2015年12月06日

◆ テロ対策の検査は無意味

 テロ対策と称して、集客施設で手荷物検査する方針を警察庁は示した。しかしこれは無意味だ。 ──

 テロ対策と称して、集客施設で手荷物検査する方針を警察庁は示した。
 《 集客施設で手荷物検査…テロ対策で警察庁通達 》
 政府は……テロ対策の強化策を決定した。
 強化策の一環として、警察庁は4日、競技場のような大規模集客施設での手荷物検査実施など、パリ同時テロを受けた警備強化を全国の警察に通達した。
 警察庁が通達で示したテロ対策で特徴的なのは、警備が比較的緩やかな「ソフトターゲット」と呼ばれる場所の警備強化だ。
 全国の警察を通じ、スポーツの試合が行われる競技場やコンサートホールなどの大規模集客施設の管理者に、手荷物検査の実施と自主警備の強化を呼びかける。
 また、これらの施設に大型ショッピングモールも加え、防犯カメラの整備やテロを想定した避難誘導訓練、不審者の積極的な通報の実施も要請する。制服を着た警察官による巡回警備も強化する。
( → 読売新聞 2015-12-04

 しかし、こんなことをやっても、まったく無意味だ。紙の新聞に詳しいが、検査などはできない施設が大量にあるからだ。
  ・ USJ やディズニーランドなどの大規模集客施設
  ・ 鉄道の駅や電車内
  ・ 大規模商業施設(デパート・駅ビル・スーパー)

 こういうところでは、いちいち検査などはやっていられない。
 つまり、検査など、いくらやっても、ザルである。たとえば、甲子園球場で検査をやるとしたら、テロリストは、甲子園球場を避けて、梅田駅とか何とかでやるだけだ。要するに、テロそのものを抑止することはできず、当該施設から別の施設へと、テロの場所を変更させるだけの効果しかない。

 これを比喩的に言うと、こうだ。
 「堤防から川水が氾濫しそうだからといって、一部だけの堤防のかさ上げをしても、効果はない」

 一部だけをかさ上げすると、その箇所では氾濫しなくなるが、かわりに、別の箇所で氾濫する。氾濫そのものをなくすことはできない。氾濫そのものをなくすためには、ただの一箇所の例外もなく、川全体で堤防をかさ上げする必要がある。(一箇所でも低いところがあれば、そこから氾濫するからだ。)

 テロ対策も同じ。一箇所でも甘い箇所があれば、そこをテロリストは襲う。だから、一箇所の例外もなく、完璧に検査をしなくてはならない。しかしそれは不可能だ。ゆえに、検査などはいくらやっても、まったく無意味なのである。

( ※ 航空機で海外から来る人を、水際で防止するならともかく、いったん国内に入ったあとでは、防止のしようがない。……実は、これは、以前の新型インフルエンザ[2009年]のときにも当てはまる。いったん国内に入ったあとでは、あとであちこちで流入阻止をしても、もはや後の祭りなのだ。手遅れ。無意味。)

 これと似たことは、駅における「ゴミ箱の撤去」にも言える。いくらゴミ箱を撤去したところで、缶ジュースの空き缶置き場があるのだから、ここに爆弾を置くことができる。また、電車には網棚があるのだから、ここにテロ用の爆弾を置くこともできる。結局、ゴミ箱を撤去することの効果はない。なのに、無意味な「ゴミ箱の撤去」をやっている。
  → 駅のゴミ箱がないわけ

 ともあれ、無意味なことばかりやっている。これでは人々に不便さを強いるだけで、テロ抑止の効果は皆無だ。愚の骨頂と言える。
 やってもやらなくても変わらないことは、やらない方がいいのである。



 [ 付記 ]
 じゃ、どうすればいいのか? 
 「やってもやらなくても変わらないこと」のかわりに、「やればやっただけ効果があること」をやればいい。

 一つは、空爆だ。これは、米・仏・英・露がやっている。日本は、やりたくても、やれない。(憲法の制約。また、やる気になっても、肝心の自衛隊に、空爆の装置がほとんどない。)
 もう一つは、前項の方法だ。宗教的な兵糧攻め。詳しくは前項。
  → IS(イスラム国)対策の名案
posted by 管理人 at 23:39| Comment(1) | 安全・事故 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コミケ会場でも、手荷物検査をするそうだ。
 → http://www.comiket.co.jp/info-a/C89/C89Notice1.html

しかし、こんなことをいくらやっても無意味である。本項で述べた通り。
Posted by 管理人 at 2015年12月15日 21:20
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