2015年08月26日

◆ 五輪エンブレムは出来レース

 五輪エンブレムは、パクリではなくて、出来レースであることが判明した。 ──

 どうしてかというと、選考委員会の委員長が証言しているからだ。
 エンブレムの審査委員代表を務めたグラフィックデザイナーの永井一正氏(86)が26日、制作者佐野研二郎氏(43)の原案は「劇場のロゴとは似ていなかった」と証言した。原案は他の商標と似ている点があったため、修正され今の形に決まったという。
 永井氏によると、佐野氏の原案は「東京」の頭文字「T」を図案化したもので、ベルギーの劇場名の頭文字「L」を想起させるエンブレム右下の部分はなかった。その後、商標登録に向け大会組織委員会と佐野氏が協議し、他の商標との類似を避けるために複数回にわたってデザインを練り直す中で、最終的に「L」にも見えるデザインが盛り込まれたという。
( → スポニチ 2015-08-26

 ここで言う「エンブレム右下の部分はなかった」というデザインは、どんなものか? 私が先に推定したものだろう。再掲しよう。


tokyo20yy.jpg


 最初はこういうデザインだったのだろう。で、こういうデザインにしたら、そっくりなデザインが他に見つかった。そこで、かぶらないように、一部を修正したら、現在のデザインのようになった、というわけだ。


tokyo20.jpg


 しかし、これではもはや、オリジナルとはまったく異なるデザインだと言っていい。これほどにも異なるデザインであれば、「修正して採用する」というような道はありえない。再応募などはあり得ないからだ。あっさりと廃案として、別案(第二案)を採用するのが、常識だろう。
 なのに、そうしなかった。ということは、これが出来レースであったことを意味する。要するに、他のデザインとかぶっていて、採用不可能な案であったとしても、何が何でも佐野研二郎のデザインを採用しなくてはならなかった、ということだ。無理に無理を重ねてでも、どうしてもこの佐野研二郎のデザインを採用しなくてはならなかった、ということだ。……つまり、出来レース。
 それを、審査委員長が自ら告白しているわけだ。そして、そのために、証拠湮滅の形で、第二案や第三案の公開を拒んでいるわけだ。



 [ 付記 ]
 上の「原案」らしい画像を前に掲載したときには、次のように記述した。再掲しよう。

《  オリンピックのエンブレムは、「TOKYO(東京)」「TEAM(チーム)」、それに「あした」を意味する「TOMORROW(トゥモロー)」の3つのことばの頭文字の「T」をイメージしたデザインとなりました。
(NHK ニュース) 》

  ………………………………………………

 五輪エンブレムの右下の隅は、何を意味するのか? 元の説明を読んだが、T が三つというふうに説明されるだけで、右下の隅の説明がない。これは変ですね。
 仮に、説明文の通りであれば、こうなったはずだ。

   ( 上記画像 )


 これなら T を意味するとわかる。なのに、右下に、変な隅が付いている。意味もなしに。
( → 東京五輪のエンブレム




 [ 余談 ]
 これが出来レースだったとすれば、主犯は、佐野研二郎ではなくて、審査員の側だったことになる。(買収されていたようなものだ。買収したのは、たぶん、南堂 ならぬ H堂だろう。)
 で、彼らが主犯であるからこそ、東京五輪の組織委がベルギー側を非難する声明を出した、という馬鹿げたことをやるわけだ。
  → 舛添は五輪で決断せよ
 これも、最初に聞いたときはいかにも奇妙に思えたが、こいつらが主犯だったと判明すれば、実に当然のことであると腑に落ちる。
( ※ 組織委はインチキデザインの被害者かと思ったら、実は、自分たちこそインチキをやった張本人だった、というわけ。意外な真犯人。「被害者が真犯人でした」。……推理小説もビックリ。)
posted by 管理人 at 22:16| Comment(8) |  東京五輪・豊洲 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
管理人さんになっとく!!
パラリンピックのロゴも、赤丸が下方にあったのだ。
Posted by senjyu at 2015年08月26日 22:32
最後に <STRONG>[ 余談 ]</STRONG> を加筆しました。
 タイムスタンプは 下記 ↓
Posted by 管理人 at 2015年08月26日 22:56
記事には驚きました。一部テレビコマーシャルが始まった/既成事実ができたので、もう安心とばかりに永井氏は取材に応じたのでしょう。(あの旧国立競技場も、真っ先に解体工事を開始して新築を「既成事実」化した経緯があります。老朽化したとはいえ、本当は改修・補強で済み、工期も短く、低費用で済んだ可能性が大いにあると思います。しかし、それでは、大儲け・受益をもくろむゼネコン?および諸々の関連タカリ機関・官庁が猛反発?・・・)

 永井氏の話では、要するに「佐野氏が選ばれるように仕組まれた選考」(出来レース)が濃厚だった、ということ。おまけに、初めは例のベルギーの劇場ロゴと似ていなかった!というではありませんか。永井氏によれば「(原案と)似たようなものがほかにあったようだ。そのため佐野さんの案は、元のイメージを崩さない範囲でパーツを一部動かすなど、組織委の依頼で何度か微修正された」、つまり、あのエンブレムの「不可解なL字」部分は初めはなかったというのです。つまり、組織委の要請・注文で修正/変更を繰り返すうちにあのようになったというのです。それほどまでに手が加えられ、変更されたのなら、もはや「佐野作品」とは呼べず、「組織委との合作」というべきではないでしょうか。そんなもの、そもそも選ばれるべきではないでしょう。

