2015年08月17日

◆ 佐野研二郎の問題は解決したか?

 佐野研二郎が、パクリをしたことを公式に認めて、バッグのデザインを取り下げた。これで一件落着となるか? ──

 佐野研二郎が、パクリをしたことを公式に認めて、バッグのデザインを取り下げた。
 佐野研二郎氏(43)が手掛けたサントリービールのキャンペーン賞品の一部を取り下げた問題で、佐野氏が 14日、代表を務める事務所の公式ホームページ(HP)で「事実関係を調査した結果、デザインの一部に関して第三者のデザインをトレース(描き写し)していたことが判明した」と明らかにし、謝罪した。
 以下、佐野氏のHP全文。
( → 日刊スポーツ 2015年8月15日

 デザインを取り下げたことで、一件落着となるか? 法的には、そうかもしれない。しかしここでは、重要な問題が残されている。それを指摘しよう。こうだ。
 「パクったデザインは、いずれも凡庸な素材レベルである。こんなものを、まともなデザインだと称して、自分の立派なデザインだと評価して承認したところからして、佐野研二郎のデザイン能力は最低レベルだと評価される」


 具体的に言おう。今回のパクリデザインは、次のものだ。
  → http://francepresent.com/sanokenjiro/

 この中で、とりあえずはデザインになっているのは、次の二つだけだ。
   No.12 海に泳ぐ女性デザイン
   No.25 顔を半分出した黒猫


 この二つだけは、とりあえずはデザインになっている。特に後者は、パクリ元( クッション本人サイト )に、かなり近い出来映えとなっている。つまり、パクリ元のデザインと同じぐらいのレベルにある。この意味で、まともなデザインとなっている。

 一方、これ以外は、いずれも、まともなデザインとなっていない。
  ・ フランスパン …… ありふれた素材写真
  ・ BEACH …… 素材画像のレベル
  ・ サングラス …… ありふれた素材写真
  ・ 書籍 …… 素材画像のレベル
  ・ スイカ …… 素材画像のレベル(元デザインの劣化版)
  ・ 小鳥 …… 素材画像のレベル


 いずれも素材画像や素材写真のレベルである。要するに、名もない二流のデザイナーが短時間でチョコチョコッと作った粗悪品、というレベルだ。単品で何かの商品に使えるようなデザインレベルではない。(使えるのは、先の No.12 と No.25 だけだ。)

 一般に、まともなデザインというものは、そのデザインに独自の魅力が必要だ。たとえば、24時間チャリTシャツなら、次のようなデザインがある。


chari_t.jpg
出典


 これはまともなデザインだ。きちんとしたデザイン性がある。これを、金を払ってでも買いたいと思う人も多いだろう。それだけのデザインがある。

 しかし、佐野研二郎のトートバッグは違う。ここには、きちんとしたデザイン性がない。素材画像や素材写真のレベルである。単品で何かの商品に使えるようなデザインレベルではない。
 にもかかわらず、佐野研二郎は、このデザインを自分の名前で販売した。「このデザインは 佐野研二郎・作 と称するに値する」と思った。だからサントリーは「佐野研二郎デザイン」と称してキャンペーンをした。
  → サントリー キャンペーン・サイト
 ところが、本人が「このデザインは 佐野研二郎・作 と称するに値する」と思ったというその作品のレベルは、ただの素材画像・素材写真のレベルだったのだ。つまり、次の等式が成立する。

  素材画像・素材写真のレベル = 佐野研二郎のレベル

 このことを、彼は自ら公言したのである。それが今回の発表の意味だ。
 彼はたぶん、「デザインを取り下げることで、法的な問題は回避できる」と思ったのだろう。なるほど、法的な問題は回避できるかもしれない。
 しかしこのとき、同時に、上の式が成立することを認めてしまったのだ。つまり、「自分には才能が無い」ということを認めてしまったのだ。……罪を免れるのと引き替えに。

 ──

 結局、彼はこの発表によって、責任を部下に転じることに成功した。しかし同時に、自分のデザインのレベル(自分の名前で出す作品のレベル)が、素材画像レベルであることを認めてしまったのだ。
  ※ デザインを選んだのは部下だとしても、部下の選んだ作品を
    自分の名前で出すことを決めたのは、佐野自身だからだ。

 とすれば、結論は明らかだ。
 「佐野研二郎は無能なデザイナーなのだから、五輪のエンブレムの採用は中止する。デザイン料の 100万円の返還を求めることはしないが、別途、新たにデザインの選定をやり直して、新たなデザインを採択する」

 これが正しい方針となる。

 ただし、ここでは、次のことも必要だ。
 「同じ仲間内の審査員を使ってはならない。審査員は新たに選考する」
 「選考過程は公開する。候補作をあらかじめ公開する」
 「ネットにおける大衆の人気投票も実施する」

 同様のことは、前にも述べた。
  → 五輪エンブレムをやり直せ
  → 新国立競技場レポート 1

 ともあれ、無能なデザイナーの凡庸な作品は、さっさと捨てた方がいい。彼が無能であることは、彼自身が告白したのだ。その彼のデザインを使うことは、とんだ恥さらしだろう。
 五輪のエンブレムをやり直すことが必要なのは、彼が法的に違法行為をしたからではない。彼が無能であるからだ。(……そのことが今回判明したのだ。)



 [ 付記1 ]
 別の案をデザインした人もいる。
  → Zaricor Originals
 しかし、このデザインは駄目だ。「国旗に落書きした」という形のデザインだからだ。こんなものは国旗に対する不敬罪に当たる。また、独創性もほとんどない。
 こんな下らないデザインをするから、素材ぐらいしか描けないんだよ。

 [ 付記2 ]
 参考で示すと、私は次のデザインを作った。


momo3.png


 あとは、お好みで。
posted by 管理人 at 20:12| Comment(4) |  東京五輪・豊洲 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
五輪の大会組織委がベルギーのデザイナー側を非難した。
  → http://www.sankei.com/sports/news/150817/spo1508170042-n1.html


 ここで、大会組織委というのは、IOC の一部ではなくて、日本の JOC などの参加を受けた、日本国内の独立組織。人員はすべて日本人。
  → https://tokyo2020.jp/jp/organising-committee/
Posted by 管理人 at 2015年08月17日 21:25
「才能のない佐野さんの作品だ」と5年、10年、15年と言われる。損切りは早くしたほうが良い。
Posted by senjyu at 2015年08月18日 15:46
こんだけ人のデザインセンスを批判しておいて、最後に私の案はこれだ!とこの画像を掲載できるタフガイさは賞賛に値すると思います。強い!
Posted by 名無し at 2015年08月19日 12:17
この人のパクリの参考情報。いろいろと情報がたくさんある。
  → http://nihon9999.blog77.fc2.com/blog-entry-12272.html#
Posted by 管理人 at 2015年08月24日 06:44
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