生活保護世帯の医療費は、やたらと多額になって、無駄となっている。削減するべきだろう。 ──
前項では医療費の削減という話題の記事を紹介した。そこでは、「医師と薬剤師の診療報酬の引き下げ」という政府の方針を示した。
だが、それよりも、もっと重要なことがある。生活保護世帯の医療費が、やたらと多額になっているということだ。
→ なぜ、生活保護者の医療費は2.6倍なのか
→ 生活保護の過剰受診防止、看護師ら訪問指導へ
→ 生活保護を受けた場合の医療費
生活保護世帯は、医療費が全額国庫負担なので、自己負担分がない。そこでやたらと薬剤を要求して、生活保護者の医療費は2.6倍にもなる。
この問題を、何とかした方がいいだろう。医師や薬剤師の報酬を減らすよりは、無駄を減らす方がいい。
──
では、どうやって、無駄を減らすか? 簡単だ。こうすればいい。
「生活保護世帯にも、医療費の負担を部分的に求める」
生活保護の理念は、「健康で文化的な最低限度の生活」というものだから、「これ以上は下げられない」と思っている人が多いのだろう。
現実には、「これ以上は下げられない」ということはない。少しぐらいなら下げられる。1万円ぐらいなら、下げたとしても、餓死するようなことはない。
そこで、かかった医療費の額に応じて、生活保護費を適当に減額すればいい。
たとえば、「本来なら自己負担分が3万円」というような場合なら、3000円ぐらいを減額すればいい。減額の上限は、5000円ぐらい。
とにかく、自己負担分として、2〜3割のかわりに、0.2 割ぐらいは負担を求めるべきだ。(負担の上限つき)
こうすれば、生活保護世帯は金にうるさいので、「えーっ。1000円も減額されるの? そんなに大金を? じゃ、医薬品をむやみやたらと要求するのはやめよう」と思うはずだ。
かくて、1000円の支払いを惜しむので、5万円ぐらいの金額を無駄にすることがなくなる。
──
結局、ここでは「最低限の生活」という言葉を、きちんと理解することが大切だ。
「最低限の生活」とは「これ以下にはできない」という意味ではない。もっと大ざっぱで あやふやなものだ。きちんと数字で決まる唯一の額ではなくて、どんぶり勘定で決まるものだ。そういう事実を知ることが大切だ。
言葉によって事実認識を狂わせてはいけない。
2015年11月29日
過去ログ
医療費の問題は、不正受給者だけでなく善良な受給者にもあてはまる問題です
けど、こういう意見には必ず反対意見が出てきます
「生活困窮者を見捨てるのか」と
だから具体策を推進するとなると誰も寄りつかない
誤解を招きかねないし選挙が怖いから 官僚にこのような発想があることを願う