 朝日の対談の永井氏にの話によると、一応ブラインドで優秀作を3点に絞り込み、議論して佐野氏を選んだようです。最後までブラインドだったのかどうかは疑問で、どうも最後は議論/情実で予定通り?佐野氏に決めたように思われます。ところが、首尾よく佐野氏を選んだものの、よく調べたら、佐野氏は他と類似が疑われる作品を持ち込んだことが判明。慌てた組織委はあれこれ注文を付け、佐野氏は(盗作)才能を発揮して改変・修正に次ぐ改変・修正をしたら、あの説明のつかない「L字」が付いてしまい、ベルギーの劇場ロゴに似てしまった、というのが真相のようです。

 永井氏も「ベルギーの劇場ロゴに似てしまった」ことは認めているのに、佐野氏は模倣/盗用疑惑発覚後の記者会見で「・・・全く似ていない」と言いました。組織委からそう言うように強要されたのでしょう。悲しいことです。
 加えて佐野氏は記者会見で「これまでの仕事の集大成」と自画自賛、よくも大ボラを吹いたものです。要するに、佐野氏の作品は初めから他者の模写/盗用が疑われるシロモノだったのです。ですから、あの「T」は、Thief(泥棒、盗人)の「T」でもあったということでしょうか。
 では、その作品は一体どんなものだったのか、誰のモノに似ていたのか、”もの凄ーく”知りたいものです。佐野氏の盗用リストに加えられるべき/欠くべからざる一品となるでしょうから。同時に、最終選考に残った原研哉氏と葛西薫氏の作品も合わせて見てみたいものです。

 こうして見ると、佐野氏は選ばれるべきではなかったのに選ばれてしまったわけで、「杜撰な選考」の犠牲者の側面もあるようです。本来なら、つまり普通に、真面目に「選考」していたら、佐野作品が選ばれることはなく、問題にもならない事柄だとする横尾忠則氏の達見には敬服・脱帽です。選考委員会の責任は極めて重大です。

 今回のゴタゴタ劇の収穫はといえば、佐野研二郎という「今売れっ子?」のグラフィックデザイナーが、実は、確信的なパクリスト?=「未熟な」デザイナーであることが露呈した/発見された、ということでしょうか。

 五輪組織委員会は、今回の選考過程を情報公開し、速やかに五輪エンブレムを再選考すべきだと思います。いいものなら、原研哉氏の作品、葛西薫氏の作品でもOKだと思います。
Posted by Nekogu at 2015年08月27日 16:27
原案については「エンブレム右下の部分はなかった」と示された。
 だが、これは、佐野研二郎の説明と矛盾する。佐野研二郎は「自分は最初からこういうデザインをした」と示したとき、そのデザイン(一覧のうちの T の部分)では、原案でなく最終案の方を示したからだ。かくて、矛盾。
  → http://netgeek.biz/archives/46771

 委員長か、佐野研二郎か、どちらか一方が嘘をついている。

 ※ 両者が癒着しているのだとすれば、二人とも部分的に嘘をついているのかも。
Posted by 管理人 at 2015年08月28日 04:07
当初案は、9分割モチーフで考えると日の丸はT字のトップ(真中)では無いだろうか?
Posted by hibari_sun at 2015年08月28日 16:10
「パクリはいっさいない」と言っていた人の原案が、「似てるものがあるから修正」になっていたと。似たものしか作れないんじゃないかな。
Posted by 7C at 2015年08月28日 16:11
原案が公表されましたが、管理人さんの推定していたデザインと同じでしたね(右の色が違うだけで)
審査員の一人は原案と違うと承認は拒否したようですが・・・・。やはり出来レース?(苦笑)
Posted by ルート at 2015年08月28日 18:10
(BLOGOS記事:次々に疑惑が浮上の佐野氏デザイン へ同文を投稿 2015 8 28)
http://blogos.com/article/128950/forum/

拒絶していた佐野氏の原作が公開された。
ついでに最終選考に残った原研哉氏、葛西薫氏の作品も公開して欲しい、いや公開すべきだと思う。

五輪組織委員会は最終的な「合作」(佐野作品とはもう呼べない!)が、ベルギーの劇場ロゴを真似たものではないことに力点があるようだが、感覚が狂っている。「真似たかどうか」ではなく「似ている」のが問題、根本が分かっていない、これは異常だ。

あの無粋?(これは失礼)の舛添氏でも「確かに似ている」と呟いたくらいだ。
恥知らずにも「似ていない」というのは、組織委員会から強要された(!)佐野氏を除けば、「権威に寄り添う」主義の、読売の橋本五郎氏か、「身内/自己保身に」余念がない?柏木博氏ぐらいだろうか。

マトモな意見の先鋒は、横尾忠則氏だろう。ツイッターで曰く、
https://mobile.twitter.com/tadanoriyokoo/status/629158323670024192
「五輪のエンブレムの件。もし審査の段階でベルギーの劇場のロゴの存在に気づいていたら、採用作は「似ている」ということで選外になったはずだ。調査の網の目からこぼれたための入賞だと考えると応募者に責任はない。むしろ選んだ審査員側にある。審査員の説明が必要ではないだろうか。」
真っ当すぎる意見!
『「似ている」ということで選外』が選考の大原則のはずだ。

組織委員会は、事前にベルギーの劇場ロゴに似ていることを認識していながら、暴走したように思われる。初案に「似ていること」を理由にダメだしをしたくらいだからだ。乗り切れると甘く見たのだろう。傲慢さ+無責任がなせる技か、・・・
Posted by Nekogu at 2015年08月28日 23:06
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