2015年10月22日

◆ 堤防よりも遊水池

 鬼怒川の氾濫のあとで、堤防を作ろうとしているが、堤防よりも遊水池を作るべきだ。 ──

 鬼怒川の氾濫のあとで、堤防を作ろうとする方針を政府は出した。
 鬼怒川の堤防について、関東地方整備局は 19日、新たに建設する本堤防は最大約 1.4メートルかさ上げする方針を決めた。幅も広げ、シートやコンクリートブロックを使って川の水がしみこまない造りにする。
( → 朝日新聞 2015年10月19日
 国土交通省関東地方整備局は19日、関東・東北豪雨で決壊した茨城県常総市の鬼怒川堤防の再建工法を検討する調査委員会をさいたま市内で開き、現場の堤防の高さを決壊前より最大で約1.4メートルかさ上げして約5.4メートルに、堤防上部の幅を約2倍の約6メートルとする方針を決めた。
 会合は3回目。前回は堤防から水があふれる「越水」に加え、水が地盤に浸透して堤防が落ち込む「パイピング破壊」が決壊を助長したとの結果をまとめていた。
 整備局によると、鬼怒川で安全を保つには、洪水に耐えられるぎりぎりの水位である計画高水位に1.5メートルを加えた高さの堤防が必要とされるが、決壊箇所は計画高水位より最大で1.25メートル高いだけで、わずか6センチの所もあった。浸透対策として、堤防の川側に鋼製の矢板を打ち込んだり、のり面に遮水シートを張ったりする。
( → 日経 2015/10/20

  → 関連記事:NHKの記事(動画あり)

 記事を読む限り、やたらと大工事をするつもりのようだ。これでは、巨額の費用がかかるだろう。1000億円ぐらいになりそうだ。長い鬼怒川の全体でやるなら、兆円規模になるかも。どっちみち、巨額すぎる。

 ──

 もっとうまい手はないか? ある。前にも述べたが、「堤防の一部を低くして、越水・氾濫させる。その部分だけコンクリ護岸にする。」という方法だ。
  → 洪水防止の画期的な方法

 一方、これと併用したいのが、前々項の「遊水池」だ。
  → トンボと湿原
 ここでは、「遊水池を整備して、そこを湿原にせよ」と提案した。
 それを援用して、鬼怒川のそばに遊水池を作ればいいのだ。そして、そこに(意図的に)越水・氾濫させることで、他の地域における越水・氾濫を防ぐ。かくて、洪水被害を防ぐ。

 つまり、やたらと巨大な堤防を作りかわりに、あちこちに遊水池を作ればいいのだ。
( ※ 鬼怒川の周辺には、大量の水田が余っているので、それらの水田を買収して、低めの堤防で囲えば、そこが遊水池となる。普段は湿原となる。)




 ──

 具体的な例としては、渡良瀬遊水池がある。





 これがどういうものであるかは、ネット上で情報が見つかる。
  → 冬の渡良瀬遊水地は、水鳥と猛禽が暮らす関東屈指の楽園!
  → 渡良瀬遊水地の野鳥
  → 渡良瀬遊水池の自然−野鳥・ほ乳類・魚
  → 野鳥観察の季節です♪ | 渡良瀬レポート | 渡良瀬遊水地
  → 栃木市 渡良瀬遊水地がラムサール条約湿地に登録されました
  → 水鳥の楽園、自然の宝庫【渡良瀬遊水地】
  → 渡良瀬遊水池 カモ|水鳥 - Google 画像検索



 [ 付記 ]
 遊水池を作るために、水田を買収するとして、農家が手放さない、という問題がありそうだ。
 ここで、うまい方法がある。

 渡良瀬遊水池は、自然が豊かなので、多くの観光客が訪れる。観光客のために、売店もできる。
  → 子供広場ゾーンは売店を完備
 だから、農家は売店に土地を貸して、土地代を取ればいいのだ。田んぼで稲を作るより、この方がずっと儲かりそうだ。

 また、観光客向けに、レンタサイクルセンターもある。
  → 渡良瀬遊水池の地図
 レンタサイクルセンターで貸出業務の仕事をすることもできそうだ。そのためには、水田の土地を提供した地主を、第三セクターで雇用すればいい。準公務員の扱いだ。そうすれば、安定した仕事に就けるので、ありがたいはずだ。

 ともあれ、ただの田んぼは補助金を食うばかりの赤字事業だが、田んぼを遊水池にすれば、自然公園となり、集客力が高まるので、高付加価値となり、富を生み出す。(観光地として。)そこから金を得れば、農作業なんかをするより、楽をして儲かるのだ。
posted by 管理人 at 21:22| Comment(2) | エネルギー・環境2 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
遊水池はお金がかからなくて政治家が儲からないからやりたく無いんでしょうね。土地の買収も面倒ですし。
豪華な堤防を作って決壊してもらえば再び工事ができるから儲かるというのが本音な気がします。死者が出るぐらいじゃないと工事が必要だと主張するのも大変です。
Posted by 米長浩司 at 2015年10月23日 13:42
利根川が満水になると、小貝川も鬼怒川も溢れてしまう。当然の事である。住民、自治体の知識の無さに呆れる。洪水対策の訓練をしていても意味が無かった。特別警報が発令されたが効果が有ったのか?県・国は市町村に的確なアドバイスが出来なかった。
Posted by あ at 2015年12月11日 22:37
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