2015年11月10日

◆ 日本版ノーベル賞

 日本版ノーベル賞として、京都賞日本国際賞 が知られているが、ちょっと良くない。 ──

 日本版ノーベル賞と言われるが、その実績はどうか?
 Wikipedia で見たが、あまり芳しくない。
 京都賞の方は、かなりマシだ。安藤忠雄・受賞なんていうひどい例もあるが、ハズレは多くない。
 日本国際賞の方は、ひどいものだ。受賞者の一覧を見ると、Wikipedia では赤い字になっている人が多い。つまり、Wikipedia の独立項目が存在しない人が多い。その実績は推して知るべし。これらの受賞者は、頭のいい人が選定したというより、業界のボスの縁故か何かで選定したと思われるフシがある。ひどい感じ。

 ──

 そこで、私が受賞者を推薦しよう。次の2名だ。
 アンドリュー・ワイルズ。志村五郎。

 この二人は、フェルマーの大定理の証明に大きな影響があっただけでなく、谷山--志村予想(モジュラー性定理)という形でも大きな影響があった。既存の枠組みには収まらないという意味の独創性もあった。
  → アンドリュー・ワイルズ - Wikipedia
  → 志村五郎 - Wikipedia
 
 しかしながら、二人とも大きな賞を受賞していない。
 ワイルズは、実績は申し分がないが、(数学のノーベル賞とも言われる)フィールズ賞の年齢制限に引っかかって、フィールズ賞を受賞していない。
 志村五郎は、成果は非常に重要であるし、ある意味ではワイルズ以上の大きな影響力があったが、証明ではなく予想の形だったために、大きな賞を受賞していない。日本版ノーベル賞には小粒かもしれないが、何らかの形の受賞が好ましい。他の賞からこぼれているのを拾い上げるという効果がある。
 私の見解を言えば、ワイルズとの同時受賞が好ましい。ただし賞金は、折半ではなく、3:1ぐらいで。
 志村五郎は、別途、文化功労者としても顕彰されていいはずなんだが、なぜかこぼれている。フェルマーの大定理が証明されたのだし、志村五郎もきちんと顕彰されていいはずなんだが。

 なお、この二人がなぜセットになっているかは、次の記述からわかる。
 アンドリュー・ワイルズ (Andrew Wiles) は、半安定楕円曲線の谷山・志村予想を証明し、それによってフェルマーの最終定理を証明した。
( → 谷山--志村予想 - Wikipedia

 なお、谷山・志村予想は、その概念があまりにも突拍子もない独創性を備えているがゆえに、証明よりも問題提起の方が大きな影響があったと言える。数学の世界ではよくあることだが、「解答を証明するよりも問題を作る方が重要だ」と言えるのだ。
posted by 管理人 at 23:55| Comment(0) | 一般(雑学)3 | 更新情報をチェックする
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