──
地震でガタガタになった熊本城を修復しよう、という動きがある。天守閣まで直すと、100億円を突破する。また、石垣の組み直しは、かなり困難だ。
文化庁担当者は「作業の安全確保が第一の問題」とした上で「櫓ならば、土石に交じっている部材を慎重に外さねばならないし、その上で石垣を組み直し櫓を復元する方法を考えなければいけない」と説明する。
熊本城の修復費用は百億円を超えるとの見方が強い。災害復旧の場合、特別史跡の石垣や、重要文化財の建造物は国の補助率がかさ上げされるが、問題は残りの財源だ。
( → 東京新聞 2016年4月26日 )
広島大大学院の三浦正幸教授は「国の重文なので元の材料を拾い集めて作り直すのが原則」という。気の遠くなる話である。石垣は敵が登るのを防ぐ「武者返し」という特殊な石組みで、大阪城、安土城、江戸城なども滋賀県坂本の南にある穴太村出身の穴太衆(あのうしゅう)と呼ばれた石工専門家集団が造った。
その末裔である穴太衆頭15代目の粟田純徳・粟田建設社長は「元の形に戻すのは難しい。石組みの伝統技術を持つ職人が不足し、石垣だけで修復に10年はかかるのでは」と話す。
( → J-CASTテレビウォッチ 2016/4/20 )
さらに大変なのは石垣だ。熊本城の石垣は、安土城などの建築にも携わった近畿の石工集団「穴太衆(あのうしゅう)」が築いた。裾の傾斜は緩やかで上部で強く反る「武者返し」には高い技術力が必要で、穴太衆の子孫で第15代石匠の粟田純徳さん(大津市)は「この反りを出すには以前とまったく同じように石を積まなければならない。崩れて石が割れたりしている状況では相当難しいと思う」と話す。
広島大の三浦正幸教授(城郭史)は、修復には10年以上、修復費は天守閣を含めれば200億円以上、天守閣を除いても20億〜30億円かかるとみる。
( → 熊本城修復、いばらの道 西日本新聞 2016/04/25 )
「重要文化財の櫓(やぐら)一つを再建するだけでも5〜10年。石垣修復を含め、全体で200億〜300億円あっても全然足りないだろう」。小田原城の石垣復元に携わってきた諏訪間(すわま)順・小田原城天守閣館長はこう予測する。
石垣の修復には、崩落した石を拾い集め、ジグソーパズルのように並べ直す困難が伴う。
……
姫路城管理事務所の担当者は「もし真っ昼間に地震が起きていたらと思うと、背筋が凍る。姫路城でも石垣の真下を多数の観光客が歩いている。決して、ひとごとではない」と話す。
( → 朝日新聞 2016-05-02 )
上の情報からわかることは、こうだ。
・ 天守閣の再建には莫大な費用がかかる。全部込みで 200億円?
・ 石垣だけでも大変だ。30億円。10年。
・ 石垣は完全復元はできそうにない。石が割れたりしているので。
・ 将来また地震が来ると、崩れて、人的な被害が出ることも。
以上を踏まえた上で、「熊本城を復元するな」と提言したい。金もかかるし、危険だからだ。
では、かわりにどうする? 「高コスト」と「危険」という問題を解決する案を出せばいい。つまり、「低コストで安全」という案だ。
それは、こうだ。
「石垣を基本的にはコンクリートで作る。その表面に、厚さ 5ミリメートルぐらいの石板を接着する」
これなら、安価で、簡単で、安全だ。
・ コンクリなので、うまくやれば、地震でも崩れない。
・ 石板が剥がれても、小さいので、大被害は生じない。
・ 近代工法なので、安価だし、早急に完成する。
難点は、「昔のままではなくなる」ということだが、仕方ない。崩れた時点で、昔のままではなくなっている。また、石は部分的に破損しているので、元通りになるはずもない。
そもそも、石造りの石垣なんて、特に重要性はない。元のままあるのならともかく、再建するときに、ことさら元通りにする必要はない。木造建築なら、木造で復元することは大切だが、石造りの石垣なんて、見た目が元と同じなら、それでいいのだ。どうせ中身は見えないのだから。
それより何より、将来の危険をなくすことの方が、重要だろう。今のままでは、「地震で崩壊しかねない」ということで、観光客が来ないかもしれない。また、石垣のそばは、接近禁止になるかもしれない。
それよりは、近代工法で、安全な石垣を作る方が、あらゆる意味で好ましい。
私はそう提言したい。
( ※ 絶対に、というほどではないが。一案として。)
[ 付記1 ]
櫓や天守閣は? 情報はこうだ。
今回の地震で五間櫓が石垣まで崩れ全壊、北十八間櫓が倒壊、05年に復元された飯田丸五階櫓は1列の石積みにかろうじて支えられている状態だ。
( → J-CASTテレビウォッチ 2016/4/20 )
1877年の西南戦争で焼失し、1960年に再建された天守閣も石垣が崩落して傾いている。
( → 毎日新聞 )
まず、石垣もできていないのに、石垣の上の櫓や天守閣のことを言うのは、早すぎる。石垣ができてからの話だ。つまり、石垣を元のように再建する 10年後から、さらに先の話だ。
( ※ 私の提案の方法なら、もっとずっと早くなるが。)
天守閣は、損壊が大きくないのであれば、全面修復(総額 200億円)ではなく、簡単な修復でもよさそうだ。その場合、天守閣の内部に人間が入ることは、危険なので禁止されそうだ。
では、熊本城の天守閣の内部とは?
