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シン・ゴジラは評判がいい。映画館も満員御礼だ。大ヒット確実というところか。
しかし、唯一、CG の評価だけは低い。前項の後半でも、CG のひどさを指摘した。
→ ゴジラ のテレビ放送
そこではついでに、次の外部サイトを紹介した。これも CG のひどさを指摘している。(前項参照。)
→ 『シン・ゴジラ』を劇場で観るべき、たった1つの理由
他に、はてなブックマークでも、同様に CG の評価が低い。
inoyo55 素晴らしい特撮シーンとゴミみたいなCGシーン
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shinp CGが割とチャチい
( → はてなブックマーク )
twitter も同様だ。
「シン ゴジラ」を観た。はっきり言ってCGはクソ。しかし、福島の原発事故時政府の対応の遅さを痛烈批判、更には現政府の対応の遅さも批判している。また、憲法第九条改正反対意見に対しての問題提起など社会的メッセージの強い作品の様に感じる。要は特撮映画というよりは社会批判的な作品だな。
— G (@mattyadango) 2016年7月30日
シンゴジラ第一形態のCGはワザと安っぽかったのかな?過去の特撮を意識してとか。
— sanada (@sanada24) 2016年7月30日
シン・ゴジラすごかったよ ゴジラの着ぐるみがまるでCGみたいにリアルだった とか訳の分からないこと言い出したい
— ほっしー@緑猫 (@HOSSIE_JP) 2016年7月30日
私も言ったが、現実感たっぷりの CG ではなく、着ぐるみ感たっぷりの CG である。ハリウッド版ゴジラの CG とは雲泥の差だ。
そこで、次のように提案しよう。
「日本の CG 技術は、海外に比べて、幼稚園レベルである。追いつけそうにない。だったら、CG はやらない方がいい」
──
こう言うと、すぐに反論が来るはずだ。
「現代の SF 映画を CG なしで済ませるなんて、時代に逆行している! とんでもない!」
ま、それはごもっとも。だから私も「 CG を使うな」とは言わない。CG を使うのは構わない。ただし、「 CG を自分ではやるな」と言いたい。換言すれば、「自分でなく他人にやらせろ」ということだ。
──
具体的に言えば、海外の CGスタジオ(VFXスタジオ)を使えばいい。その一覧は、下記にある。
→ 世界の超有名VFXスタジオ(CGスタジオ)まとめ!
ここには、映画会社直営の会社もあるが、外部からの注文を受け付けることが多い。また、映画会社に属さない独立系の会社もある。
これらの会社に、CG を外注すればいいのだ。そうすれば、世界最高レベルの CG を使うことができる。もちろん、ゴジラでも。
そもそも、CG の売上げは、世界レベルで非常に巨額になっている。なのに、日本映画では、CG は(アニメ以外では)ほとんど存在しない。シン・ゴジラでは、かなり巨額をかけても、ショボイものしかできなかった。その CG が、日本の CG 業界の売上げの大部分だ。他の映画では、CG はろくに使われていない。
なお、映画「進撃の巨人」も、主として特撮で撮影された。(着ぐるみみたいなものですね。)CG も使われたが、出来映えは圧倒的にひどかった。
→ CGスタッフの数は350人も!実写「進撃の巨人」の本気度
→ 実写映画『進撃の巨人』に海外からも大ブーイング!
