2016年02月20日

◆ 119番を機能拡張せよ

 病院の休日診療については、119番の機能を拡張するのがいい。特に、タクシーを呼ぶように、タクシー会社と連携するといい。 ──

 タクシー会社と連携


 タクシー会社と連携するというのは、タクシーを救急車のかわりにする、ということだ。これを 119番で呼び出せるようにすれば、いちいちタクシー会社を探す手間がなく、緊急時に便利だ。また、その対応能力のある運転手を登録しておくことで、最適処理がなされる。
 この件は、前にも述べた。
 @ 自宅から本人が要請する場合には、原則として、搬送サービスにする。理由は、本人に意識があるからだ。
  ……
 以上のようにした場合、搬送サービスはただのタクシーみたいなものだから、「足りなくなる」という問題はない。むしろ、客が増えれば増えるほど、商売繁盛でありがたい。福祉サービス向上と、失業者の雇用とで、一石二鳥だ。
 今はタクシー運転手の雇用状況が非常に悪いので、そのうちの一部は、自治体と契約して、搬送サービスの仕事をするといいだろう。
( → 救急車が足りない

 現状では、119番で「タクシーで病院に行ってください」というふうになる。言われた方は、どこのタクシーを利用すればいいのかもわからないまま、途方に暮れる。(病院はわかっても、タクシー会社の番号がわからない。)
 しかし、119番ならば、タクシー会社に一発で連絡して、対応能力のある運転手を派遣できる。(うまく歩けない人を介助することもできる。)
 こういうふうに連携することが望ましい。つまり、119晩の機能を拡張するわけだ。
( ※ 何らかの財源が必要になるかもしれないが、救急車が足りなくなるという現状に比べれば、はるかに費用負担は減るだろう。)

 《 加筆 》

 このようなサービスに対応するタクシー会社はすでに存在する。この件は最後の [ 付記3 ] で説明する。

 #7119 番 を使うべきか?


 「 119番のかわりに #7119 を使え」
 というアイデアもある。ただし、これは好ましくない。
 なるほど、東京都内ならば、それでいい。しかしながら、東京以外では、 #7119 は無効であることが多い。 #7119 はあくまで東京限定だと思った方がいい。それ以外の地域では無効だ。
 この件は、前にも言及したことがある。
  → 軽症トリアージを実施せよ(コメント欄)

 では、どこにかければいいか? それは、地域ごとに異なる。そもそも、そのような番号があるかどうかもわからない。あるとしても、その番号は、全国で統一されていなくて、バラバラだ。
  → http://hirokatz.hateblo.jp/entry/2015/10/12/095811

 だから、各人の対応は、次のいずれかとなる。
  ・ 上の番号表を控えておく。(面倒ですね。)
  ・ 「救急医療 県名」で検索する。(各県ごと)
  ・ 119番にかける

 最後の案がお薦めだ。(前項に書いたとおり。)   

 自治体としても、 #7119 なんていうのを使うより、119番に統一するべきだろう。
 一般に、救急車の台数は限定されているが、電話当番の人数は限定されない(いくらでも増やせる)。
 119番に人員配置をするだけでいいのだから、119番に統一する方がいいのだ。その方が住民にとっても便利だろう。
 「119番にかける人が多くなると、緊急時の対応ができなくなる」
 なんていう心配をする人もいるだろうが、それは、人員配置の数が足りないというだけのことだ。電話当番の数を増やすだけでいい。
 そもそも、 #7119なんていう番号を用意しても、たいていの人は知らないのだから、そこにいる担当者は暇をもてあましているはずだ。ただの無駄。だったら、その人を、119番の担当に回せばいい。それだけで済む。

 ついでだが、「長電話で対応人員が足りなくなる」というような心配は不要だ。先の電話番号リストを見てもわかるように、 #7119 に相当する電話番号で受けられるサービスは、医療機関の紹介ぐらいだ。(「医療機関案内のみ」と右側の欄に書いてある。)
 こんな簡単なことは、1〜2分で済む。長電話になる心配はない。
 問題があるとしたら、せいぜい「タクシー会社はどうしたら連絡したらいいんでしょうか?」というような質問があるときだろう。それに対して現状は、「知らん。勝手に調べろ」と放り出すだけだが、そうではなくて、自動的にタクシー会社につながるようなサービスを提供すればいい。特に、タクシー会社から病人へ電話がかかるようなシステムがあれば最高だ。
 その電話代は? たぶん、タクシー会社が払う。客がすぐに見つかるのだから、喜んで払うだろう。
 ちなみにタクシー料金には、深夜料金というのがある。
  → 平日、休日は関係なく22時〜翌朝5時までが深夜料金
 これは安すぎるので、もっと高くした方がよさそうだ。また、午後8時以降も「夜間料金」として加算した方がよさそうだ。
 現状は、タクシー運転手が可哀想ですね。

 ──

 なお、#7119 番のような番号を、あらかじめ用意しておくのも悪くない。そして、119番をかけてきた人に、「その例は軽症なので、#7119 番で相談してください」というふうに言うか、#7119 番に自動転送するか、という形で、話し相手を替える措置があっても構わない。
 その場合も、やはり、最初の対応は 119番で済ませることができるようにしたい。現状では、そのための設備やシステムができていないようだから、そのような設備やシステムを充実するといいだろう。