天守閣の内部は現在、熊本市立熊本博物館の分館となっており、肥後歴代藩主の武具や調度品のほか、西南戦争の資料などを見ることができます。
( → 熊本城天守閣 )
画像は下記だ。
→ Google 検索
あんまりたいしたことはないですね。観光客の数も少ないようだ。閉鎖しても、構うまい。
なお、別途、本丸の内部が公開されている。
→ 熊本城 本丸御殿大広間の内部:熊本城観光体験記
こっちの方が、見る価値がありそうだから、こっちがあれば構うまい。また、こちらは、特に大きな損壊はなかったようだ。
→ 熊本地震で、熊本城本丸御殿には、損傷がありませんでしたか?
熊本城(天守閣)は、観光資源としては、外から眺めるのが主体だ。だったら、内部には入れなくてもいい。さっさと瓦などを修復するだけでいいだろう。
石垣も、見た目が同じで、安全度が高ければ、それでいい。近代工法で修復すればいいだろう。どうせ元通りにはならないのだから。
( ※ 歴史的な遺産としての意義はすでに失われた。……壊れた石垣に限っては、だが。他の石垣は、そのまま価値がある。)
[ 付記2 ]
「できるだけ元通りに復元するべきだ!」
という歴史オタクの意見は、わかる。別に、それを否定しようとは思わない。
ただし、石垣に限っては、安全度を優先した方がいい。将来、人的被害が出て、小さな子供が死んでしまうかもしれない。あるいは、修学旅行の中学生が死んでしまうかもしれない。それだけは、何としても避けたい。
それよりは、熊本城がコンクリート製であるのを、木造にして再建したい。その方が大事だろう。
ただ、木造で再現するには、図面や工法など、いろいろと研究する必要がある。設計だけで 10年以上かかりそうだ。
そこで、将来の「木造による再建」を念頭に置いた上で、当面は簡単な修復だけにした方がいい。つまり、200億円もかける修復(コンクリートのままの修復)は、やめた方がいい。
それが私の見解だ。
[ 付記3 ]
元の石を使って復元したくても、元の石はすでに経年劣化している可能性がある。数百年の間に、寒暖と風雪と日光にさらされて、表面も内部もかなり劣化しているかもしれない。実際、今回の石の一部は、砕けてしまったようだ。砕けていないものも、今回、崩壊の衝撃で内部にひびが入っているかもしれない。
長い時間の経過を考えると、元の石は脆くなっているはずなので、再利用はお薦めできない。安全性を考える限り、元の石を使っての復元はやめた方がいいだろう。
( ※ コメント欄には、安全性をガン無視した意見も来ているが、私は懐古趣味より人命優先という方針です。)
【 関連サイト 】
崩れた石垣の画像 一覧
→ 熊本城 石垣 - Google 検索
単純に、現行のコンクリート造の状態で再建するより、わざわざ木造にして再建したほうが期間もかかるし、費用もかかると思いますが、どうでしょうか?
石垣の件は賛同しますね。やはり安全性や費用を考慮すると。
それができるなら簡単だろうし、200億円もかからないでしょう。200億円もかかるのは、全部取り壊して、作り直すからでしょう。
耐震化だけで済むなら、簡単だし、金もかからないし、議論にはならないと思いますよ。それができないから、議論になる。
木造については、下記に議論があります。
→ http://matome.naver.jp/odai/2144487949372262001
従来のコンクリの建物を壊して木造にするのは、コスパが悪いが、それでも「木造にしたい」という意見がある。
熊本城の場合は、どっちみち壊れて再建するらしいから、それなら木造の方がよさそうだ。
木造の美点は、観光資源になること。
あと、寿命が長いこと。コンクリだと、100年ももたないが、木造だと、数百年ももつ。姫路城は、400年間ももっている。
難点は、コストがかさむこと。ただし、観光資源としての魅力が上がるから、拝観料の値上げで回収することも可能かもね。
ま、一長一短です。私としては特に木造を強力に推奨するわけではありません。本項の主題は、「何かをしろ」ではなくて、「何かをするな」です。
最終的に何をするかについては、人々の議論に委ねます。
多少修復して耐震補強工事を施す位で済めばよいのですが?どうやらそうはいかないようですね。
本項の提案に従えば、早急に熊本城が観光資源として再開されます。
一方、現行の案だと、10〜20年間は熊本城は閉鎖されます。
どっちが熊本県民にとって役立つか、考えてみましょう。
10〜20年後に熊本城が再開されても、自分が死んでいる(もしくは隠居している)から、もはや手遅れだ……という高齢者はいっぱいいますよ。
無駄とか合理的とかは、仮設住宅を論じたときに使った言葉です。あなた、仮設住宅と熊本城を、ゴッチャにしていますよ。
安全性の高いコンクリートなら、愛と優しさが感じられるかもね。
もっとも、見た目は同じなので、区別できないが。透視能力のある超能力者なら別だが。
あとね。熊本城本体は、コンクリートなんですよ。それを今度は木造にしよう、とも言っている。
次の二通りを対比。
・ 見えないところがコンクリの石垣と、見えるところが木造の天守閣。
・ 見えないところが石の石垣と、見えるところがコンクリの天守閣。
あなたの理屈じゃ、どっちがいいの?
