2015年10月27日

◆ 外国の被害者は? (子宮頸がんワクチン)

 子宮頸がんワクチンの被害者は、日本にはいるが、外国にはいない……と言われる。これはどういうことか? ── 

 もし本当にそうであるなら、日本における被害者は、「ニセの症状」(病気は存在しないのに症状だけを訴えるもの)であることになる。
 しかし、「ステロイドが有効である」という症例が多数見つかっている。
  → 自己免疫とステロイド治療(子宮頸がんワクチン)
  ( ※ 本日、項目の最後に 【 追記 】を加筆して、新たな症例を示した。)

 このように「ステロイドが有効である」というエビデンスがあるからには、これは「ニセの症状」ではありえない。
 だとすると、「外国には被害者がいない」ということの方が疑わしくなってくる。

 ──

 上記項目で加筆された分の最後に、次の例が示されている。
 血液検査で、全身に痛みを伴う免疫疾患の難病「全身性エリテマトーデス」と診断された。

 ここでは、「ワクチンの副反応」という病気が、「全身性エリテマトーデス」と診断された(誤診された)ことになる。
 とすれば、同様のことが外国でも起こっているかもしれない。つまり、外国では、「子宮頸がんワクチンの被害者は存在しない」のではなくて、子宮頸がんワクチンの被害者は、「全身性エリテマトーデス」と認知されている(誤診されている)のかもしれない。

 これは荒唐無稽とは言えない。状況証拠みたいなものはある。Wikipedia の記述によると、こうだ。
 全身性エリテマトーデス
 いくつかの他の自己免疫疾患と同様に、発生頻度は圧倒的に女性に多く、また若年層に頻発する。男女比は1:10程度で、またほとんどは15-40歳の子供を産めるような年齢に発症するため、エストロゲンなどの女性ホルモンの発症への関与が疑われている。人種的には、アジア人・黒人において白人よりも多いとされる。
( → 全身性エリテマトーデス - Wikipedia

 このように、性差が極端にあって、おまけに人種差まであるというのは、きわめて不自然である。性病でもないのに、こんなに差があるのはおかしい。
 また、X染色体に関連する遺伝子があるのなら、X染色体をもつ男性にも同じように症状があっていいはずだから、理論的にもこのような性差があるのはおかしい。
 とすれば、可能性として考えられるのは、次のことだ。
 「全身性エリテマトーデスとして診断されている病気のほとんどは、子宮頸がんワクチンの副反応である。だからこそ、女性が圧倒的に多く、かつ、15歳以上の若年層に頻発する。これはちょうど、子宮頸がんワクチンの接種年齢だからだ」
 
 こう考えれば、「外国でも子宮頸がんワクチンの被害者は存在する」ということが理解できる。つまり、実際には被害者はいるのだが、「全身性エリテマトーデスの患者である」と誤認されている性で、「子宮頸がんワクチンの被害者である」と認知されない。その結果、「子宮頸がんワクチンの被害者は存在しない」と結論されるわけだ。

 ──
 
 以上で説明されるようなのだが、ところがどっこい、これに対しては否定的な報告もある。
論点3 既知の自己免疫疾患等としがついている症例について
【知見】(第6回 資料10、第7回 資料3 )
@ 関節リウマチや全身性エリテマトーデス(SLE)等の既知の自己免疫疾患等を誘発した可能性については、海外の大規模疫学調査によって否定されている。 
A 既知の自己免疫疾患等として診断がついている症例の発症率は、我が国における自然発生率と比較して明確な差が見られない。
B また、自己免疫疾患について2剤間に有意な差はない。
( → 子宮頸がん予防(HPV)ワクチの副反応に関する論点整理[PDF] )

 これに従えば、「子宮頸がんワクチンの被害者が全身性エリテマトーデスの患者であると診断された」という可能性は否定されることになる。
( ※ 具体的な根拠や詳細はなく、結論だけだが。)

 ただ、この報告についても疑義がある。次の点だ。
 「自己免疫疾患等を誘発した」
 ここでは「誘発した」という言葉遣いがある。しかし、ワクチンが自己免疫疾患等を「誘発する」ということはもともとありえない。このことは、次の実験を見てもわかる。
論点7 免疫反応の可能性について
薬液に対して免疫のメカニズムが反応し、その結果として、全身性の反応が引き起こされた可能性について
【知見】(第6回資料8、9、参考資料5)
@ 接種翌日までの短時間での発症が多い。
A 接種直後に症状が生じる症例と、接種後時間を経て発症する症例の病像が同一である。
B サーバリックスとガーダシルをマウスに接種し、炎症時に発生するサイトカイン(炎症性反応物質)の筋肉組織内濃度と血清中濃度を測定するとともに、他のワクチン(Hib、
DPT、肺炎球菌ワクチン、日本脳炎ワクチン)の筋肉内及び血清中の濃度と比較したところ、筋肉組織内ではサーバリックスがガーダシルや他のワクチンより濃度が上昇したが、血清中では両者とも他のワクチンと濃度は変わらなかった。
( → 同上[PDF] )

 ここでは、「ワクチンが直接的に症状を引き起こす」ということを前提に実験して、それを否定している。
 しかしながら、ワクチンが発症させるメカニズムは、「ワクチンが直接的に症状を引き起こす」というものではない。先に述べたことを引用すれば、こうだ。
 普通の薬害は、その薬物が直接的に身体に作用する。
 子宮頸がんワクチンは、そのワクチンが直接的に身体に作用することはなく、そのワクチンが各人の免疫系に作用する。このとき、免疫系が暴走するかどうかによって、発症するかどうかが異なる。……たいていの人は、発症しない。しかしながら、一部の人においては、免疫系が暴走する。ここでは、ワクチンが直接的に悪さをしているのではなく、免疫系が悪さをするようにワクチンがきっかけを作っただけだ。そして、実際に発症するかどうかは、あくまで各人の免疫系しだい(遺伝子型しだい)なのである。
( → 自己免疫と子宮頸がんワクチン(機序)

