悪口を書くな」
という注文を付けてきた。私は別に悪口を書いているわけじゃないんだが。(むしろ褒めてきた。)
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そこで、これらの誤解を避けるために、本項の基本方針を示しておこう。それは、こうだ。
「世の中のことで、私の気づいたことを書く」
もうちょっと具体的に示すと、こうだ。
「問題点を指摘して、その解決策を示す」
問題点を指摘するだけならば、同様の意見は他にもありそうだ。ただ、私は、問題点を指摘するだけでなく、解決策も示す。独自の解決策が見つかった場合にのみ、項目を書く。
例:
(1) シン・ゴジラの問題点は CG のレベルが低いこと
→ CG のレベルを高めるための方法を示す
(物理法則に従うこと / 海外スタジオへの外注)
(2) 自動運転車の問題点は自動ブレーキが単眼カメラであること
→ ミリ波レーダーやステレオカメラを搭載せよ、と示す。
(3) 東京都の水害対策は費用対効果が悪すぎること。
→ 遊水地を使えば費用対効果がとてもよい、と示す。
……以上のように、問題点を指摘するとともに、解決策を示す。これが、本サイトの基本方針だ。
もっとも、完全なる解決策を示せないまま、とりあえずの暫定的な解決案または解釈を出すに留めることもある。(たとえば、相模原の大量殺人事件への解釈。)
これは、正解が見つからないまま、とりあえずは少しでも正解に近づこう、という状態だ。基本方針そのものは変わっていない。
ともあれ、「問題点と解答」というのが、本サイトの基本方針だ。「Q&A」と言ってもいい。
一方、「専門的知識の紹介」「初心者向けの解説」を求める人もいるようだが、そういう人は、勘違いをしていることになる。そういう人に対しては、「ググれ」または「 Wikipedia に行くべし」と言うしかない。
本サイトの方針は、「ググってもわからない」「 Wikipedia を見てもわからない」というような話題について、新情報を示すことだ。一方、「専門的知識の紹介」「初心者向けの解説」なら、本サイトとは別のところに求めるべきだ。
( ※ シン・ゴジラについての評価もまた同じ。映画への評価を求めるのならば、そういうサイトへ行くべし。本サイトは、それとはまったく別の視点から論じている。)
[ 付記 ]
わかりやすく言えば、本サイトは、「世の中の最先端よりも一歩、先に行きたい人」のためにある。
一方、初心者向けの解説というのは、「世の中の最先端よりも一歩、後に行きたい人」のためにある。「何とかして世の中に遅れずについて行きたい」というわけだ。それを望むのならば、Wikipedia みたいなページを読めばいい。
2016年08月01日
過去ログ
その「問題点の指摘」自体がなんかおかしいと思ってるんですがねえ。「自動ブレーキ搭載車」じゃなくて「自動運転車」ならなおさら。
> 「自動ブレーキ搭載車」じゃなくて「自動運転車」ならなおさら。
別に、自動運転機能がおかしいと言っているわけじゃないんですが。誤読とは言わないが、曲解じゃないの?
なお、私が「自動運転車」と言ったのは、特に日産セレナに限定した話です。一般化はされません。
なかなかに難しい。
実は、バブル崩壊で「不良債権処理」でこのホームページに来たのですが、
2002年11月10日の記事の解説で少し疑問です。
「不良債権処理」という病気は切除ではなく、治すの方が良いとのことですが、
利益よりも返済額が大きいと病状が進むと考えますと切除もやむを得ないと考えます。
2002年と今ではお気持ちも変わっているとは思いますが・・・。
勝手ブログに何をやと思いますが・・・。
次から次と書くことがあるものと感服しています。
面白いページです。
という主張で、政府や銀行は大々的に不良債権処理を推進しました。
一方、私は、
「不良債権処理をすれば不況はますます悪化するので、不況解決は遠のく。銀行の財務が改善しても、投資はちっとも増えない」
という主張で、不良債権処理を批判しました。
ここでは、個々の銀行の損得を述べているのではなく、マクロ的な景気改善効果の有無を述べています。
で、それから 14年たって、景気は回復したか? 日本は不況脱出に成功したか?
それを見れば、私の判断が当たっていたかどうかは、明らかでしょう。