が良いです。
この心境は分からないだろうな…
ところで下記には答えてもらえませんか?
>そのような感情は持ってはいけないですか?もしくはそのような感情を持つ人々をケアするのは無駄ですか?
石が経年劣化しているので、再利用は不可能だろう、という話。
実はうまい方法がある。一部だけ、本物の石を使って、そのそばに深い穴(石と石の隙間)を見せる。深い穴があるので、その穴ゆえに、奥行きがわかる。だから見た人は、「奥行きがあるから、これは本物の石だな」と思う。
しかし、そういうのは、全体の1割ぐらいしかない。残りの9割は、石板だ。だけど、そのことは、わからない。すべてが本物の石だと思う。
錯覚を通じて、すべてが本物だと思い込ませるわけ。手品みたいなものだ。
こんなもん10年もすれば、剥離し始めてそれこそ多数の人命を奪うのでは?
コンクリを張り付けるなんていったいどれだけの耐久年数があるのでしょうね?
あと、耐用年数は、それほど心配しなくていい。50年か 100年おきに、少しずつ張り替えればいい。張り替えは簡単です。
耐久年数が心配だったら、超高層ビルの外装の心配でもした方がいい。地上 300メートルから、外装材が落下してくるかもしれないぞ……と心配するといい。
「天が降ってくるかもしれないぞ」
という心配もした方がいいだろう。(故事成語)
だったら、接着とは別の方法を取ればよい。
石材をコンクリートに接着するかわりに、金具で支える方法もあります。
→ http://www.kyowa-concrete.co.jp/seihin/090ekwall/090ekwall.html
まあ、いろいろあるけど、最終的には、プロの判断による。私としては、「これでできるだろう」と思うが、プロが駄目だというのなら、無理に言い立てるつもりはない。
実行するかどうかは、先の話で、とりあえずは、候補を示しただけです。そのあと、実行するかどうかは、別の話。
提案したからといって、その提案を必ずしもそっくりそのまま実行する必要はない。捨ててもいいし、少し変えて実行してもいい。
であれば、プロの判断により石積みでの復元になっても異存は無いということですね。
そりゃそうですよ。私は別に自分の意見をゴリ押ししたいわけじゃない。とりあえずアイデアを出しただけです。他人の意見も十分尊重します。
この件はもともと本文中に書いてあります。再掲すると:
> ( ※ 絶対に、というほどではないが。一案として。)
──
あと、そもそも最初から、私は決定権は皆無です。異存を言う資格すらない。
現在、名古屋城天守閣の木造復元構想が持ち上がっています。総事業費は473-504億円とのこと。熊本城では石材を貼り付けるにしろ石垣復旧の工事費用も少なからず必要です。
名古屋城の場合、木造復元で拝観料を500円から1000円に値上げ、更に年間入場者数も380万人から440万人に増加するとの予測をもとに財源の皮算用を弾いています。これでも十分大風呂敷なわけです。
翻って熊本城の場合を考えると石垣の完全復旧工事にしろ、木造復元にしろ名古屋城の事業費を超えるのでは、と推測します。
熊本城の年間入場者数(H24年度)が150-160万人であることを考えれば、投入事業費に見合った便益を得るのは難しいんじゃないかと。
熊本城がなくなると、熊本は観光地の目玉がなくなるので、宮崎とか大分とかと同様になり、観光客からスルーされてしまいます。それはまずい感じ。
便益がプラスどころかマイナスである防潮堤の建設費が 1000億円ぐらいですから、東北の大震災のほんの一部でも、熊本の震災のために使って上げるといいでしょう。
少なくとも、仮設住宅みたいに、2年後には消えてしまうもののために数千億円を投じるよりは、ずっとマシです。仮設住宅の場合、建設のみならず、解体のためにも、200万円程度が必要です。究極の無駄かな。「穴を掘って埋める」かわりに「建物を建てて解体する」わけ。ただの無駄遣い。
→ http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160505/k10010509781000.html
2015年度に177万人が訪れるなど国内有数の観光地です。
「行ってよかった!日本の城ランキング2015」 日本の城ランキング1位は3年連続で熊本城!
