2016年07月19日

◆ 都知事選と ふるさと納税

 都知事選では、ふるさと納税についてもっと話題にしてもいい。

 ──

 ふるさと納税という制度は、いわば合法的な脱税制度である……というふうに、前に指摘した。
  → ふるさと納税は合法的な脱税

 これによる都税の喪失は、14年度で 84億円にも上る。(2016年4月4日の公表。)
  → ふるさと納税、東京から約84億円 3大都市圏から7割

 これは 14年度の数値。15年度には、さらに大幅に拡充された。(数値はまだだが、制度は拡充された。)
 個人が故郷や好きな自治体に寄付できる「ふるさと納税」が2015年度に1652億円となり、前年度の4.3倍に急増した。
( → ふるさと納税、裾野広く 15年度:日本経済新聞

 県別の数値は判明していないが、14年度の数値はわかっているから、その 4.3倍で計算すると、
   84億円× 4.3倍= 361.2億円

 ということで、361億円になる。これだけの金額が、毎年、東京都から流出するわけだ。もったいない! 

 ──

 そこで私の提案は、こうだ。
 「都知事は、ふるさと納税の廃止を公約する」

 このことで、東京都に毎年 361億円の収入が入る。これで、保育園の待機児童の問題も、あっさり解決するだろう。
 すばらしい名案! これを都知事が公約するべきだ。
 
 ──

 とはいえ……
 国の制度を、都知事が公約するというのは、ちょっとおかしい。そこで、工夫をする。
 「毎年 361億円の減収があるので、その分、国に補填してもらう。国は 361億円を東京都に交付するべきだ。それを要求する」

 とはいえ……
 要求したからといって、国が金をくれるわけがない。くれるわけがないのであれば、勝手にもぎとるしかない。もぎとるとしても、金を盗めば泥棒だ。では、どうする? ここで、困ったときの Openブログ。こうすればいい。
 「東京都に支払いを要求されている金を、支払わない」

 具体的には、こうだ。
 「東京五輪で東京都に要求されている金を、支払わない。新国立競技場の分担金や、五輪運営費の分担金を、支払わない」

 さらに具体的には、こうだ。
 「新国立競技場については、調布の味の素スタジアムを使うことにする。したがって、新国立競技場は建設しない。東京都は分担しない。建設したければ、国が自分で金を出せ」
 「運営費も、あちこちに競技場を新設しない。既存のボロ競技場を使うだけにする。組織の運営も、広告費でまかなえるだけにする」
 「どうしても金を出してもらいたければ、五輪組織委については、森とか武藤とかについては、全員、辞任を要求する。とはいえ、その要求が通るはずがないから、金を払わない。全部、国が金を出せ。東京都は出さない」

 さらに、オマケだ。
 「さまざまな点で東京都に支払いの分担が請求されている分を、一切、支払わない。たとえば、国体の費用も支払わない。国体には、東京都は参加しない。国体なんて、廃止すべきだ。その他、あれやこれやと、無駄な事業についてはすべて脱退する」

 最後に、一言。
 「だけど、ふるさと納税の金を返してくれるのなら、それらの金を全部払って上げる」

 で、国は折れそうで折れない。となると、落としどころは、こうだ。
 「しょうがない。これまでのふるさと納税の金は返済しないが、来年度から、ふるさと納税制度は廃止する。したがって、来年度以降、東京都は毎年 361億円の喪失を免れる」

 これで、手を打ちましょう。
 かくて、来年度以降、東京都は毎年 361億円の増収があるので、保育園の問題もあっという間に解決ができる。
 つまり、脱税をなくして、保育園を解決する。
 すごい名案。

 これをやる都知事がいたら、一番人気になるのにね。
 
posted by 管理人 at 11:30| Comment(9) | 一般(雑学)4 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
国から求められている支払いを免れ得るとも思えませんし、東京都だけふるさと納税制度を廃止することも難しいんじゃないかと。

住民税としてふるさと納税による控除分を徴収するのは?脱税効果がなくなりますからふるさと納税を止められます。それでもふるさと納税したい方は東京から転出してもらうと。
Posted by 作業員 at 2016年07月19日 14:11
 ちゃんと読んでくださいね。交渉の途中では強硬な主張をしますが、最終的な落としどころは別です。つまり、「ふるさと納税制度の廃止」です。単に元に戻すだけ。
 簡単でしょ? 