 だから、「ワクチンが直接的に悪さをする」ということをいくら否定しても、「ワクチンによって被害者が発生する」ということを否定できないのだ。
( ※ 否定している人は、HPVワクチン被害のメカニズムを理解できていない。)

 とはいえ、一方では、先の引用文に、次の話があった。
A 既知の自己免疫疾患等として診断がついている症例の発症率は、我が国における自然発生率と比較して明確な差が見られない。

 このことからすれば、「子宮頸がんワクチンの副反応が、全身性エリテマトーデスであると誤認された」という可能性について否定的となる。
 とはいえ、「明確な差が見られない」という程度の話だから、「明確ではない程度の差は見られた」ということなのかもしれない。

 ──

 ただ、「海外では被害者がいない」という話は、事実ではないようだ。
 アメリカでは大統領選で共和党から立候補したこともある女性議員のミシェル・バックマンが2011年9月、「子宮頸がんワクチンは精神遅延を引き起こす危険なワクチンだ」と発言して波紋を呼んだ。公開討論後、見知らぬ女性がバックマンの元にやってきて「ワクチンを打ったら娘が精神遅延になった」と泣きながら訴えたからだという。
( → 子宮頸がんワクチンのせいだと 苦しむ少女たちをどう救うのか

 ここで、ミシェル・バックマンの情報を得ると、日本語ではなかなか情報が見つからないが、英語では見つかる。
  → 「michele bachmann hpv vaccine mental retardation」 - Google 検索

 そのうち、一つを示して、一部抜粋しよう。この記事は、ミシェル・バックマンの話を紹介したあとで、それについて否定的に結論する。
 Of the total number of VAERS reports following Gardasil, 92 percent were considered to be non-serious, and 8 percent were considered serious.
 The remaining 8 percent of adverse events included such serious ailments as Guillain-Barre' Syndrome, a nervous system disorder, blood clots and even death. However, the official analysis of the VAERS data is that the incidence of Guillain-Barre' did not exceed the level in the comparable population at large, that "most" of the people who experienced blood clots also had other risk factors for clots, and that analysis of the 32 confirmed deaths suggested that either the deaths had been attributed to other causes or that "there was no unusual pattern or clustering to the deaths that would suggest that they were caused by the vaccine.
 
( → PolitiFact

 つまり、有害減少として報告された例のうち、92パーセントは非重篤だったが、8%は重篤だった。その内訳は、ギラン・バレー症候群、神経系障害、血液凝固、死などだ。ただし、これらの発生率は、自然発生率とさほど変わらないか、他の原因に帰せられるもので、ワクチンの生徒は言えない、ということだ。

 これはちょっとおかしいですね。「被害が存在しない」のではなくて、「被害はあるが、ワクチンのせいだとは考えられない」というだけだ。
 とすれば、認定の仕方しだいで、「ワクチンのせいだ」と言えるようになるかもしれない。(何しろ、ワクチン会社の巨額の利益がかかっているのだから、何らかの操作が入ったとしても不思議ではない。)

 なお、WHO や CDC のような公的機関は、ワクチンの副反応に否定的だが、個々の医者のレベルでは、副反応を調べている人もいる。検索すると、いろいろと見つかる。
  → 「 hpv vaccine erythematosus 」- Google 検索

 この検索結果(日本語に訳してもいい)を見ればわかるように、HPVワクチンと全身性エリテマトーデスの関係は、いろいろとあるようだ。

 ──

 結局、海外で HPVワクチンの被害者がいるかどうかについては、はっきりと明言できるほどではない、というのが妥当だろう。「調査中」というぐらいのレベルだ。
 公的見解は、「関係なし」というふうに一致しているが、その根拠は、はなはだ曖昧である。かなり曖昧なのに、「ワクチンは安全です」と断言しているところからして、ちょっと怪しい。
 一方で、被害の実例を調べる医者もいる。

 ひょっとしたら、この問題は、VW のディーゼル偽装に匹敵するほどの、大問題になるかもしれない。
 マンションの杭の偽装でもそうだが、隠れていた問題があるとき突然発覚することがある。
 子宮頸がんワクチンの副作用についても、かなりきな臭い匂いがする。
 はっきりしていることは、海外がどうであれ、日本のワクチン被害者はまさしく存在しているということと、それに対してはステロイドによる治療法が確立しかけている、ということだ。
 この問題については、日本は世界よりも大幅に進んでいるのかもしれない。
 ただ、そうだとしても、まだ詳細は判明していない、という状況だ。
 WHO や CDC は、「安全です」とやたらと強調しているが、そんな言葉はワクチンの被害者に対してはあまりにも虚しい。私としては、安易に「安全です」と断言するようなことはできない。何も断言はしない。謙虚に、少しずつ、真実に近づいていきたいと思う。

 現時点では、未解明ながらも、とりあえずわかったことを述べておいた。
posted by 管理人 at 22:21| Comment(1) | 医学・薬学 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ワクチン被害は「心因性だ」という記事を書いている医者は次のようにいう(管理人さん紹介の記事)
>「ワクチンによって患者が生まれた」のではなく「ワクチンによって、思春期の少女にもともと多い病気の存在が顕在化した」、そう考えるのが自然ではないだろうか

未解明な事柄に対して、こんな思考が出来るとは驚く。
Posted by senjyu at 2015年10月28日 11:34
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

  ※ コメントが掲載されるまで、時間がかかることがあります。

過去ログ