http://tankan.blog.jp/archives/42688806.html
TVニュースの解説者が石垣の石1つ1つにどの石がどこに置かれているか管理されていて、
石そのものが国の重要文化財になっているようです。復元するのはジグソーパズルを
組み立てるようなものだと言ってました。
修復費用に300億円も掛けるのなら、被災者のために使った方がよいと思うし、
国の重要文化財なので国としては何らかの修復せざるを得ないのですが石垣を
コンクリートで再建しては、国の重要文化財としての価値がなくなりますね。
熊本市が熊本城の復旧支援金を受け付けていて、日本財団は4月に30億円を
寄付すると発表。26日までに1713万円が集まったようです。
次の記事がありました。
『30日に城を視察した土木学会の広瀬典昭会長は「石垣の復元は可能だが、
元に戻すだけでいいのか。耐震補強も考えないといけない」と話す。』
因みに日本の城ランキング3位の姫路城(世界遺産)に行ったことがありますが
見事なお城でした。
それはそうだけど、石で作り直しても、似たようなものでしょう。昔からある文化財ではなく、平成の建築物になります。……ま、石はそのまま使うのかもしれないが、それならそれで、今度は強度不足という問題が発生しそうだ。
歴史性か安全性かの、二者択一になりそうだ。
ま、排反的なので、難しいところ。
そもそも粉砕している石が多いので完全に元に戻すのは困難です。
文化遺産とレプリカは似てないと思いますが。
鹿苑寺を含む京都市のたくさんの古寺が登録されています。鹿苑寺はそのうちの一つとして登録されていますが、ここでは、庭園を含む寺全体が登録されているわけです。金閣という建物が単独で登録されているわけではありません。鹿苑寺に設置されているオマケふうの扱いですね。
Wikipedia によると、文化財とされているのは、「絹本著色足利義満像、大書院障壁画ほか(重要文化財)、庭園(特別史跡、特別名勝)」とのことです。金閣は含まれていません。あれは昭和時代のニセモノです。
世界遺産(世界文化遺産) 鹿苑寺(金閣寺)/京都府ホームページ
http://www.pref.kyoto.jp/isan/kinkaku.html
『金閣寺は世界遺産ではありますが、「国宝」ではありません。』
『金閣寺は世界遺産ではありますが、意外なことに国宝ではありません。かつては国宝に指定されていましたが、昭和25年7月2日放火により焼失しています。昭和30年に再建されましたが、新しさゆえに国宝とはなりませんでした。ただ再建は、明治時代に解体修理された時に作成された、詳細な図面や写真などを元に忠実に復元されたため、世界遺産として、その美しさの価値は認められたというわけです。』
古都京都の文化財 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E9%83%BD%E4%BA%AC%E9%83%BD%E3%81%AE%E6%96%87%E5%8C%96%E8%B2%A1
舎利殿は、イメージ画像として、Wikipedia の項目の画像に使われているだけです。お間違えなく。
「画像は参考イメージです」
というやつ。
> 世界遺産として、その美しさの価値は認められたというわけです。
それは、知恵袋にある、素人の与太です。信じるべからず。
そもそも、再建前の金閣は、金箔もはがれ落ちて、ぼろぼろであり、ちっとも美しくありませんでした。ただのピカピカのイミテーションの方です。混同するべからず。
寺の若者が(発狂して)金閣寺を燃やしてくれたおかげで、現代の金閣寺は、たくさんの観光客を迎えることができているのです。本物よりは、観光資源としてのイミテーションの方が大事だ、という例です。
※ 発狂した、という点は、ググれば見つかる。例。
→ http://kokoro.squares.net/?p=1671
http://whc.unesco.org/en/list/688/
──
京都府の公式サイトはここ。
http://www.pref.kyoto.jp/isan/kinkaku.html
引用すると、
> 金閣は舎利殿として建てられたもの。鏡湖池に臨む三層の楼閣は二層・三層に金箔をはった室町期楼閣建築の代表的例。庭園は特別史跡・特別名勝に指定されている。
「庭園は……指定されている」とあるので、それ以外は何にも指定されていない、と解釈していい。舎利殿が何かに指定されているとしたら、そう書いてあるはず。
http://whc.unesco.org/include/tool_image.cfm?src=/uploads/sites/gallery/original/site_0688_0008.jpg&id_site=688
古都京都の文化財|世界遺産リスト|世界遺産活動|公益社団法人日本ユネスコ協会連盟
http://www.unesco.or.jp/isan/list/asia/kyoto/
http://bunka.nii.ac.jp/special_content/hlink3
> 間違った情報を掲載している
いや、単に「舎利殿は重要文化財だ」とは書いていないだけです。特に何も書いてない。参考イメージ画像を掲載しているだけです。
たぶん、庭園の方を示しているのだ、というつもりでしょう。舎利殿はついでに移っているだけ、というわけ。観光客がついでに映っているのと同様。観光客が映っていても、観光客は文化財ではないが。
素人の与太と指摘された、内容と同じです。
『工事にともない、京都大学の村田・赤松両教授、府教委の後藤技師など古建築の権威が、明治期の修理の際に作成された詳細な図面や古文書・焼損材に基づき、軸組・内部造作・柱間装置などの様式を決定していく。また、多くの建築学者や文部技官の協力を得て、後世の修理で創建当初の姿を失っている個所を排除し、創建当時の姿に復原する。』
北山 鹿苑寺 金閣|文化財の修理の現場から|京建労
http://www.kyokenro.or.jp/bunkazai/1998/01/post-10.html
> 素人の与太と指摘された、内容と同じです。
文化財と記されていません。
素人の与太と指摘された内容とは全然違います。
嘘書いちゃ駄目ですよ。
文化庁の文化遺産オンラインも嘘と言うのですか。
『明治期の修理の際に作成された詳細な図面や古文書・焼損材に基づき』
