2016年03月17日

◆ トンネル渋滞衝突事故

 トンネルで衝突事故があった。渋滞の最後にトラックが衝突する形。その原因と対策を考える。 ──

 衝突事故を予防する……と考えると、「 AI を使えばいいんじゃないの?」と思う人が多いだろうが、それ以前の問題だった。呆れはてる状態。
 広島県東広島市志和町の山陽自動車道下り線八本松トンネル内で、車12台が絡む多重事故が発生した。東広島市消防局によると、2人が死亡し、71人が負傷した(午後0時半現在)。車5台が炎上し、午前9時50分ごろ鎮火した。
 西日本高速道路(ネクスコ西日本)によると、八本松トンネルの下り線は全長844メートルで、片側2車線。
 広島県警高速隊によると、事故はトンネル出口から約200メートル付近で起きた。西に向かっていたトラックが停車中の車に衝突して出火。追突された車両のうち1台が横転して出火したという。
 同社や県警によると、この事故の約3時間前、トンネルの約5キロ西の東広島市志和町奥屋の山陽自動車道下り線で、中央分離帯に衝突して停止中だった大型トラックに、中型トラックが追突する事故が発生。この影響で、多重事故の発生当時、トンネル内まで渋滞が続いていたという。県警はトラックがこの渋滞の列に追突して事故が発生した可能性があるとみて原因を調べている。
( → 朝日新聞 2016-03-17

 トンネルのはるか前の方で事故があって、そこから渋滞が延々と延びて、トンネルの内部にまで達した。トンネルの中はよく見えないから、注意散漫なトラックが渋滞中の自動車の最後にぶつかった。
 まあ、起こるべくして起こった事故。注意散漫であれば自動的に事故が起こるという状態だったわけ。
 こんなのは「事故発生装置」というトラップを仕掛けているのも同然だ。
 比喩的に言うと、見えにくいガソリンタンクを、道路上に勝手に設置して、注意不足だとガソリンタンクにぶつかって爆発・炎上するように仕向ける、というようなものだ。
 これじゃ、西日本高速道路(日本道路公団が分割されたあとの西日本部分)による、意図的な犯行と見なしてもいいくらいだ。

 対策は? 簡単だ。渋滞が起こったら、その手前のトンネルは通行止めにすればいい。つまり、トンネルの直前に赤信号を付けて、停止用の器具を設置すればいい。鉄道の踏切の前のバーみたいなやつを下ろすのでもいい。あるいは、赤い三角ポールを設置するのでもいい。

 とにかく、こうすれば、自動車がトンネル内に入らない。そうすれば、渋滞がトンネル内で発生することもない。(トンネルの手前で渋滞が発生するだけだ。)

 このようなことは、完全に自動化することができる。トンネルの出口の先にカメラを設置するだけだ。渋滞が延びて、トンネル何まで入り込みそうになったら、それを監視して、トンネルの入口で赤信号を点灯すればいい。
 カメラをモニターするのは、人間がやればいいが、面倒だったら、これも自動化できる。赤外線センサーか超音波センサーで、トンネルの出口がふさがれているかどうかを監視できるからだ。
( ※ どっちみち常時監視する監視員がいるはずなので、人間が監視する方が低コストで高機能だと思うが。)

 それにしても、前の事故が起こってから3時間後となれば、時間的な余裕もたっぷりあったはずだ。それでいて、渋滞がトンネルに延びるまで放置していたというのだから、呆れるしかない。渋滞の前のインターチェンジですべての自動車を下ろすとか何とか、まともな対処をすればいいものを。
 AI がどうのこうのじゃなくて、無能または無脳な道路会社を何とかするべきだね。



 [ 付記 ]
 AI を話題にするのであれば、事故の発生を監視するよりは、すべての自動車に自動ブレーキを装着する方が重要だろう。
 自動ブレーキについては、下記項目で述べた。
  → 自動車の自動ブレーキ

