2016年02月07日

◆ シャープの太陽光事業

 シャープは鴻海のもとで生き残れそうだが、太陽光事業だけは無理なようだ。それというのも、朝日新聞のせいかも。 ──

 シャープは鴻海のもとで生き残れそうだが、太陽光事業だけは無理なようだ。鴻海の会長がそう語っている。
 郭会長は「太陽光パネル事業が一番赤字を出している。それ以外は残す」と一部事業の切り離しに言及
( → 日刊スポーツ 2016年2月5日
 郭会長は主力事業の切り売りについて「赤字の主要因の太陽電池以外はするつもりはない」と強調。従業員の雇用については「40歳以下の若い社員の人員削減は行わない」と述べた。
( → 毎日新聞 2016年2月6日

 太陽光事業だけは、事業廃止となるようだ。できることなら、外国企業に売却したいところだが、太陽光パネルは中国でさえ大幅にだぶついている。
  → 中国世界最大手太陽光パネルメーカー・サンテック、過剰生産で倒産
  → 供給過多による過当競争のため中国企業の収益は低迷している
 こういう現状なので、売却は無理だろう。設備はタダでも引き取ってもらえそうにない。となると、何らかの形で、自社内で設備や土地を転用するしかない。
 いずれにせよ、事業廃止となる。従業員は、他部門への配転か、解雇か、どちらかとなるだろう。

 ──

 さて。これで思い出すのが、「シャープは太陽光事業なんかに熱中すると事業悪化するぞ」と警告した、私の見解だ。

 「倒産しかねない」という警告は、何度も出したが、2012年以降のことが多い。
  → シャープが倒産しなかったのは?
 ここでは、「倒産しかねないと警告したのに、2014年現在ではまだ倒産していない」という状況について、解説している。(「まだ倒産していないだけ」というふうに示している。)

 一方、根源的には、2008年の時点で問題点を指摘している。
 「これからは太陽電池の時代だ」と言われているが、実はその逆になりそうだ。つまり、太陽電池は時代遅れのものとなり、あげくはただのゴミになりそうだ。
 シャープあたりが莫大な金をかけて、シリコン系の太陽電池の工場を建設するとしても、ただのゴミを建設しているにすぎないのだ。……将来的には、たぶんそうなるだろう。
( → 太陽電池はゴミになる

 ここで警告したとおり、シャープの太陽光事業はまさしくゴミになってしまった。また、倒産寸前にもなった。
 シャープを含めて、たいていのメーカーはシリコン系の太陽電池の生産ばかりに熱中しているが、結局は、それらの工場はゴミになるはずだ。ソニーが事業を売り払って撤退したように、シャープも同じことをするハメになりそうだ。(むしろ、倒産の可能性が高い。)
( → 太陽電池はゴミになる

 2008年の時点で、すでにシャープ倒産を予告していたわけだ。
 この件は、別項でも少し論じた。
 シャープの経営悪化の直接的理由は、何か? 円高やライバル企業などの外部環境か? いや、巨額の設備投資だ。
( → シャープの経営悪化の直接的理由

 巨額の設備投資が重荷となって、「借金を返せない」という形で倒産同然になってしまったわけだ。特に技術力が劣っていたわけではない。質的に悪化していたわけではない。量的に過剰な投資をしたせいで、倒産寸前になってしまったわけだ。
( ※ 経営者の甘い判断のせい。)

 ──

 では、シャープはどうして、これほど甘い経営判断をしたのか? 
 実は、これは、シャープだけのせいではない。朝日新聞が大々的に「太陽光キャンペーン」をした影響がある。このころ、朝日がこういうキャンペーンをしたので、私は何度か批判した。
  → 太陽光発電の嘘(Wikipedia)
  → 太陽光発電の嘘(朝日1)
  → 太陽光発電の嘘(朝日2)

 Wikipedia に記述があることからして、朝日だけのせいではないのだが、とにかく朝日を代表とする人々が、やたらと太陽光キャンペーンをしていた。「これぞ未来のエコ発電です。国は推進するべきだ」というふうに。
 その尻馬に乗ったのがシャープであり、そのせいでシャープは巨額投資のはてに経営破綻するハメになった。
 また、菅直人は再生エネ法案で太陽光発電を超高額で購入することに決めて、そのせいで国民は莫大な負債を負うことになった。シャープが大幅赤字を負うのではなく、国民が大幅赤字を負うハメになった。(倒産はしないが。)
 その一方で、高値で発電する業者は、ボロ儲け。ボロ儲けできる権利をヤフオクで販売するという事態まで起こっている。
  → 太陽光発電所設備が「ヤフオク!」に出品--開始価格は1億6100万円
 国民は大損する一方で、制度を利用して大儲けを狙う連中も出てくる。
 まったく、呆れはてるばかり。太陽光発電 狂想曲。

 エコ信者の妄想がはびこると、一国は不毛な状態となる。

 ──

 まとめ。

 数年前、朝日は「太陽光発電を推進しよう」というキャンペーンを大々的に張った。口先巧みに、世間を洗脳した。
 「太陽光発電はエコなので素晴らしい。だから国は補助金を出して推進しよう。そうすれば、大量生産が進んで、価格が大幅に下がるので、いっそう普及する」
 しかしその結果は、太陽光産業の大赤字と、シャープの破綻だった。何のことはない。朝日の主張にしたがった結果、国は多額の補助金を出して、シャープを破綻させただけだった。
 そして、そういうふうにだました「天使の顔をした悪魔」とも言うべきものが、朝日新聞だ。

 ※ エコ教を信じて、自分で自覚しないまま、まわりを破壊する。
   宗教的信念でどんどんまわりを破壊する ISIS と同様だね。
posted by 管理人 at 18:57| Comment(0) | コンピュータ_04 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

過去ログ