2015年09月24日

◆ 子宮頸がんワクチンの現在(2015)

 子宮頸がんワクチンの被害者への救済策がとられたが…… ──

 子宮頸がんワクチンの被害者への救済策がとられた。
 若い女性のがんの中で最も多い「子宮頸がん」。これを予防するための「子宮頸がんワクチン」を巡って、接種後に原因不明の痛みなどを訴える人が相次ぎました。
 厚生労働省が調査を行った結果、症状が回復していない人が若い女性を中心に186人にのぼることが分かり、救済に向けて動き始めることになりました。
 厚生労働省は、接種後に症状が出たすべての人を対象に医療機関や自治体を通じて追跡調査を行い、今月17日に結果が公表されました。去年11月までに接種し、何らかの症状が出た2584人のうち、状況が把握できた1739人について結果が報告されました。それによりますと、症状が出てから1週間以内に回復した人は1297人と全体の75%を占めた一方、痛みやけん怠感、認知機能の低下などの症状が回復していない人は全体の11%にあたる186人いることが初めて分かりました。
 症状が続いている期間については1年以上3年未満が113人、3年以上と答えた人も51人いました。ワクチンを接種したのは中学生や高校生が多く、症状が回復していない患者に生活の状況を複数回答で聞いたところ、▽通学できなかったり、留年したりして学校生活に支障が出ていた人は135人にのぼり、73%を占めたほか、▽入院したことがある人は87人、▽介助を必要としたことがあると答えた人も63人いました。
 厚生労働省は、今回の調査結果を受けて医療費などの給付に向けた審査を始め、接種との因果関係が否定できない場合は救済することを決めました。
 何年にもわたって痛みや記憶力の低下などさまざまな症状に苦しんでいる人もいます。このうちの1人、埼玉県に住む酒井七海さん(21)は高校1年生だった4年前、子宮頸がんワクチンを接種しました。ワクチンは半年の間に3回受ける予定でしたが、2回目の接種の後、失神し、その後、右半身のしびれや記憶力の低下など、さまざまな症状に苦しむようになりました。 今も右半身がまひや視野の欠損、記憶がしにくいなどの症状を抱えながらの生活を余儀なくされています。 大学生の酒井さんはひとりで通学することが難しく、家族の支援を受けて通っています。大学でも学内での移動やノートに書く際にボランティアの人たちの力を借りなければなりません。5歳から始めたピアノは県のコンクールで優勝するほどの腕前でしたが、右手に力が入りにくいため、ピアノを弾くことはほとんど無くなりました。
 酒井さんは「元の体に戻して欲しいというのが唯一の願いです」と涙ながらに語り、……
 鹿児島大学病院を訪れた患者は、他の病院で満足のいく治療が受けられなかったと感じている人が少なくありません。 診察を続ける中で高嶋教授が感じたのは、患者たちの症状が脳の神経の異常が原因で起こる病気とよく似ていることでした。血液中の異物が、神経の炎症を引き起こし、全身の痛みや運動障害などにつながったとの仮説を立て、人工透析のような方法で血液中の異物を取り除く治療を試みています。
( → NHKニュース 9月18日

 記事によると、症状の緩和は見られるようだが、根治は難しいようだ。それというのも、脳そのものが器質的に損傷を受けたからだろう。となると、まったく元の通りになることは難しく、脳の他の部位で新たな能力を獲得するという形でしか治療はできないことになる。かなり困難なリハビリとなるだろう。(脳梗塞で脳細胞が損傷した患者のリハビリと同様だ。症状は緩和するが、根治するのとは違う。あくまで対症療法ふうだ。)

 ──

 読売新聞は社説で「副作用対策を急げ」と述べている。
  → 子宮頸がん ワクチンの副作用対策を急げ
 しかし、いくら対策しようが、できることとできないことがある。今の医学では、いったん損傷した脳細胞を復活させることは不可能だ。そもそもそんなことが原理的に可能であるとも思えない。(それは死者を生き返らせるのと同じことである。不老不死を願うのと同じで、まず無理。)
 だとすれば、唯一の対策は、「ワクチンを打たないこと」だろう。これなら確実に、副作用を予防できる。だから、この方向で進むべきだ。

 ところが現実には、医学界はワクチンの接種を推進しようとしている。
 鈴木光明・日本産婦人科医会常務理事 
「調査で確認できた人の約1割にあたる 186人が回復していない事実は大変重い。ただ、副作用全体で見ると、起きる頻度は海外と比べて特に高いわけではない。接種後の症状に対し、厚生労働省が診療体制を整え、日本医師会などが診療の手引を発表した。適切な診療を安心して受けられるようになるだろう。このワクチンは子宮頸がんの予防に必要だ。副作用の発生状況に注意していかねばならないが、ワクチンによる利益と不利益を考えれば、接種の推奨を再開する時期に来ている。」
( → 朝日新聞デジタル 2015年9月18日