の記述は、ほぼ同じ内容です。
舎利殿は重要文化財ではないのは正しいですが、文化財でない参考イメージを国のHPが掲載すると思わない。私を嘘呼ばわれるするのは構わないのですが国の公式サイトを否定するのは何故ですか。
これはただの「サイトの名前」ですよ。
「Seesaa ブログは、沖縄のシーサーと違うじゃないか」
と文句を言うようなもの。あるいは、
「毎日新聞は毎日発行していないぞ。休刊日があるじゃないか」
と文句を言うようなもの。
そもそも、舎利殿は「文化財の修理」じゃありません。別に修理していない。サイト名称は関係ない。
修理と再建は違うものだと言うことですね。それは、理解しました。
ほぼ毎日新聞が正しい名称ですかね。
→ http://j.mp/1WfAA0y
世界遺産だけど国宝ではない金閣寺
http://yamapink.lolipop.jp/post-539/
・ 世界遺産の対象は、京都の古寺群。個別の建物の一つ一つについては言及されていない。
・ 再建された舎利殿は、文化財ではない。
以上は明白です。
「世界遺産だけど国宝ではない金閣寺」
なんていう与太を書いている素人は、金閣(建物)と金閣寺(全体)を混同していますね。混同しないようにしてください。
ただのイミテーションが世界遺産になるはずがないでしょ。
ユネスコの公式サイトは、「金閣寺」という寺全体を示すために写真を示しているだけであって、個別の建物については言及していません。
あとね。UNSESCO というのは誤記で、これも、まがいものみたいなもの。
鹿苑寺のWikipediaのページを読み直しました。
『舎利殿は室町時代前期の北山文化を代表する建築であったが、昭和25年(1950年)に放火により焼失し、昭和30年(1955年)に再建された。平成6年(1994年)にユネスコの世界遺産(文化遺産)「古都京都の文化財」の構成資産に登録されている。』
世界遺産の構成要素かどうかは、別の話題なので、本項に書く必要はありません。たぶん「対象外」です。構成要素は、「鹿苑寺」のような寺単位であって、寺の内部のひとつひとつ建物は構成要素の対象からは外れています。(議論の対象外。)日本ユネスコ協会連盟の回答は、たぶん門前払いでしょう。
ま、そうであろうとなかろうと、今回の話題とは関係ないので、私の方から門前払いにします。関係ないことなので、書かないでください。
京都府観光振興課 各位
下記のサイトでは、金閣(舎利殿)は世界文化遺産と記されています。
世界遺産(世界文化遺産) 鹿苑寺(金閣寺)/京都府ホームページ
http://www.pref.kyoto.jp/isan/kinkaku.html
金閣(舎利殿)は再建されたので文化財ではないと指摘される方がいました。
下記の内容は、正しいでしょうか。
(1) 金閣(舎利殿)は火災で焼失したものを再建したものでイミテーションであるので
文化財としての価値は全くなく、文化財ではない。
(2) 鹿苑寺は世界遺産の構成資産であるが金閣(舎利殿)はイミテーションであるので
世界遺産からは除外されている。
[回答]
ご質問いただいた件につきまして、
京都府教育委員会文化財保護課、
京都市文化財保護課に確認いたしました。
ご指摘の通り、復元された金閣(舎利殿)は、
文化財の指定を受けておりません。
しかし、世界遺産の登録につきましては、
鹿苑寺(金閣寺)の庭園が特別名勝に指定されていることから
構成遺産に選定されたそうです。
名勝とは、芸術上また観賞上価値の高いものが指定されるもので、
鹿苑寺(金閣寺)は建造物を含む景観が評価されているそうです。
名勝ではなく特別名勝として指定されたのには、
復元されたものではありますが金閣(舎利殿)の存在が大きく、
世界遺産から除外されるべきものではないそうです。
<参考まで>
(1)に関して
○金閣(舎利殿)は、
昭和4年の国宝保存法施行により、(旧)国宝に指定されていたが、
昭和25年に消失をうけて(旧)国宝の指定を解除された。
○現在の金閣(舎利殿)は、明治の解体修理の際に書き留めた
図面を元に精密に復元したもの。(昭和30年に完成)
文化財保護法による文化財の指定はされていない。
(2)に関して
○「古都京都の文化財」は、世界遺産の登録基準のうち、
以下の基準を満たしたとされ、世界遺産に登録された。
※ (公財)日本ユネスコ協会連盟(http://www.unesco.or.jp/isan/decides/)
(2) ある期間を通じてまたはある文化圏において、
建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの
発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
(4) 人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、
技術の集積または景観の優れた例。
○「古都京都の文化財」は、
国宝建造物があるか、もしくは庭園が特別名勝に
指定されているもので構成されている。
○鹿苑寺(金閣寺)は、庭園が特別名勝に指定されていることから、
「古都京都の文化財」の構成遺産となっている。
○鹿苑寺(金閣寺)の庭園は、復元された金閣(舎利殿)を含む
景観が評価されて昭和31年7月に特別名勝に指定された。
京都府観光振興課
※ このコメントは無視してください。
熊本城の石垣についてですが、画期的なアイディアではないかと思いますが、文化庁およびその背後にあるユネスコがそれをOKしないのは確実です。
イコモス(ユネスコの諮問機関)採択のヴェニス憲章に日本も批准しているので、そうしたコンクリート板による復興は特別史跡の熊本城では当然ながら不可です。また、遺跡はいわゆる廃墟であるのですから、立ち入る場合はそうした崩落の危険があることを十分理解しておくことが重要です。
城址公園として開放している限りは、観光客の安全には配慮する必要がありますが、損傷した遺跡修復についての場合は、見学者の安全は最重要ではなく、あくまでも遺跡の修復と保全が最重要になってきます。今後も崩落の危険性があるのであれば、見学者の安全より遺跡の修復復元と保全を最優先するでしょうから、熊本城の城址公園内の入城を今後制限する可能性もあるでしょう。
通りすがりのため、返信不要です。