 対応窓口がいくつもあってもいいが、最初の対応は一つであるべきだ。これは、病院で、初診者の対応窓口が一つに統一されていることに相当する。外科やら、脳外科やら、泌尿器科やら、消化器科やら、いろいろあって、どこに行くべきかわからない初診者に対して、最初の窓口が、どこに行くべきかを教える。……それと同様に、119番を最初の窓口にすればいいのだ。そのあとは、内部で電話を転送してもいい。
 このようなシステム作りが大切だ。



 [ 付記1 ]
 #7119 番 は、全国で統一されていないので、当てにならない。
 しかし、 #8000 番 は、全国で統一されているので、当てになる。これは、小児科の番号(子供向け)ということだが、大人にも対応可能だとも言われている。
 というか、#8000 番 にかけると、「大人向けはこちらの番号です」というふうに、かけ直しをするように要求されることが多いだろう。それに従えば済む。
 だから、#8000 番 にかけるのが、実用的だろう。別に、相手にとって迷惑でもないだろうし。(相手はほとんど暇をもてあましているはずだ。また、その仕事は、正常な仕事だ。)

 というわけで、119番か、#8000 番が、私としてはお薦めだ。
 なお、#8000 番 は、冒頭に「シャープ」が付く。お忘れなく。
 
 ※ ただし理想としては、119番への統一だ。あとは内部のシステムの問題。
 
 [ 付記2 ]
 #7119 番の現状については、
    「#7119 県名」
 でググるとわかるだろう。(県名には、自分の県名を入れる。)
 これで、千葉や神奈川や札幌などの状況がわかる。
 ちなみに、横浜市の場合は、以前は #7449 だったのが、今では #7119 になったらしい。
 何だかわかりにくいですね。この情報は副次的に覚えておくだけでいい。覚えても、すぐに忘れそうだ。そもそも 7119 なんて番号は覚えにくい。 8000 ならともかく。

  ※ (病院の)「あっせんは はっせんで」と覚えるといい。
 
 [ 付記3 ]
 あとで気づいたが、病人の介護に対応するタクシー・サービスは、すでに存在する。読売・朝刊 2016-02-20 に説明してあったので、調べたら、ネットに該当の会社の説明がある。
  → EDSについて | 日本交通のエキスパートドライバーサービス
  → サポートタクシーとは | エキスパートドライバーサービス
 一部抜粋しよう。
 ホームヘルパー2級、普通救命技能認定(AED)などのスキルと、黒タク乗務員としての高いホスピタリティを兼ね備えた精鋭乗務員が、ご高齢の方や、お体が不自由な方のお出かけをお手伝いします。
 ホームヘルパー資格(1、2級)、難病患者等ホームヘルパー、厚生省精神障害者ホームヘルパー、福祉用具専門相談員資格、 救命技能認定(上級、普通)などの有資格者が担当いたします。

( → サポートタクシーとは | エキスパートドライバーサービス

 だけど、料金がちょっと高い。
料金
最初の1時間  5,270円
  運賃:4,650円
  サポートチャージ:620円
( → 上記サイト

 よく見たら、車椅子の人を介助して載せる、というような重度の介護を前提としているようだ。それならやむを得まい。車椅子対応の専用車両まである。

 一般の病人を乗せるだけなら、普通のタクシーでいいので、もっと安価に実現できるだろう。上の料金表からしても、「実際の運賃 プラス 620円」ぐらいで実現してもらいたいものだ。
( ※ 走行 15分で 2000円弱なら、サポート代金込みで、2500円ぐらいで済みそうだ。)
 
 [ 付記4 ]
 自分で歩けるなら、単にタクシーを呼ぶだけでいい。どうやって呼ぶか? 実は、そのためのスマホ・アプリがある。これをインストールしておけば、スマホで現在地を調べて、現在地のそばのタクシーを呼ぶことができる。
  → http://j.mp/1ouWMow

 とりあえずは、上のリンクをクリックして、Google の検索結果を出す。これから、適当にいくつかクリックして、お好みのスマホ・アプリをインストールしておけばいい。

 アプリの評判は、下記に一覧がある。これを参照。
  → タクシーを配車・予約する おすすめアプリランキング

 なお、病気などで動きにくいときは、タクシーの運転手に、自室まで来てもらうといいだろう。そのあとは少し歩くのを手伝ってもらえばいい。遠慮することはない。いろいろと手助けを頼めばいい。
 そして最後に、ケチらずにチップを払う。これで両者 win-win だ。おたがい、大喜び。
 最後に「ありがとうございました。助かりました」と言えば、誰もが幸せ。
posted by 管理人 at 11:11| Comment(4) | 医学・薬学 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
最後に [ 付記3 ] を加筆しました。
タイムスタンプは 下記 ↓
Posted by 管理人 at 2016年02月20日 13:15
最後に [ 付記4 ] を加筆しました。
タイムスタンプは 下記 ↓
Posted by 管理人 at 2016年02月21日 09:39
タクシーアプリ、地域やサービスの種類によっては
家や現在地の近くに配車が出来ない場合があるので注意が必要です。
Posted by tkhs at 2016年02月22日 03:03
> 出来ない場合がある

 そうですね。さらに、最適な車が来るとは限らない、という問題もある。
 だから、やはり、119番と連携するのが一番いい。(いざというとき・万一のとき)

 まあ、それができていないから、仕方なく個人の側で少しだけ何とかするわけだが。
Posted by 管理人 at 2016年02月22日 05:50
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

  ※ コメントが掲載されるまで、時間がかかることがあります。

過去ログ