日本の太陽光発電の発電量はどのくらいか? ──
日本の発電量全体のうち、太陽光発電の占める割合はどのくらいか? 何パーセントぐらいか?
結論を言うと、こうだ。(おおよその値。)
・ 2012年 …… 1%強
・ 2013年 …… 2%程度
・ 2014年 …… 3%程度
・ 2015年 …… 4%程度(推定値)
なお、瞬間的な最大値は、次のように推定できる。
・ 曇りや雨を含む平均値に比べて、2倍程度。
・ 一日の平均値に比べて、正午には2〜3倍程度。
この二つを掛け算して、瞬間的な最大値は平均値に比べて、5倍程度になると推定できる。2013年には 10%程度になりそうだ、と推定できる。この推定は見当違いではなく、おおよそは妥当であるようだ。つまり、夏場の正午という時間帯に限っては、10%(2013年)ぐらいの発電量を確保しているようだ。
( ※ 下の資料のうちのどこかでも、その具体的な数値が示されてあったはず。最大供給量というような形で。)
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以上は、結論だ。次に、詳細データを示す……つもりだったのだが、あちこちのデータをいじくっているうちに、何が何だかわからなくなってしまった。 (^^);
面倒臭いので、具体的なデータを「ここ」というふうに示すのは、省略する。調べたい人は、自分できちんと調べて欲しい。取りあえず、データのソースを列挙しておく。
・ 日本のエネルギー・発電の供給量割合(〜2012)
・ 電源別の発電電力量とCO2排出量(〜2013)
・ エネルギー白書2015 PDF版
・ 電力需給検証小委員会の報告書
・ 電源種別・新エネルギー等種類別発受電実績 - 電力統計
・ 太陽光発電が2014年に28%も拡大、中国と日本の伸びが目立つ
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以上に、データの資料を列挙したので、あちこちを調べて、具体的なデータを探し出すといいだろう。
( ※ なお、細かな数値は、あまり意味がないかもしれない。理由は三つ。第1に、電力の総需要が、季節ごとにかなり変動する。第2に、太陽光発電の発電量が、季節ごとに変動する。第3に、太陽光発電の発電量が、ここ3年間ぐらいは急増しているので、どの時点で調査するかで、数値の取り方が変わってしまう。年頭と年末でかなり数値の差がある。暦年と粘度でも差が生じる。……要するに、数値が安定していないで、大きく変動している状況なので、あまり細かな数値は意味がないわけだ。)
( ※ 本項では、きちんと数値の典拠を示していないので、本項自体がきちんとした資料になっていない。きちんとした資料を探すためのガイダンス、という程度だ。)
【 追記 】
簡単に根拠を示すと、こうだ。
2013年に新エネが 2.2% というデータ。(2.2%のうち大部分が太陽光)
→ 電源別の発電電力量とCO2排出量
2014年が 2013 年に比べて約7割増 というデータ。
→ 太陽光発電が2014年に28%も拡大、中国と日本の伸びが目立つ
ここから、3%強という値を推定できる。
2015年は、現在はまだ8月なので、推定値しか得られない。
2015年08月08日
過去ログ
タイムスタンプは 下記 ↓
何のことかわからないんですけど、本項とは関係のない話でしょ?
訳が分からないコメントを書かないでください。書く場所を間違えているんじゃないの?
( ※ 私が「わからない」と書いたのは、あまりにもたくさんのデータがありすぎて、どこにどのデータがあるのか一時的に混乱してしまった、という意味。出典の場所をうまく示せなくなった、という意味。短時間で急いで文章を書いたときには、ありがちのことだ。金を取る仕事じゃないんだし。)
> しょうもない誤報とやらの方がよっぽど正確。
そんなことで自分自身を表現して、自分の愚かさを自慢することはないのに。
http://d.hatena.ne.jp/vaceba/20120902/1346542301に示す通り、ほぼ線形で日照時間ゼロとフルの場合とは約600万kW以上の差があります。2015年6月での東京電力管内での太陽光接続量は
http://www.tepco.co.jp/e-rates/individual/shin-ene/saiene/kaitori-j.html
のように790万kWです。電力ピークは14時〜15時ごろなので太陽光発電量は設備容量の半分としてもピーク時に約400万kWの貢献をし、それなりにピーク削減に役に立っているはずと言えます。もちろんそうするとピークはさらに夕方にずれ込み、太陽光は役に立たなくなるわけだが、揚水発電の容量程度はその部分にも貢献はできる理屈です。
問題は、たったの2〜3時間程度の貢献しかない、ということ。太陽光をいくら増やしたところで、夕方(いまだに需要ピークが続いている)を解決できないので、ピーク解決のためには何の役にも立たないということ。
貢献(燃料削減)がゼロだと行っているのではなく、ピーク解決策にはなっていないということ。
貢献はありますけどね。夏のピーク電力のための解決策としては、太陽光電力がゼロになった分を補わなくてはならないので、どっちみち火力発電によって必要電力のすべてをまかなう必要がある。ピーク電力の問題を解決するためには、太陽光の意義はゼロ同然であり、火力の増設しかない。
実際、ここ数年で 1000万kW ぐらい増えているが、そのすべては火力による増加だ。一方、このあと太陽光をどれほど増やしても、夕方にはゼロ同然になるので、ピーク電力の解決のための効果はほぼゼロだ。
ここでは、ピークが 10〜17時ごろまで続いている、ということが重要。昔のように山形の需要があるなら、太陽光もいくらかお役立ちだっただろうが、近年はピーク時間が長時間続くので、山形の供給は意味がない。そういうこと。
炭酸ガス削減の貢献だけはあるけどね。ピーク対策には無効。
※ ピーク時間帯については、下記記事を参照。
→ http://openblog.meblog.biz/article/26019755.html
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu14_j/images/140929j0101.pdf
今年は太陽光が去年よりほぼ倍増している。太陽光が増えることで日中は太陽光、夕方は揚水発電により火力のピークは抑えられる。来年からはさらに太陽光による揚水動力もありうるかもしれない。そうなればピーク電力はほぼ太陽光だけでまかなえる。
そのためには、揚水発電で全電量をまかなう規模が必要です。ところが実際には、揚水発電は数%レベルの規模しかない。焼け石に水程度。
ピーク電力は 10〜17時まで7時間も続くので、ピーク電力を揚水発電でまかなうのはとうてい無理。まあ、7時間のうちの10分間分ぐらいかな。