2015年10月24日

◆ 自己免疫とステロイド治療(子宮頸がんワクチン)

 子宮頸がんワクチンの副反応の治療法として、免疫抑制剤であるステロイドが有効であるようだ。 ──

 子宮頸がんワクチンの副反応は自己免疫のせいだろう……というふうに前項で推定した。
 また、治療法として「免疫抑制剤」を提案した。
 そこで、具体的な薬剤や療法を調べてみたところ、「自己免疫にはステロイドが免疫抑制剤として有効だ」という情報を得た。
 全身性エリテマトーデス(Systemic Lupus Erythematosus=以下SLE)は、いわゆる「膠原病」の代表的な病気の一つです。
 男女比は1:9または1:10と圧倒的に女性に多い病気です。なぜ女性に多いのかは、性ホルモンの影響などが考えられていますが、はっきりとしたことは分かっていません。
 発症年齢は20〜40歳代が一番多く、単純に言うと妊娠可能な世代の女性に多い病気といえます。
 SLEは遺伝病のように単独の遺伝子で発症するのではなく、おそらく複数の疾患感受性遺伝子をもつ人が発症しやすい状態になっているのではないかと考えられています。
 ──
 SLEの治療の主役はステロイドです。ステロイドには自己抗体を作る白血球の働きを強力に抑えるなど、さまざまな免疫抑制作用・抗炎症作用があります。
 重症型の腎炎や脳炎が見られる場合は、免疫異常による炎症や臓器障害が強く、放置すると後遺症や命の危険につながるため、強力な治療をおこないます。こ れを火事に例えると、燃え盛る大きな炎を消すために、消防車で大量の水をかけるようなものです。そのため大量のステロイドを点滴で注入したり、内服しま す。
 免疫異常の炎が小さくなってくると、かける水もバケツ程度、使うステロイドも少量で間に合うようになります。しかし、水をかけるのをやめてしまうと、炎 はどんどん大きくなり、再び消防車が出動しなければならなくなります。これを再燃と言います。再燃しないように常に火の大きさを見守る役目が日常の診察や 検査です。火の大きさに合わせてかける水の量、ステロイドの量を調節します。
 前述のループス腎炎などの臓器症状では、重症化するとステロイドだけでは免疫異常の炎を消せないときがあります。このような場合は、免疫抑制剤を併用し ます。免疫抑制剤はもともと臓器移植後の拒絶反応を抑えるために開発された薬ですが、さまざまな種類があり、SLEに有効であることがわかっています。
( → 全身性エリテマトーデス 膠原病の代表的な病気の一つ -- 全日本民医連

 これは「全身性エリテマトーデス」という自己免疫の病気の話だが、子宮頸がんワクチンの副反応が自己免疫による病気であるなら、自己免疫という共通性ゆえに、上記の話がかなり適用可能となるはずだ。
 そこで調べてみたところ、実際、「子宮頸がんワクチンの副反応には、ステロイドが有効であった」という報告が出た。
子宮頸がんワクチン副反応では すさまじい症状がでている方がたくさんいます
その治療法がないと言われている中 一筋の光がさした方もおられます
まだ取り組みが始まったばかりですが 学校に行ける人もでてきたようです
 ──
その副反応患者の高校生の子供さんにも Bスポット治療をしてみると 「激しい上咽頭炎」を確認できた 
  ※ Bスポット治療=上咽頭炎治療です 
 ──
追記 ステロイドパルス治療で改善した方がおられるそうです
(壊れた免疫システムのプログラミングを作り治す治療)
( → 子宮頸がんワクチン副反応に改善症例/継続追記/治療方法について - Yahoo!知恵袋

 ここでは、「副反応患者は免疫異常が起こっている」という見立ての上で、免疫異常を直す「上咽頭炎治療」という治療をすると、有効であったそうだ。
 さらに、ステロイドパルス治療 でも改善が見られたそうだ。

 《 加筆 》

 さらに、ステロイドパルス治療で改善した、という実例(体験記)が報告されている。
  → ステロイドパルスとオーソモレキュラー栄養療法

 ──

 以上のことからして、次のように結論していいだろう。
  ・ 子宮頸がんワクチンの副反応はまさしく存在する。(心因性ではない。)
  ・ 原因は、免疫異常ないし自己免疫らしい。
  ・ 免疫異常を直すための治療法が有効らしい。
  ・ 薬剤としてはステロイドも有効らしい。


 おおまかに、このような理解をしていいだろう。
( ※ 細かい治療は医者任せになるが、統一的な治療法はまだ確立していないので、手探り状態となる。なお、「副反応は心因性だ」と唱える医者なら、治療はしてくれないはずだ。その場合は、症状がどんどん悪化していくことになりそうだ。無策は愚策。)
 


 【 追記 】
 ステロイドで十分な効果があった、という例が新聞記事に掲載された。一部地域では医療費補助がなされているが、その状況。
 (補助は)ステロイドの集中投与を受けるための入院費などの自己負担分で、ワクチン接種後の記憶障害や脱力、けいれんなどの症状が改善。専門学校に通学できるまでに回復した。
( → 朝日新聞・地方版 2015-10-27[ネットにはない] )

 これと別の症例だが、少し前の朝日の記事にも、同趣旨の話がある。
 茨城県牛久市の牛久南中学校。3年の女子生徒。
 1年半、中学を休んだ。
 今年3月にステロイドの集中投与を受け、体調が好転した。痛みはまだ残るが、車いすで登下校し、1日数時間、授業に出始めた。
( → 朝日新聞 2015年6月14日

 別の症例もある。
 今も深刻な副作用に苦しむ福島県の高校二年の長女(16)。
 両親によると、スポーツ万能だった長女が子宮頸がんワクチンを初めて接種したのは、中学三年だった二〇一一年八月。翌月の二回目の接種後、手首やふくらはぎなどの痛みを訴え始めた。一二年四月の三回目の接種後には、症状がさらに悪化。四〇度を超す高熱が続き、約二カ月入院した。
 血液検査で、全身に痛みを伴う免疫疾患の難病「全身性エリテマトーデス」と診断された。医師には入院治療を続けるよう言われたが、苦労して入った希望の高校だったため、長女は退院し復学。今もステロイド剤などを毎日飲んで症状を抑え、何とか高校に通っているという。
( → 2013年5月11日 東京新聞 (コピペ)

 ステロイドによる改善という例は複数見られるので、エビデンスはあると見ていいだろう。
posted by 管理人 at 11:24| Comment(1) | 医学・薬学 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
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Posted by 管理人 at 2015年10月24日 14:35
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