熊本城(天守閣)は、もともとコンクリの再建物であり、文化財でも何でもないので、文化庁もユネスコも関係ありません。
> 特別史跡の熊本城
熊本城は特別史跡じゃありません。熊本城跡という跡地が特別史跡になっているだけです。Wikipedia にそう書いてある。
今回崩落した石垣は、文化財ですが、もはや失われてしまったので、現状では存在しないことになります。同じ材料を使って再建しても、再建物の扱いでしょう。
> 修復復元
修復復元と言えるかは、疑問です。本体が残っていて、部分が欠落しただけなら、修復復元と言えますが、今回は、本体そのものが崩れてしまっています。元の配置に戻すことも難しそうだ。石の位置を記録していたわけでもなさそうだし。おおまかに見当を付けて、「たぶんこうだろう」というふうに修復するわけだが、当てにならない。
元の部材を転用した再建と見なした方が妥当でしょう。
レス1項目
“熊本城の石垣についてですが”とレスしましたように、石垣について述べさせていただきました。
レス2項目
熊本城は熊本城跡として特別史跡に指定されています。特別史跡など史跡指定とは露出した礎石や石垣、埋蔵文化財も含む学術上特に価値のある遺跡について指定するものです。通常は姫路城でも同様に建物を除く土地つまり広域にわたる城跡に対して指定されるものです。
特別史跡指定基準については「昭和二十六年文化財保護委員会告示第二号(国宝及び重要文化財指定基準並びに特別史跡名勝天然記念物及び史跡名勝天然記念物指定基準)」(http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/k19510510001/k19510510001.html)を参照してください。
レス3項目
写真が多く残されているため、それを解析しながら元のとおり積みなおす作業が行われます。その作業の指南についてはその方法で修復をした小峰城石垣修復の担当技術者が支援して下さる予定です。
>修復復元と言えるかは、疑問です。
修復・復元といえるものです。出鱈目に谷積みや練積み(セメントで接着してしまう積み方)にしてしまうようであれば、おっしゃるようにもはや復元ではありませんが、伝統的な技術を使用して全く元の位置に積みなおすのであれば、元に復すという「復元」であっています。実際に、痛んだ石垣を一旦解体して元通り積みなおす修復工事はどこのお城でもたまに行われています。
遺跡では倒壊したものは文化財保護法および関連規則に基づき、可能な限り元に戻すのが原則です。ただし、あらゆる手を尽くしても元に戻すことが不可能である場合(火災による焼失、現状をとどめないほどの破損)は文化財・史跡指定を解除される場合もあります。熊本城の場合は、文化財・史跡指定解除に至るまでの損傷具合ではないため、倒壊した部材を回収して調査し、元に復されることになります。
熊本城の再建に関しては経済効果からみてもいずれはすべきでしょう。
金がかかるとはいっても、うまスタ(KKウイング)は総事業費400億以上なわけですし。
熊本城が地元の象徴みたいな認識なら、修復には30・200億円かかることを県民に知らせて県民投票でもして民意を問う方がよいと思います。制度的にできるかはわかりませんが。
 ̄ ̄
《 熊本城 石垣の復旧費用354億円 熊本市が試算 》
一連の地震で大きな被害を受けた熊本城について、熊本市は復旧にかかる費用が354億円に上るとする試算をまとめました。
熊本城ではおよそ50か所で石垣の崩落が確認されるなど、石垣全体の3割に当たる2万3600平方メートルで積み直しが必要とされていて、熊本市が試算した結果、復旧にかかる費用は354億円に上るとしています。
そのうえで大西市長は、熊本城の復旧には長い期間や高い専門技術が必要だとして、石垣や城にあった文化財、それに建造物などの修復を国の直轄事業とすることや、崩れた石の移動なども国から財政的な支援を受けられるよう要望していることを説明しました。
大西市長は市議会のあとの記者会見で、重要文化財に指定されている建物は時間をかけて修復する必要があるとした一方で、天守閣など戦後復元された建物は、早く修復できる可能性があるという認識を示し……
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160610/k10010552521000.html
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石垣は全部新たに作り直した方が安上がりだろうね。最も肝心の天守閣は戦後復元されたものだ。だったら石垣だって、ね。
市民などの寄付で、宇土櫓を移築するくらいで、いいのでは。
『文化財(ぶんかざい)は、. 広義では、人類の文化的活動によって生み出された有形・無形の文化的所産のこと。』
文化遺産とも言うのかな。で、
『それはそうだけど、石で作り直しても、似たようなものでしょう。昔からある文化財ではなく、平成の建築物』
という言い方からすると
問題は「復元したものは文化財ではない」という命題は真であるか、ということでしょう。
結論から言うと、「復元したものも文化財である」です。
UNESCOが金閣寺を文化財として認めているのもそうういうことだと思います。ワルシャワの旧市街はWW2で破壊されたのですが、その後建物などが復元され復元行為も含めて世界遺産に登録されています。
又、文化庁は文化財の復元に指針等を持っています。単純な建築物としては扱われません。
国宝の指定はあくまで文化財保護法に基づいて行われるものです。その指定に外れるからといって上記にある「文化財」でなくなるわけではありません。
国宝、重要文化財、登録有形文化財など、この法律だけで定義する有形文化財だけでも複数の種類があります。
当然に金閣は文化財なのです。東京タワーですら文化財なのです。文化的素養があれば分かることです。
それでも絶対に不可能な場合に限り、管理人さんの言う通りのコンクリでも何でもで再建すれば良いと思う。
一通りやり取り見てるとお金の話ばっかりで、少しだけ誇りやアイデンティティが出てきてたけど、俺はその「誇りやアイデンティティ」こそ何よりも守るべきだと思う。
お金がかかるなら少しずつ時間をかければ良い。
それに現代技術で復元することで失われる「伝統技術」はどうなる?
