( ※ あやふやな話が混じっているので、特に読む必要はありません。)
──
前にも似た話題を述べた。
→ オスプレイ導入の是非
そこでは、「オスプレイに 3600億円もかけるよりは、F16 の安いやつを導入する方がいい」という趣旨で述べた。(最後のあたり。)
ただし、考え直すと、F16 の安いやつよりは、F15 の最新型である F15E を導入する方がいいだろう。理由は下記。
・ 現状の F15J は、旧式だし、老朽化しつつある。
・ ゆえに、最新型で、新品を導入する方がいい。
・ F15E は、対地・対艦攻撃が可能なので、能力が上がる。
・ 機能的には、現在でも最高レベルにある。( F16以上。)
・ 航続距離はとても長い。( F35 とは違う。)
・ ライセンス生産が可能である。
・ コストはかなり低い。( F15J 生産の設備を使えそう。)
ステルス性はないが、あらゆる点で、現状では世界最強のレベルにあると言える。( F22 は生産中止なので、考慮外だ。)
特に、現状の F15J は、かなり旧式化してしまったので、ほとんどまったく別の機種になったと言える F15E を導入することには、大きな意義がある。日本全体の防空能力を大幅に高める。
F15J だと、中国が導入するスホイ Su-35 に勝てるかどうかは不明であるようだ。
→ 「Su-35」の中国引き渡し
一方、F-15E ならば、高度な電子戦力があるので、Su-35 に勝てると言えるだろう。機体の能力は、最新型である Su-35 の方が上であるようだが、電子機器(レーダーと対空ミサイル)の点で、F-15E の方が勝ちそうだ。(運動能力では負けそうだが、遠くからミサイルで撃てば、先手必勝となる。)
特に、機体が大きいので、F16 に比べてミサイルをたくさん搭載できる点も有利だ。
というわけで、私としては、F15E の導入を推奨する。
というか、F4 の退役で防空能力が落ちているときに、それを補充しないまま、オスプレイなんかを買うなんて、とんでもないことだ。
また、F35 を少しずつ導入するのでは、時間がかかりすぎて、中国の Su-35 の脅威に対抗できない。
ここはどうしても、日本の防空能力を大幅に向上させる必要がある。ゆえに、F15E の導入が必要だ。
このことは、軍事常識があれば、当たり前のことだ。なのに、その軍事常識もなく、オスプレイなんていうオモチャばかりで喜んでいるなんて、呆れる。「ローターがティルトして面白いな」なんていうオモチャごっこをしている場合じゃないのだが。
どうも、日本の防衛関係者は、日本の防空能力の弱体化を狙っているとしか思えないな。(中国のスパイに洗脳されたのかも。その代表が、安倍首相だ。)
[ 付記1 ]
次の反論がありそうだ。
「 オスプレイを F15E にするだけでは、3600億円にしかならない。 F15E は 85億円で、ライセンス生産なら 120億円ぐらい。周辺部品込みで、1機 200億円ぐらい。となると、オスプレイ並みだから、17機しか買えそうにない。それっぽっちじゃ足りないぞ」
その点は、大丈夫。17機というのは、ここ数年間の分だけだ。オスプレイの購入費を使う分だけだ。その後、F35 の発注を取りやめればいい。そうすれば、F35 の購入費を削ることで、大量の F15E を導入できる。
試算しよう。F35 は、輸入でも 190億円。ライセンス生産で、300億円。周辺部品込みで、1機 400〜500億円ぐらいになるはずだ。それに比べれば、 F15E は格安だ。かくて、F35 を取りやめることで、 F15E を大量発注できる。
なお、F35 は、当面は数機だけを輸入すればいい。ライセンス生産はしない。これなら、たいしてコストはかからない。
その後、2030年ぐらいになったら、老朽化した F-15J の代替機として、F35 をライセンス生産の形で導入すればいい。そのころなら、F35 も値段は安くなっているだろう。
[ 付記2 ]