 ま、ふるさと納税制度は、あまりにも馬鹿げているので、遠からず廃止されるはずです。それがちょっと早まるだけだ。
 そもそも、財務省だって、一刻も早く廃止したがっている。自民党の田舎族が選挙目当てで導入しただけだ。参院選で勝利したあとは、いつでも廃止できそうだ。
 都知事が「廃止しろ」と言えば、「これ幸い」とばかり、廃止するのは乗り気になるでしょう。「全部都知事のせいにしちゃえ。これなら自民党は、地方にいい顔ができるし」という具合で。
Posted by 管理人 at 2016年07月19日 17:47
大都市に集中しすぎている金を地方に還元する制度だからとても良い制度
反対しているのは精神的に貧乏な人のみ
Posted by うふふ at 2016年08月06日 13:25
> 大都市に集中しすぎている金を地方に還元する制度

 それはすでに地方交付税が果たしています。地方在住者は
 「年間約75.5万円の交付を受けている事になる」
 とのことです。
  → http://www.bloglifer.net/entry/rural-life-local-immigration

 このあとさらに1万円ぐらいを部分的に加算しても、たいして違いはありません。どうせなら地方交付税を増やす方がまだマシだ。
 ふるさと納税は、地方振興を名目に、一部の富裕層ばかりが何十万円もの優遇を受けるという、貧富の格差を拡大する政策です。
 おまけに都心では保育園を作る金もなくなり、働く母親たちが悲鳴を上げる。

 結果的に、都会のあちこちで悲鳴が上がり、日本全体の成長力が損なわれ、地方に回す分の金も足りなくなる。金の卵を産むガチョウを殺すようなものだ。都会をつぶして、地方が喜ぶが、地方自身も将来的には損をする。
 ただし、日本全体は崩壊しても、金持ち階層だけは大喜び。

  うふふ さんが喜んでいるとしたら、最低でも年収 1500万円が必要だ。それなら他人を「貧乏人」と見下す資格がある。
 一方、年収 1500万円がなければ、自分が損しているのに勘違いして得をしていると喜んでいるだけだ。
 「金の卵を産むガチョウを殺したら、金の卵が一個だけ手に入るぞ。うれしいなあ」と喜ぶわけ。

 亡国政策がわからないと、日本は衰退するばかりだ。

 そもそも、年間 75万円も恵んでもらいながら、感謝することも知らず、「もっと寄越せ、もっと寄越せ」と相手の金をむしり取ることばかりを考えていると、まともな人間にはなりませんよ。乞食より、もっとひどい。乞食は感謝する心を知っているし、お礼も言う。
Posted by 管理人 at 2016年08月06日 14:00
その75万円のうち東京の人たちが作り出した価値は何割くらいでしょうかね?75万円を恵んでやっていて、地方の人々を乞食とまで言い切っているということは、地方の人たちが作り出した価値はゼロであると言っていることになるが、本当か?

