2015年12月13日

◆ STAP 細胞の再騒動

 STAP 細胞をめぐる再騒動があったので、ちょっと解説しておく。(特に読まなくてもいい。) ──

 STAP 細胞をめぐる再騒動があった。「 STAP 細胞は間違いではないらしい」という研究報告があったらしい、ということを発端とした騒動。

 最初の発端はこれ。
  → 小保方晴子さんの発見は真実だった!ネイチャーにマウスの体細胞が初期化して多能性を持つ「STAP現象」がアメリカの研究者により発表されました。

 ここに、nature へのリンクがある。
  → http://www.nature.com/articles/srep17355

 しかしながら、上記の和文記事は、曲解・誤解による誤報であった。
  → 【デマ注意!!】「STAP現象は実在した!」というトンデモない誤報が広まる! 論文では一切そんなこと言っていない

 こうして、検証により、あっさり否定された。
 おしまい。



 [ 付記1 ]
 ともあれ、私としての立場は、下記で述べた通り。
  → 東芝と化血研

 東芝と化血研では、大々的な不正(粉飾・捏造)があって、国民に大迷惑を及ぼしたのに、人々はちっともバッシングしない。そのくせ、小保方さんのときには、たかが実験ミスに対して、大々的にバッシングを浴びせた。そのせいで、ノーベル賞級の大学者の生命が失われてしまった。
 こういう馬鹿げた偏頗なバッシング(社会的狂騒)こそ、問題視するべきだろう。

 [ 付記2 ]
 実は、生物系の分野では、STAP 程度の実験ミスは、しばしばある。下記の例もそうだ。
  → 「最強生物」クマムシ、衝撃のDNA構成が判明 | ナショナルジオグラフィック
  → 「クマムシに外来遺伝子17%」は真実か

 「最強の耐性を持つクマムシという生物は、他の外来生物(細菌)から、大量の遺伝子をもらっていた」
 という論文が発表された。
 しかし、クマムシ博士の解説によれば、別グループも同様の研究をしていて、上記見解とは異なる結論をしている。つまり、「他の外来生物(細菌)から、大量の遺伝子をもらっていた」ということはない。
 では何があったか? 冒頭の論文の研究では、クマムシの洗浄が不十分であったために、他の細菌の遺伝子が混入していたらしい。要するに、コンタミ(混入)があったわけだ。

 これはもう、小保方さんのミスの再来とも言うべき状態だ。どちらも、コンタミによる実験ミスだ。

 このように、コンタミによる実験ミスというのは、生物学の実験ではしばしば起こる。別に、意図的に捏造したのではなく、たまたま(というよりは無知や低技術ゆえに)コンタミによる実験ミスが生じてしまうのだ。
 そして、こういうミスに対しては、「愚かだ」と批判するのはいいが、「悪意ある捏造だ」と批判するのは、あまりにも馬鹿げている。

 なかでも最も馬鹿げたのは、その論理だ。
 「悪意と故意とは同義である。そして、実験は故意になされたものであるから、悪意があったのだ」
 こういう滅茶苦茶論理による理屈で、ただのミスをすべて「悪意ある捏造だ」と認識する。こういう屁理屈こそ、捏造であろう。
 故意であるかどうかは、ミスが故意であるかに依存する。「わざとミスしよう」と思ってミスしたのであれば、それは「故意」だろう。(たとえば、自動車で、わざとハンドル操作を間違えたのなら、それは故意である。)
 一方、ミスが故意であるかではなくて、行為そのものが故意であるかで判断する人もいる。「その実験は故意になされたものだ。ゆえに、この実験ミスは捏造である」というふうに。(たとえば、自動車のハンドルミスは故意ではないのに、自動車を運転したことが故意であるという理屈で、事故を悪意があると見なす。)
 こういう滅茶苦茶論理で「ミスは故意の行為から起こったがゆえに、悪意がある」と認定する。もう滅茶苦茶。これが、理研の調査委がやったことだ。
  →  《 お知らせ 》(故意と悪意)

 「小保方さんは捏造をした」という主張者こそが、捏造をしていることになる。
 これもまた、社会的狂騒。気違いじみている。
 どうせなら、東芝や化血研を批判すればいいのだが、頭が狂気的になっているので、正常な判断力が働かないありさまだ。



 [ 付記 ]

 STAP 細胞事件の本質は、「錯誤」である。虚偽を真実だと思ったことだ。ゴミを黄金だと思ったことだ。そして、「これは黄金です」と言って示したものが実はゴミであると知ったとき、人々は「この詐欺師!」と大々的にバッシングした。しかし、批判された方は、「これはまさしく黄金である」と信じていたがゆえに、自分たちがなぜ「嘘つき」と呼ばれるのか、理解しかねていた。本人は嘘を言ったつもりはまったくないからである。
 ともあれ、勘違いしたピエロに大々的なバッシングを浴びせて、人々はとうとうピエロのうちの一人を死なせてしまった。実は、そのピエロこそ、黄金であったのだが。
 何という皮肉! 



 【 関連項目 】

 STAP 細胞事件の真相については

  → STAP事件の真相は?
  → STAP事件の真相は 2[原因]
  → STAP細胞事件の真犯人 (専門家向け)
  → STAP細胞事件の総括 1
  → STAP細胞事件の総括 2
posted by 管理人 at 22:49| Comment(4) |  STAP細胞 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
多能性幹細胞の証明はキメラで証明となる。参照論文はキメラまでいってない。キメラまでいった博論は、著者は読んでない。
Posted by rerere at 2015年12月14日 17:12
〈特に読まなくてもいい〉とあると読んでしまう。stap細胞が、まだ支持されているとは驚いた。化血研が刑事事件にならないのは不思議です。
Posted by senjyu at 2015年12月14日 20:00
故意じゃない実験をすることができるのは夢遊病者ぐらいのものでしょうね。日本語の使い方おかしい
Posted by ton at 2015年12月17日 23:46
実験が故意かどうかではなく、ミスが故意かどうかが問題になっています。お間違えなく。下記。
 → http://openblog.meblog.biz/article/24448484.html  の[ 付記2 ]

 詳しくは,そのまたリンク先。
Posted by 管理人 at 2015年12月18日 04:42
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