日本映画は、アニメの水準はとても高いが、CG の水準はとても低い。市場もとても小さい。だったら、無理に CG をやって自己破滅になるよりは、最初から海外の CGスタジオに外注する方がいい。そうすれば、高いレベルの CG を実現できる。
シン・ゴジラの CG が、ハリウッド版ゴジラ(2014)のレベルの CG だったなら、どれほどワクワクしたことだろう。
シン・ゴジラの続編は、どうか、そういうふうにして制作してほしいものだ。
【 追記1 】
コストは? もちろん、滅茶苦茶にかかる。だから、大作でしか、やれないね。今回のシン・ゴジラぐらいヒットするなら、金は出るだろう。
ただ、ハリウッド版ゴジラみたいに、たっぷりと見せ場を出すのは無理だろう。あれはすごく金がかかる。3匹の怪獣の闘いは無理。
となると、1匹だけ、のっしのっしと歩くぐらいか。あまり時間もかけられない。それでも、ヒットを続ければ、次回作には CG に金を掛ける余裕が出る。
なお、金を掛けるなら、CG よりは総監督にたっぷりと金を払う方がいいね。そうしないと、続編を作ってくれないぞ。
【 追記2 】
「将来を考えれば、現状は貧弱でも努力するべきだ」
という発想もある。
なるほど、過去の産業の勃興を見れば、それは成立しそうだ。実際、日本が敗戦国だったころには、産業は何もなかったが、将来の産業は成立するはずだから、努力することは大切だった。しかし、CG に関する限り、これは成立しない。
(1) 現時点で日本は敗戦国ではなく、ITの先進国の一部である。対等の条件でスタートした。それでいて、大差で負けてしまった。これは、条件が悪かったのではなく、もともと能力がなかったということだ。
(2) 将来に CG 産業が伸びる見込みはあるか? ありそうだが、ない。なぜならば、日本の映画産業の市場そのものが小さいからだ。日本の映画産業の市場は、ハリウッドに比べて百分の1もないだろう。そんな小さな市場だけをめざして、CG 会社を作っても、売上げがろくに望めないから、世界市場を相手にする海外大手と張り合えるはずがない。もともと対象となる市場が小さいから、将来的にも伸びる余地はないのだ。
(3) 対象となる市場が小さければ、売上げも小さい。売上げが小さいと、設備投資もろくにできない。……実は、これが決定的な要因だ。昔のアニメならば、手書きだったから、人件費を投入するだけで足りた。しかし今の CG は、CG クリエーターが描くというよりは、CG 技術の技術者が描いているようなものだ。要するに、ソフトの良し悪しが決定的に重要となる。そのソフトの開発力が、日本と海外とでは、雲泥の差がある。(ソフトの開発に投入する資金に雲泥の差があるからだ。)
以上をまとめて言おう。
投入する資金の差があるがゆえに、ソフトの技術の水準の差となって現れる。ここでは CG クリエーターを投入すればいのではなく、巨額の資金を投入できるかどうかが決定的な差となる。そして、それは、対象となる市場の規模に依存する。対象となる市場の規模が小さければ、投入する資金が小さくなり、CG のソフト開発力の差となって現れる。
だから、主として日本市場だけを相手にする限り、日本の映画会社がまともな CG を出せるはずがないのだ。
どうしても日本の映画会社がまともな CG を出すとしたら、今回のシン・ゴジラと同レベルの作品を年に 10本ぐらい出す必要がある。しかし、そんなことは、夢のまた夢だ。現実には、今回のシン・ゴジラと同レベルの作品は、10年に1本あるかないか、というところだろう。続編ができるかどうかもわからない。(続編ができたとしても、庵野監督は辞退しそうだから、他の別の監督が作って、またしても こけそうだ。)
基本的に、日本の映画産業は、まともな映画を出せるシステムになっていない。今回は例外的に、「外部からの移入」という形で、実写映画の監督ではないアニメの監督が入ってきたから、シン・ゴジラは成功した。しかし、それ以外のすべての実写映画は、ろくに成功して来なかったのである。(多少のヒットはあったが、大ヒットはなかった。)
映画産業にこのように体質的な問題がある限り、継続的な成功は望めないし、だとすれば、日本の CG 産業が成長する見込みもほとんどないのだ。(いくらかは頑張れるだろうが、ハリウッドには大差で遅れるだろう。)
【 追記3 】
「日本の CG 技術を維持するためには、外注しないで国産技術にこだわるべきだ」
という意見もある。だが、そうか?
日本が維持するべきは、CG 技術ではなく、映画産業だ。なのに、低レベルの国産 CG にこだわったあげく、映画産業そのものがつぶれてしまっては、元も子もないだろう。(今回のシン・ゴジラで言えば、国産技術にこだわったせいで、コストを 20億円節約して、興収を 100億円失った、という感じだ。もったいない。大損。)
あくまで国産技術にこだわって、低レベルの技術水準を甘受するか? このことは、実は、軍事面でも話題になる。
・ 米国から世界最先端の戦闘機を導入する。
・ あくまで国産技術 100%にこだわる。(低レベルでも。)
ま、平和なときなら、どっちでもいい。国産の方が産業面では波及効果があって、経済的にはいいかもしれない。
しかしいったん戦争になれば、結果は明らかだ。高性能の戦闘機を導入していれば、戦争で勝つ。低レベルの国産技術にこだわれば、戦争で負ける。
映画の場合も、同様だろう。低レベルの国産 CG にこだわれば、映画本体が低レベルになってしまい、元も子もない。それをやったのが、シン・ゴジラだ。
( ※ まあ、「国産技術を維持したい」というのはわかるから、低予算のテレビ CM などを国産技術でやるといいだろう。しかし、シン・ゴジラみたいな大作は、国産技術でやりたくても、対応する技術が日本には存在していない。結果的には、シン・ゴジラそのものが作品レベルを下げてしまった。……将棋で言えば、飛車を守って、王を取られる、というようなもの。)
【 参考情報 】
世界レベルの CG が同様なものかを知るために、話題の CG 映画を紹介しよう。「デッドプール」という CG 映画だ。
"Deadpool" Visual Effects Breakdown from Atomic Fiction on Vimeo.