管理人の主張は地方の人々は価値を何も生み出していない。ということになる。
Posted by 名無し at 2016年08月06日 19:45
 勘違いをする前に、原文を読むといいですよ。75万円は、もらえる額であって、生産する額ではない。生産する額は、自分で稼いで、自分でもらえます。
 それとは別に、もらえる額が 75万円もある、ということ。

> 地方の人々を乞食とまで言い切っている

 そんなことは言っていないでしょ。
 乞食の生産額はゼロです。ただし、もらった分に感謝する心はある。
 地方人の自分の生産額は、かなり多額にあります。ただし、他人からもらった分については、感謝なし。

 全然別のことです。勝手に誤解する前に、ちゃんと原文を読みましょう。

 ──

 だいたいね。ふるさと納税なんかやったって、地方はたいして得をしていない。得をしているのは、主として、年収 1500万円以上の高所得者だけです。
 そこのところを気づかないと、「1を得して、5を奪われた。でも、1をもらえて、嬉しいな」と喜ぶのと同様。朝三暮四の猿よりひどい。
Posted by 管理人 at 2016年08月06日 20:24
別に勘違いはしていないが…。

75万円は誰かが納税したお金を地方交付税として、地方に配っているのでしょう。
その納税されたお金は誰が稼ぎ出したかということです。そのお金は都会の人と地方の人が共同で稼いだものでしょう?
それで、会社の場合はお金をまとめるから本社にお金が集中する。本社は一般的に都会にあるから都会は納税額が多くなる。反対に地方の工場等では価値は生み出すが、そこで利益は計上しないので納税額は小さくなる。それでは不公平なので再配分しているのが地方交付税でしょう。
なので、地方の人は感謝する必要はない。ただし仕事をしている人限定だけどね。自分で稼ぎ出したお金をもらうのになぜ都会の人に感謝せねばならないの?
都会の人の稼ぎですべての税金がまかなわれているのであれば地方の人は都会に人に感謝する必要があるとは思うが…
それより仕事もしないで一日中インターネットで遊んでいる人こそ、社会に生かしてもらあっているんだから感謝すべき。これは地方も都会も関係ない。
Posted by 名無し at 2016年08月06日 21:13
> 会社の場合はお金をまとめるから本社にお金が集中する。

 ふむ。そこはわかっていたのか。感心、感心。
 ただし、その先がわかっていないようですね。データを見ましょう。
  → http://nando.seesaa.net/article/440244269.html

 ここに図がある。法人税が税収に占める割合は、半分を大きく割っている。大部分は、個人所得税と消費税だ。
 また、企業は全国規模の企業ばかりじゃない。地方に存在する地方企業も多い。

 以上、ひっくるめると、「会社の場合はお金をまとめるから本社にお金が集中する」分は、確かに、あることはあるが、それは全体の1割程度。残りの9割ぐらいは、勝手にぶんどっている分だ。

 それよりさらにひどいのは、地方交付税でぶんどるのならばまだマシだが、ふるさと納税という形で、金持ち階層にぶんどられることだ。ぶんどるつもりで、ぶんどられている。
 あなたが「地方交付税は妥当だ」というのなら、特に否定はしません。しかしながら、「ふるさと納税は地方振興になる」と信じているとしたら、あまりにもおめでたい。あなたが言うべきことは、「ふるさと納税を廃止して、その分、地方交付税を増やせ」ということです。それなら、私も反対はしません。

 ※ 都会の人は、「地方の金をこっちに寄越せ」なんていう、卑しい考えはないんです。文句を言わずに、ちゃんと恵んであげます。ただし、「都会の奴らはもっと寄越すのが当然だ、寄越せ、寄越せ」という傲慢な地方人がいるから、それに反発するだけ。

> なぜ都会の人に感謝せねばならないの?

 感謝は義務ではありません。しなくてもいいです。
 ただし、恵んでもらって感謝しない人よりは、恵んでもらって感謝する乞食の方が立派だ、というだけです。「両方とも駄目だ」と批判しているのではなく、「乞食の方が立派だ」と称えているだけです。
 あなたはたぶん、乞食への偏見がある。乞食は自分よりも下らないと見下している。どっちも似たようなものなのに。

Posted by 管理人 at 2016年08月06日 21:20
> by 名無し

 IP を調べたら、あなた、ソフトバンク emobile を使っていて、これまで何度も何度もブロックされた、常習の人ですね。
 もう本サイトには来ないでね。
Posted by 管理人 at 2016年08月06日 21:48
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