そもそも、F35 は、航続距離が短すぎて、日本の国土の防空には足りない。尖閣諸島まで飛ばすこともできない。(片道ならばできるが、往復はできない。)
だから、F35 は、当面は購入しない方がいいだろう。かわりに、燃費のいい別のエンジンが搭載されてから、その新機種を購入すればいい。
その新機種は、たぶん、スピードは出ないが、燃費がいい。そいつを単なるステルス機として使えばいい。実際の戦闘は、F15E に任せればいい。この件は、前にも述べた。ふたたび引用しよう。
F-15とF-35を同一のデジタルネットワークに接続し、F-35は前方で敵機を照準。F-15はF-35から照準情報を受け取って、遠方からミサイルを発射します。F-15が14発の「アムラーム」を運ぶミサイルキャリアーとしてF-35の後方にひかえることにより、F-35の同時交戦能力が、理論上2機から最大16機にまで増大されるわけです。
( → 旧型機が新型機を強くする? | 乗りものニュース )
新たなアイデアでは、F-35 は交戦しないで、単にデータ提供だけをする。実際の戦闘は、F-15E に任せる。だから、今のような多機能の F-35 は必要ないわけだ。
[ 付記3 ]
さらに進んで、この F-35 に変わる新型のステルス機を、日本が独自開発してもいい。心神みたいなものだ。 F-35 は、太っていて、空気抵抗が大きくて、燃費が悪くて、航続距離も短い。そこで、F-2 みたいなボディとエンジンを搭載すれば、航続距離は長くなる。さらにステルス機能もあれば、F-35 のかわりになって、F-15E を先導できる。
ここまでやるなら、新型のステルス機は、偵察機も同然だから、無人機でもいいだろう。そうすれば、ドッグファイトをするわけでもないから、高額な装備は不要だ。費用も安上がりだ。ステルス機が見抜かれて、撃墜されたとしても、安上がりの無人機だから、特に問題ない。
こいつを先導させて、敵機の情報を得て、遠方から F-15E が長距離対空ミサイルを発射すれば、空戦では勝利を得ることができるだろう。たとえ相手が F35 だとしても、こっちの方が有利だ。( F35 は機体がデカいので、ステルス性が悪い。細長いミサイルみたいな形の無人ステルス機の方が、ステルス性は高いので、こちらが先に相手を見つけることができる。ゆえに、相手が F35 だとしても、こちらが勝てる。世界最強かもね。)
[ 付記4 ]
実を言うと、米国の F-15E は、すでに生産中止であり、今さら購入することはできない。しかしながら日本には、F-15J を製造した経験がある。だから、F-15J の機体を再生産することは可能だろう。
そのあと、付属する備品(レーダーとミサイル)などを F-15E と共通化すればいい。この件は、下記の 【 関連サイト 】 で説明されている通り。
結果的には、本項で言う F-15E とは、純粋な F-15E ではなくて、「 F-15J の再生産と改修」という形に近い。
「それだったら F-2 でもいいだろ」と言われそうだが、F-2 は性能が低いくせに、値段が F-15J 以上にかかる金食い虫だ。コスト面から、お薦めできない。……とはいえ、F-35 やオスプレイよりはマシだとは思う。
ま、「 F-15J の再生産と改修」が駄目だったら、先に述べたとおり、「 F16 の安いやつ」という案に戻します。
【 関連サイト 】
→ 米空軍F15を2040年代まで使用 F35に不満
→ F-15に最新の電子戦装備、2040年以降も使用可能
F-15E を現代の最新型の戦闘機として運用する、という方針は、別に、私に限ったことではないのだ。
見劣り点をもう少し分かりやすく
Wikipedia の F-15E の項目を参照。
コンフォーマルタンクなどの追加装備により、F-15Cに比べると速度性能、機動性能がやや劣り、制空戦闘能力においてはF-15Cに及ばない。
F-15E は、F-15J の上位互換ではなくて、F-15J と併用することで、現状では弱い対地・対艦能力を補うものです。