育児で大変なときには、家事代行サービスを使うといい。格安のサービスがある。
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格安のサービスとは、「シルバー人材センター」による家事代行サービスだ。家事代行の専門家に頼むと、1時間 3500円ぐらいかかるが、シルバー人材センターに頼むと、1時間 1000円 ぐらいで済む。格安だ。
特に、お掃除が有益だ。プロに頼んだときのように、ピカピカにするというほどではないが、汚いものをきれいに整然とするという普通の効果ならばある。特に、汚れた独身者には有益らしい。
実際の体験記は、こちら。
→ プロよりお得!? シルバー人材センターの「家事代行サービス」を利用してみた
はっきり言って、家事に慣れていない素人が自分で掃除をするよりも、この手の半玄人に頼む方が、ずっと有益だ。
・ 半玄人の方が、作業能率が高い。しかも時給は安い。
・ 自分で焼くと、作業能率が低く、高額の所得を失う。
これはつまり、「比較優位」の話と同様だ。社長がタイピストの仕事をするより、タイピストがタイピストの仕事をする方がいい。同様のことは、普通の仕事人と、半玄人の家事代行者とにも言える。「餅は餅屋」の方が、あらゆる意味でうまく回るのだ。
結論。
育児で時間が足りなくなったら、育休を取るよりも、自分は働いて、その分、家事代行サービスを頼む方がいい。
政府もまた、育休の支援のために超高額の金を払うよりは、家事代行サービスを頼めるための給付金を払う方がいい。その方が、誰もが幸福になる。
( ※ 高齢者も、金をもらって、仕事ができる。)
[ 付記 ]
どうして格安かというと、人材派遣業者にピンハネされないからだ。
同じ人に同じ時給で頼むとしても、人材派遣業者に頼んだら、5割増しになる。
(例。 1500円を払って、そのうち 33% が人材派遣業者にピンハネされ、労働者には 1000円が支給される。)
( ※ シルバー人材センターだと、手数料7%を取られた、という実例もある。自治体で異なるようだ。)
あと、もう一つ美点がある。相手は近所の人が選ばれるので、交通費があまりかからない、ということだ。
一方、普通の家事代行業者に頼むと、遠方からの交通費(実費)を請求される。自宅が駅から遠ければ、バス代もかかる。(若者なら歩ける距離でも、高齢者はバスを使う。) ま、往復 2000円ぐらいは請求されると思った方がいい。
シルバー人材センターなら、うまく行けば、交通費の負担はゼロで済む。
というわけで、シルバー人材センターに頼めば、あれやこれやと、格安です。
[ 参考 ]
→ 男性の育休取得 企業に最高60万円を支給
育休支援のために、政府が企業に60万円を支給するという。労働者でなく企業に金を渡すという筋違い。何を考えているんだか。ただの無駄か、企業支援の企業補助金。呆れる。
そもそも育休を取るのは当然の権利なのだから、企業を優遇する必要はない。取らせない企業に加罰すべき。
一人あたり60万円も投入するなら、保育所建設に回す方がどれほど有効であることか。
あるいは、ただの給付金を個人に与えて、家事代行サービスやベビーシッターを頼めるようにした方がいい。
[ 余談 ]
シルバー人材センターに頼んだ、という体験記がある。
→ ものぐさ「ゆる」の省エネ家事(後篇)
たいした情報はないのだが、ルンバの話題が興味深い。とても有能だが、メンテが面倒らしい。「わが家では宝の持ち腐れかも」とのことだ。あまり掃除しない人だったら、手軽にほうきでも使う方が楽であるようだ。
2016年02月22日
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