( ※ 本項の実際の掲載日は 2016-02-20 です。)
朝日の記事を紹介しよう。
《 発症初期でもインフル検出 現像技術生かし感度 100倍 》
インフルエンザの発症初期でもウイルスを検出できる富士フイルムの検査装置「IMMUNO AG1」を置く医療機関が、増えてきた。強みとする写真の現像技術を生かし、通常の検査キットの約100倍の感度がある。早めの治療や服薬につながる。
装置は税抜きで38万円で、装置を使わないキットより医療機関の負担は多くなるが、陽性診断は最大で6時間ほど早まることもあるという。中村健太郎・研究マネージャーは「患者さんにとっては早期の服薬につながる」と話す。
2011年秋に売り出し、全国での累計販売台数は今年1月に1万台を超えた。装置を置く医療機関は、ホームページ( http://influlab.jp )から検索できる。事前に電話で問い合わせると確実という。
( → 朝日新聞 2016-02-20 )
なお、検索のページは下記。
→ 医療施設検索|インフルラボ
これで調べたら、私の家の近所にも、複数見つかった。かなり普及しているようだ。田舎はともかく、都会ならば、普及率は高いようだ。
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なお、風邪を引きやすい人ならば、予防接種の方がいいだろう。4000円近い費用がかかるが、病院でインフルエンザ薬をもらえば、検査費用込みで、やはり 4000円ぐらいはかかる。だったら、風邪を引くリスクを減らすためにも、予防接種の方がいいだろう。
ただし、普通の健康な人まで、予防接種の方がいい、とは言えない。
なお、免疫抑制剤を使っているような人ならば、予防接種は必ず打った方がいいだろう。命に関わるので。
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参考記事。
特に65歳以上の方や60歳から64歳で基礎疾患を有する方(気管支喘息等の呼吸器疾患、慢性心不全、先天性心疾患等の循環器疾患、糖尿病、腎不全、免疫不全症(免疫抑制剤による免疫低下も含む)など)では、インフルエンザが重症化しやすいので、かかりつけの医師とよく相談のうえ、接種を受けられることをお勧めします。
( → インフルエンザQ&A(厚労省)医療 )
関節リウマチを始めとする自己免疫異常の疾患をお持ちの患者様は、生物学的製剤やメソトレキセート(MTX)などの免疫抑制剤を内服されている方が多くいらっしゃいます。そのような方はインフルエンザワクチンを受けるべきなのでしょうか?
答えは「はい、強くお勧めします」です。
( → りんくう橋本リウマチ整形外科 院長ブログ )
ついでだが、「子宮頸がんワクチンの副反応被害」の人には、免疫抑制剤が有効らしい。
→ 自己免疫とステロイド治療(子宮頸がんワクチン)
だから、「子宮頸がんワクチンの副反応被害」の人で、免疫抑制剤の治療を受けている人も、予防接種を受けた方がいいだろう。
【 関連項目 】
インフルエンザで死んでしまった人の例。
→ 病院の休日診療
インフルエンザの死者数。(グラフ)
→ 図録▽インフルエンザによる死亡数の推移
ここ数年、1000人以上の死者が出ている。多くは高齢者だが、高齢者以外にも死者は出ている。