2016年07月10日

◆ 格安の家事代行サービス

 育児中などで家事代行サービスを利用したいときには、格安のものがある。シルバー人材センターのものだ。

 ──

 家事代行サービスは、通常は1時間 3000円〜 3500円である。本人に払われるのは、そのうち半分ぐらい。

 一方、業者がやるのではなく、業者は単に労働者を IT技術で紹介するだけ、というタイプもある。これだと安い。1時間 1500円〜1800円 ぐらい。
  → 家事代行/家政婦マッチングサイトなら1時間1500円からの『タスカジ』

 一方、もっと安いのが、シルバー人材センターだ。1時間 1000円 ぐらいで済む。格安だ。
 実は、この件は、前にも述べた。
  → 育児と家事代行(格安)
 
 ──

 では、どうしてこんなに安いのか? その理由は、「ピンハネされないから」と上記項目で書いたが、もう一つ、別の理由があるとわかった。
 「シルバー人材センターには、最賃法が適用されないから」
 である。
 このことは、下記で情報を得た。
シルバー人材センターは雇用ではなく、請負・委任ですから、最低賃金法とか年齢や時給は関係ないと思います。
( → 【OKWAVE】

 念のために確認してみたら、まさにその通り。
 シルバー人材センターでは、会員は、請負・委任契約に基づいて、仕事をすることになるため、雇用関係はなく、労働関係の法律等(最低賃金法等)は、適用されません。また、会員が仕事をした時の対価を「配分金」といいますが、この配分金は、労働基準法における「賃金」に該当しません。
( → 神戸市シルバー人材センター
 シルバー人材センターでは、会員は、請負・委任契約に基づいて、仕事をすることになるため、雇用を前提とした労働関係の法律等(最低賃金法等)は、適用されないことになります。また、会員が仕事をした時の対価を「配分金」といいますが、この配分金は、労働基準法における「賃金」に該当しません。
( → 箕面市シルバー人材センター
 シルバー人材センターが受注する仕事の対価については、 最低賃金法の適用外にあります
( → 厚生労働省交渉 3月3日[PDF] )

 というわけで、最賃法の適用外である。だから、格安だ。
 高度な仕事をしてもらえるわけではないが、簡単な仕事をしてもらうだけなら、格安のサービスを受ける手はあるわけだ。
( ※ 泣いている赤ちゃんを3時間ぐらいあやすだけ、というのもある。これが3時間 3000円と交通費 1000円で、合計 4000円なら、格安だろう。業者に頼むと、1万円ぐらいになりそうだが。)

posted by 管理人 at 17:04| Comment(6) | 一般(雑学)3 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
同一労働同一賃金を蔑ろにする訳ですね。しかも社会保険料の負担も不要。
その相場が市場価格になると労働単価が引き下げられ、勤勉で長時間労働を厭わないほど、労働生産性が低くなってしまいます。生産性向上を掛け声にする政策と矛盾していると考えます。

ミクロには、安価にサービスを享受できる事はいいことなんですけどね〜。難しいです。
Posted by 京都の人 at 2016年07月11日 06:26
> 同一労働同一賃金

 身障者の場合は、同一労働ができないことが多いんです。手が動かなかったり、足が動かなかったりして。知的障害の人も含まれます。

 高齢者の場合も同様で、本人の自発的意志によるシルバー人材センターへの登録です。これを「やめてしまえ」と言うと、現状より状況が悪化する。若い人より能率が3割落ちるが給料も3割落ちる、という人は、現状では働けるが、最賃法を適用すると失業するしかない。
 同一労働同一賃金ではなくて、低労働低賃金です。これを避ければ、失業するしかないので、無労働無賃金(生活保護または餓死)となります。無労働無賃金よりは、低労働低賃金の方がマシでしょう。
 同一労働を低賃金にする、という趣旨ではありません。

 なお、身障者の場合は、……
 同一労働同一賃金は、身障者雇用促進法による雇用義務の方で実現できています。
 ともあれ、本項の提案は、現状では失業するしかない、というような場合を想定しています。同一労働ができる人は、対象外です。
 そもそも、シルバー人材センターは、失業中の人だけが対象であって、一般の労働者は対象ではありません。

 なお、実際の勤務状況を見ると、週 10時間程度で、しかも、管理者なしの自己管理です。こんなにゆるゆるの労働条件の一般会社は、まずありません。
Posted by 管理人 at 2016年07月11日 07:58
義母が独り住まいなので草刈りを依頼した事があります。当初はとても安く利用できると喜んでいましたが、当日いきなりシルバーの方から連絡があり、現場に来たが人数を増やさないと無理、もう少しお金をもらわないと無理等と難癖をつけられたので結局お断りし、自分で片付けました。
今後の利用は予定にありませんでしたが、なるほど請負なら個人の裁量に任されるワケですから、こういった事も起き得ますね。またの機会があれば別の方に(指名できるかわかりませんが)お願いしてみようと思います。
Posted by 暇な人 at 2016年07月11日 08:48
 まあ、当たり外れがあるから、何度か試して、当たりの人を見つけて、以後は指名するとよさそうですね。
Posted by 管理人 at 2016年07月11日 12:57
雇用ではなくて請負にすると、間欠的な仕事は安くなります。
たとえば、組み立て式家具を組み立てしてほしい場合がある。自分でもできないことはないが、不慣れな仕事だから壊してしまうことがあるし、時間がかかってめんどうくさい。
こういう時に、「便利屋」を呼ぶと、請負なので安い。

同様のことは、入院と往診の比較でも言えます。入院だと、医師が当直しているから、時間給を払う必要があって高くなる。往診だと、都度払いで済むので安くなる。
Posted by inoueakihiro at 2016年07月11日 21:36
> 往診だと、都度払いで済むので安くなる。

なるほど。それは気づかなかった。往診料を取られるので高くなるのだとばかり思っていた。

政府は介護老人について、自宅往診を推進しているという記事を読んだ覚えがあるが、上記が理由だったんですね。
Posted by 管理人 at 2016年07月12日 07:41
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