簡単にコンクリで作ったら、ただでさえ容易ではない「昔ながらの石垣造りの技術」は廃れる一方だ。
もちろん、(安全性やその他の事を無視して)全てを完璧に元通りにするべきとは言わないが、技術の継承という意味でも、可能な限り元の技術・工法でやるべきだと思う。
図面や文献だけで継承するのと、実際に作りながら継承していくのでは、やっぱり違うよ。
それに、ある意味今回の熊本城を実験台にすれば、今後いろんな再建方法・技術が浮かぶかもしれないし、ほかのお城で同様の事例が起きた時の参考にもなる。
確かに、この不景気で潤沢な資金があるわけでもないから、何百億円もかけて復元するのはいかがなものかと思われるのもわかるが、日本の航空産業を見てわかるように、失われた技術を取り戻すのはかなり難しいことだと言うことを考えて頂きたい。
都会の道路の高架橋なんて1kmで100〜200百億円とかするので、熊本城の復元なんて高架橋を5km分くらいの費用にしかならない。でも管理人は都会にお金を使うのは何も批判しないが熊本城(地方)に使うのは無駄と言う。
東京でスーパー堤防に無駄金を投入するのは駄目だ、と最新項目で書いていますよ。
http://openblog.seesaa.net/article/440317998.html
空き家に無駄金投入するのも駄目だ(全国で)、とも書いていますよ。
http://openblog.seesaa.net/article/440320421.html
地方か都会かは関係ない。
他人の金を俺様に寄越せ、という注文をする人は、地方の人だけだ、ということでしょう。だから、地方の人だけが、本ブログに文句を言う。
以下、引用。
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地方交付税交付金は都道府県や市町村の財政基盤の弱い自治体に交付される税金であり、東京23区に住んでいる人はこの恩恵を受けていない。
東京23区以外の別の自治体で見てみると、……高知県本山町民の場合、高知県が年間1742.99億円(一人当たり約24.1万円)、本山町が18.00億円(一人当たり約51.4万円)貰っているので、一人当たりに換算すると年間約75.5万円の交付を受けている事になる。
→ http://j.mp/2ahoUqL
──
p.s.
私は「熊本城に金を使うな」と言っているわけじゃないので、お間違えなく。むしろ「金を使え」と言っています。
→ コメント欄 2016年05月05日 18:46
熊本城を、観光資源として復元することには、賛成しています。ただ、莫大な金を浪費するな、と言っているだけ。
まあ、(過激な)タイトルだけ読んで、本文を読まない人が、怒り狂っているのかも。
熊本城は特別史跡です。また江戸時代から残る建物は重要文化財です。先人たちから引き継いだ、かけがえない財産。そして熊本の人たちにとっては郷土の誇り。いくら費用がかかっても、年月がかかってもいいので、完全に修復すべきです。
→ http://openblog.seesaa.net/article/440417693.html
> いくら費用がかかっても、年月がかかってもいいので
本当にそう思っているのなら、自腹でやるべき。それなら、誰も文句を言いません。熊本県に特別増税をして、500億円ぐらい増税して、その金で建設するのなら、誰も文句を言いません。
ちなみに、名古屋城や江戸城の場合、地元で資金を負担するはずです。熊本だけが他人の金を当てにするのなら、それは乞食根性かもね。そこが問題となっている。
「建設するか否か」ではない。「その金を自分で払うか否か」です。
あなたは「いくら費用がかかっても、年月がかかってもいいので、完全に修復すべきです」と言っているが、それは、口先だけ。本当は、こうです。
「他人が金を出してくれる限り、いくら費用がかかっても、年月がかかってもいいので、完全に修復すべきです。どうせ他人の懐が痛むだけだし。……ただし、自分で金を出すのなら、びた一文出したくありません」
これが本音なのだから、そう語るべき。
余所者がああだこうだ言うのは勝手だけど、おこがましくもあるよね。
★安全に、というのはともかく、みんな、
低コストでコンクリで、というような
道をできるだけ選びたくないからこそ、
頭を抱えて知恵を絞ってるんであって、
そもそもの大前提を履き違えているのでは、
議論にも何にもならない。不毛。
★管理人は「天守閣はコンクリだぜ」
あの城もこの城も「コンクリだぜ」
「世界遺産は鹿苑寺全体であって、再建した金閣は何でもない」
そういう屁理屈遊びが大好きで、嬉しそうに
反論してはエンドルフィンをまき散らして、
単純なタイプミスまで、皮肉表現を200%
動員して、あげつらったりしてるだけ。
咬みつきたくてうずうずしてる犬の相手をする必要はない。
★ただし、
「文化財に対する配慮が足りない」
「崩してしまったら最後、元には戻らない」
「できるだけ元の材料で元通りに」
不思議な笑みを浮かべながら、文化財保護の立場を
主張して、こういう発言をする大学教授や
文化財保護団体の、いわゆる「識者」の皆様には、
それもまた、現状を無視した非現実的な偏向発言であることを、
厳重に抗議したほうがいい。
結果的には、どこかで折衷する以外にないのだから。
安全性よりも大事なものがあるのかないのか?