 その後、次のニュースが出た。
  → 大型車の自動ブレーキ義務化、20年までに 政府計画
 
 2020年だって。呆れる。遅い。遅すぎる。また、「大型車」に限定だって。呆れる。範囲が狭い。狭すぎる。
 とりあえずは来年度の時点で、全車について「自動ブレーキの義務化」をするといい。ただし、「なければ販売禁止」ではなくて、「なければ罰金5万円」ぐらいにしておく。

 ちなみに、日産はすでにほぼ全車に自動ブレーキが付いている。(軽自動車を含む。一部のスポーツカーを除く。)
 ただし日産の自動ブレーキは、単体カメラ方式なので、ステレオカメラ方式に比べると、機能は劣る。衝突を完全に避けるまでは行かないようだ。それでも衝突速度が時速 10キロ程度にまでは落ちるので、対物事故で自分が死ぬことはないだろう。(対人事故で歩行者を死なせることはありそうだが。)
 ともかく、日産にはできることなのだから、さっさと「義務化」を法律で決めてしまえばいい。政府は、エコ減税なんかをやるより、「自動ブレーキ減税」みたいなのをやった方がいいのだ。(というか、「自動ブレーキなし車の増税」だね。)
 
( ※ 上のテレ朝のサイトでは、駄目な首相の顔が、デカデカと画像表示されている。駄目なやつだとすぐにわかる顔。)
posted by 管理人 at 22:00| Comment(5) | 安全・事故 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「簡単だ、〜すればいい」って相変わらずだね。
通行止めにしちゃったら車が全然流れなくて大変じゃない。
トンネル手前で車線規制するのが正解。
以前中央道笹子トンネルでよくやってたよ。別に新しい発想でもない。
Posted by ??? at 2016年03月18日 13:06
>  通行止めにしちゃったら車が全然流れなくて大変じゃない。

 どうせトンネルに入ったら渋滞しているんだから、トンネル内で全然流れなくなりますよ。

 あと、常に流れを止めているんじゃなくて、トンネル内で渋滞が発生した場合に限り、赤信号がつく。渋滞が消えたら、赤信号も消えるから、全然流れないということはない。
 つまり、常時点灯でなく、断続的点灯。

> 車線規制するのが正解

 それはそれで別にやるべきでしょうね。車線規制には賛成します。だけど、それだけで解決とはならない。
 車線規制をしても、渋滞はどこかで発生するはずだ。トンネル内で渋滞が発生することもありそうだ。だとしたら、渋滞の発生場所を、トンネルの内部から、トンネルの外へと、移動させる必要がある。そのためには、赤信号が必要だ。

 あと、車線規制をするなら、トンネルの手前でやるよりは、インターチェンジの直後にやる方がいい。入口で入場規制をする方がいい。高速道路上に無駄に車を渋滞させても意味がない。
Posted by 管理人 at 2016年03月18日 18:45
この手の安全装置系にもトップランナー方式を採用したら良いのに、と思います。
Posted by けろ at 2016年03月19日 01:07
こんにちは。
この事故の場所は自宅の近くであり、かつこの道路よく使うので、最初トンネルの中の渋滞というのに違和感感じました。

道幅も十分広いしそんなにカーブや勾配もなく、見通しもいいからです。

そもそも、渋滞のもととなった中央分離帯に突っ込んだ最初の車は何やってるんだ?と思わずにはいられませんでしたが、後ろから衝突したトラックもノーブレーキで突っ込んだのではないか?と思わずにいられませんでした。

有効な対策案としてですが、自動ブレーキだけでなく、そもそも車の最高速度も制限して運動エネルギーを減らすことも重要ではないかと思いました。
Posted by やまさん at 2016年03月20日 08:50
> 車の最高速度も制限して

 それやると、高速道路ではなくなってしまうので、料金回収ができなくなってしまいます。
Posted by 管理人 at 2016年03月20日 08:58
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