 しかし、これはおかしい。
 たしかに、子宮頸がんで死亡する人はとても多く、それに比べれば副作用の被害者は少ない。だから、単純比較すれば、「ワクチンを打った方がいい」ということになる。しかしこれは、論理が単純すぎて、現実に即していない。
 (1) ワクチンなしでも、死亡率を下げることは可能だ。ワクチンよりも、検査の方が、重要である。やたらとワクチンを打つより、検査の率を上げることの方が先決だ。(日本は諸外国に比べて、ワクチンの接種率が低いだけでなく、検査率も大幅に低い。)
 (2) ワクチンを打っても、有効であるとは言えない。というのは、ワクチンで有効となるウイルスに感染している人は少ないからだ。この件は、前に別項で述べた。
 「子宮頸がんワクチンは、99.5%は無効である。というのは、もともと感染率があまり高くない上に、ワクチンのタイプとウイルスのタイプとが異なることも多いからだ。また、たとえ感染していても、感染後に治療を受ければ、治癒率はおおむね100%である」
 つまり、ワクチンは、ほとんど無駄。典拠は、厚労省の発表。あちこちのサイトで紹介されている。
  → Google 検索

 また、生命と人生について、次のように述べたこともある。
  ・ 子宮頸がんワクチンの有効性は、あまり高くない。
  ・ むしろ、検診の方が重要である。
  ・ 十代女性の場合には、危険性が高い。(小学生ならともかく。)
  ・ 乱交する人ならば、ワクチン接種をした方がいい。

   ─────────

 私が子宮頸がんワクチンに対して否定的な理由は、「人間の生命は最も大切なものではない」と考えるからだ。
 多くの医者は、「人間の生命は最も大切なものである」と考える。だから少しでも死亡率を下げようとして、ワクチンの接種を推進する。多少の犠牲者が出ても、全体として死亡率が下がるのならば、その方がいい、と思う。
 私はそうは考えない。最も大切なのは、「死なないこと」ではなくて、「良く生きること」である。そして、「良く生きること」とは、「青春を味わうこと」である。
( → 子宮頸がんワクチンの方針転換

 似た趣旨のことは、下記でも述べた。
  → 少女の認知症(子宮頸がん)
 
 ──

 以上のことを踏まえて、本項で、新たに次のように結論しよう。
  ・ 子宮頸がんワクチンは、打たない方がいい。
  ・ どうしても打つのならば、思春期を過ぎたあとでいい。

 前者は、私の今まで通りの意見だから、特に解説しない。
 後者は、本項で新たに述べる意見だ。これは、医学常識に反する。
 医学常識は、こうだ。
 「ワクチンを打って有効なのは、感染前だ。感染してからワクチンを打っても、有効ではない。ゆえに、性交開始の年齢よりも、早い時期にワクチンを打つべきだ。20歳を過ぎてから接種しても、手遅れだ」
 これに対して、私は次のような見解を取る。
 「ワクチンを打とうが打つまいが、たいていの人はウイルスに感染しない。結果はほとんど同じである。感染する人はごく一部であるにすぎない。また、感染しても、検査で発見すれば、十分に治療できる。さらに、ここが重要だが、感染して発症する年齢は、20代後半以降が大部分だ。10代の少女が感染して発症するという例は、きわめて少ない。感染して発症するという例の多くは、30代以降だ。30代以降の生命を救うために、10代の少女の人生を危険にさらすなんて、見当違いすぎる。ワクチンを打つのは、20歳を過ぎてからでいい。(ただし例外もある。ヤリマンのビッチだ。ヤリマンのビッチに限っては、早期にワクチンを打った方がいい。)」

 一般に、リスクとメリットという基準がある。リスクが大きくてメリットが少なければ、やめた方がいい。リスクが小さくてメリットが大切れれば、やった方がいい。……このことから考えると、次のように言える。
  ・ 10代では、リスクが大きく、メリットが小さい。
  ・ 20代後半以降では、リスクは小さめで、メリットが大きい。

 このように分けて考えるべきだ。

 現状では、医者は、
 「ワクチンは早期に打つべきだ。感染後にワクチンを打っても意味がない」
 と考えている。しかし、ワクチンを打っても打たなくても、ほとんどの場合には感染していない、という事実がある。また、ワクチンを打たなくても、別に致死的になるわけではなく、検査で見つけて治療すれば十分だ、という事実もある。子宮頸がんは、決して、天然痘のような危険な病気ではないのだ。そこを区別することが大切だ、と思う。
( ※ たいていの医者は、天然痘や結核のワクチンと、区別ができていないようだ。)
 


 【 関連項目 】

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posted by 管理人 at 14:24| Comment(2) | 医学・薬学 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
> 医学常識は、こうだ。
> 「ワクチンを打って有効なのは、感染後だ
ここは文意から「感染前」の誤記ではないかと思います。
いつもは気にしませんがこちらは逆になってるので、失礼かと思いましたが出しゃばりました。

私にも小さい娘が居ますが本サイトの記事でワクチン接種は(対象年齢時にたとえ義務であっても)させないと決めてます。
その一方で検査については妻とよく話していくつもりです。
Posted by 雷太 at 2015年09月25日 07:18
修正しました。ありがとうございました。
Posted by 管理人 at 2015年09月25日 07:41
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