費用はどうかというと、「制作費は5800万ドル」(≒ 58億円)とのこと。(→ 出典 )
CG 以外の出演料や用具費を込みでの価格だ。CG だけなら 40億円にもなるまい。しかも、全編 CG でこの費用だ。CG が部分的に短時間使われるだけのシン・ゴジラなら、10億円ぐらいでできただろう。それも、ハリウッドレベルの品質で、だ。シン・ゴジラみたいな低レベルの粗雑な CG なら、ハリウッドで作れば2億円ぐらいでできたと思える。シン・ゴジラの東宝みたいに多大な金を投入するのなら、ハリウッドレベルの品質にすることが可能だったはずだ。( ゴジラ 2014 に比べても、少し劣る程度で済んだはずだ。高精細さでは及ばなくても、リアルさでは引けを取らなかっただろう。)
日本国内にあるCG技術も捨てたものではないと思います。
きれいと言えば、アニメ CG としてはきれいですね。一見、実写と同じぐらいきれいに見える。
しかし、実写でないのは明らかだ。
・ 絵のレベルが実写並みではない。
・ 人の動きがギクシャクしすぎる。
(モーションキャプチャー技術がない。)
まあ、「捨てたものではない」というのは、その通り。とはいえ、ゲーム機で遊ぶ作品のレベルであり、実写映画に無理なく溶け込ませるレベルではない。
きれいではあるので、実写映画と混じって使うよりは、現状のように、単体でゲーム機用ソフトとして使うべきでしょう。
もしくは、資金集めのシステムが完成しているのか。
売上げは、2014ゴジラが500億円以上。製作費160億円。日本のシン・ゴジラは、製作費20億円ぐらいと推定されている。
資金集めは関係ない。会社が自力で用意できる。会社の規模が桁違い。日本の会社から見れば、ハリウッドの会社はゴジラみたいにデカい。
KINGSGLAIVE FFのクオリティの高さが言われていますが、KSには国内のみならず、DigicPictures等の海外のスタジオが本当に多く関わっています。
国内スタジオだけでつくられているわけではないので、この記事で言われている通りのことがすでに行われています。
ちなみにCMでは、海外VFXスタジオへの発注が結構あります。
古いところでは、ペプシマンのCGは当時国内にあのクオリティを出せるスタジオがなかったので、実は「ILM」がつくっていますし、
少し前のPEPSI桃太郎や、ももクロアフレコしていた恐竜のCM、のカップヌードルの白熊などはオースト―ストラリアの「Alt.vfx」です。
「はやぶさ 遥かなる帰還」では、大部分のカットは「東映アニメーション」で作られましたが、
特に重要で難易度の高いシーンはバンクーバのVFXスタジオ「Image Engine」に発注されています。
私も、映画としては大絶賛なものの、一部VFXのチープさが気になってしまいました。
もちろん予算等々いろいろな制約があるとはおもいますが、もう少し現実感、実在感のあるVFXならなぁと思いましたし、そのために海外スタジオに発注というのも手ではないかと思った次第です。
失礼しました。
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カップヌードル 白熊篇
https://vimeo.com/85057687
PEPSI 桃太郎
https://vimeo.com/95827210
ももいろクローバーZERO
https://vimeo.com/96969827
映画『はやぶさ 遥かなる帰還』VFX バンクーバーへの発注事例〜
http://www.pronews.jp/column/juntaro-nabe/1202071200.html
しかし、だからといって日本映画のCGをハリウッドクラスのクオリティーにしなければならない、ということにはならない。
なぜか理解できるだろうか?
「物凄い予算が掛かるから」ではない。
CGのクオリティーがハリウッドクラスになったからといって、日本映画の興行収入はハリウッドクラスにはならない。有色人種の映画が世界的にヒットしたことは、今まで一度もない。
映画の要素はCGだけではない。脚本、演出、撮影、照明、美術、俳優そして演技、編集、音響、音楽、さまざまな要素の集合体だ。映画会社はヒットを願って確度を上げようと努力するが、ヒットは予測不可能だ。人気の監督でも、駄作をつくる。つまり、莫大な予算をCGに掛けても、ヒットする保証なんて1ミリもない。
戦争に例えるなら、映画におけるCGは弾薬のひとつに過ぎない。弾薬のひとつに莫大な予算をかけるのは、愚かなことなのだ。
たとえば、こうは考えないのか?
