2015年11月03日

◆ 野焼きによる温暖化

 焼き畑農業のために森林を燃やすこと(野焼き)によって、温室化効果がひどいそうだ。 ──

 記事を引用しよう。
 インドネシアで野焼きから火災に発展した煙害が、異常気象による大気の乾燥のせいで深刻化している。一部の地域で降るようになった雨が消火を助けているものの、完全鎮火のメドは立っていない。焼失面積は東京都の約9倍。温室効果ガスの排出量はドイツの1年分に匹敵するとの試算もあり、国際社会も見過ごせなくなってきた。
 世界8位の森林面積を持つインドネシアの野焼きなどに伴う煙害は、地球規模の環境問題に発展しつつある。米航空宇宙局(NASA)などは、今年初めから9月下旬までのインドネシアの森林火災による温室効果ガス排出量だけで、ドイツ全体の排出1年分に相当すると試算した。
( → 朝日新聞 2015-11-03

 ああだこうだと騒いでいるようだが、この問題の抜本対策は、「野焼きして得た農地の没収」しかありえない。「犯罪のやり得」みたいに、野焼きをした連中が土地を得るから、こういうことになるのだ。こういう連中の土地を奪って、こういう連中を監獄に入れるべきだ。
 ただ、そうすると、生産額が減るので、政府の税収も減ってしまう。すると、政府は損する。だから、政府はこういう連中を逮捕しないし、土地の没収もしない。……ということは、政府もまた共犯者になっている、ということだ。
 だから、この問題の根本は、政府(インドネシア政府)にある。「何とかしましょう」なんて言っている状況では何のだ。「政府こそが犯人だ」という指摘をして、問題の根源がどこにあるかを世界に知らしめるべきなのだ。
 こういうのを放置して、太陽光発電による温暖化防止のために莫大な金を使うなんて、馬鹿げている。どうせならその金を、インドネシアの環境保護のために使う方がいい。そうすれば、少ない金で、はるかに大きな効果が得られる。
( ※ 森林があれば、炭酸ガスを吸収するからだ。)



 [ 付記 ]
 「森林が炭素を吸収するって、ホントかよ。森林ができても、葉っぱや木材を、微生物が分解して、炭酸ガスを排出するから、炭酸ガスを吸収することはないだろ」
 と疑う人もいるかもしれない。そういう人は、下記項目を見るといい。
  → 農業と関東ローム層:  nando ブログ

 この世界にはもともと土というものは存在しなかった。あるのは岩石と火山灰だけだった。そこに、コケが生える。さらに、草が生え、低木が生え、そのあとで高木が生える。こういう形で森林ができる。森林ができたあとは、土ができる。こうして、世界の各地に土ができたが、その土は、最初からあったものではなく、森林によって作られたものだ。
 一方、そうではない地域もある。関東地方では、関東ローム層という土壌が広がっている地域が多い。関東ローム層は、富士山や浅間山の噴火によって広く拡散した火山灰が粘土化した土壌によってできた地層だ。この地層の表土のあたりだけは、葉っぱや草や森林に由来する有機的な土壌だが、その下の多くは、火山灰質であり、栄養分が貧弱である。だから稲作には適さない。
 逆に言えば、こういう火山灰質の土地を除く大部分の土地は、かつては草地や森林があったのだし、だからこそ、まともな土壌があって、草木が生えるわけだ。
 地球上の多くの土地は、何億年もの間をかけて、草木が土壌を作ってきたのだ。そのうちの一部は、石炭という形になって、たくさんの炭素を含んでいる。そうでない土地でも、炭素を多かれ少なかれ含んだ土壌はいたるところにある。
posted by 管理人 at 16:53| Comment(6) | エネルギー・環境2 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
火山灰層があるということは
関東ロームワインというのは作れないかなー
Posted by 先生 at 2015年11月03日 18:37
http://4travel.jp/travelogue/10807390
というページに、

> 勝沼は、関東ローム層

 と書いてあります。
Posted by 管理人 at 2015年11月03日 18:55
焼畑だけではなく、森林を農地化した人類は罪深いですね。
黒土地帯も森林由来の腐葉土を農地として浪費しているだけなので、そのうち過去に立派な森林があったレバノン・シリアの様にになるでしょう。
森林も草原(農地)も上空から見れば同じ緑地。光合成は面積に依存するのだ。と言う人もいそうです。
しかし、森林はストックとして、樹木個々が地上の幹と枝、地下の根と言う形で炭素をブドウ糖に変え、セルロースやデンプンとして蓄えています。
草原(農地)はその蓄えるための立体的規模が小さすぎます。
人類が増えすぎていますね。ヤバイ感じです。
Posted by 京都の人 at 2015年11月04日 00:37
それを言い出したら、アメリカと中国の使用量のほうがひどいとインドネシアは言い出すでしょ。
で、そうなったらインドネシアにだめだししたほうもこの2カ国との関係が悪くなるでしょ。
で、そうなるのはいやでしょ。

だから誰も言い出さない。
Posted by かーくん at 2015年11月04日 11:59
誰も言い出さないから、私が言い出すんです。
たいていの項目は、そうですよ。
Posted by 管理人 at 2015年11月04日 12:39
野菜は1年以内に収穫できるし,その都度畑を耕やすので連作障害がありません.ほうれん草などは,石灰を土に混ぜます.水田は耕しませんが水が流れています.ゴムやコーヒー,アブラヤシなど樹木なので栽培,収穫が何十年も続きます.単作にすればものすごく効率が良い.しかし,単作ではその樹木が終わった後,数百年連作障害で使い物にならなくなるようです.むろん生物の多様な熱帯林には戻らずスゲなどの荒れ地になるようです.混作にすれば解決するのですが,それが現利益の点からものすごいマイナスである事はわかります.焼き畑が原因かも知れないが,このプランテーション後の荒れ地が燃えるのでしょう.
Posted by 森中 定治 at 2015年11月05日 12:45
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