2016年05月11日

◆ 地震で水がなくなったら……

 地震で水がなくなると、困る。そのとき、どうしたらいいか?

 ──

 熊本の地震では、「水がない、水がない」という騒ぎが起こった。「ミネラル・ウォーターをくれ」という声も多かった。しかし、道路は不通だったし、救援物資もすぐには届かない。では、こういうとき、どうしたらいいか? 
 来るべき地震に備えて、考えてみよう。

 ──

 熊本地震は、他人事ではない。いつまた私たち地震の上に同様の地震が来るかもしれない。では、そのとき、どうするか? 特に、断水の問題を、どう解決するか? 
 すぐに思いつくのは、「コンビニでミネラル・ウォーターを買う」ということだ。しかし、数量が絶対的に不足している。あっという間に売り切れるだろう。
 次に、ペットボトル飲料を買えば、まだ何とかなりそうだ。コーラや緑茶など。しかしこれも、早晩、売り切れるだろう。
 となると、何とかして、自分で対処するしかない。では、どうするか? 

 一番いいのは、「風呂に水を汲んでおく」という方法だ。前の日の湯なら、とりあえずはトイレを流す水として使える。当日の新しい水なら、何とか飲用になりそうだ。
 といっても、地震で揺れ動いたことで、湯垢が出てしまう可能性もある。とはいえ、湯垢は、毒物ではない。脱脂綿やコーヒーフィルターや新品タオルなどで除去することも可能だろう。
 問題は、雑菌だ。これをどうする? 

 ──

 そこでネットで調べてみようとした。まずは、アイデアをいくつか思い浮かべる。
  ・ アルコール
  ・ 塩素

 これらについて、ネットで調べてみた。

 (1) アルコール

 アルコールで殺菌できると、うまい。ビールで5%だから、3%ぐらいのアルコールで何とかならないか?
 そう思って調べてみたが、駄目だった。この濃度では全然、殺菌能力が足りない。
 エタノールの殺菌効果は40%あたりから急激に現れ70%で最大の効果を示します。アルコール類はグラム陽性細菌よりもグラム陰性細菌に対してやや殺菌効果が高く、通常エタノール7%程度で増殖が抑制されます。 しかしながら、乳酸菌や酵母類では12%くらいでも増殖できるものも存在し、特に火落菌とよばれる清酒乳酸菌はエタノール20%でも増殖することができる高いエタノール耐性を持っています。低温度アルコール(1〜8%)による増殖阻害は一次的なもので、アルコールを取り除けば比較的短時間の間に正常の増殖を回復します。
( → アルコールと殺菌の話

 というわけで、水のかわりにできるような低濃度では、全然、殺菌能力が足りないわけだ。

 (2) 塩素

 塩素はどうか? 塩素といっても、塩素分子を直接使うのではなくて、次亜塩素酸を使う。(理由は高校時代の科学の教科書を思い出せばいい。忘れたら、ググれ。)
 で、次亜塩素酸はどうかというと、見事にヒットした。これで大丈夫。
 問題は、次亜塩素酸を入手する方法だ。スーパーやドラッグストアに行けば買えるが、あんなに大量に使うわけじゃないし、面倒だ。かといって、家庭の台所にある次亜塩素酸の漂白剤だと、強力すぎて、体に悪そうだ。バイ菌でなく自分が死んでしまいそうだ。……そう思って、念のためググって調べてみた。すると、次のページがヒットした。
  → 次亜塩素酸水の作り方

 ここを見ると、「次亜塩素酸の漂白剤を薄めて使えば大丈夫」と記してある。該当箇所を引用しよう。
1、キッチンハイターを用意します。
2、500mlのペットボトルを用意し水を入れます。
3、キッチンハイターを 25mlほど入れます。
 ※ペットボトルのキャップを利用するなら 5杯分ぐらいです。
4、これで次亜塩素酸ナトリウム濃度 0.1%が完成です

 こんなに簡単にできてしまう。実に簡単! ……と思ったのだが、残念でした。これは、消毒用の次亜塩素酸・稀釈液だ。飲用にはならない。(おまけに、上記の漂白剤は、洗剤も入っているので、飲用に適さない。)

 飲用にしていいのるのは、衣料用のハイターの方だ。ブリーチというのもある。(上のキッチンハイターと似たデザイン。まぎらわしい。)


  

 作り方は、下記にある。ちょっと長い。
  → 非常用の飲み水をつくる

 ともあれ、いざというときは、この方法で風呂の汲み置き水を使えるわけだ。

 p.s.
 なお、安全性については、下記ページに説明がある。(お手ふきなどの消毒用だが。)
  → 次亜塩素酸水の作り方

 ※ 風呂の汲み置き水がなければ、雨水を使うといい。
   いずれにせよ、サバイバル術だ。



 【 関連サイト 】

 サバイバルごっこについて本格的な記述を知りたければ、下記がおもしろい。(有益というのとは違うが。漫画だし。)
  → サバイバルヤルオ(あらすじ)
  → サバイバルヤルオ(目次)
  → サバイバルヤルオ 第一話

  ※ 読むのにはものすごく時間がかかる。小説 10冊分以上かも。
 
posted by 管理人 at 23:38| Comment(5) |  地震・自然災害 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
煮沸して漉すのが一番簡単だと思います。
なおアルコールの殺菌作用は塩や砂糖と同じく浸透圧を伴う脱水です。
Posted by 京都の人 at 2016年05月12日 07:09
> 煮沸して

それ、書き忘れていた。本文は
「ガスも電気も通らなくなっている」
という前提での話でした。
Posted by 管理人 at 2016年05月12日 07:27
紹介のページで、6リットルの水に対して2、3滴の次亜塩素酸(HCLO)で消毒出来るとあった。もしものときは、活用します。
Posted by senjyu at 2016年05月12日 22:43
たき火でもして,それに水を入れたやかんや鍋をかけるというのも比較的簡単じゃないかと思います.

阪神大震災の時,被災者が暖を取るために全壊してしまった自宅の柱など持ってきてキャンプファイヤーしたとかいう切ない話を思い出します.当人曰く,「燃やすものはナンボでもある」と.....
Posted by 大学教員 at 2016年05月13日 01:46
管理人さんの紹介したページにありますヨードチンキの使う方法も書いてもいいのでは。
ヨードチンキの消毒薬はなくても、風邪やインフルエンザ予防用のイソジンうがい薬は備えてる家庭は多いと思います。
ただ、イソジンの有効ヨウ素は1ml中7mgと濃度は0.7%なので、そこのページの量の4倍にする必要はあるでしょう。
Posted by RFT at 2016年05月13日 05:36
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