「日本映画は日本人を出すな」
日本人を出さず、白人ばかりにすれば、世界的なヒットをする可能性はいくぶん上がるだろう。
しかし、バカな考えではないか。
同じように「日本映画はCGをやるな」というのは、あまりにも思慮が足らないバカな考えなのだ。
別にハリウッドクラスにする必要はありません。あまりにもひどすぎるので、せめて、もうちょっとはマシなものにしてくれ、というだけです。
予算に応じて、ちょっと劣る程度にしてくれ、ということ。横綱クラスではなくていいから、せめて関脇か小結程度にしてくれ、ということ。現状は幕下レベルで、とてもまともに相手になるレベルではない。低レベルすぎ。けっこう金をかけているくせに。
> 弾薬のひとつに莫大な予算をかける
現状ではハリウッドの CG コストは激減しており、シン・ゴジラで投じた CG 費用(10億円?)があれば、格段にハイレベルの CG が使えます。この件、最後に 【 参考情報 】 として記しました。
なお、シン・ゴジラのレベルの CG であれば、東宝みたいに莫大な予算(10億円?)をかける必要はなく、ものすごく低予算で実現できます。あのレベルの幼稚な CG なら、ハリウッドでは超激安予算(2億円?)で開発可能です。東宝は莫大な金をドブに捨てただけ。戦艦大和の開発に無駄金を投じたようなものだ。
> 有色人種の映画が世界的にヒットしたことは、今まで一度もない。
それは同意するけど、英語の下手な石原さとみなんかを使った監督が悪い。白人を使えばいいのに。
ゴジラ 2014 は、日本人を多用したのに、シン・ゴジラでは白人はほとんど出てこない。監督が悪いのであって、CG は関係ない。本項の話の範囲外。
日本映画の予算規模を全然知らないのかー、、、。
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http://togetter.com/li/990555
「デッドプール」はハリウッド映画としては低予算で製作費約60億円(超大作の4分の1)。つまり10分間6億円かかってる。邦画の大手(東宝)会社の通常作品の製作費は5億円以下。年に2本くらいの超大作でも10億円以下。
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参考
http://www.cinematoday.jp/page/N0044268
「海猿」、第1作の製作費は約2億5,000万円。
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実際に、最近、10億円を超える製作費の日本映画はほとんどない。これが8年前とか10年前くらいだと、本当に「まれに」だが、15億、20億円という製作費の日本映画があった。噂とかでなく、きちんと公表されたデータを調べれば分かると思う。
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なぜ日本では10億円の製作費がなかなか出なくなったか?映画は製作費の3倍の興行収入を稼がないとペイできない、と言われている。10億円でつくったら、映画会社としては興行収入は30億円いく必要がある。しかし、なかなかそう上手くはいかない。
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参考、
http://www.oricon.co.jp/special/1258/2/
企画を立ち上げる段階で、最近の戦争映画を調べてみると、興収15億円がMAX。逆算するとDVDの収益を見込んでも、製作費に5億円以上はかけられない。
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ちなみに近年、前・後編でつくられる「日本映画の大作」が増えているのは、前後編まとめて作ることでコストを下げつつ、トータルでは10億円超の製作費にして、ゴージャスな映画を撮ろうという試み。結局、1本あたりの製作費にすると、やはり10億円に満たないようにできている。
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シン・ゴジラの総製作費を東宝は公表していない。ネット上には15億円、13億円、20億円といった推測が溢れているが。個人的な推測では、キャスト・スタッフの数からして、また東宝の看板映画であることを考慮すると、10億円以上かかっていると思うが、今の時代に20億円はさすがに掛けられないとも思う。推測の域を出ないが、総製作費13〜15億円あたりというのは、結構リアリティーがあるように思う。で、CGの予算は、その1割程度ではないかと思う。
どうもあなたはデータを知らないようなので、ちゃんとデータを示して上げます。
日本の歴代の興収ランキングでは、100億円内外のものが10本ぐらいあります。
→ http://www.eiga-ranking.com/boxoffice/japan/alltime/domestic/
