2016年04月25日

◆ エコノミークラス症候群 35人

 エコノミークラス症候群を発症した患者が 97人。うち、重症者が 35人。

 ──

 東日本大震災のときには、地震から一週間ぐらいたつとエコノミークラス症候群の発症者が急増した。だから、14日と 16日の地震から1週間あまりを経た 25日ぐらいにはエコノミークラス症候群の患者が発生しそうだ……という予想記事を書くつもりだった。
 ところが、予想記事を書く間もなく、現実に発症した人が多数出た、というニュースが報道された。
  → エコノミー症候群 97人に
  → エコノミー症候群、重症者は35人
 エコノミークラス症候群を発症した患者が 97人。うち、重症者が 35人だ。私の危惧していたとおり。

 ──

 私は前からこの危険性を指摘していた。だから、そうならないように、いろいろと提案した。
 「車中泊は駄目だ」
 「避難所から離れよ」
 「少なくとも一時的に疎開せよ」
 「危険地域は居住禁止にせよ」
 というふうに。しかし、こういう提唱には、反対者が多かった。
 「本人が離れたがっていないのだから、現地に留まらせよ。車中泊や避難所生活をそのまま継続させよ」
 というふうに。
 そして、その結果が、このざまだ。

 ──

 しかも、これで終わりではない。このあとさらに悪化するだろう。東日本大震災では、3400人の震災関連死が出た。
 さあ、どうする? このまま放置するか? それとも、エコノミークラス症候群が発生しないように、車中泊や避難所生活をなくすように、強力な施策を推進するか? 

 なお、少なくとも現状放置なら、患者は続出するだろう。そのうち死者もかなり出そうだ。
 私の予想は、こうだ。
 「地震で直接死んだ人は、これまで 49人だ( → 出典 )。一方、エコノミークラス症候群を含む震災関連死は、たぶん 49人を大幅に上回るだろう」
 つまり、地震よりも怖いのが、政府の無為無策だ。「現地から離れたくない」という住民の希望に添う形で、むざむざと多数の死者を出す結果になるだろう。

( ※ 心を鬼にして命を救うだけの勇気がないからだ。)



 [ 付記1 ]
 学校は一部で再開しているそうだ。ほとんどは連休いっぱい(5月8日まで)休校するようだが、一部では、25日ごろから順次再開するという。
  → 休校 287校、再開は大半がGW後か… : 読売新聞

 再開するのは、「学業の遅れ」を気にしているからだという。だが、遅れるとしても、たったの数日間だ。今週中に大あわてで再開する必要はまったくないのだ。なぜなら、夏休みを短縮すれば、学業の遅れは取り戻せるからだ。つまり、再開のメリットは、何もない。その一方で、デメリットはある。

 私としては、次のことを懸念する。
 「子供が学校に行くので、家族そろって一時的な疎開をすることができなくなる。そのせいで、家族の誰かが、エコノミークラス症候群になってしまう」
 つまり、学校の再開は、家庭の疎開を阻害するのだ。

 典型的な例では、次のようになるだろう。
 「子供が学校に行くので、疎開ができなくなって、祖母に血栓症が発生して、エコノミークラス症候群による死亡となる。子供が数日間だけ学校に行くことを優先したせいで、家族で葬式をするハメになった」

 この問題を解消するには、次のようにするべきだ。
 「5月8日まで休校する」

 これでOKだ。別に、難しくはない。もともとほとんどの学校がその方針だ。ただ、一部の学校だけが、今週中に再開する。
 お馬鹿な校長のいる、運の悪い地区にいる人ばかりが、葬式を催す危険にさらされる。
 
 [ 付記2 ]
 校舎が「危険」と判定されて、使えなくなっている学校がかなりあるそうだ。そこで、体育館を使おうとしても、体育館は避難者に占拠されているので、授業はできないという。
 ならば、この意味でも、避難者は体育館から出てもらった方がいい。給水もろくにできないようなところで生活をするべきではないのだ。
( ※ もっとも、給水もろくにできないところに生徒が来るというのも変だ。給水もろくにできないところでは、生徒もいなくなって[疎開して]、授業の必要もなくなる、というのが、あるべき姿だろう。)
 
posted by 管理人 at 23:14| Comment(4) |  震災(東北・熊本) | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
> つまり、地震よりも怖いのが、政府の無為無策だ。「現地から離れたくない」という住民の希望に添う形で、むざむざと多数の死者を出す結果になるだろう。

なんで政府はこのことが分かっているのに、有効な手を打てないんでしょう?
Posted by 通りがかり at 2016年04月27日 23:05
> 政府はこのことが分かっているのに

 政府はわかっていないし、大多数の人もわかっていません。わかっているのは、本サイトの読者だけ。他の 99.999%は、「水を飲んで足を動かせば大丈夫」と思い込んでいる。断水していることは忘れる。
Posted by 管理人 at 2016年04月27日 23:08
では政府や他の 99.999%の人々が分かるにはどうすれば良いとお考えですか?
広く世間一般の人に正しい認識をさせることができなければ、結局は被災者がエコノミー症候群になるのを傍観しているだけでしょう。そうすると真実を分かっている人も、政府と同じ罪(有効な手を打たない罪)を犯していることになるのではないでしょうか。
Posted by 通りがかり at 2016年04月27日 23:22
 個人の意見を世間に広める方法というのは、なかなかありません。「日本死ね」という一件が例外的にあっただけ。

 ま、何もしないで黙っているよりはマシ、と思いましょう。うまいことをやるマジックはありません。

 人類というのはいまだに真実を広く知らせるだけの知恵を構築していません。これは人類の問題であって、私一人の問題じゃありません。
 ま、インターネットというものがある分、少なくとも以前よりはずっとマシになったが。

> 傍観しているだけでしょう。

 結果は傍観しているのと同じ結果になるかもしれませんが、発信するのと発信しないのとでは、個人の態度は大きく異なります。
 あとは社会の問題です。発信者の問題ではありません。発信者が負うべきことは、発信内容だけです。
Posted by 管理人 at 2016年04月28日 00:00
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