経済性とは即時的なものか、永続的未来を見たものか?
しかしこのブログの論者は、申し訳ないがたんにへそ曲がりで牽強附会で浅薄な知識を適当に繋いでいる感が否めない。
途中から読む気も失せてしまう内容のなさがつらいところだ。
例えばコンクリートは本当に安全と思っているのかな?割れたり溶けたり、鉄筋がさびたり、表面の石は剥落しないのか?そんなに安全なコンクリートというなら山陽新幹線の橋脚見てみると良い。もはや産業遺産といってもいい代物だが、イニシャルコストを経済的にケチったこともあって、半世紀たたずにボロボロで崩落している。しかもいざ災害となると、明石北部の伊川ふきんでは阪神大震災では崩壊している。材料も劣悪で橋脚内にはセメント袋や空き缶が入ってひどいものだった。
精度のバラツキのでやすいコンクリートは40年以上もすればこういうふうに悲惨だ。
それがコストの安い海砂を使っていても、いなくても日本のような多雨地域ではコンクリートには向かない。逆に維持が大変だわ。
だいたい重工業や鉱物資源や農業・漁業よりも観光が重要な産業になりつつある九州で、その核にならねばならない地理的中央の熊本城が、そんなちゃちな構造物のモニュメントなんて見たくもない。
全国にそう言う安全で経済的な創作模擬天守なら洲本・岩国・熱海・・・腐るほどある。
ほかにも、かつての名城の中途半端な歴史遺産への考えから創られた不完全な再現の城は岡山、福山、広島、小倉、中津・・・伏見、岐阜、墨俣、長浜、大坂、名古屋・・・きりがない。これらで本当に経済的価値があるのは、比較的出来の良い大坂ぐらいのものである。
人は安全よりも歴史と文化を見に来ている。安全というならフルフラットなバリアフリーな城?を作ればいい。
それが見たくなるなら、体育館の床が好きな人なのだろう。
お金が・・・安全が・・・といってはいるが、ようはへそ曲がりがその場限りの論理展開しているだけとしか思えない。
学問に対する真摯な態度や、教育的意味、地域の歴史と誇り、夢や祖先崇拝、復興への市民の願い・・・そういう大事なものと、安易にハき違えた経済性や安全第一のお題目と同列に扱うものではない。
熊本市や熊本県の人が自腹でやるというのなら、大賛成ですよ。どうぞ、やってください。
だけど、「必要だ、必要だ」と言い張るくせに、その必要な金を自分では出さずに、他人の金を当てにするようでは、泥棒と同じでしょう。
本項は、泥棒の良し悪しを論じているんです。文化の問題じゃない。文化の問題だというのなら、熊本の人の金でやればいい。熊本の全額負担とは言わないが、せめて半額負担はするべきだ。
なのに、費用の全額を国にまかなってもらおうとする。これではもはや乞食や泥棒も同然だろう。
でそういう状況を作ったのは東京の明治政府。
完全に熊本とばっちり。
姫路城並に戻したって罰当たらないんじゃないの?
たんに自分がちょっとだけ払ったと思いこんでる税金の使い方に不満があるだけの、ケチな人だったのかな?
熊本の文化財焼いた、鹿児島県人か明治に東京に流入した人のご子孫?そんなに熊本がお嫌いなのかな?
良いところだと思いますし、お城は感動するくらい清々しくて立派で、被害をなんとかしたいと普通に思う代物ですけど。
ともかく、大事な文化財を大事に守ることを金銭だけで、しかもおのれとは無関係ならいいが、身銭は切りたくないというさもしい根性から来た論理展開は説得力をどんなに持たそうとしても賛同が得にくいものだよ。
まるで「城なんて所詮観光のためのものなんだから中身なんてどうだっていい、外見だけ作れば出来上がり」とでも?
もちろん莫大な費用がかかるのはわかってる。だからと言って石垣をコンクリート?安全性?客も少ないし閉鎖しても構うまい?
コンクリートなんて…そんなものは城とは言わない。
熊本城はその昔、加藤清正公の普請以来ずっと守られてきた立派な文化財です。復元であろうと忠実に建て直したのだからそれは変わりません。
無理して修繕する意味が解らない
世界遺産登録もしかり
観光客目的で金儲けしか考えてない
地元の人の気持ち?
世界には今日食べるパンもない子供たちがいるのに
根底には自分さえよければとの思いが見えます
管理人の評価によればコンクリで固めておけば十分な者みたいだから、残すにはあたいしない技術のようだけどね。石工の方たちは無駄金使って、無駄な仕事をしていることになるね。コンクリ塗と一緒にされて哀れだね。