東宝がどの程度のレベルを狙ったかというと、1者単独で独占を狙ったことからして、「うまく行けば 100億円」を狙ったことは、まず確かでしょう。とすれば、「小さく払って、小さくヒットする」より、「大きく払って、大きくヒットする」ことを狙ったはずです。私の予想では 20億円の予算規模。
しかも、前半は会議場面ばかりなので、CG の登場時間は少ない。また、登場したあとも、思わせぶりの遠景みたいな画像が多いので、これも CG の予算は低めで済む。
結果的には、大切な部分の CG の時間は、かなり短くなっています。つまり、20分ぐらいかな。
この短い時間に集中することにすれば、予算 10億円でも、かなりのことができます。
というわけで、20億円があれば、
・ 10億円で実写場面
・ 10億円で CG 場面
というのが妥当でしょう。実際、そのくらいだったと思う。
で、同じ 10億円の CG でも、国内の白組に頼むと、あの程度のものしかできない。海外スタジオに同じものを頼めば2億円。10億円をかければ、はるかに優れたものができる……というのが、私の推測です。
> 映画は製作費の3倍の興行収入を稼がないとペイできない、と言われている。
それは、製作委員会方式のせい。宣伝費に莫大な金をかけて、その金が民放に吸い上げられてしまう構造だから。
シン・ゴジラは、前宣伝がほぼゼロだったので、宣伝費にかける金はごく小額で済んだ。だから、3倍の興収は不要。40億円の売上げが見込めれば、製作費を 20億円にすることは可能だ。
なお、通常の映画だと、宣伝費が莫大にかかるので、この計算式は成立しない。ゴジラに限って成立する計算式だ。(作品の成功が前提。)
> CGの予算は、その1割程度
デマカセもいいところ。その予算じゃ、テレビの CM を2〜3本ぐらい作れるだけです。映画なんて無理。
──
『シン・ゴジラ』が公開2週目にして累計動員145万1,404人、累計興行収入21億5,063万5,500円を記録、早くも興収21億円を突破し、2週連続で1位をキープした。
http://www.cinematoday.jp/page/N0085173
──
私の予想だと、100億円を突破する。何しろ、リピーター率がすごく高い。1人で5回以上見る人もいる。
子供向けではないというのが弱いが、聞くところでは、子供も楽しんでいるようだ。
twitter を見ると、「子供も喜んだ」というツイートが散見される。悪くない。幼児は別だろうが。
と、エージェント・オブ・シールドを見て思いました。
一回アメリカの連続ドラマ並のCGを使用した仮面ライダーとか見てみたいものだ
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1611/17/news111.html
出来ないのであればやるなと言う短絡的な考えが日本を衰退させています。
少ない予算、海外よりもキツイ労働環境、給与で日本人クリエイターはより良いものを作ろうと努力しています。
海外の前線で頑張っていたクリエイターが技術を持ち帰ってきてくれています。
年々日本のCG技術は飛躍的に向上しています。
確かに、海外のCG技術は元より、労働環境なども日本は一歩も二歩も遅れていますが、それでも海外に食らいつこうと日々たゆまぬ努力を重ねております。
そもそも、ゴジラのディテールは詰めるなと指示を出したのは庵野監督です。
日本人なら、国産のものが発展するよう応援してください。
以上、失礼しました。
>
>少ない予算、海外よりもキツイ労働環境、給与で日本人クリエイターはより良いものを
>作ろうと努力しています。
むしろこの考えが日本を衰退させているのでは?と最近考えるようになりました。
努力を否定しているわけではありません。
与えられた状況の中で頑張るというのは美しく見えますが、現状を打破するアイデアがないまま、ただ漠然と“頑張っている”だけなのではないでしょうか?
現状を打破するなんて、クリエーターが頑張ったって無理。日本の映画業界や、芸能界、広告システムが複雑に絡み合ってクソみたいな結果になるだけ。
末端のクリエーター達のスキルはハリウッドレベルな人達たくさんいるよ。
そもそも同じ予算でも海外のスタジオに発注すれば良いCGになるという安直な考えが浅い、浅すぎる
視覚効果は、まあ、悪くなかったですね。CG 技術とは別の良さがあった。
あなたのような優秀な頭があるなら是非とも上に提言していただきたい。
一番クソなのは芸能事務所。これが悪しき「日本」を象徴している。
学校のVFXの先生で何故、映画とかpとかのCGは違和感あるのか聞いたんですけど、
先生曰く、クライアント側ともめてるからだとか。CGモデラーは実力はあるのでもっと自然に作れるのですがクライアントが拒否しているため難しいと言っていました。
なので日本はCGをやるなという意見には賛成できません。
僕もまだただの学生でしかないため、下手くそなんですがいい3DCGをつくれたらと思います。
長文失礼します
「自分の技術が未熟だから」
と言うような正直な先生でなくて、残念・不運でしたね。
「おれが悪いんじゃない、他人が悪いんだ」という発想を取っていると、成長できません。若い人はご注意。
なら誰にも意味が通るけど、
「日本映画は VFX をやるな」
では、チンプンカンプンで、たいていの人には意味が理解できないでしょう。